2023年1月2日・3日に開催された第99回箱根駅伝は、駒澤大学が総合タイム10時間47分11秒で優勝し、往路・復路も制する圧巻の結果となった。中央大学が総合2位、青山学院大学が総合3位に入り、駒澤大学は出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝を制する大学駅伝3冠を達成した。
2026年現在、改めて振り返っても、第99回大会は駒澤大学の総合力が際立った大会だ。田澤廉の2区、1年生の伊藤蒼唯による6区区間賞、そして全10区間を通じた安定した走りなど、見どころは多い。ここでは総合順位20校の記録、往路・復路の成績、全10区間の区間賞、注目選手までまとめて振り返る。
【第99回箱根駅伝2023の結果】駒澤大学が総合優勝!上位3校のタイムと順位

第99回東京箱根間往復大学駅伝競走は、2023年1月2日に往路、1月3日に復路が行われた。
優勝した駒澤大学の総合タイムは10時間47分11秒。2位の中央大学に対して1分42秒の差をつけた。
駒澤大学は往路で首位に立つと、翌日の復路でもトップを維持。両日ともに1位という安定した戦いで、2年ぶり8度目の総合優勝を手にした。
第99回箱根駅伝の総合順位一覧公式大会記録に基づく総合順位は以下のとおり。
1. 駒澤大学:10時間47分11秒
2. 中央大学:10時間48分53秒
3. 青山学院大学:10時間54分25秒
4. 國學院大學:10時間55分01秒
5. 順天堂大学:10時間55分18秒
6. 早稲田大学:10時間55分21秒
7. 法政大学:10時間55分28秒
8. 創価大学:10時間55分55秒
9. 城西大学:10時間58分22秒
10. 東洋大学:10時間58分26秒
11. 東京国際大学:10時間59分58秒
12. 明治大学:11時間01分37秒
13. 帝京大学:11時間03分29秒
14. 山梨学院大学:11時間04分02秒
15. 東海大学:11時間06分02秒
16. 大東文化大学:11時間06分08秒
17. 日本体育大学:11時間06分32秒
18. 立教大学:11時間10分38秒
19. 国士舘大学:11時間13分56秒
20. 専修大学:11時間19分28秒
なお、関東学生連合は参考記録として11時間17分13秒を記録している。正式な大学順位には含まれない。
この大会では、上位10校と11位以下の差にも注目したい。10位の東洋大学と11位の東京国際大学の差は1分32秒。シード権をめぐる争いも最後まで緊迫した展開だった。
公式大会記録では、総合順位だけでなく、往路・復路それぞれの順位とタイムも確認できる。
【往路順位・復路順位】駒澤大学は両日トップ!中央大学との順位差を検証
第99回大会の大きな特徴は、駒澤大学が往路と復路の両方で優勝したことだ。
往路終了時点での2位・中央大学との差は30秒。総合優勝を決めるには、まだ予断を許さない状況だった。
しかし、復路でも駒澤大学が中央大学を上回る走りを見せ、最終的に1分42秒差で逃げ切った。
往路・復路・総合成績の比較以下は20校について、総合タイムと往路・復路の順位、記録をまとめた一覧だ。
| 総合順位・大学 | 総合タイム | 往路順位・タイム | 復路順位・タイム |
|---|---|---|---|
| 1位 駒澤大学 | 10:47:11 | 1位 5:23:10 | 1位 5:24:01 |
| 2位 中央大学 | 10:48:53 | 2位 5:23:40 | 2位 5:25:13 |
| 3位 青山学院大学 | 10:54:25 | 3位 5:25:13 | 9位 5:29:12 |
| 4位 國學院大學 | 10:55:01 | 4位 5:27:10 | 8位 5:27:51 |
| 5位 順天堂大学 | 10:55:18 | 6位 5:27:41 | 5位 5:27:37 |
| 6位 早稲田大学 | 10:55:21 | 5位 5:27:33 | 7位 5:27:48 |
| 7位 法政大学 | 10:55:28 | 8位 5:28:53 | 3位 5:26:35 |
