新海誠監督の長編アニメーション映画『天気の子』には、醍醐虎汰朗、森七菜、小栗旬、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子など、幅広い世代の俳優・声優が出演しています。主人公の森嶋帆高を演じるのは醍醐虎汰朗、ヒロインの天野陽菜を演じるのは森七菜です。2人は2000人を超えるオーディションから選ばれました。
2019年7月19日に公開された本作は、2026年11月現在も新海誠監督作品を代表する長編アニメーションの一つです。さらに『君の名は。』の立花瀧や宮水三葉など、前作のキャラクターも登場します。ここでは、公式キャストを中心に役名、登場人物の関係、配役の経緯、オーディション秘話まで整理します。
【まず答え】天気の子の声優一覧!主要キャスト8人と役名

『天気の子』の中心となる声の出演は、以下の8人です。制作会社コミックス・ウェーブ・フィルムの公式作品紹介にも掲載されているキャストで、役名と出演者を対応させると次のようになります。
- 森嶋帆高:醍醐虎汰朗
- 天野陽菜:森七菜
- 須賀圭介:小栗旬
- 夏美:本田翼
- 天野凪:吉柳咲良
- 安井:平泉成
- 高井:梶裕貴
- 冨美:倍賞千恵子
この8人を押さえておけば、物語の中心となる登場人物と声優の対応が分かります。
主演の醍醐虎汰朗と森七菜醍醐虎汰朗(森嶋帆高役)
醍醐虎汰朗が演じる森嶋帆高は、離島から家出して東京へやって来た高校1年生です。生活に困窮した末、オカルト雑誌を扱う編集プロダクションで働くことになります。
醍醐は舞台『弱虫ペダル』シリーズで小野田坂道役を務めるなど、舞台を中心に経験を積んできた俳優です。本作ではアニメーション映画の主演に抜てきされ、声の演技にも挑戦しました。
帆高の魅力は、未熟さを抱えながらも自分の気持ちに正直で、目の前の相手を守ろうとするまっすぐさです。新海監督は、醍醐の立ち居振る舞いや初々しさが帆高の人物像に重なると評価していました。
森七菜(天野陽菜役)
森七菜が演じる天野陽菜は、祈ることで空を晴れにできる不思議な力を持つ少女です。弟の凪と2人で暮らしながら、明るくたくましく生活しています。
陽菜は、物語の中で天候と人間の運命をつなぐ重要な存在です。晴れ女として人々の願いをかなえる一方、自分自身の運命とも向き合うことになります。
新海監督が森を選んだ理由として挙げたのは、予測できない表現力と、とらえどころのない雰囲気でした。天気のように変化する人物像が、陽菜のイメージと合致したのです。
【キャスト・登場人物相関】声優とキャラクターの関係を一覧表で整理
『天気の子』の登場人物は、帆高と陽菜を中心に、仕事で関わる大人たち、家族、事件を追う刑事たちによって構成されています。
| キャラクター | 声優・出演者 | 人物関係・役どころ |
|---|---|---|
| 森嶋帆高 | 醍醐虎汰朗 | 離島から東京へ来た高校生。物語の主人公 |
| 天野陽菜 | 森七菜 | 晴れ女の能力を持つヒロイン |
| 須賀圭介 | 小栗旬 | 帆高を雇う編集プロダクションの経営者 |
| 夏美 | 本田翼 | 須賀の事務所で働く女子大生 |
| 天野凪 | 吉柳咲良 | 陽菜の弟。大人びた言動が特徴 |
| 安井 | 平泉成 | 都内の事件を追う老刑事 |
| 高井 | 梶裕貴 | 安井と行動をともにする刑事 |
| 冨美 | 倍賞千恵子 | 下町に住む老婦人。帆高たちに依頼をする |
