2026年のドジャースは、レギュラーシーズンを100勝62敗、ナ・リーグ西地区1位で終えた。14年連続のポストシーズン進出を果たし、アトランタ・ブレーブスとの地区シリーズも3勝1敗で突破した。
しかし、ナ・リーグ優勝決定シリーズではミルウォーキー・ブルワーズに4連敗。リーグ優勝とワールドシリーズ3連覇を逃した。2026年のワールドシリーズはブルワーズがタンパベイ・レイズを4勝1敗で下している。
ドジャースの敗退によって、2026年の公式戦はすでに終了している。したがって、11月4日現在、直近のドジャース公式戦で登板する先発投手は決まっていない。次に注目すべきなのは、2027年に向けた契約交渉と投手陣の再編だ。
特に注目したいのが、シーズン途中に加入したスクーバルと、年間を通じてローテーションを支えた山本の存在である。
【2026年先発ローテーション】山本由伸・スクーバル・スネル・グラスノーの序列

2026年のドジャースの先発陣を語るうえで欠かせないのが、山本由伸、タリク・スクーバル、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノーの4人だ。
MLB公式のポストシーズン展望でも、この4人がチームの先発投手陣を構成する中心的な存在として紹介されていた。
それぞれの特徴と2026年の実績を整理すると、次のようになる。
| 投手 | 投球・起用面の特徴 | 2026年の主な動向 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 山本由伸 | 安定した先発能力、長い休養間隔との相性 | シーズンを通じて先発ローテーションを維持。NLDS第3戦で7回1失点、10奪三振 | 先発の中心 |
| タリク・スクーバル | 左腕のエース、奪三振能力 | 8月2日にタイガースから移籍。ドジャース加入後9先発で4勝2敗、防御率2.95 | 最上位候補 |
| ブレイク・スネル | 左腕、空振りを奪う投球 | 肘の手術から復帰後、左脚付け根の不調も経験 | 状態次第でエース級 |
| タイラー・グラスノー | 高い奪三振能力、右腕のパワーピッチング | 腰のけいれんによる長期離脱を経験し、ポストシーズンに復帰 | 上位ローテーション |
山本由伸の2026年を評価するうえで特筆すべきなのは、先発ローテーションを維持した安定感だ。
MLB.comは9月18日の報道で、山本がチームの先発投手の中で唯一、シーズン中に先発登板を飛ばさなかった投手だったと伝えている。
山本の強みは、単純な球速や奪三振数だけではない。複数の球種を使い分け、打者のタイミングを崩しながら試合を組み立てられる点にある。
ポストシーズンでもその実力を発揮した。ブレーブスとの地区シリーズ第3戦では7イニングを投げ、1失点、10奪三振を記録。短期決戦でも長いイニングを任せられることを証明した。
また、山本は通常、少なくとも5日間の休養を取って先発する運用に慣れている。
そのため、監督が登板順を決める際には、単純な実力比較だけでなく、次の登板までの休養日数が大きな判断材料になる。
タリク・スクーバル:8月の大型補強で変わった先発陣2026年のドジャースの投手編成で最も大きな転換点となったのが、タリク・スクーバルの獲得だ。
ドジャースは8月2日、デトロイト・タイガースとのトレードでスクーバルを獲得した。
交換要員には外野手ザイア・ホープ、右腕リバー・ライアン、右腕ブレイディ・スミスが含まれていた。
スクーバルは2024年と2025年にア・リーグのサイ・ヤング賞を獲得した実績を持つ左腕。2026年もタイガース時代に16先発で防御率2.79を記録していた。
ドジャース加入後は9先発で4勝2敗、防御率2.95、55イニングという成績を残した。
ただし、スクーバルも2026年は左肘の遊離体を取り除く手術で離脱した時期がある。実績だけでなく、登板間隔や身体の状態を管理する必要がある投手でもある。
今回の補強の意味は大きい。山本だけに負担が集中する構造から、左右のエースを複数そろえる構造へと変わったからだ。
一方、スクーバルは2026年シーズン終了後にFAとなる予定だった。2027年もドジャースに残るかどうかは、オフシーズンの契約動向を左右する重要な問題となる。
スネルとグラスノー:能力と稼働率の両立が課題ブレイク・スネルは左肘の遊離体を取り除く手術を受けた後、2026年に復帰した。しかし、9月には左脚付け根の張りによって登板を途中で切り上げている。
9月27日のジャイアンツ戦では4イニングを投げ、1失点。ポストシーズンに向けた最終調整を行った。
タイラー・グラスノーも腰のけいれんによる長期離脱を経験した。MLB.comによると、チームは移動による負担まで考慮して登板間隔を調整していた。
この2人は能力面では先発陣の上位に位置するが、年間を通して同じ間隔で登板できるとは限らない。
そのため、2027年の先発予想でも、実績だけでなく故障歴と稼働状況を併せて評価する必要がある。
【実際の登板順を検証】ロバーツ監督はポストシーズンでどう起用した?