| 8位 創価大学 | 10:55:55 | 10位 5:29:15 | 4位 5:26:40 |
| 9位 城西大学 | 10:58:22 | 9位 5:29:08 | 10位 5:29:14 |
| 10位 東洋大学 | 10:58:26 | 11位 5:30:42 | 6位 5:27:44 |
| 11位 東京国際大学 | 10:59:58 | 7位 5:27:49 | 17位 5:32:09 |
| 12位 明治大学 | 11:01:37 | 12位 5:31:29 | 13位 5:30:08 |
| 13位 帝京大学 | 11:03:29 | 14位 5:32:20 | 15位 5:31:09 |
| 14位 山梨学院大学 | 11:04:02 | 16位 5:33:39 | 14位 5:30:23 |
| 15位 東海大学 | 11:06:02 | 13位 5:31:40 | 18位 5:34:22 |
| 16位 大東文化大学 | 11:06:08 | 17位 5:36:01 | 12位 5:30:07 |
| 17位 日本体育大学 | 11:06:32 | 18位 5:36:33 | 11位 5:29:59 |
| 18位 立教大学 | 11:10:38 | 20位 5:38:51 | 16位 5:31:47 |
| 19位 国士舘大学 | 11:13:56 | 15位 5:33:16 | 19位 5:40:40 |
| 20位 専修大学 | 11:19:28 | 19位 5:38:35 | 20位 5:40:53 |
往路は駒澤大学が5時間23分10秒で優勝。中央大学は5時間23分40秒で続き、わずか30秒差で芦ノ湖に到着した。
3位の青山学院大学は5時間25分13秒。トップとの差は2分03秒だった。
駒澤大学は1区から5区まで、区間順位が2位、3位、2位、3位、4位と安定していた。特定の区間だけで大差をつけるのではなく、各選手が着実に順位を維持したことが往路優勝につながった。
復路は駒澤大学が首位を守り切る復路の駒澤大学は5時間24分01秒。中央大学は5時間25分13秒で、復路だけでも1分12秒の差がついた。
青山学院大学は往路3位から復路9位となり、総合順位も3位でフィニッシュした。
一方、法政大学は往路8位から復路3位へ、創価大学は往路10位から復路4位へ浮上。復路の順位変動が総合成績に大きく影響した。
特に東洋大学は往路11位から復路6位へ順位を上げ、総合10位でシード権を確保した。往路終了時点でシード圏外だったチームが、復路で巻き返した好例である。
【箱根駅伝2023全10区間記録】区間賞を獲得した選手とタイム一覧
第99回大会では、往路5区間、復路5区間のそれぞれで区間賞が争われた。
特に注目されたのは、駒澤大学の伊藤蒼唯だ。1年生ながら復路の6区を58分22秒で走り、区間賞を獲得した。
また、2区では中央大学の吉居大和、4区では東京国際大学のビンセント、5区では城西大学の山本唯翔が区間トップの記録を残している。
全10区間の区間賞一覧| 区間 | 区間賞選手・大学 | 区間記録 |
|---|---|---|
| 1区 | 富田峻平・明治大学 | 1時間02分44秒 |
| 2区 | 吉居大和・中央大学 | 1時間06分22秒 |
| 3区 | 中野翔太・中央大学 | 1時間01分51秒 |
| 4区 | ビンセント・東京国際大学 | 1時間00分00秒 |
| 5区 | 山本唯翔・城西大学 | 1時間10分04秒 |
| 6区 | 伊藤蒼唯・駒澤大学 | 58分22秒 |
| 7区 | 葛西潤・創価大学/杉彩文海・明治大学 | 1時間02分43秒 |
| 8区 | 宗像直輝・法政大学/木本大地・東洋大学 | 1時間04分16秒 |
| 9区 | 岸本大紀・青山学院大学 | 1時間07分27秒 |
| 10区 | 西沢侑真・順天堂大学 | 1時間08分42秒 |
※7区と8区は同タイムによる同着の区間賞。全10区間で12人の選手が区間賞を獲得した。
