2026年10月6日、千葉ロッテのレギュラーシーズン全日程が終了した。最終順位はパ・リーグ5位。前年の2025年は56勝84敗3分の6位だったため、勝利数では7勝増加し、順位も一つ上げた。
ただし、優勝争いに加わるには依然として大きな差がある。
2026年パ・リーグ最終順位NPBの公式記録による各球団の最終成績は次のとおり。
| 順位 | 球団 | 勝敗 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ソフトバンク | 91勝49敗3分 | .650 |
| 2位 | 西武 | 79勝60敗4分 | .568 |
| 3位 | 日本ハム | 78勝62敗3分 | .557 |
| 4位 | オリックス | 65勝76敗2分 | .461 |
| 5位 | 千葉ロッテ | 63勝77敗3分 | .450 |
| 6位 | 楽天 | 58勝84敗1分 | .408 |
出典:日本野球機構(NPB)2026年度パ・リーグ公式記録。
チーム成績から見える攻撃力と投手力の課題ロッテの2026年シーズンを分析するうえで、特に注目したいのが得点力と失点のバランスだ。
| 指標 | 2026年成績 |
|---|---|
| チーム打率 | .236 |
| 得点 | 492 |
| 安打 | 1,128 |
| 本塁打 | 131 |
| 盗塁 | 45 |
| 防御率 | 3.84 |
| 失点 | 586 |
| 奪三振 | 988 |
出典:NPB公式チーム打撃・投手成績。
チーム打率.236はリーグ最下位。131本塁打はリーグ3位だったものの、長打を得点につなげるための継続的な出塁や攻撃の組み立てには課題が残った。
投手陣も防御率3.84でリーグ5位。586失点という数字は、接戦を勝ち切るための投手運用や守備を含めた改善が必要であることを示している。
つまり、単純にホームランを増やせば解決する状況ではない。出塁、進塁、得点圏での対応、先発投手の安定感、救援陣の負担軽減を一体的に考える必要がある。
レギュラーシーズン最後の試合結果シーズン終盤には、唐川侑己の引退セレモニーが行われた10月3日のソフトバンク戦で2対1、翌4日の楽天戦で3対2と連勝した。
一方、最終日の10月6日は西武に0対3で敗戦。最後の7試合は2勝5敗だった。
2026年の試合速報を確認するときは、単日の勝敗だけでなく、先発投手の登板間隔、救援陣の起用、得点経過も合わせて見ると、チーム状態をより正確に把握できる。
【主力選手の最新ニュース】山口の受賞、横山の手術、益田の250セーブ

2026年のロッテには、チーム順位とは別に記憶に残る個人記録があった。
特に注目されるのが山口航輝、横山陸人、益田直也の記録だ。そして長年チームを支えてきた唐川侑己と角中勝也が現役生活に区切りをつけた。
山口航輝が9・10月度のサヨナラ賞を受賞
スカパー!サヨナラ賞・パ・リーグ
10月21日、球団は山口の9・10月度サヨナラ賞受賞を発表した。
この賞は、月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打などを放った選手に贈られるものだ。
山口は受賞対象となった試合で、併殺や三振が続く苦しい打席から立て直し、甘い球を捉えて試合を決めた。
加えて、2026年のシーズン成績では38本塁打、81打点を記録。長打力という面でチームの中心的な存在となった。
横山陸人が最多セーブを獲得するも手術
2026年シーズン35セーブ
10月6日、パ・リーグ最多セーブ投手賞の初受賞が発表された。
しかし、シーズン終了後に不安材料も明らかになった。
球団発表によると、横山は10月21日に兵庫県内の病院で内視鏡下分離部除圧術を受けた。診断名は腰椎分離すべり症で、スローイング再開まで約2週間の見込みとされている。
ここで重要なのは、スローイング再開と公式戦復帰は別だという点だ。実戦復帰までの具体的な日程は、術後の経過やトレーニングの進捗に左右される。
最多セーブ投手を獲得した選手だけに、2027年の救援陣を考えるうえでも回復状況は重要なニュースとなる。
益田直也がプロ野球史上5人目の250セーブ
2026年8月4日
埼玉西武戦でプロ野球史上5人目となる通算250セーブを達成した。
加えて、通算800試合登板も達成。9月23日にはZOZOマリンスタジアムで名球会ブレザーの授与式と連盟表彰式が行われた。
長年にわたり抑えを務めてきた益田の記録は、ロッテの投手史に残る大きな節目となった。
唐川侑己と角中勝也が現役引退9月4日引退発表・10月3日セレモニー
19年間の現役生活に幕を下ろした。先発と救援の両方でチームを支えた投手だった。
7月20日引退発表・10月2日セレモニー
20年間の現役生活を終えることを発表。球団を代表する打者の一人としてファンに親しまれた。
唐川は9月4日に引退を発表。10月3日のソフトバンク戦後にセレモニーが実施された。
