2026年11月4日現在、阪神タイガースのドラフト1位は、明治大学の外野手・榊原七斗(さかきばら・ななと)だ。2026年10月22日に開催されたプロ野球ドラフト会議で、阪神は榊原を単独1位指名。兵庫県高砂市出身で、報徳学園から明治大学に進んだ走攻守三拍子そろった外野手を獲得した。
今回の指名で注目されるのは、単に将来性のある選手を確保したことだけではない。近本光司の後継候補、佐藤輝明のメジャー挑戦による戦力再編、そして大山悠輔や森下翔太らを中心に築いてきた生え抜き主力の系譜が重なっている。過去10年間のドラフト1位選手と現在の所属を振り返ると、阪神の補強方針にも一貫した特徴が見えてくる。
【2026年最新】阪神ドラ1は明治大学の榊原七斗!プロフィールと指名結果
2026年10月22日・プロ野球ドラフト会議
2026年の阪神ドラフト1位は、明治大学の榊原七斗外野手。阪神は他球団との1位指名競合を経ずに交渉権を獲得した。
事前には青山学院大学の捕手・渡部海も有力候補として名前が挙がっていたが、最終的に藤川球児監督が選んだのは、兵庫県出身の大学屈指の外野手だった。
榊原七斗の基本プロフィール| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 榊原七斗 |
| 読み方 | さかきばら・ななと |
| 生年月日 | 2004年7月15日 |
| 出身地 | 兵庫県高砂市 |
| 出身高校 | 報徳学園高校 |
| 大学 | 明治大学 |
| 守備位置 | 外野手 |
| 投打 | 左投左打 |
| 身長・体重 | 173cm・79kg |
| ドラフト | 2026年阪神1位 |
榊原は報徳学園時代、最速145キロを投げる左腕エースとしても活躍した選手だ。高校時代は投打の両面で存在感を示し、明治大学進学後は外野手に専念。大学1年春からリーグ戦に出場し、着実に成長を重ねた。
大学野球では長打力と確実性を兼ね備えた打撃が評価され、3年秋にはベストナインを獲得。俊足と強肩も持ち味で、50メートル走は約5秒9、遠投は110メートルと報じられている。
173センチという体格だけを見ると大型外野手ではない。しかし、走力、肩の強さ、打撃のパンチ力を兼ね備えている点が評価につながった。
2026年阪神のドラフト指名結果阪神は榊原だけでなく、投手陣や捕手、内野手の補強にも取り組んだ。
| 指名順位 | 選手 | ポジション | 指名時の所属 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 榊原七斗 | 外野手 | 明治大学 |
| 2位 | 馬場拓海 | 投手 | 日本体育大学 |
| 3位 | 常深颯大 | 投手 | 大阪経済大学 |
| 4位 | 相羽寛太 | 内野手 | ヤマハ |
| 5位 | 的場吏玖 | 投手 | 天理大学 |
| 6位 | 越川海翔 | 捕手 | 東京ガス |
| 7位 | 石井康輝 | 投手 | 徳島インディゴソックス |
| 育成1位 | 山下健信 | 投手 | 徳島インディゴソックス |
| 育成2位 | 荒木誠也 | 投手 | 徳島インディゴソックス |
支配下7人、育成2人の合計9人。支配下では投手4人、捕手1人、内野手1人、外野手1人という構成になった。
特徴的なのは、育成選手を含めて高校生を1人も指名しなかったことだ。大学生、社会人、独立リーグ出身者を中心に、比較的早い段階で戦力化できる選手をそろえた。
なお、榊原については、ドラフト会議で阪神が交渉権を獲得した段階と、正式な入団契約が成立する段階を区別する必要がある。
【指名理由を分析】阪神が榊原七斗を1位に選んだ3つの理由
榊原の1位指名には、阪神の本拠地である甲子園の特性と、将来的な外野陣の再編という2つの大きなテーマが関係している。
1. 甲子園で生きる俊足と強肩阪神の本拠地・甲子園球場は、外野の守備範囲と打球への対応力が重要になる球場だ。
特にセンターは、左右の外野手との連係を含め、広い守備範囲と正確な判断が求められる。
藤川監督は榊原の指名について、足の速さと強肩を評価した。
足が速い。それから強肩であること。
監督が強調したのは、打撃だけではなく、守備によって失点を防ぐ能力だった。
