抹茶ラテのカフェイン量を考えるとき、最も重要なのは、飲み物全体の容量よりも実際に使用されている抹茶粉末の量です。
農林水産省の資料では、抹茶粉末100g当たりのカフェイン量は3.2gとされています。これを1g当たりに換算すると32mgです。
つまり、抹茶粉末の使用量に応じて、おおよそのカフェイン量を次のように計算できます。
- 抹茶粉末0.5g:約16mg
- 抹茶粉末1g:約32mg
- 抹茶粉末1.5g:約48mg
- 抹茶粉末2g:約64mg
- 抹茶粉末3g:約96mg
この数値は、農林水産省が公表する成分値をもとにした計算上の目安です。
抹茶ラテはミルクが多くてもカフェインが減るわけではないここで間違えやすいのが、牛乳の量とカフェイン量の関係です。
例えば、同じ抹茶粉末1.5gを使って、牛乳を100mL加えた場合と200mL加えた場合を考えてみましょう。
どちらも抹茶粉末の量が同じなら、飲み物全体に含まれるカフェイン量は基本的に約48mgです。
牛乳を増やせば飲み物全体に対するカフェイン濃度は下がりますが、カフェインそのものが取り除かれるわけではありません。
そのため、カフェインを控えたい人は、ミルクの量ではなく、抹茶パウダーの使用量を確認する必要があります。
市販の抹茶ラテは商品によって大きく違う実際のカフェチェーンの商品を見ると、標準的な抹茶1杯の48mgという数字だけでは判断できないことが分かります。
例えば、ドトールコーヒーショップが2026年2月19日に更新した栄養成分情報では、抹茶ラテのカフェイン量は以下のとおりです。
- Sサイズ:77mg
- Mサイズ:99mg
- Lサイズ:120mg
アイス抹茶ラテについても、Sサイズ83mg、Mサイズ115mg、Lサイズ147mgと公表されています。
このように、抹茶ラテ1杯のカフェイン量は一律ではありません。
「抹茶ラテだから48mg」と決めつけず、実際の商品情報を確認することが大切です。
【コーヒー・ほうじ茶と比較】抹茶ラテのカフェインは多い?少ない?
抹茶ラテのカフェイン量を判断するには、普段飲んでいるコーヒーや紅茶、ほうじ茶との比較が参考になります。
農林水産省の資料と食品安全委員会の公表データをもとに、代表的な飲み物を整理しました。
代表的な調製条件に基づく比較。抹茶は粉末1.5g、ほうじ茶は抽出液150mL、その他は一般的な1杯の目安。
※抹茶は粉末そのものを飲む場合、ほうじ茶や煎茶は茶葉から抽出した液体の場合の数値です。市販のラテや加工飲料では配合が異なります。
抹茶ラテとコーヒーはどちらが多い?一般的な条件で比較すると、コーヒーのほうがカフェイン量は多くなります。
農林水産省によると、コーヒーの浸出液は100mL当たり60mgです。一方、抹茶粉末1.5gを使用した場合は約48mgです。
したがって、標準的な抹茶1杯とコーヒー200mLを比べると、抹茶のカフェイン量はコーヒーの約40%です。
ただし、カフェチェーンの大きなサイズや濃い抹茶ラテでは、カフェイン量が増えます。
コーヒーより少ないからといって、何杯飲んでも問題ないわけではありません。
ほうじ茶ラテは抹茶ラテよりカフェインが少ない?ほうじ茶ラテは、カフェインを控えたい人が比較対象にしやすい飲み物です。
農林水産省が示すほうじ茶のカフェイン濃度は、抽出液100mL当たり20mgです。
この条件で150mL飲むと約30mgになります。抹茶粉末1.5gの48mgと比べると、ほうじ茶のほうが少ない計算です。
