「嘘八百(うそはっぴゃく)」とは、たくさんの嘘を並べ立てること、または何もかもが嘘であることを意味する日本語の慣用句です。単に一つの嘘をつくのではなく、次々とでたらめを言ったり、事実ではない話をもっともらしく語ったりする場面で使われます。辞書にも掲載されている表現で、「嘘八百を並べる」という言い回しが代表的です。
一方、「嘘八百」は中井貴一と佐々木蔵之介がダブル主演を務める映画シリーズのタイトルとしても知られています。2018年公開の第1作から、2020年の『嘘八百 京町ロワイヤル』、2023年の『嘘八百 なにわ夢の陣』へと続く全3作品です。2026年現在、言葉としての意味や八百の語源、映画のあらすじ・キャスト・公開順を整理すると、それぞれの魅力と共通点が見えてきます。
【基本を解説】嘘八百の意味と読み方は?辞書に掲載された本来の意味

「嘘八百」の正しい読み方はうそはっぴゃくです。
「嘘」は事実ではないことを本当であるかのように伝えること、「八百」は数の多さを表す言葉です。この二つが組み合わさることで、たくさんの嘘がある状態を表現しています。
「うそやお」「うそはっぴゃくやちょう」などと読むのは誤りです。一般的な国語辞典でも「うそはっぴゃく」として掲載されています。
辞書が示す嘘八百の意味小学館の『デジタル大辞泉』では、嘘八百を「多くの嘘。また、まったくのでたらめ」と説明しています。
また、『精選版 日本国語大辞典』では、あれこれと嘘を並べ立てて言うこと、まったく嘘ばかりであることという意味が示されています。
代表的な用例は「嘘八百を並べる」です。これは、事実ではない話を次から次へと語る様子を表します。
ここで押さえておきたいのは、嘘八百が単なる「間違い」とは異なることです。
- 間違い:本人に嘘をつく意図がなく、事実と異なる情報を伝えてしまうこと。
- 嘘:事実ではないことを、本当ではないと知りながら伝えること。
- 嘘八百:多くの嘘を並べ立てたり、話全体がでたらめだったりすること。
ただし、日常会話では、相手が意図的に嘘をついていると断定せず、説明の内容があまりにも信用できないという意味で使われる場合もあります。
言葉の強さを理解しておくことが、正しい使い方につながります。
【語源・由来を深掘り】なぜ「八百」が数の多さを意味するのか
八百は実際の800ではなく「非常に多い」という意味嘘八百の語源を理解するには、まず「八百」という数字の使われ方を知る必要があります。
八百は数字としては800ですが、日本語では昔から、実際の数量に限らず、非常に多いことを強調する表現としても使われてきました。
小学館の『デジタル大辞泉』でも、「八百」には物事の数が多いことを表す意味が掲載されています。
そのため、「嘘八百」は800個の嘘を意味するのではなく、数え切れないほど多くの嘘があるというニュアンスになります。
八百八町・八百八橋・八百万にも共通する考え方日本語には、八百を使って数の多さを表現する言葉がいくつもあります。
- 八百八町:江戸の町が非常に多いことを表す表現。
- 八百八橋:大阪に多くの橋が架かっていることを表す表現。
- 八百万(やおよろず):数え切れないほど多くのものを意味する表現。
- 八百日(やおか):古語に見られる、非常に長い日数を表す表現。
いずれも、数字を厳密な数量として扱うのではなく、豊富さや多さを強調する点が共通しています。
特に「八百万の神」という表現は、日本の神道文化を知る人にもなじみ深いでしょう。ここでも、神様の数が文字どおり800万柱という意味に限定されるわけではありません。
八という数字が多さを表すようになった背景「八」が多さを象徴する背景には、古くからの日本語の数の捉え方があります。
古代には「八百」を「やお」と読み、「八百会(やおあい)」や「八百日(やおか)」など、数の多さを表す接頭語的な用法が見られました。
また、語源由来辞典では、仏教における「八万地獄」「八万奈落」「八万四千」といった非常に大きな数を表す表現との関係も紹介されています。ただし、これは「八」が多さを表すようになった背景についての一つの説明です。