甲子園で1点を守り抜く野球を考えれば、中堅を守れる強肩の外野手は価値の高い存在だ。榊原の能力は、阪神が求めるチーム像と重なる。
2. 近本光司の後継候補として期待できる榊原を語る際に頻繁に登場するのが「ポスト近本」という表現だ。
近本光司も左投左打の外野手で、俊足と守備力を武器に阪神の中心選手へと成長した。榊原には、出身地が兵庫県であることやプレースタイルなど、近本と重なる部分がある。
もちろん、大学時代の実績だけで近本と同等の選手になれると判断することはできない。
しかし、阪神が将来の中堅候補を確保したという点で、今回の指名には大きな意味がある。
榊原自身も、ドラフト指名後に近本を理想の存在として挙げ、少しでも近づきたいという意欲を示した。
藤川監督も、近本に憧れるだけでなく、入団までにはチーム内で競争できる存在になってほしいという考えを示している。
つまり、榊原に期待されているのは単なる後継者ではない。近本と競いながら、自分の力でレギュラーをつかむことだ。
3. 大学野球で培った打撃力と即戦力性榊原は明治大学で外野手に専念し、大学野球の高いレベルで経験を積んできた。
報道では大学通算12本塁打の長打力も評価されている。小柄な体格ながら、単打だけでなく長打も期待できることが特徴だ。
阪神が必要としているのは、将来の主力候補だけではない。現在の一軍選手と競争し、チーム全体の選手層を厚くできる選手でもある。
元中日監督の谷繁元信氏も、佐藤輝明のMLB挑戦や近本の年齢、センターの将来像を踏まえ、榊原の指名を高く評価した。
ただし、即戦力という評価は、入団直後のレギュラー確約を意味しない。プロの投手への対応や守備の適応を経て、実際の一軍定着を目指すことになる。
【歴代阪神ドラ1一覧】過去10年の選手と現在の所属を比較
阪神のドラフト1位を振り返ると、近年は野手と投手をバランスよく獲得してきたことが分かる。
ここでは、2026年のドラフトを除いた2016~2025年の10年間を対象に、指名選手と2026年11月時点の所属を整理する。
2016~2025年の阪神ドラフト1位と現在の所属※2026年11月4日時点。佐藤輝明はポスティングによる移籍交渉中。榊原七斗は2026年の指名選手であり、この10年間の一覧には含めていない。
表から分かる阪神のドラフト傾向2016~2025年のドラフト1位を分類すると、野手が5人、投手が5人となる。
野手は大山、近本、佐藤、森下、立石。投手は馬場、西、森木、下村、伊原だ。
この数字から見えてくるのは、阪神が特定のポジションだけに偏らず、チームの将来を見据えて補強を続けてきたことだ。
一方で、2018年の近本、2020年の佐藤、2022年の森下と、野手の1位指名が一軍の主力につながった例も目立つ。
2025年の立石に続き、2026年も野手を1位で獲得したことは、次世代の打線を形成するという意味でも興味深い流れだ。
【大山・近本・佐藤・森下・立石】阪神ドラ1が築いた主力選手の系譜
阪神のドラフト戦略を評価するうえで欠かせないのが、過去の1位指名選手がどのようにチームの中心へ成長したかという視点だ。
大山悠輔|2016年ドラフト1位大山悠輔は2016年に白鴎大学から1位指名された内野手だ。
指名当時は他の候補選手に注目が集まるなかでの選択だったが、プロ入り後は着実に成長。打撃だけでなく、一塁や三塁を守る守備力、勝負強さでも存在感を発揮してきた。
阪神の中心打者として長く活躍し、ドラフト1位指名がチームの長期的な戦力形成につながった代表例といえる。
近本光司|2018年ドラフト1位近本光司は大阪ガスから2018年に入団した外野手だ。
俊足を生かした走塁と広い守備範囲が持ち味で、阪神のリードオフマンとして定着した。
榊原七斗との共通点として注目されるのは、左投左打の外野手であり、中堅を守れることだ。
榊原が近本から何を学び、どこまで自分の能力を伸ばせるかは、2027年以降の大きな注目点になる。
佐藤輝明|2020年ドラフト1位佐藤輝明は近畿大学から2020年に1位指名された強打者だ。
長打力を武器にプロ入り後から注目を集め、阪神の中軸を担ってきた。
2026年11月2日、阪神球団は佐藤のポスティングシステムによる移籍交渉手続きをMLBに申請し、受理されたと発表した。
したがって、11月4日時点ではMLB移籍が正式に成立したわけではなく、交渉段階にある。