ただし、ほうじ茶ラテも使用する茶葉や粉末の量によって含有量は変わります。
特に、粉末を丸ごと飲むタイプの商品は、通常の茶葉から抽出するタイプとは単純比較できません。
【カフェインを控えたい人向け】抹茶ラテの選び方と少なくする方法
抹茶ラテを楽しみながらカフェイン摂取量を抑えるには、飲む回数だけでなく、注文方法や原材料にも注目したいところです。
① 抹茶粉末の使用量が少ない商品を選ぶ最も分かりやすい方法は、抹茶粉末の量を減らすことです。
粉末1.5gなら約48mgですが、1gなら約32mgになります。
自宅で作る場合は、抹茶粉末を少なめにして牛乳を加えることで、カフェインを抑えた一杯に調整できます。
ただし、粉末量を減らすと抹茶特有の香りや苦みも弱くなります。
② デカフェやカフェインレスの飲み物を選ぶコーヒーには、カフェインを90%以上取り除いたデカフェ・カフェインレス商品があります。
ただし、これはコーヒーの分類上の基準であり、抹茶ラテが同じようにカフェインレスになるという意味ではありません。
抹茶ラテそのものをカフェインレスにしたい場合は、使用する原料と製品の表示を確認しましょう。
③ ほうじ茶ラテや麦茶系の飲み物に切り替える抹茶の風味が好きでも、毎回抹茶ラテを選ぶ必要はありません。
カフェインを少なくしたい日は、次のような飲み物も選択肢になります。
- ほうじ茶ラテ:抹茶より少ない場合がある
- 麦茶:カフェインゼロ
- そば茶:カフェインゼロ
- ホットミルク:カフェインゼロ
食品安全委員会の資料でも、麦茶やそば茶は100mL当たりのカフェイン量が0mgとされています。
④ サイズを小さくする市販の抹茶ラテはサイズによってカフェイン量が変わります。
ドトールの公表値では、ホット抹茶ラテはSサイズ77mg、Lサイズ120mgです。
サイズを選べる場合は、小さいサイズにするだけでも摂取量を抑えられます。
【夜・寝る前は要注意】抹茶ラテを飲むと眠れなくなる?
抹茶ラテを夕食後や就寝前に飲む習慣がある人は、カフェインが睡眠に与える影響にも注意が必要です。
カフェインには覚醒作用があり、眠気を感じにくくする働きがあります。
そのため、抹茶ラテを飲んだ後に寝つきが悪くなったり、眠りが浅く感じられたりする人もいます。
カフェインは数時間で体内からなくなるわけではない食品安全委員会が紹介するカフェインのリスク評価資料では、健康な成人の場合、摂取したカフェインの血中濃度が半分になるまでの時間は通常約4時間とされています。
ただし、個人差があり、2〜8時間程度の幅があります。年齢や妊娠、薬の服用状況、肝機能などによっても変わります。
例えば、夕方に抹茶ラテを飲んだ場合、就寝時間になってもカフェインが体内に残っている可能性があります。
寝る前に抹茶ラテを飲みたい場合の対策夜に温かい抹茶ラテを楽しみたい場合は、次のような工夫ができます。
- 夕方以降はカフェインの少ない飲み物に切り替える。
- 抹茶粉末の使用量を少なくする。
- 就寝直前の飲用を避ける。
- 睡眠への影響を感じる場合は、午後からカフェインを控える。
特に、普段からカフェインに敏感な人は、少量でも睡眠に影響する可能性があります。
夜のリラックスタイムが目的なら、麦茶やホットミルクなどのカフェインゼロの飲み物を選ぶほうが安心です。
【妊娠中・授乳中・子ども】抹茶ラテを飲んでも大丈夫?