つまり、八百は単なる数字ではなく、数量の多さを強調する文化的な表現として定着してきた言葉なのです。
嘘八百はいつから使われている?『精選版 日本国語大辞典』には、嘘八百の初出例として、1677年の俳諧『六百番誹諧発句合』に登場する用例が記録されています。
江戸時代にはすでに使われていたことが分かり、現代になって生まれた俗語ではありません。
また、「八百」自体も古代から数の多さを示す表現として使われてきました。嘘八百という言葉には、日本語における数の比喩表現の歴史が反映されています。
【実際に使える】嘘八百の使い方・例文と類語、言い換え表現
嘘八百を使った自然な例文5選嘘八百は、日常会話から文章表現まで幅広く使える慣用句です。ただし、相手の発言を強く否定するニュアンスがあるため、場面に応じた使い分けが必要です。
例文1:相手が大量の嘘をついている場合
「彼は自分の経歴について嘘八百を並べていた。」
事実ではない経歴をいくつも語っていた状況を表します。
例文2:信用できない説明を批判する場合
「あの説明は嘘八百ばかりで、まったく信用できない。」
説明の内容に多くの虚偽が含まれているという意味です。
例文3:ネット上の情報について話す場合
「出典も示さず、嘘八百を並べた投稿を拡散してはいけない。」
根拠のない情報や虚偽の内容を大量に発信する状況で使えます。
例文4:広告や宣伝を批判する場合
「商品の効果について嘘八百を宣伝していたことが問題になった。」
実際の性能と異なる内容を宣伝する行為を批判する表現です。
例文5:冗談めかして使う場合
「昨日の武勇伝は、どう考えても嘘八百だろう。」
友人の話が大げさで、事実とは思えないときにも使えます。ただし、親しい間柄での冗談として成立するかは関係性によります。
嘘八百の類語・言い換え表現嘘八百には、似た意味を持つ言葉が複数あります。ただし、すべてが完全に同じ意味というわけではありません。
- 大嘘:非常に大きな嘘。一つの重大な嘘にも使える。
- 真っ赤な嘘:疑いようのない、完全な嘘であること。
- 嘘っぱち:くだけた言い方で、まったくの嘘を表す。
- でたらめ:根拠や筋道がなく、いい加減な内容であること。
- 法螺(ほら):自分を大きく見せるためなどに、話を誇張すること。
- 虚偽:事実ではないこと。公的な文書や報道などでも使われる表現。
- 虚言:嘘を言うこと。比較的硬い表現。
- 作り話:実際には起きていない出来事を、話として作ること。
- デマ:根拠のない情報や虚偽の情報が広まること。
特に混同しやすいのが「真っ赤な嘘」「でたらめ」「法螺」です。
「嘘八百」は、複数の嘘が並んでいる状態に焦点があります。一方、「真っ赤な嘘」は一つの話が完全な嘘である場合にも使えます。
「でたらめ」は、意図的な嘘だけでなく、根拠がなく適当に話している場合にも使用可能です。「法螺」は話を大げさにする意味合いが強く、必ずしも悪意のある虚偽とは限りません。
文章を書く場合には、次のように使い分けると自然です。
- 嘘の数や多さを強調したい:嘘八百
- 完全な嘘だと断定したい:真っ赤な嘘
- 内容の根拠がないことを指摘したい:でたらめ
- 話を誇張していることを指摘したい:法螺
- 公的・客観的な文章で表現したい:虚偽
なお、報道やビジネス文書では、単に「嘘八百」と断定するよりも、「事実と異なる説明」「虚偽の内容」「根拠のない主張」と書く方が、正確さを保ちやすくなります。
【映画シリーズを完全整理】嘘八百3作品のあらすじ・キャスト・公開順
映画『嘘八百』は、古美術商と陶芸家のコンビが、骨董品をめぐる騙し合いに巻き込まれていくコメディ作品です。
主演は中井貴一と佐々木蔵之介。監督は武正晴が務め、第1作から第3作まで一貫して作品の世界観を作り上げています。
物語の中心となるのは、古美術商の小池則夫と陶芸家の野田佐輔。二人の関係を軸に、千利休、古田織部、豊臣秀吉にまつわる幻のお宝を題材にした騒動が展開します。
嘘八百シリーズの公開順・舞台・キャスト比較表| 公開順・作品名 | 公開日・主な舞台 | あらすじ・幻のお宝 | 主なキャスト |