佐藤の動向は、2027年の阪神打線を考えるうえで極めて大きな要素になる。
森下翔太|2022年ドラフト1位森下翔太は中央大学から2022年に1位指名された外野手だ。
長打力と勝負強さを備え、プロ入り後は阪神の打線に欠かせない存在へと成長した。
近本とともに外野を担ってきた森下は、今後の外野陣を考えるうえでも重要な選手だ。
榊原が加入すれば、外野のポジション争いはさらに活発になる可能性がある。
立石正広|2025年ドラフト1位立石正広は2025年に創価大学から1位指名された内野手だ。
3球団競合の末に阪神が交渉権を獲得した選手で、次世代の内野手候補として期待されている。
2025年に立石、2026年に榊原と、阪神は2年連続で野手を1位指名した。
立石が内野、榊原が外野という異なるポジションを担うことを考えると、単に特定の選手の代役を獲得したのではなく、将来的な野手陣全体の再構築を進めていると見ることができる。
【阪神ドラフト評価】2026年は即戦力重視!藤川監督の戦略を分析
2026年の阪神ドラフトで最も特徴的だったのは、将来の高校生スター候補を獲得するよりも、現在のチームを強化できる選手を優先したことだ。
日刊スポーツの報道によれば、阪神は育成を含む9人全員を大学、社会人、独立リーグ出身者から選んだ。
藤川監督はドラフトのコンセプトについて、次のように説明している。
戦力層の幅を広げるという意味で戦える準備のできる選手を増やす。
この発言には、今回のドラフト戦略がよく表れている。
理由1:レギュラーの代役を確保する必要性阪神は2026年シーズンにセ・リーグ連覇を達成し、さらなる優勝を目指すチームだ。
しかし、主力選手が故障や不調で離脱した際に、代わりを務められる選手の存在は欠かせない。
特に外野では近本、森下らが中心となってきたが、将来的な世代交代も考えなければならない。
榊原のようにセンターを守れる外野手を1位で獲得したことは、そうした課題に対する具体的な補強といえる。
理由2:佐藤輝明のMLB挑戦を見据えた再編2026年オフの阪神にとって、大きなテーマとなっているのが佐藤輝明のメジャー挑戦だ。
佐藤のポスティング申請が受理されたことで、2027年以降の打線には再編が求められる。
2025年の立石は内野手、2026年の榊原は外野手。異なるポジションの有望選手を続けて獲得したことは、打線全体の世代交代を考えるうえで注目すべき動きだ。
ただし、榊原は中堅手候補であり、佐藤と同じ内野のポジションを直接埋める選手ではない。佐藤の穴を1人で埋めるというより、複数の選手による戦力再編の一部として捉えるべきだ。
理由3:投手陣にも競争を生み出す今回のドラフトでは2位の馬場拓海、3位の常深颯大をはじめ、複数の投手が指名された。
投手陣はシーズンを通じて安定した運用が必要であり、先発と救援の双方で選手層を厚くすることが重要になる。
大学や社会人で実績を積んだ投手を獲得すれば、プロでの適応を経たうえで、一軍の競争に加わることが期待できる。
阪神が今回、投手を複数人指名したことは、野手の世代交代だけに偏らない補強姿勢を示している。
2026年ドラフトの評価と今後の課題| 評価項目 | ポイント | 今後の注目点 |
|---|---|---|
| 1位指名 | 榊原の単独指名に成功 | 中堅での競争 |
| 野手補強 | 内外野を1人ずつ獲得 | 打線の世代交代 |
| 投手補強 | 支配下で4人を指名 | 先発・救援への適応 |
| 捕手補強 | 越川を指名 | 捕手層の強化 |
| 育成方針 | 大卒・社会人・独立中心 | 即戦力化と育成の両立 |
今回のドラフトの長所は、補強ポイントが比較的明確であることだ。
一方で、高校生を指名しなかったため、長期的な育成という観点では別の方法で若い世代を確保する必要がある。
即戦力候補を多く獲得したことと、全員がすぐに活躍できることは同じではない。プロの環境に適応する時間や、既存選手との競争をどう乗り越えるかが評価を左右する。
【誤解しやすいポイント】阪神ドラ1の「ポスト近本」はレギュラー確約ではない
阪神ドラ1の話題では、指名順位や選手の評価だけが先行することがある。しかし、実際の戦力評価では、いくつか区別しておきたいポイントがある。