抹茶ラテのカフェインについて、特に慎重に考えたいのが妊娠中、授乳中、子どもの飲用です。
カフェインは抹茶だけでなく、コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンク、チョコレートなどにも含まれています。
そのため、抹茶ラテ1杯だけで判断せず、1日全体の摂取量を把握することが大切です。
妊娠中に抹茶ラテを飲んでも大丈夫?妊娠中だからといって、カフェインを必ずゼロにしなければならないわけではありません。
食品安全委員会は、カフェインの摂取量をゼロにする必要はないものの、妊娠中は摂り過ぎに注意するよう案内しています。
一方、海外の公的機関では、妊婦のカフェイン摂取について以下の目安が示されています。
- 欧州食品安全機関(EFSA):200mg/日
- 世界保健機関(WHO):300mg/日
- カナダ保健省:300mg/日
農林水産省の2026年更新資料では、欧州・英国の妊婦および授乳婦について200mg/日、カナダについて300mg/日という目安が紹介されています。
日本では、カフェインについて一律の公式な1日摂取許容量(ADI)は設定されていません。
そのため、妊娠中は比較的慎重な目安として200mg/日を意識し、主治医や助産師にも相談するとよいでしょう。
抹茶粉末1.5gの抹茶ラテなら約48mgですが、カフェチェーンの商品によっては80〜120mg程度になる場合もあります。
コーヒーや紅茶も飲む人は、合計量を計算が必要です。
授乳中の抹茶ラテはカフェインに注意授乳中も、カフェインの摂取量には注意が必要です。
農林水産省が紹介する海外の目安では、授乳婦についてEFSAは200mg/日、カナダ保健省は300mg/日としています。
授乳中に抹茶ラテを飲む場合は、次の点を意識しましょう。
- 1日のカフェイン摂取量を把握する。
- 抹茶ラテとコーヒーを同じ日に飲む場合は合計する。
- カフェイン量が分からない商品は、少量を選ぶ。
- 心配がある場合は医師や助産師に相談する。
特に、濃い抹茶ラテを何杯も飲む習慣は見直したいところです。
子どもは抹茶ラテを飲める?子どもが抹茶ラテを飲む場合も、カフェインの影響を考慮する必要があります。
子どもは大人と比べてカフェインの影響を受けやすく、睡眠や落ち着きに影響する可能性があります。
農林水産省が紹介する海外の基準では、子どもの摂取量について、欧州は体重1kg当たり3mg/日、カナダは2.5mg/kg/日を目安としています。ただし、これらは海外の指標であり、日本の子どもに対する公式な摂取上限ではありません。
例えば、抹茶粉末1.5gを使った飲み物には約48mgのカフェインが含まれます。
大人には少量に感じても、体重の軽い子どもにとっては無視できない量です。
小さな子どもには、日常的な抹茶ラテよりも、麦茶や牛乳などのカフェインを含まない飲み物を選ぶほうが適しています。
【プロの結論】カフェインの過剰摂取を防ぐ目安と失敗しない飲み方
抹茶ラテは、適量を楽しむ分には日常の飲み物として取り入れられます。
ただし、カフェインを含む飲み物を複数飲む場合には、合計量を把握することが欠かせません。
成人のカフェイン摂取量は1日400mgが一つの目安農林水産省の2026年更新資料では、健康な成人について、米国、欧州・英国、カナダなどの機関が示す目安として400mg/日が紹介されています。
ただし、これは日本で法律上定められた一律の上限ではありません。日本でも国際的にも、個人差などを理由にADIは設定されていません。
抹茶ラテを飲む場合も、400mgという数字だけを目標にする必要はありません。
カフェインへの感受性が高い人や睡眠への影響を受けやすい人は、より少ない量に抑えることが大切です。
カフェインを摂り過ぎるとどんな症状が出る?厚生労働省や農林水産省の資料では、カフェインを過剰摂取した際の影響として、次のような症状が挙げられています。
- めまい
- 心拍数の増加や動悸
- 興奮や不安
- 手の震え
- 不眠
- 下痢
- 吐き気や嘔吐
カフェインによる反応には個人差があります。
普段は問題なく飲める量でも、体調や睡眠不足、ほかのカフェイン飲料との組み合わせによって、不快な症状が出ることがあります。
強い動悸や繰り返す嘔吐など、気になる症状がある場合は飲用を中止し、医療機関に相談してください。
抹茶ラテが向いている人・控えたほうがよい人日常的に抹茶ラテを選ぶ際は、次のような判断基準が参考になります。
抹茶ラテを楽しみやすい人
- コーヒーよりカフェインの少ない飲み物を選びたい人
- 抹茶の香りや風味を楽しみたい人
- 粉末の量を自分で調整できる人
- 1日のカフェイン摂取量を管理できる人
量や飲む時間に注意したい人
- カフェインで眠れなくなりやすい人
- 動悸や不安などの症状が出やすい人
- 妊娠中や授乳中の人
- カフェインの影響を受けやすい子ども
大切なのは、抹茶ラテそのものを一律に避けることではありません。
飲む人の体質、生活時間、粉末の使用量に合わせて選ぶことが、無理なく楽しむためのポイントです。
【抹茶ラテのカフェイン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:抹茶ラテ1杯のカフェイン量は何mgですか?