|---|---|---|---|
| 第1作『嘘八百』 | 2018年1月5日 大阪・堺 |
千利休ゆかりの幻の茶器をめぐり、古物商と陶芸家が一攫千金を狙う。 | 中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵、前野朋哉、近藤正臣 |
| 第2作『嘘八百 京町ロワイヤル』 | 2020年1月31日 京都・堺 |
古田織部の幻の茶器をめぐり、再会した二人が人助けを兼ねた騙し合いに挑む。 | 中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子、友近、森川葵、山田裕貴 |
| 第3作『嘘八百 なにわ夢の陣』 | 2023年1月6日 大阪 |
豊臣秀吉の縁起物「秀吉七品」の一つ、幻の茶碗「鳳凰」をめぐる騙し合い。 | 中井貴一、佐々木蔵之介、安田章大、中村ゆり、友近、森川葵 |
公開日と作品概要は、日本映画データベース(JFDB)や各作品の公式情報を基に整理しています。3作品とも武正晴が監督を務めています。
第1作『嘘八百』:2018年公開、堺を舞台にした骨董コンビ誕生の物語公開日:2018年1月5日
主な出演者:中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵、前野朋哉、堀内敬子、近藤正臣
監督:武正晴
第1作の舞台は、大阪府堺市です。
千利休を生んだ茶の湯の歴史が息づくこの街に、お宝探しにやって来た古物商の小池則夫(中井貴一)。彼は目利きとしての自信はあるものの、大物を狙っては失敗を繰り返す人物です。
そこで出会うのが、陶芸家の野田佐輔(佐々木蔵之介)。腕は確かながら、思うような成功をつかめず、くすぶった生活を送っています。
二人はある大御所鑑定士たちに一杯食わされたことをきっかけに、協力して仕返しをすることを決意。千利休ゆかりの幻の茶器を作り上げ、一攫千金を狙う計画を立てます。
しかし、計画は家族や仲間、さらには文化庁まで巻き込む大騒動に発展していきます。
中井貴一演じる小池の口の達者な古物商ぶりと、佐々木蔵之介演じる野田の陶芸家としての腕前が、作品の大きな見どころです。
友近、森川葵、前野朋哉、堀内敬子らが脇を固め、近藤正臣や寺田農、芦屋小雁といった実力派俳優も出演しています。
骨董品の知識がなくても楽しめる一方、茶器の価値や鑑定の世界に関心を持つきっかけにもなる作品です。
第2作『嘘八百 京町ロワイヤル』:2020年公開、京都で再び始まる騙し合い公開日:2020年1月31日
主な出演者:中井貴一、佐々木蔵之介、広末涼子、友近、森川葵、山田裕貴、加藤雅也、竜雷太
監督:武正晴
シリーズ第2作の舞台は、京都と堺です。
前作で大騒動を巻き起こした小池則夫と野田佐輔は、それぞれの場所で再出発を図っています。しかし、過去の出来事が明るみに出たことで、二人の生活に再び問題が生じます。
そんな二人の前に現れるのが、広末涼子演じる橘志野です。
志野との出会いをきっかけに、二人は再び骨董品をめぐる騒動に関わることになります。今回の題材は、千利休の茶の湯を受け継ぎ、天下一と称された武将茶人・古田織部にまつわる幻の茶器です。
茶器をめぐる争いの裏には大きな陰謀が潜んでおり、二人の贋物作戦も予想外の方向へ進んでいきます。
第2作で注目したいのは、広末涼子の参加です。前作から続投する中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵らに加え、新しい人物が加わることで物語に変化が生まれています。
また、古田織部という実在の歴史人物を題材にしている点も特徴です。茶道や日本の美術史に興味がある人にとっても、楽しみどころのある作品となっています。
第3作『嘘八百 なにわ夢の陣』:2023年公開、秀吉の幻のお宝を追う公開日:2023年1月6日
主な出演者:中井貴一、佐々木蔵之介、安田章大、中村ゆり、友近、森川葵、前野朋哉
監督:武正晴
シリーズ第3作の舞台は大阪です。