2026年のドジャースの先発予想を理解するうえで重要なのが、デーブ・ロバーツ監督のポストシーズンでの起用方針だ。
レギュラーシーズンでは基本的に先発投手を一定の間隔で回すが、短期決戦では対戦相手の打線、休養日、次の試合への影響を総合的に判断する。
地区シリーズの実際の登板順アトランタ・ブレーブスとの地区シリーズでは、次の順番で先発投手が起用された。
- 第1戦:タリク・スクーバル
- 第2戦:ブレイク・スネル
- 第3戦:山本由伸
- 第4戦:タイラー・グラスノー
特に注目されたのは、第1戦で山本ではなくスクーバルが選ばれたことだ。
ロバーツ監督は、スクーバルと山本のどちらを第1戦に起用しても問題ないという趣旨の説明をしていた。最終的には、左打者への対応力やシリーズ全体の休養日を考慮してスクーバルを選択した。
これは、チーム内の序列が必ずしも固定されていないことを示している。
優勝決定シリーズでは山本を第2戦に配置ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズでは、先発の並びが再び調整された。
MLB.comが10月9日に伝えた予定では、次の順番だった。
- 第1戦:タリク・スクーバル
- 第2戦:山本由伸
- 第3戦:ブレイク・スネル
- 第4戦:タイラー・グラスノー
山本を第2戦に置いた背景には、通常の5日間の休養を確保する狙いがあった。
山本はドジャース加入後、5日未満の休養で先発した経験がなかった。チームとしても、可能な限り普段の調整方法を維持する方針だった。
ただし、実際のシリーズではドジャースが4連敗を喫した。予定された先発陣をそろえても、短期決戦で勝ち抜けるとは限らない。
レギュラーシーズンとポストシーズンの違い両者の運用には明確な違いがある。
レギュラーシーズンでは、162試合を戦うために投手の疲労を分散する必要がある。一方、ポストシーズンでは、勝ち上がるために最も効果的な登板順を優先する。
例えば、相手チームが左腕を苦手としている場合、左腕のスクーバルを第1戦に置く判断が考えられる。
また、山本のように5日間の休養を重視する投手を、次の試合でも起用できるよう逆算して配置することもある。
登板順は固定的なランキングではなく、対戦相手と試合日程によって変わるものなのだ。
【大谷翔平・佐々木朗希の最新状況】先発復帰はあるのか?