榊原七斗はすでに阪神の正式な所属選手なのか?ドラフト会議での指名は、球団が選手との入団交渉権を獲得する手続きだ。
その後に入団交渉や契約が進むため、ドラフト1位に選ばれたことだけで、契約手続きまで完了したと判断することはできない。
2026年11月4日時点では、阪神公式のドラフト指名一覧で榊原の入団欄は未記入となっている。
したがって、正確には「阪神が2026年ドラフト1位で交渉権を獲得した明治大学の榊原七斗」という表現になる。
ドラフト1位なら必ず活躍できるのか?過去の阪神ドラ1を見ると、指名後のキャリアは選手によって異なる。
大山、近本、佐藤、森下のように主力として定着した選手がいる一方、馬場皐輔はDeNAへ移籍し、森木大智はパドレス傘下で新たなキャリアを歩んでいる。
ドラフト1位は入団時の期待値を示すものであり、将来の成績を保証するものではない。
榊原についても、大学時代の実績だけでプロでの成功が決まるわけではない。
「ポスト近本」と呼ばれる理由は?榊原と近本には、次のような共通点がある。
- 左投左打の外野手
- センターを守れる守備力
- 俊足を生かしたプレー
- 兵庫県とのゆかり
- 阪神の外野陣を担う候補という立場
ただし、近本がすぐに退団するという意味ではない。
むしろ、近本が現役でプレーしている間に、その技術や経験を学べる環境があることは榊原にとって大きな利点になる。
「ポスト近本」は将来の役割を期待する呼び方であって、レギュラー交代が決定したという意味ではない。
【阪神ドラ1に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の阪神ドラフト1位は誰ですか?
A1:明治大学の外野手・榊原七斗です。2026年10月22日のドラフト会議で阪神が単独1位指名し、交渉権を獲得しました。
Q2:榊原七斗はどこの大学出身ですか?
A2:明治大学出身です。高校は兵庫県の報徳学園で、大学では外野手として活躍しました。俊足、強肩、長打力を備えた左投左打の選手です。
Q3:阪神の歴代ドラフト1位で現在も所属している選手は誰ですか?
A3:2016年の大山悠輔、2018年の近本光司、2019年の西純矢、2022年の森下翔太、2023年の下村海翔、2024年の伊原陵人、2025年の立石正広などです。2020年の佐藤輝明は2026年11月時点でMLB移籍交渉中です。
Q4:阪神が榊原七斗をドラフト1位に選んだ理由は何ですか?
A4:俊足、強肩、打撃力を備え、甲子園のセンターを守れる能力が評価されたためです。近本光司の将来の後継候補としても期待されています。
Q5:阪神の2026年ドラフトは何人を指名しましたか?
A5:支配下7人、育成2人の合計9人です。大学、社会人、独立リーグ出身者で構成され、高校生の指名はありませんでした。
2026年の阪神ドラフト1位・榊原七斗は、俊足と強肩、そして大学野球で磨いた打撃力を兼ね備える外野手だ。
兵庫県出身で報徳学園、明治大学を経て阪神から1位指名された経歴も注目される。近本光司を理想とする姿勢からは、阪神の外野を担う選手になりたいという意欲もうかがえる。
過去10年を振り返れば、大山悠輔、近本光司、佐藤輝明、森下翔太といったドラフト1位選手がチームの中心を形成してきた。2025年の立石正広に続く榊原の指名は、阪神が次の世代の主力を育てようとしている流れのなかにある。
今後、特に注目したいのは次の3点だ。
1. 近本との競争と共存: センターの守備力をどこまで高め、一軍の出場機会をつかめるか。
2. 打撃面の適応: 大学時代の長打力と確実性を、プロの投手相手にも発揮できるか。
3. 阪神の世代交代: 立石や森下らとともに、佐藤輝明の去就を含む新しい打線を形成できるか。
【プロの結論】
阪神のドラフト1位を評価するとき、指名順位や話題性だけで判断するのは十分ではない。重要なのは、選手の能力とチームの補強ポイントがどれほど一致しているか、そして入団後に競争を勝ち抜ける環境があるかという点だ。
榊原七斗の指名は、近本の後継候補を確保すると同時に、阪神の外野陣に新しい競争を生み出す選択でもある。
2027年以降、榊原が甲子園のセンターでどのような存在感を示すのか。 その成長こそ、2026年の阪神ドラフトを評価するうえで最も注目すべきポイントになる。