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【公開年の落とし穴】宇宙小戦争2021とリメイク作品の違い

桜庭 準 桜庭 準 • 更新: • 公開: • 読了約 13 分
目次

歴代一覧を確認する際、特に間違えやすいのが『のび太の宇宙小戦争 2021』の公開年と、旧作を再構成したリメイク作品の扱いです。

『のび太の宇宙小戦争 2021』は2021年公開ではない


実際の公開年:2022年
第41作・2022年3月4日公開
1985年公開の『のび太の宇宙小戦争』を新たな映像表現で描いた作品。

タイトルに「2021」と入っていますが、実際の劇場公開日は2022年3月4日です。

もともとは2021年3月5日の公開を予定していました。しかし、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、2021年1月29日に製作委員会と東宝が公開延期を発表しました。

その後、2021年11月9日に新たな公開日が2022年3月4日と発表されています。

つまり、次のように整理するのが正確です。

- 作品タイトル:『のび太の宇宙小戦争 2021』
- 当初の公開予定:2021年3月5日
- 実際の公開日:2022年3月4日
- シリーズ通算:第41作

タイトルの数字は企画・作品タイトル上の年であり、公開年を表すものではありません。

歴代のリメイク作品は何本ある?

ドラえもん映画では、過去の人気作品を新しいスタッフや映像技術によって再構成する取り組みが続いています。

代表的な作品は次の6本です。



2006年『のび太の恐竜2006』

1980年『のび太の恐竜』が原作
水田わさび版の映画第1作。ピー助との出会いを新しい映像で描いた作品です。


2007年『のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~』

1984年『のび太の魔界大冒険』が原作
魔法の世界を舞台に、美夜子たちとの冒険を再構成しています。


2009年『新・のび太の宇宙開拓史』

1981年『のび太の宇宙開拓史』が原作
ロップルやチャミーとの出会いを現代の映像で描き直しました。


2011年『新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』

1986年『のび太と鉄人兵団』が原作
リルルとザンダクロスの物語を再構築した作品です。


2016年『新・のび太の日本誕生』

1989年『のび太の日本誕生』が原作
原始時代を舞台にした冒険を、現代のアニメーションで再構成しています。


2026年『新・のび太の海底鬼岩城』

1983年『のび太の海底鬼岩城』が原作
最新のリメイク作品
海底世界やムー連邦、鬼岩城をめぐる物語が40年以上の時を経て新たに描かれました。


これらの作品に共通するのは、単純な映像の再上映ではなく、原作の物語を新しい世代に届けるために再構成している点です。

特に2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』は、シリーズ第4作のリメイクという位置づけです。監督は矢嶋哲生、脚本は村山功が担当しています。

2026年『新・のび太の海底鬼岩城』の見どころ

2026年2月27日に公開された第45作は、太平洋の海底を舞台にした冒険物語です。

のび太たちはドラえもんのひみつ道具「水中バギー」と「テキオー灯」を使い、海底キャンプを楽しみます。そこで沈没船を発見したことをきっかけに、海底人エルと出会い、ムー連邦の存在を知ることになります。

物語の中心にあるのは、陸上人と海底人の間にある不信感、そして仲間を信じることの意味です。

主なスタッフ・キャストは以下のとおりです。

- 監督:矢嶋哲生
- 脚本:村山功
- ドラえもん:水田わさび
- のび太:大原めぐみ
- しずか:かかずゆみ
- ジャイアン:木村昴
- スネ夫:関智一
- エル:千葉翔也
- 水中バギー:広橋涼
- 主題歌:sumika「Honto」

また、本作ではMX4D・4DX上映も実施されました。海底を舞台にした冒険と体感型上映を組み合わせた点も、2026年版の特徴です。

【歴代声優を比較】大山のぶ代版と水田わさび版の違い

ドラえもん映画一覧

ドラえもん映画を語るうえで欠かせないのが、2005年の声優交代です。

長年親しまれてきた大山のぶ代版から水田わさび版への移行は、作品そのものの印象にも大きく関係しています。

大山のぶ代版は1980~2004年の25作品


映画25作品
1980年の『のび太の恐竜』から2004年の『のび太のワンニャン時空伝』まで、ドラえもんの声を担当しました。

大山のぶ代版は、独特の温かみと親しみやすい声が特徴です。

1980年代から1990年代に子ども時代を過ごした世代にとって、映画の冒険だけでなく、ドラえもんの声そのものが作品の思い出と結びついているケースも少なくありません。

2004年の『のび太のワンニャン時空伝』が、大山のぶ代をはじめとする従来の主要声優陣による最後の映画作品となりました。

水田わさび版は2006年から現在まで


映画20作品
2006年の『のび太の恐竜2006』から2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』まで担当しています。

水田わさび版は、2006年の映画から新しい世代の声優陣によってスタートしました。

映像表現も変化し、デジタル技術を生かした背景やキャラクターの動き、音響などが進化しています。

旧作の世界観を大切にしながら、新しい世代の観客にも楽しめる作品づくりが進められてきました。

主要キャラクターの歴代声優比較

- ドラえもん:大山のぶ代 → 水田わさび
- のび太:小原乃梨子 → 大原めぐみ
- しずか:野村道子 → かかずゆみ
- ジャイアン:たてかべ和也 → 木村昴
- スネ夫:肝付兼太 → 関智一

テレビ朝日版の声優交代は2005年4月に行われ、映画では2006年の第26作から新しい声優陣が登場しました。

この変化は単なるキャスト変更ではありません。大山版の25作品と水田版の20作品という2つの時代を比較することで、ドラえもん映画が長年にわたって世代を超えて受け継がれてきたことがわかります。

【別枠で紹介】STAND BY ME ドラえもんと2027年の新作

STAND BY ME ドラえもんは歴代45作品に含まれる?