この表で注目したいのは、単に有名な俳優を並べた配役ではなく、登場人物の年齢や立場に合わせて異なる声の個性を組み合わせている点です。
須賀圭介と夏美は帆高の東京生活を支える存在須賀圭介は、小さな編集プロダクションを経営するライターです。東京行きのフェリーで出会った帆高を住み込みで雇います。
演じる小栗旬は、実写作品で培ってきた自然な会話表現を生かし、須賀の大人らしさと複雑な内面を表現しています。単純に頼れる大人というだけではなく、過去や家庭の事情を抱えた人物として描かれている点も見どころです。
本田翼が演じる夏美は、須賀の事務所で働く女子大生です。好奇心と行動力があり、取材に奔走する姿が印象的です。愛車のカブもキャラクターを特徴づける要素になっています。
凪・安井・高井・冨美が物語に与える役割吉柳咲良が演じる天野凪は、陽菜の弟です。小学生ながら大人びた言動を見せ、周囲の女子から人気を集める存在です。姉を大切に思う気持ちが、物語に家族の視点を加えています。
平泉成が演じる安井と梶裕貴が演じる高井は、帆高たちの行動を追う刑事コンビです。2人の登場によって、少年少女の自由な行動と社会の現実が対比されます。
倍賞千恵子が演じる冨美は、下町に住む老婦人です。帆高と陽菜に依頼をする人物であり、物語の中で重要な出会いをもたらします。
【2000人超のオーディション】醍醐虎汰朗と森七菜が選ばれた理由
『天気の子』のキャスティングで特に注目されたのが、主人公とヒロインの選考です。2018年12月の制作発表会見で明らかになったのは、2000人を超える応募者が参加したオーディションから醍醐虎汰朗と森七菜が選ばれたという事実でした。
新海誠監督は『君の名は。』の次回作という大きな期待を背負う中、知名度だけに頼らない新しいキャスティングに挑戦しました。
醍醐虎汰朗が帆高役に選ばれた決め手アニメイトタイムズが報じた制作発表会見によると、新海監督は醍醐を初めてマイクの前で見たとき、帆高に似ていると感じたそうです。
評価されたのは、声の技術だけではありません。立ち居振る舞いや初々しさ、一生懸命に取り組んでいるものの少し空回りしてしまう雰囲気が、帆高のキャラクター像と重なっていました。
つまり、完成された演技技術よりも、主人公が持つ未熟さや親しみやすさを自然に表現できることが重要だったのです。
森七菜が陽菜役に選ばれた理由森七菜について新海監督が注目したのは、とらえどころのない表現力でした。
次にどのような言葉を発するのか予想できず、自然と引き込まれる雰囲気が、天気のように変化する陽菜の人物像に合っていたといいます。
陽菜は単なる明るい少女ではありません。晴れ女としての不思議な能力を持ちながら、現実的な悩みや葛藤も抱えています。森の自然な演技は、そうした複雑さを表現するうえで重要な要素になりました。
オーディションはどのように進められた?醍醐はJ-WAVEの番組出演時、オーディションの流れについて説明しています。
最初に自身の演技を録音した音声を送り、審査を通過した人が実際のアフレコブースに入り、新海監督らが見守る中で映像に合わせて演じる形式でした。この実践的な選考を複数回繰り返したといいます。
また、最終選考では森七菜との掛け合いも行われました。醍醐は、森とのやり取りを通じて相手役としての相性を感じていたことを、後のインタビューで振り返っています。
この選考の特徴は、個人の声質だけではなく、映像との相性や相手役との会話の自然さまで確認していたことです。
【小栗旬・本田翼らの起用秘話】豪華キャストはどう決まった?