記録は東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトの第99回大会・各区間記録に基づく。
往路5区間の注目記録往路で特に目立ったのは、4区の東京国際大学・ビンセントだ。
1時間00分00秒という記録で区間賞を獲得。往路の流れを左右する重要な区間で、強い存在感を示した。
5区では城西大学の山本唯翔が1時間10分04秒で区間賞。山登りという特殊な条件の中で、力強い走りを見せた。
また、2区の吉居大和は1時間06分22秒で区間賞、3区の中野翔太も1時間01分51秒で区間賞を獲得。中央大学は往路で2つの区間賞を手にしている。
復路5区間の注目記録復路最大の話題は、駒澤大学の伊藤蒼唯による6区の走りだった。
芦ノ湖から小田原へ向かう山下りの区間で、1年生ながら58分22秒を記録。区間2位の中央大学・若林陽大にも17秒の差をつけた。
7区は創価大学の葛西潤と明治大学の杉彩文海が同タイムで区間賞。8区も法政大学の宗像直輝と東洋大学の木本大地が同タイムで並んだ。
9区では青山学院大学の岸本大紀が1時間07分27秒、10区では順天堂大学の西沢侑真が1時間08分42秒でそれぞれ区間賞を獲得した。
【注目選手を振り返る】田澤廉・伊藤蒼唯が残した存在感
第99回大会を振り返る際、駒澤大学の優勝メンバーだけでなく、各大学の主力選手にも注目したい。
田澤廉は駒澤大学の2区を担当田澤廉は駒澤大学の4年生として2区を担当した。
2区は鶴見から戸塚へ向かう23.1kmの区間で、各大学のエース級が集まりやすい重要なポジションだ。
田澤は1時間06分34秒で区間3位。区間賞こそ逃したものの、上位で安定した走りを見せ、駒澤大学の往路優勝に貢献した。
駒澤大学の2区終了時点の総合順位は2位。ここから3区、4区で着実に前進し、5区終了時には首位に立った。
田澤の役割は、単に個人順位を争うだけではない。後続の選手が優勝を狙える位置でタスキをつなぐという点でも、大きな意味があった。
伊藤蒼唯は1年生で6区区間賞伊藤蒼唯は、2023年大会の象徴的な選手の一人だ。
駒澤大学の1年生として6区を任され、58分22秒で区間賞を獲得した。
6区は下り坂を中心とする難しい区間で、スピードだけでなく、コースへの対応力や走りの安定性も求められる。
その区間で1年生がトップの記録を出したことは、駒澤大学の選手層の厚さを示す結果となった。
伊藤の好走によって駒澤大学は復路序盤から優位な位置を保ち、総合優勝への流れを確かなものにした。
中央大学の吉居大和・中野翔太も区間賞総合2位の中央大学では、2区の吉居大和と3区の中野翔太が区間賞を獲得した。
吉居は1時間06分22秒、中野は1時間01分51秒。往路で連続して強い走りを見せ、中央大学が駒澤大学を追う展開を作った。
中央大学は往路・復路ともに2位。総合タイムも10時間48分53秒と、優勝した駒澤大学との差は1分42秒だった。
この結果は、中央大学が優勝争いに十分加われる実力を持っていたことを示している。
【駒澤大学の大学駅伝3冠】2023年大会が歴史的な理由
第99回箱根駅伝の結果を語るうえで欠かせないのが、駒澤大学による大学駅伝3冠だ。
大学駅伝3冠とは、次の3大会すべてで優勝することを指す。
- 出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)
- 全日本大学駅伝対校選手権大会
- 東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)
駒澤大学は2022年度の出雲駅伝、全日本大学駅伝を制し、最後の箱根駅伝でも総合優勝。これにより、史上5校目となる大学駅伝3冠を達成した。
加えて、駒澤大学にとっては史上初の3冠だった。
駒澤大学の第99回大会における区間別成績駒澤大学の10人の選手の区間順位を並べると、優勝の理由が見えてくる。
| 区間 | 選手 | 区間順位 |
|---|---|---|
| 1区 | 円健介 | 2位 |
| 2区 | 田澤廉 | 3位 |
| 3区 | 篠原倖太朗 | 2位 |