『STAND BY ME ドラえもん』シリーズは、通常の長編本編45作品とは別の3DCG映画シリーズです。

現在、次の2作品が公開されています。

- 2014年8月8日:『STAND BY ME ドラえもん』
- 2020年8月7日:『STAND BY ME ドラえもん 2』

2014年の第1作は、ドラえもん初の3DCGアニメーション映画として制作されました。原作の「のび太の結婚前夜」や「さようなら、ドラえもん」などのエピソードを再構成した作品です。

続編の2020年版は、おばあちゃんとの思い出を軸に、のび太としずかの結婚式当日を描いています。

通常の長編シリーズと異なり、3DCGによる立体的な映像表現と、複数の原作エピソードを一本のストーリーにまとめる構成が特徴です。

したがって、歴代45作品の一覧を作る場合は、STAND BY MEの2作品を別枠にするのがわかりやすい整理方法です。

2027年の新作は『のび太の蒸気時間車』

2027年3月5日公開予定

2026年7月24日、2027年春公開の新作として『映画ドラえもん のび太の蒸気時間車』が発表されました。

さらに9月15日には、正式な公開日が2027年3月5日に決定したことが公式サイトから発表されています。

本作の舞台は、19世紀のイギリス・ロンドンです。

ドラえもんとのび太たちが、21世紀の日本から時空を越え、蒸気機関車型のタイムマシン「蒸気時間車」に乗って冒険を繰り広げる完全オリジナルストーリーとなっています。

スタッフは次のとおりです。

- 監督:森山瑠潮
- 脚本:上田誠
- 原作:藤子・F・不二雄

特に注目したいのは、シリーズ初参加となる森山瑠潮監督と、劇団「ヨーロッパ企画」代表の上田誠による組み合わせです。時間やSFをテーマにした作品を手掛けてきた上田誠の参加は、タイトルにある「時間車」とも深く関係しています。

なお、作品数の表記には注意が必要です。制作会社シンエイ動画と2027年映画公式サイト、ドラえもんチャンネルは本作をシリーズ第46作としています。一方、テレビ朝日の2026年7月25日付ニュース記事には第47作という表記もあります。公開済みの本編45作品に続く番号として、ここでは制作会社と映画公式サイトの第46作という表記を採用します。

【ドラえもん映画一覧】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ドラえもん映画は全部で何作品ありますか?

2026年11月現在、通常の長編映画本編シリーズは全45作品です。1980年の『のび太の恐竜』から2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』までが対象です。『STAND BY ME ドラえもん』の2作品は別シリーズとして扱います。

Q2:ドラえもん映画を公開順に見るなら何年から始めればいいですか?

1980年公開の『のび太の恐竜』から見るのがおすすめです。初期の作品から順番に視聴すると、時代ごとの映像表現やキャラクターの声の変化も楽しめます。

Q3:『のび太の宇宙小戦争 2021』は何年公開ですか?

実際の公開年は2022年です。2021年3月に予定されていた公開が延期され、2022年3月4日に劇場公開されました。

Q4:大山のぶ代版と水田わさび版は何作品ずつありますか?

大山のぶ代版が1980~2004年の25作品、水田わさび版が2006~2026年の20作品です。両者を合わせて45作品になります。

Q5:『新・のび太の海底鬼岩城』は完全新作ですか?

1983年公開の『のび太の海底鬼岩城』を新たに描いたリメイク作品です。2026年2月27日にシリーズ第45作として公開されました。

Q6:2027年のドラえもん映画はいつ公開されますか?

『映画ドラえもん のび太の蒸気時間車』が2027年3月5日に公開予定です。19世紀のイギリス・ロンドンを舞台にした完全オリジナルストーリーです。

Q7:STAND BY ME ドラえもんは歴代45作品に含まれますか?

通常の長編本編45作品には含めません。2014年の第1作と2020年の第2作からなる、独立した3DCG映画シリーズです。

1980年の『のび太の恐竜』から始まったドラえもん映画は、2026年の『新・のび太の海底鬼岩城』で全45作品となりました。

歴代作品を振り返ると、25作品の大山のぶ代版から20作品の水田わさび版へと受け継がれ、リメイクやオリジナル作品を交えながらシリーズが発展してきたことがわかります。

特に覚えておきたい要点は次の4つです。

- 1980年が第1作、2026年が第45作。
- 2005年は本編映画の公開がなく、2006年から水田わさび版がスタート。
- 『のび太の宇宙小戦争 2021』の実際の公開年は2022年。
- 2027年3月5日には第46作『のび太の蒸気時間車』が公開予定。

【プロの結論】

ドラえもん映画の魅力は、単に作品数が多いことではありません。時代ごとに映像や声優が変わっても、友情、勇気、思いやり、未知の世界への好奇心という根本的なテーマが受け継がれている点にあります。

初めて見る人には1980年の第1作からの公開順視聴がおすすめです。一方、懐かしい作品を楽しみたい人には、大山のぶ代版の名作や、その後のリメイク作品を見比べる方法もあります。

そして2027年には、19世紀ロンドンを舞台にした新しい冒険が待っています。45作品の歴史を振り返りながら、次のドラえもん映画がどのような世界を見せてくれるのかにも注目したいところです。

主な情報確認先:テレビ朝日「映画ドラえもん コレクション」、映画ドラえもん各年の公式サイト、シンエイ動画、ドラえもんチャンネル、東宝。

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