『天気の子』の魅力は、若手の主演2人だけではありません。小栗旬、本田翼、倍賞千恵子といった経験豊富な俳優陣が作品の世界を支えています。
小栗旬の須賀圭介役はキャスティングが難航小栗旬の起用には、意外な舞台裏があります。
2020年3月のMANTANWEBのインタビューで、新海監督は須賀圭介役のキャスティングが難航していたことを明かしました。重要な役であるにもかかわらず、ぎりぎりまで担当者が決まらなかったといいます。
一方、小栗本人はWEBザテレビジョンのインタビューで、プロデューサーの川村元気から直接連絡を受けたと説明しています。須賀役を誰に任せるか悩んでいた時期に声をかけられたそうです。
須賀は怪しげな雑誌を作る一方、行き場を失った帆高を雇う面倒見のよい一面も持っています。小栗自身も、そうした表と裏のある人物像に魅力を感じていたと語っています。
本田翼はオーディションを経て夏美役に決定本田翼の起用にも興味深いエピソードがあります。
シネマトゥデイのインタビューによると、本田は最初、声を聞かせてほしいという形でスタジオに呼ばれました。台本を読んで収録テストを受けたものの、それがオーディションだったと後から知ったそうです。
本田は出演が決まったことを非常に喜んでおり、オーディションに合格した経験が励みになったとも振り返っています。
アフレコでは、新海監督から同じセリフで異なる声色やニュアンスを試すよう求められたとのことです。夏美の明るく変化に富んだキャラクター表現につながる部分です。
倍賞千恵子・吉柳咲良・平泉成・梶裕貴の参加2019年5月29日に発表された追加キャストには、倍賞千恵子、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴が名を連ねました。
- 倍賞千恵子:冨美役。『ハウルの動く城』のソフィー役以来、15年ぶりの声優挑戦として紹介された。
- 吉柳咲良:天野凪役。ミュージカル『ピーターパン』などで活躍していた若手俳優。
- 平泉成:安井役。刑事として物語に登場する大人の人物を担当。
- 梶裕貴:高井役。安井の相棒となる刑事を担当。
実力派俳優と声の仕事を専門とする声優が同じ作品に参加することで、会話の自然さとキャラクターごとの個性が両立しています。
【君の名は。のカメオ出演】瀧・三葉・四葉も登場する?
『天気の子』には、前作『君の名は。』に登場した人物も出演しています。新海誠監督作品の世界がつながっていることを感じさせる、ファンにとって見逃せない演出です。
出演が確認できる代表的なキャラクターは、次の5人です。
- 立花瀧:神木隆之介
- 宮水三葉:上白石萌音
- 宮水四葉:谷花音
- 勅使河原克彦:成田凌
- 名取早耶香:悠木碧
立花瀧は、倍賞千恵子演じる冨美の家を訪れる場面に登場します。
冨美の孫という立場で姿を見せ、帆高に陽菜への誕生日プレゼントについて助言します。声を担当するのは、もちろん『君の名は。』と同じ神木隆之介です。
宮水三葉はジュエリーショップの店員宮水三葉は、帆高が陽菜への誕生日プレゼントを探す場面に登場します。
ジュエリーショップの店員として帆高の指輪選びを手伝う人物が三葉です。声は上白石萌音が引き続き担当しています。
前作では高校生だった三葉が、大人になって東京で働いている姿を確認できるのも、このカメオ出演の面白さです。
四葉・テッシー・サヤちんも出演宮水四葉は谷花音、勅使河原克彦は成田凌、名取早耶香は悠木碧がそれぞれ担当しています。
四葉は東京の空が晴れる場面に登場し、テッシーとサヤちんは晴れ女の仕事に関係する観覧車の場面で姿を見せます。
ただし、5人全員が主要人物として長時間登場するわけではありません。物語の中心はあくまで帆高と陽菜であり、前作の人物は世界観をつなぐゲスト的な存在です。
【2026年最新情報】天気の子の声優・追加キャストとよくある誤解
2026年11月時点で確認できる制作会社の公式作品紹介では、主要キャスト8人が掲載されています。『天気の子』は2019年公開の劇場版作品であり、テレビアニメのようにシーズンごとに声優が交代する形式ではありません。
主要8人以外にも出演者がいる主要キャスト8人以外にも、作品には複数の脇役やゲストキャラクターが登場します。
出演者一覧などで確認できる主な配役は次のとおりです。
- 間宮夫人:島本須美
- 佐々木巡査:市ノ瀬加那