| 4区 | 鈴木芽吹 | 3位 |
| 5区 | 山川拓馬 | 4位 |
| 6区 | 伊藤蒼唯 | 1位 |
| 7区 | 安原太陽 | 5位 |
| 8区 | 赤星雄斗 | 4位 |
| 9区 | 山野力 | 3位 |
| 10区 | 青柿響 | 2位 |
駒澤大学の特徴は、全10区間で区間順位が5位以内に収まっていることだ。
個人の区間賞を量産するというよりも、どの区間でも大きく崩れない走りを積み重ねた点に強さがあった。
特に6区の伊藤蒼唯が区間賞を獲得したことで、復路の序盤からチームの優位性を維持できた。
駒澤大学の公式発表でも、総合10時間47分11秒、往路5時間23分10秒、復路5時間24分01秒での優勝が報告されている。また、総合優勝は2年ぶり8度目、往路優勝は19年ぶり4度目、復路優勝は10年ぶり10度目だった。
2026年時点で見る箱根駅伝の歴代優勝校第99回大会の優勝を歴代大会の流れの中で見ると、駒澤大学と青山学院大学の存在感が際立つ。
日本テレビの箱根駅伝公式サイトが掲載する歴代優勝記録によると、2022年から2026年までの総合優勝校は次のとおりだ。
| 大会 | 年 | 総合優勝校 | 総合タイム |
|---|---|---|---|
| 第98回 | 2022年 | 青山学院大学 | 10時間43分42秒 |
| 第99回 | 2023年 | 駒澤大学 | 10時間47分11秒 |
| 第100回 | 2024年 | 青山学院大学 | 10時間41分25秒 |
| 第101回 | 2025年 | 青山学院大学 | 10時間41分19秒 |
| 第102回 | 2026年 | 青山学院大学 | 10時間37分34秒 |
2026年の第102回大会では、青山学院大学が大会新記録で総合優勝。2024年、2025年に続く3連覇を達成している。
この流れから見ても、2023年の駒澤大学の優勝は、青山学院大学が強さを発揮する時代の中で実現した重要な成果だった。
【箱根駅伝2023結果に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:箱根駅伝2023の総合優勝はどこの大学ですか?
A1:駒澤大学です。第99回大会で10時間47分11秒を記録し、2年ぶり8度目の総合優勝を果たしました。往路・復路ともに優勝しています。
Q2:箱根駅伝2023の総合2位と3位はどこですか?
A2:総合2位は中央大学で10時間48分53秒、総合3位は青山学院大学で10時間54分25秒でした。駒澤大学と中央大学の差は1分42秒です。
Q3:箱根駅伝2023で区間賞を獲得した伊藤蒼唯の記録は?
A3:駒澤大学の伊藤蒼唯は6区を58分22秒で走り、区間賞を獲得しました。当時1年生での活躍が大きな注目を集めました。
Q4:箱根駅伝2023で大学駅伝3冠を達成したのはどこですか?
A4:駒澤大学です。2022年度の出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の3大会すべてで優勝し、史上5校目、大学としては初の3冠を達成しました。
Q5:箱根駅伝2023の往路と復路の優勝タイムは?
A5:往路は駒澤大学の5時間23分10秒、復路は同じく駒澤大学の5時間24分01秒です。両日ともトップでフィニッシュしました。
第99回箱根駅伝は、駒澤大学が総合10時間47分11秒で優勝し、中央大学、青山学院大学を抑えて頂点に立った大会だった。
特に印象的だったのは、往路・復路の両方で優勝したこと、そして全10区間で区間順位5位以内を維持したことだ。
田澤廉の2区での安定した走り、中央大学の吉居大和と中野翔太による区間賞、そして伊藤蒼唯の6区区間賞など、個々の選手の活躍も大会を盛り上げた。
2026年現在、箱根駅伝の歴史を振り返るうえでも、2023年の駒澤大学による大学駅伝3冠は外せない実績である。
箱根駅伝の結果を見る際は、総合順位だけでなく、往路・復路の順位差や各区間の記録にも注目したい。チーム全体の強さと、個々の選手が担った役割の両方が見えてくるからだ。