小池則夫と野田佐輔の骨董コンビの前に現れるのは、豊臣秀吉にまつわる縁起物「秀吉七品」です。
その中でも唯一所在が分からないとされる幻の茶碗「鳳凰」が、今回の物語の中心になります。
一攫千金を狙う小池と野田は、幻のお宝をめぐる騒動に巻き込まれます。そこに登場するのが、安田章大演じるカリスマ波動アーティスト・TAIKOHと、中村ゆり演じる山根寧々です。
加えて、大阪秀吉博やTAIKOHの財団をめぐる人物たちも関わり、骨董品だけでなく、歴史やアート、商売への欲望が交錯する展開になります。
前2作で描かれた二人の掛け合いは健在ですが、今回はコンビが分裂する危機も物語の見どころです。
友近、森川葵、前野朋哉、塚地武雅らシリーズおなじみの出演者に加え、吹越満、松尾諭、笹野高史、麿赤兒など個性豊かな俳優陣が参加しています。
武正晴監督と脚本の今井雅子、足立紳も続投。第1作から続くシリーズの雰囲気を保ちながら、大阪らしい笑いとスケールの大きな騒動を盛り込んだ作品です。
【作品の魅力を分析】中井貴一・佐々木蔵之介と武正晴監督の関係
中井貴一と佐々木蔵之介が演じる正反対の骨董コンビ映画『嘘八百』シリーズの中心にいるのは、中井貴一と佐々木蔵之介の二人です。
中井貴一が演じる小池則夫は、骨董品を見極める古物商。口が達者で、大きな利益を狙う一方、思惑どおりに物事を進められない人物です。
対する佐々木蔵之介演じる野田佐輔は、陶芸家としての技術を持ちながら、なかなか成功をつかめない人物です。
二人の面白さは、それぞれが異なる能力を持っていることにあります。
- 小池則夫:交渉力や話術、骨董品を見る目を持つ古物商。
- 野田佐輔:陶芸の技術や制作能力を持つ職人。
- 二人の関係:互いの能力を利用しながら、騙し合いの世界を乗り越えていく相棒関係。
どちらか一人だけでは成立しにくい計画も、二人が協力することで実現していきます。
この役割分担が、シリーズを通して繰り返される騙し合いの面白さにつながっています。
武正晴監督が3作品に共通して描くもの監督を務める武正晴は、映画『百円の恋』などで知られる映画監督です。
『嘘八百』シリーズでは、前作から続く人間関係と各作品の舞台に合わせた新しい騒動を組み合わせています。
脚本は今井雅子と足立紳が担当。第1作から第3作まで同じ脚本家チームが参加しているため、登場人物の性格や会話のテンポに一貫性があります。
第3作の公式サイトでも、武正晴監督と脚本家二人がシリーズを継続して担当したことが紹介されています。
映画タイトルと慣用句はどのようにつながる?映画タイトルの「嘘八百」は、慣用句としての意味を知ると、作品の内容と結びついていることが分かります。
骨董品の価値をめぐる駆け引き、贋作を使った計画、相手を出し抜くための話術など、登場人物たちは嘘と本当の境界線を行き来します。
本物に見える偽物、偽物に見える本物という骨董品の世界を題材にしているため、タイトルの「嘘八百」は作品のテーマを象徴する言葉にもなっています。
ただし、映画は歴史上の出来事をそのまま記録した作品ではありません。千利休、古田織部、豊臣秀吉という実在の人物や歴史的背景を題材にした、創作のコメディです。劇中の幻の茶器や騙し合いを、そのまま歴史上の事実として受け取らないことも大切です。
嘘八百シリーズはどの順番で見るのがおすすめ?初めて見る場合は、公開順に視聴するのがおすすめです。
- 2018年『嘘八百』
- 2020年『嘘八百 京町ロワイヤル』
- 2023年『嘘八百 なにわ夢の陣』
理由は、小池と野田が出会う経緯や、二人の関係性の変化を順番に理解できるからです。
第2作、第3作にもそれぞれ独立した事件やお宝が登場するため、途中の作品からでも物語を楽しめます。しかし、二人の掛け合いや過去作からのつながりを理解するには、第1作から見る方が自然です。
また、3作品とも骨董品をめぐる騙し合いが中心ですが、題材となる歴史人物と舞台が変化していきます。堺、京都、大阪という土地の違いにも注目すると、シリーズ全体をより深く楽しめます。
【よくある質問】嘘八百に関するFAQ
Q1:嘘八百はどういう意味ですか?