- アヤネ:佐倉綾音
- カナ:花澤香菜
- 木村:木村良平
- 占いおババ:野沢雅子
- 神主:柴田秀勝
このため、検索結果によって出演者の人数が異なる場合があります。制作会社の公式紹介に掲載された中心的な8人と、脇役や前作からのゲストを含む出演者全体とでは、一覧の範囲が異なるためです。
「天気の子の声優は全員プロの声優」という理解は正確ではない本作では、俳優や女優として活動する出演者も多く起用されています。
醍醐虎汰朗、森七菜、小栗旬、本田翼、吉柳咲良、平泉成、倍賞千恵子などは、俳優としての経験を持つ出演者です。一方、梶裕貴やカメオ出演の神木隆之介、上白石萌音、悠木碧ら、声の演技でも幅広い実績を持つ出演者も参加しています。
新海監督はキャスティングについて、声質だけでなく息づかいや言い淀み、語尾などに演じる人の個性が表れるという考えを示しています。声の技術だけではなく、その人自身が持つ表現力を重視した配役だったことが分かります。
2026年に確認しておきたい作品情報- 作品名:天気の子
- 監督・脚本:新海誠
- 劇場公開日:2019年7月19日
- 本編時間:約113分
- 制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
- 配給:東宝
- 音楽:RADWIMPS
作品の基本情報や主要キャストは、コミックス・ウェーブ・フィルムの公式作品ページで確認できます。2026年にキャストを新たに組み直すような作品ではなく、公開時の配役がそのまま作品の正式な出演者情報となっています。
【天気の子の声優】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:天気の子の主人公・森嶋帆高の声優は誰ですか?
A1:俳優の醍醐虎汰朗です。2000人を超えるオーディションから選ばれ、新海誠監督が帆高との人物的な相性を評価して起用しました。
Q2:天野陽菜の声優は誰ですか?
A2:森七菜です。新海監督は、森の予測できない表現力や独特の雰囲気が、天気のように変化する陽菜のイメージに合っていると評価しました。
Q3:須賀圭介と夏美の声優は誰ですか?
A3:須賀圭介は小栗旬、夏美は本田翼です。どちらも新海誠監督が声の個性や演技のニュアンスを重視して起用した出演者です。
Q4:天野凪の声優は誰ですか?
A4:吉柳咲良です。陽菜の弟である天野凪を演じています。
Q5:安井と高井の声優は誰ですか?
A5:安井は平泉成、高井は梶裕貴です。2人は作中で行動をともにする刑事コンビです。
Q6:『君の名は。』の瀧と三葉も出演していますか?
A6:はい。立花瀧役は神木隆之介、宮水三葉役は上白石萌音です。さらに宮水四葉、勅使河原克彦、名取早耶香も登場します。
Q7:天気の子の声優オーディションは何人が参加しましたか?
A7:2000人を超える応募者が参加しました。主演の醍醐虎汰朗と森七菜は、その選考を経て帆高役と陽菜役に決定しています。
『天気の子』の主要キャストは、醍醐虎汰朗、森七菜、小栗旬、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子の8人です。
特に注目したいのは、2000人を超えるオーディションから選ばれた醍醐と森の主演起用です。新海監督は知名度や声の技術だけではなく、登場人物との相性や自然な表現力を評価していました。
また、小栗旬の須賀圭介役のキャスティングが難航していたこと、本田翼がオーディションを経て夏美役に決まったこと、倍賞千恵子が久しぶりに声優に挑戦したことなど、主要キャストの決定過程にも興味深いエピソードがあります。
加えて、『君の名は。』から立花瀧、宮水三葉、宮水四葉、勅使河原克彦、名取早耶香が登場することで、新海誠監督作品の世界観にも広がりが生まれています。
【プロの結論】『天気の子』のキャスティングを理解するうえで大切なのは、出演者を単純に有名俳優とプロ声優に分類しないことです。醍醐と森の若々しい表現、小栗と本田の自然な会話、倍賞や平泉の落ち着いた存在感、梶の声の演技が組み合わさることで、少年少女と大人が交差する物語に説得力が生まれています。
出演者の名前と役名を確認してからもう一度作品を見ると、人物同士の関係や細かな声の表現、前作から続く世界観まで、初見とは違った発見があるはずです。
主な調査・照合資料