日本のファンにとって最大の関心事は、大谷翔平と佐々木朗希の起用方法だろう。
2人は2026年シーズン中に異なる役割を経験しており、2027年の投手編成にも影響する可能性がある。
大谷翔平:2026年の投手登板は終了大谷翔平は2026年、投手として14試合に先発し、8勝2敗、防御率1.79、95奪三振を記録した。
しかし、左膝の不調や右上腕の問題などが重なり、最後の登板は7月3日となった。
9月8日、大谷は今季中の投手復帰について、打撃に集中する意向を示した。MLB.comは、本人が2026年の残り期間は打者としてのプレーを優先する考えを明らかにしたと報じている。
その後、9月23日に負傷者リストから復帰。打者としてチームに戻り、ポストシーズンに向けた調整を進めた。
つまり、2026年のポストシーズンで大谷が先発投手として登板する構想はなかった。
2027年は再び二刀流を目指すことが期待されるが、実際の復帰時期や登板間隔については今後の身体の状態と球団の判断が重要になる。
佐々木朗希:先発から救援へ役割を変更佐々木朗希は2026年8月26日の登板中、右手中指のマメによって途中降板。その後、負傷者リストに入った。
9月23日に復帰した際、ドジャースは佐々木をブルペンに配置した。
MLB.comによると、復帰初戦では1イニングを無失点に抑え、2奪三振を記録。速球の平均球速も98.7マイルだった。
佐々木は2025年のポストシーズンでも救援投手として存在感を示した経緯がある。
2026年も短いイニングで球威を生かせる救援起用が選択された。
ただし、佐々木の先発能力が否定されたわけではない。故障から復帰した直後に投球数を増やすリスクを避け、チームに貢献できる役割を優先したと考えられる。
2027年に再び先発ローテーションへ戻るのか、それとも救援を継続するのかは、今後の大きな注目点だ。
【負傷者情報とローテーション再編】先発陣の弱点はどこにある?
ドジャースの先発陣は豪華だが、2026年のシーズンを振り返ると、故障による登板間隔の変更が繰り返されていた。
主な問題を整理すると次のとおりだ。
2026年に起きた主な投手の故障- 山本由伸:シーズンを通して先発登板を維持。
- タリク・スクーバル:左肘の遊離体を取り除く手術による離脱を経験。
- ブレイク・スネル:左肘の手術後に復帰し、シーズン終盤には左脚付け根の張りも発生。
- タイラー・グラスノー:腰のけいれんで長期離脱。
- 佐々木朗希:右手中指のマメで8月下旬から離脱。
- エドガルド・エンリケス:9月に腰の不調で15日間の負傷者リスト入り。
特にエンリケスは、終盤の重要な救援投手として期待されていたため、チームの投手運用に影響を与えた。
また、ブレイク・トライネンは9月の試合前にブルペンで肩を負傷し、2026年のポストシーズン登板が不可能となった。
なぜドジャースは先発投手を多く確保するのか先発投手の層を厚くする理由は、単純にエースを増やすためだけではない。
長いシーズンでは、投手の故障や疲労によって予定していた先発投手が登板できなくなることがある。
また、ポストシーズンでは先発投手を救援に回す選択肢も生まれる。
実際、2026年のポストシーズンでは佐々木やジャスティン・ロブレスキーが救援投手として登録された。
このように、ドジャースは先発と救援を完全に分離せず、状況に応じて投手を配置する柔軟な編成を採用している。
ただし、複数の投手が同時に離脱すると、先発の枚数が多くても実際の登板計画は崩れてしまう。
2027年に向けては、先発投手の質だけでなく、年間を通じて登板できる人数を確保することが課題となる。
【2027年の先発予想と今後の日程】スクーバルの契約が最大の焦点
2026年11月4日時点で、ドジャースはポストシーズン敗退によってオフシーズンに入っている。
そのため、次回の先発投手を具体的に指名できる公式戦はない。
MLBが発表した2027年の日程では、ドジャースの開幕戦は2027年3月25日、アトランタ・ブレーブス戦となっている。
開幕投手はまだ確定していない。
2027年の先発陣を左右する3つのポイント1.山本由伸が引き続き中心になるか
2026年にシーズンを通じて先発登板を維持した山本は、2027年のローテーションを考える際にも重要な存在となる。
ポストシーズンでの実績もあり、長いイニングを任せられる投手として期待される。
2.スクーバルとの契約が成立するか