角中は7月20日に引退を発表し、10月2日のソフトバンク戦後に引退セレモニーを実施。いずれも球団が正式に発表している。
このほか、10月6日には鈴木昭汰が最優秀中継ぎ投手賞、西川史礁が最多安打者賞をそれぞれ初受賞した。
2026年はチーム順位こそ5位だったが、個人タイトルという面では複数の選手が存在感を示したシーズンでもあった。
【FA・退団・来季契約】小島和哉のFA宣言とチーム編成の変化
2026年11月2日、千葉ロッテの公式ニュースで大きく取り上げられたのが、投手の小島和哉による国内FA権行使だ。
国内フリーエージェント権
2018年ドラフト3位で入団し、8年間ロッテの先発陣を支えてきた左腕。
小島は11月2日、国内FA権を行使するための手続きを行ったと球団が発表した。
本人は、他球団からの評価を直接聞き、自分のプロ野球人生を客観的に見つめ直したいという考えを示している。
一方で、ロッテへの感謝と愛着も強く、残留も選択肢として検討する意向を明らかにしている。
つまり、FA権行使は移籍確定を意味しない。今後の交渉と本人の判断によって、残留か移籍かが決まる。
2026年の来季契約・退団発表一覧2026年秋には、複数の選手について来季契約を行わない旨の通知が発表された。
| 発表日 | 選手 | 球団発表の内容 |
|---|---|---|
| 9月30日 | 中村奨吾 | 来季契約を結ばず退団。現役続行希望 |
| 10月4日 | 一條力真 | 来季契約なし。現役引退 |
| 10月4日 | 本前郁也 | 来季契約なし。現役続行希望 |
| 10月4日 | 永島田輝斗 | 来季契約なし。今後未定 |
| 10月4日 | 勝又琉偉 | 来季契約なし。現役続行希望 |
| 10月4日 | 髙野光海 | 来季契約なし。今後未定 |
| 10月7日 | 東妻勇輔 | 契約を行わない旨を通知。現役続行希望 |
| 10月7日 | 菊地吏玖 | 契約を行わない旨を通知。現役続行希望 |
| 10月7日 | 石垣勝海 | 契約を行わない旨を通知。現役続行希望 |
| 10月24日 | 森遼大朗・早坂響 | 来季の支配下契約を行わない旨を通知 |
| 10月25日 | 愛斗 | 来季契約なし。現役続行希望 |
出典:千葉ロッテマリーンズ公式発表。
この一覧では、通知の内容を区別することが大切だ。
特に森遼大朗と早坂響についての10月24日の発表は、支配下契約を行わないという内容であり、ほかの選手に対する来季契約を行わない通知と同一ではない。
また、これらは契約更改における年俸の増減を示すものではない。2027年に向けた編成上の通知と、通常の契約更改は分けて確認する必要がある。
FAと退団情報で注目すべきポイント今後、特に確認したいのは次の3点だ。
- 小島和哉のFA交渉と残留の可能性
- 退団選手の移籍先や現役続行の動向
- 既存投手陣の再編と若手選手の支配下登録
小島のように先発ローテーションを担ってきた選手の去就は、単なる一選手の移籍問題ではない。先発陣全体の登板計画や補強戦略にも影響する。
【2026年ドラフト・秋季キャンプ】2027年の戦力をどう作る?
5位という結果を受け、来季のチームづくりで重要になるのが新人選手の獲得と既存選手の底上げだ。
2026年ドラフト指名選手一覧10月22日のドラフト会議で、千葉ロッテは支配下6人、育成3人の合計9人を指名した。
| 指名順位 | 選手名 | 守備位置 | 所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 米沢友翔 | 投手 | 関西大 |
| 2位 | 前田侑大 | 投手 | 高岡第一高 |
| 3位 | 長屋竣大 | 投手 | ENEOS |
| 4位 | 黒田義信 | 外野手 | 東日本国際大 |
| 5位 | 新城楓雅 | 投手 | 奈良大付高 |
| 6位 | 田中皐晴 | 外野手 | 日南学園 |
| 育成1位 | 若藤芽空 | 内野手 | 高川学園高 |
| 育成2位 | 佐々木十央真 | 投手 | 花巻東高 |
| 育成3位 | 内田心温 | 内野手 | 関根学園高 |
出典:球団公式ドラフト指名結果。
特に注目したいのは、支配下指名6人のうち4人が投手である点だ。
1位の米沢友翔は関西大の左腕で、球団スカウトからは最速148キロのストレートと奪三振能力が評価されている。大学選手権優勝の立役者で、MVPも獲得した選手だ。
2位の前田侑大、3位の長屋竣大、5位の新城楓雅も投手。投手陣の層を厚くする意図がうかがえる指名構成となった。
ただし、新人選手が即戦力になるかどうかは別問題だ。入団後の身体づくり、プロの打者への対応、制球力や変化球の精度など、育成段階での成長が問われる。
秋季キャンプは宮崎県都城市で開催
2026年秋季キャンプ
宮崎県都城市
- 期間:10月30日~11月15日
- 場所:都城運動公園コアラのマーチスタジアム