A1:農林水産省の資料では、抹茶粉末1.5gを使用した場合、カフェイン量は約48mgです。ただし、市販の抹茶ラテは商品やサイズによって異なり、ドトールの公表値ではSサイズ77mg、Mサイズ99mg、Lサイズ120mgです。
Q2:抹茶ラテとコーヒーではどちらがカフェインが多いですか?
A2:一般的な条件ではコーヒーのほうが多くなります。コーヒー200mLは約120mg、抹茶粉末1.5gは約48mgが目安です。ただし、濃い抹茶ラテや大きなサイズではカフェイン量が増えます。
Q3:抹茶ラテは寝る前に飲んでも大丈夫ですか?
A3:カフェインには覚醒作用があり、就寝前に飲むと寝つきや睡眠の質に影響する可能性があります。体内でカフェイン濃度が半分になるまでには通常約4時間かかるため、睡眠が気になる人は夕方以降の飲用を控えるのがおすすめです。
Q4:妊娠中に抹茶ラテを1杯飲んでも問題ありませんか?
A4:抹茶粉末1.5gなら約48mgが目安ですが、市販商品ではそれ以上の場合もあります。妊娠中は1日の総摂取量を意識し、海外の目安である200mg/日などを参考に、主治医にも相談しましょう。
Q5:ほうじ茶ラテは抹茶ラテよりカフェインが少ないですか?
A5:一般的な抽出液で比較すると、ほうじ茶のほうが少ない傾向があります。農林水産省の資料では、ほうじ茶は100mL当たり20mgです。ただし、粉末を使用する商品や濃い配合では異なります。
Q6:子どもに抹茶ラテを飲ませても大丈夫ですか?
A6:抹茶ラテにはカフェインが含まれるため、子どもには慎重な対応が必要です。特に小さな子どもには、日常的な飲用を避け、麦茶や牛乳などカフェインを含まない飲み物を選ぶとよいでしょう。
抹茶ラテのカフェイン量は、使用する抹茶粉末の量によって変わります。
2026年時点で確認できる農林水産省の資料では、抹茶粉末1.5gで約48mgが目安です。
一方、実際のカフェチェーンでは、サイズや配合によって77〜120mg以上になる商品もあります。
今回のポイントを整理すると、次のとおりです。
- 抹茶粉末1.5gのカフェイン量は約48mg。
- 抹茶粉末の量が増えるほどカフェイン量も増える。
- 一般的なコーヒーより少ない傾向だが、市販商品は例外がある。
- ほうじ茶ラテや麦茶なども選択肢になる。
- 夜や寝る前は睡眠への影響を考えて飲む時間を調整する。
- 妊娠中・授乳中・子どもは特に摂取量に注意する。
抹茶ラテは、カフェイン量を把握して飲み方を工夫すれば、日常生活の中で楽しめる飲み物です。
「抹茶ラテだからカフェインが少ない」「ミルクが多いから安心」と思い込最初に、粉末量・商品サイズ・飲む時間の3つを確認すること。 これが、2026年の抹茶ラテ選びで押さえておきたい判断基準です。
主な参考資料
- 農林水産省「カフェインの過剰摂取について」(2026年8月28日更新)
- 厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」
- 食品安全委員会「お母さんになるあなたと周りの人たちへ」
- ドトールコーヒーショップ「栄養成分情報」(2026年2月19日更新)