2026年途中に獲得したスクーバルは、チームの先発陣を大きく強化した。
しかし、シーズン終了後のFAという条件があるため、2027年もドジャースで投げるかどうかは契約交渉次第だ。
スクーバルが残留する場合と移籍する場合では、ローテーションの構成が大きく変わる。
3.大谷と佐々木の投手としての役割
大谷は2027年の二刀流復帰を目指すことが期待されるが、復帰時期は確定していない。
佐々木についても、先発に戻すのか、救援として起用するのかという判断が残っている。
【プロの結論】2027年の先発序列をどう見るべきか2026年の実績と現状を踏まえた評価は次のようになる。
- 山本由伸:先発陣の中心として評価できる存在。
- タリク・スクーバル:残留すれば最上位の先発候補。
- ブレイク・スネル:健康状態が整えば上位ローテーション候補。
- タイラー・グラスノー:故障管理を前提とした重要な先発候補。
- 佐々木朗希:先発復帰も考えられる投手だが、救援起用の継続も選択肢。
- 大谷翔平:二刀流復帰への期待はあるものの、登板時期を確定できる段階ではない。
特に重要なのは、2026年の実績だけで2027年の登板順を決めつけないことだ。
先発投手の評価では、能力、健康状態、登板間隔、契約状況の4つを合わせて考える必要がある。
【ドジャース先発予想2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ドジャースの2026年の先発ローテーションは誰でしたか?
A1:中心となったのは山本由伸、タリク・スクーバル、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノーの4人です。佐々木朗希はシーズン中の故障から復帰後、ポストシーズンでは救援投手として起用されました。
Q2:山本由伸とスクーバルはどちらが先発のエースですか?
A2:両者とも先発陣の中心です。山本は年間を通じた安定感、スクーバルは左腕のエースとしての実績と奪三振能力が強みです。2026年のポストシーズンではスクーバルが地区シリーズ第1戦を任されました。
Q3:大谷翔平は2026年に先発登板しますか?
A3:2026年の投手登板は7月3日が最後です。9月8日に本人が今季の投球を見送って打撃に集中する意向を示しており、2026年の残り試合で先発復帰することはありませんでした。
Q4:佐々木朗希は2027年に先発へ戻りますか?
A4:先発復帰の可能性はありますが、2027年の役割は確定していません。2026年は右手中指のマメから復帰した後、ブルペンで起用されました。
Q5:ドジャースの次回先発投手は誰ですか?
A5:2026年11月4日時点でドジャースの公式戦は終了しているため、次回先発投手は未発表です。2027年の開幕戦は3月25日のブレーブス戦ですが、開幕投手もまだ発表されていません。
2026年のドジャースは、山本由伸、タリク・スクーバル、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノーという強力な先発陣を形成した。
しかし、シーズン中の故障や登板間隔の調整、ポストシーズンでの投手配置など、投手運用には難しい判断が求められた。
山本はシーズンを通じてローテーションを守り、スクーバルは途中加入ながら先発陣の大きな戦力となった。一方、大谷翔平の投手復帰は2026年には実現せず、佐々木朗希も救援起用へと役割を変更した。
2027年に向けた最大の注目点は、スクーバルの契約、山本の継続的な活躍、スネルとグラスノーの健康状態、そして大谷と佐々木の投手としての再編だ。
ドジャースの次回先発を予想するなら、まずは2027年の契約と開幕前の投手調整を確認すること。 2026年の序列をそのまま引き継ぐのではなく、オフシーズンの動向まで含めて判断することが、最新情報を正しく読み解くポイントとなる。
参考にした主な資料- MLB公式・2026年9月27日「ドジャースのポストシーズン展望」
- MLB公式・2026年8月2日「スクーバル獲得発表」
- MLB公式・2026年10月9日「ナ・リーグ優勝決定シリーズの先発予想」
- MLB公式・2026年9月8日「大谷翔平の投手復帰方針」
- MLB公式・2026年9月23日「佐々木朗希のブルペン復帰」
- MLB公式・2026年ポストシーズン最終結果
- MLB公式・2027年ドジャース試合日程発表