- 休養日:11月4日、11月10日
球団は10月28日に参加選手を発表した。
参加メンバーは以下の24人。
- 投手: 石垣元気、大谷輝龍、中森俊介、廣池康志郎、宮﨑颯、吉川悠斗、髙橋快秀、秋山正雲、武内涼太
- 捕手: 松川虎生、佐藤都志也、寺地隆成
- 内野手: 池田来翔、安田尚憲、山﨑剛、立松由宇、櫻井ユウヤ、小川龍成
- 外野手: 髙部瑛斗、藤原恭大、西川史礁、井上広大、山口航輝、山本大斗
今回のメンバーには、若手だけでなく山口航輝や安田尚憲、藤原恭大など、今後のチームを担う選手も含まれている。
秋季キャンプで注目したいのは、単純な練習量ではない。
- 打撃では出塁率と得点圏での対応力
- 投手では制球力と先発・救援それぞれの適性
- 守備では複数ポジションへの対応力
- 若手では年間を通じて戦える体力と技術
これらが2027年の戦力にどう反映されるかが重要だ。
【サブロー監督の最新情報】2027年に向けたロッテ再建の焦点
NPB公示上の監督・背番号86
2026年シーズンの指揮を執り、若手を含めたチームづくりを担っている。
NPBの2026年度監督・コーチ一覧では、サブローが一軍監督として登録されている。
球団が1月14日に発表した2026年のチーム方針では、世代を問わず競争力のあるチームづくりや、若手選手とともに明るく活気あるチームを目指す考えが示された。
その方針を踏まえると、2027年に向けて注目したいのは以下の3点だ。
1. 若手とベテランの競争を活性化できるか山口航輝、西川史礁、藤原恭大、安田尚憲らの成長は、打線の底上げに直結する。
特定の選手に依存するのではなく、複数の選手がレギュラーを争える状態を作れるかがポイントになる。
2. 先発ローテーションを再構築できるか小島和哉のFA権行使、唐川侑己の引退、ドラフトでの投手4人の指名は、投手編成を考えるうえで重要な動きだ。
さらに横山陸人の術後経過も見極めなければならない。
先発投手の枚数を確保し、救援陣の登板過多を防ぐことが、シーズンを通じた安定につながる。
3. 個人記録をチームの勝利につなげられるか山口の38本塁打、横山の最多セーブ、鈴木昭汰の最優秀中継ぎ、西川の最多安打など、個人の成果は確かにあった。
それでもチームは5位だった。
個人の活躍を勝利に結びつけるためには、打線全体の連動性と投手陣の継続的な安定が必要になる。
サブロー監督にとって、2027年は個人の能力をチーム全体の勝利に転換できるかが問われるシーズンとなる。
【千葉ロッテニュース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:千葉ロッテの2026年シーズン最終順位は何位ですか?
A1:パ・リーグ5位です。143試合で63勝77敗3分、勝率.450でした。
Q2:2026年にFA権を行使したロッテの選手は誰ですか?
A2:11月2日に小島和哉投手が国内FA権の行使を発表しました。ただし、FA権行使は移籍決定ではなく、本人はロッテ残留も選択肢として検討しています。
Q3:唐川侑己と角中勝也は引退したのですか?
A3:はい。唐川は9月4日、角中は7月20日に今季限りでの現役引退を発表しました。唐川は19年間、角中は20年間の現役生活に区切りをつけました。
Q4:横山陸人の手術後の復帰時期はいつですか?
A4:10月21日に手術を受け、スローイング再開まで約2週間の見込みと球団が発表しています。公式戦復帰の具体的な日程は発表されていません。
Q5:益田直也は250セーブを達成しましたか?
A5:はい。2026年8月4日の西武戦で、プロ野球史上5人目となる通算250セーブを達成しました。
Q6:千葉ロッテの2026年ドラフト1位は誰ですか?
A6:関西大の投手、米沢友翔です。左投左打で、最速148キロのストレートと高い奪三振能力が評価されています。
2026年の千葉ロッテマリーンズは、63勝77敗3分の5位でシーズンを終えた。
一方、山口航輝の受賞、横山陸人の最多セーブ獲得、西川史礁の最多安打、益田直也の通算250セーブなど、個人レベルでは多くの成果もあった。
その裏では、唐川侑己と角中勝也の引退、小島和哉のFA権行使、複数選手の退団・契約に関する発表が続いている。
加えて、米沢友翔をはじめとする9人のドラフト指名と宮崎県都城市での秋季キャンプが、次のチームづくりを支える材料となる。
2027年のロッテを見極めるうえで、特に重要なのは次の4つだ。
1. 小島和哉のFA交渉と先発投手陣の編成
2. 横山陸人の術後回復と救援陣の再構築
3. ドラフト新人と若手選手の成長
4. サブロー監督のチームづくりと得点力の改善
5位から上位へ進むには、個人記録を積み重ねるだけでは足りない。143試合を戦い抜く選手層と、接戦を勝ち切る総合力が求められる。
2026年のオフシーズンは、千葉ロッテにとって単なる選手の入れ替えではなく、2027年の巻き返しに向けた重要な転換期となっている。