2024年シーズン終了後、マルティネスは8年間プレーした中日ドラゴンズを離れ、読売ジャイアンツへの移籍を決断した。中日ではすでにリーグを代表するクローザーとして評価されており、移籍は球界の大きな話題となった。
移籍の決め手は金額よりも優勝への思い2025年1月26日の巨人入団会見で、マルティネスは移籍の理由を自ら説明している。中日時代に経験できなかったリーグ優勝や、優勝争いができるチームでプレーしたいという希望があったという。
「お金ではなくて、プレーオフに出たい。そういう競争力のあるチームに行きたいという思いが強い」
加えて、目標についても「優勝の瞬間を経験したい」という趣旨を語った。8年間日本でプレーし、個人としてはセーブ王を獲得するほどの実績を残してきたマルティネスにとって、次の挑戦はチームとしての頂点を目指すことだった。
この発言から分かるのは、移籍が単なる待遇改善だけを目的としたものではなかったという点だ。巨人は優勝を狙う球団であり、マルティネスはその戦力として自分の力を発揮する道を選んだ。
4年契約の内容と2026年現在の立ち位置巨人との契約は4年契約と報じられている。契約総額については、米国の野球記者による情報などをもとに、約3250万ドル、日本円で約48億8000万円と報道された。別の報道では50億円規模とも伝えられているが、いずれも推定額であり、球団が契約総額を公式発表したわけではない。
2025年を契約1年目とすれば、2026年は2年目に当たる。4年契約の期間は2028年までとなる見込みで、2027年は3年目だ。
巨人移籍後の契約・実績
契約期間
4年間(2025~2028年と報道)
契約総額
約48億8000万円との報道
2025年成績
46セーブ・防御率1.11
2026年成績
42セーブ・防御率1.38
2027年の契約上の位置
3年目
大型契約の価値を判断するうえで重要なのは、年俸の大きさだけではない。クローザーは年間を通してチームの勝敗に直接影響するポジションであり、代わりの投手を簡単に見つけられない。巨人にとっては、優勝争いを支える最後のピースを長期間確保する意味もある。
実際、移籍初年度に46セーブ、2年目にも42セーブを記録した。少なくとも2026年終了時点では、契約に見合う働きを数字で示している。
読売ジャイアンツの抑え投手としての役割巨人におけるマルティネスの最大の役割は、リードした試合の最終回を締めくくることだ。先発投手や中継ぎ投手がつないだ試合を勝利に変える、いわば最後の防衛線である。
巨人には大勢など実力のある救援投手も在籍しているが、マルティネスが9回を担当することで、チームは終盤の投手起用を組み立てやすくなる。8回までにリードを保てば、9回には経験豊富な守護神を投入できるという安心感が生まれる。
また、マルティネスの価値は三振を取れる能力だけではない。2026年の被打率.168、WHIP0.82という数字は、打者に出塁を許しにくい投球を続けたことを示している。得点圏に走者を背負う展開でも、相手に連打を許さず試合を終わらせる能力が強みだ。
クローザーの評価は防御率やセーブ数だけでは完結しない。僅差の試合で登板する機会が多いこと、勝利がかかった場面で相手の主力打者と対戦することも考慮する必要がある。その意味で、2年連続40セーブ以上という実績は、巨人の救援陣にとって大きな価値を持つ。
【2027年の展望】300セーブへの挑戦と巨人の優勝争い

2026年シーズンを終えたマルティネスは、通算254セーブ。次の大きな目標として意識されるのが、通算300セーブという節目だ。
300セーブまで残り46セーブ。2026年と同じ42セーブを挙げたとしても、あと4セーブ届かない計算になる。2027年だけで到達するには、2026年を上回るペースが必要だ。
2027年に注目したい3つのポイント1. 40セーブ以上を継続できるか
2024年から2026年まで、43、46、42セーブと3年連続で40セーブを超えている。2027年も同水準を維持できれば、300セーブ到達に向けて大きく前進する。シーズンを通じて健康を維持し、登板機会を確保できるかが重要だ。
2. 防御率1点台を維持できるか
2025年の防御率1.11に対して、2026年は1.38だった。どちらも優秀な数字だが、連続するシーズンで被安打や与四球を抑え続けるには、球威だけでなく投球の組み立てやコンディション管理も欠かせない。2027年は防御率1点台の継続が一つの評価基準になる。
3. 巨人の優勝を支えられるか