A1:嘘八百とは、嘘をたくさん並べ立てること、または何もかもが嘘であることを意味します。辞書では「多くの嘘」「まったくのでたらめ」と説明されています。「嘘八百を並べる」という使い方が代表的です。
Q2:嘘八百の正しい読み方は何ですか?
A2:「うそはっぴゃく」と読みます。「八百」は実際の800という数量ではなく、非常に数が多いことを表す比喩的な表現です。
Q3:嘘八百の語源は何ですか?
A3:「八百」が数の多さを表すことに由来します。八百八町や八百八橋、八百万などと同じ考え方で、たくさんの嘘という意味になりました。
Q4:映画『嘘八百』は全部で何作品ありますか?
A4:ここで紹介した劇場公開作品は3作品です。2018年の『嘘八百』、2020年の『嘘八百 京町ロワイヤル』、2023年の『嘘八百 なにわ夢の陣』の順番です。
Q5:映画『嘘八百』の主演は誰ですか?
A5:中井貴一と佐々木蔵之介です。中井貴一が古物商の小池則夫、佐々木蔵之介が陶芸家の野田佐輔を演じています。
Q6:映画『嘘八百』の監督は誰ですか?
A6:武正晴です。第1作から第3作まで監督を務めています。脚本は今井雅子と足立紳が担当しています。
Q7:嘘八百と真っ赤な嘘の違いは何ですか?
A7:嘘八百は多くの嘘を並べ立てることを指し、真っ赤な嘘は完全な嘘であることを強調します。嘘の数や量を強調するなら嘘八百、一つの話が完全に事実ではないことを強調するなら真っ赤な嘘が適しています。
「嘘八百」は「うそはっぴゃく」と読み、多くの嘘を並べ立てることや、まったくのでたらめを意味する慣用句です。
語源の要点は「八百」にあります。八百は単に800という数字を指すだけでなく、八百八町や八百八橋のように、数が非常に多いことを表現する言葉としても使われてきました。
日常会話では「嘘八百を並べる」が代表的な使い方です。類語には「真っ赤な嘘」「でたらめ」「嘘っぱち」「虚偽」などがありますが、それぞれ意味の強さや使われる場面が異なります。
一方、映画『嘘八百』シリーズは、中井貴一と佐々木蔵之介が演じる古物商と陶芸家のコンビを中心としたコメディです。
- 第1作『嘘八百』:2018年公開。大阪・堺と千利休の幻の茶器が物語の中心。
- 第2作『嘘八百 京町ロワイヤル』:2020年公開。京都と古田織部の幻の茶器が題材。
- 第3作『嘘八百 なにわ夢の陣』:2023年公開。大阪を舞台に秀吉の幻のお宝「鳳凰」をめぐる騒動を描く。
言葉としての「嘘八百」は、嘘の多さを表す日本語の慣用句。映画の『嘘八百』は、骨董品をめぐる人間模様と騙し合いを楽しむエンターテインメント作品です。
この二つを区別して理解すれば、言葉の意味を正しく使えるだけでなく、映画シリーズのタイトルに込められた面白さも、より深く味わえるでしょう。