移籍を決断した理由として本人が挙げたのは、優勝の瞬間を経験したいという思いだった。個人記録を伸ばすことも大きな目標だが、本人の移籍時の発言に照らせば、巨人を優勝に導くことも重要なテーマとなる。
2027年は4年契約の3年目。球団にとっても、マルティネスを中心にした終盤の投手運用を継続できるかがポイントになる。先発陣が試合をつくり、中継ぎ陣がリードを維持し、最後をマルティネスが締める。この勝ちパターンを安定して機能させられるかが、チームの成績を左右する。
【プロの結論】マルティネスの真価はセーブ数だけでは測れないマルティネスを評価する際に、注目すべき数字は大きく3つある。
- 年間40セーブ:クローザーとして年間を通じて高い稼働率と結果を残せるか。
- 防御率1点台:失点を抑え、勝利がかかった場面で安定した投球ができるか。
- 通算300セーブ:短期的な活躍だけでなく、長期的に守護神として活躍できるか。
特に重要なのは、セーブ数と防御率をセットで見ることだ。セーブ数が多くても失点が増えていれば、試合を締める能力が低下している可能性がある。一方、防御率が優秀でも登板機会が少なければ、守護神としての年間貢献度は限定される。
2026年のマルティネスは42セーブと防御率1.38を両立しており、両面で高い評価を受けられる成績を残した。2027年は、この安定感を維持できるかが最大の注目点となる。
【巨人ライデル・マルティネス】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ライデル・マルティネスの2026年の成績は?
A1:2026年は57試合に登板し、5勝4敗、42セーブ、3ホールド、防御率1.38を記録しました。セ・リーグ最多セーブ投手賞も獲得しています。
Q2:ライデル・マルティネスは通算250セーブを達成した?
A2:はい。2026年9月10日の中日戦で達成しました。プロ野球史上6人目、外国人投手としては初めての快挙です。通算411登板目での到達は史上最速で、達成時の年齢29歳10カ月も史上最年少でした。
Q3:ライデル・マルティネスは何年契約で巨人に移籍した?
A3:2025年からの4年契約と報じられています。契約総額は約48億8000万円との推定報道があり、2026年は契約2年目、2027年は3年目に当たります。
Q4:中日時代と巨人時代ではどちらの成績が優れている?
A4:2024年の中日時代は43セーブ、防御率1.09。巨人移籍後は2025年が46セーブ、防御率1.11、2026年が42セーブ、防御率1.38です。セーブ数では巨人移籍後の2025年が自己最多となり、3年連続40セーブ以上を記録しています。
Q5:ライデル・マルティネスの通算セーブ数と歴代順位は?
A5:2026年シーズン終了時点で254セーブです。NPB歴代3位で、岩瀬仁紀の407セーブ、高津臣吾の286セーブに続いています。
Q6:ライデル・マルティネスは2027年に300セーブを達成できる?
A6:2026年終了時点で300セーブまで残り46セーブです。2026年の42セーブを上回る必要があるため、2027年中の達成には高いペースが大切です。2027年の登板機会とコンディションが大きな鍵になります。
ライデル・マルティネスは2026年、57試合で42セーブ、防御率1.38という好成績を残した。セ・リーグ最多セーブ投手賞は3年連続4度目。2024年から続く3年連続40セーブ以上という安定感も際立っている。
さらに9月10日には通算250セーブを達成。外国人投手初、史上最速の411登板目、史上最年少という複数の記録を同時に打ち立てた。シーズン終了時点の254セーブはNPB歴代3位に位置している。
中日で育成選手から球界屈指のクローザーへ成長し、2025年に巨人へ移籍。4年契約の2年目となる2026年も結果を残したことで、新天地での挑戦は着実に実を結んでいる。
2027年に向けた最大の注目点は、40セーブ以上と防御率1点台を維持できるか、そして通算300セーブにどこまで迫れるかだ。個人記録の更新だけでなく、移籍を決めた理由でもあるリーグ優勝への挑戦も続く。
2026年の254セーブは、マルティネスのキャリアにおける通過点にすぎない。巨人の9回を任される守護神が、2027年にどのような歴史を刻むのか。今後もその投球から目が離せない。
主な参考資料:日本野球機構(NPB)公式年度別成績・2026年度表彰選手・歴代通算セーブ記録、日本プロ野球名球会公式発表、読売巨人軍の新外国人選手契約発表、中日スポーツ、日刊スポーツの入団会見報道。