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大阪選挙情勢2026最新|衆院選19区の結果と都構想・2027年日程を徹底解説

八代 美咲 八代 美咲 • 更新: • 公開: • 読了約 23 分
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2026年11月4日現在の大阪選挙情勢は、2月8日に行われた第51回衆議院議員総選挙の結果と、2027年春に予定される統一地方選挙、そして3回目の大阪都構想住民投票をめぐる動きが大きな焦点となっている。衆院選では日本維新の会が大阪の小選挙区19議席中18議席を獲得。一方、大阪16区では自民党や中道改革連合も候補者を擁立し、政界再編を反映した激しい選挙戦が展開された。

加えて、吉村洋文大阪府知事は大阪都構想の実現に向けた制度設計を進めているが、2026年11月2日には総務省が住民投票と地方選挙の期間を重複させないよう求める通知を出した。2027年統一地方選との同日実施を目指す維新との間で、日程調整が新たな政治課題になっている。なお、2026年中に住民投票が実施されたわけではなく、現在は制度設計と必要な議会手続きを進めている段階だ。

【2026年11月最新】大阪選挙情勢の全体像と政治勢力の現在地

大阪選挙情勢

大阪の政治情勢を理解するうえで、最初に押さえたいのは、日本維新の会の選挙基盤が依然として強い一方、その支持がすべての政策に対する無条件の賛同を意味するわけではないという点だ。

2026年2月8日の衆議院選挙では、大阪府内の19小選挙区のうち18区で維新候補が勝利した。唯一、維新が小選挙区で議席を獲得できなかったのが大阪19区で、自由民主党の谷川とむ氏が伊東信久氏を713票差で破った。

この結果は、大阪における維新の地域組織と選挙動員力の強さを示している。ただし、19区のように僅差で自民党が勝利する地域もあり、大阪全体を単純に維新一色と捉えるのは適切ではない。

2026年2月8日の大阪ダブル選挙も重要な転換点

衆院選と同じ日に、大阪府知事選挙と大阪市長選挙も実施された。いずれも任期途中の辞職に伴う出直し選挙で、大阪都構想への3度目の挑戦が大きな政治的背景となった。

大阪府知事選では、日本維新の会代表の吉村洋文氏が3,024,106票を獲得して再選。得票率は83.25%、投票率は56.43%だった。

大阪市長選では、維新の横山英幸氏が830,257票を獲得して再選した。投票率は55.47%だった。

一方、共同通信の報道によると、知事選の無効票率は10.29%、市長選は13.77%に達した。投票率が前回を上回った一方で、白票などを含む無効票も大きく増加したことは、選挙結果を評価するうえで見落とせない材料だ。

つまり、吉村氏と横山氏の再選は明確な選挙結果だが、それだけで大阪都構想そのものへの全面的な賛成が確定したわけではない。選挙で候補者に投票する行為と、制度変更への賛否を直接示す住民投票は、区別して考える必要がある。

【衆院選2026開票結果】大阪19選挙区の当選者と大阪16区の得票数

大阪選挙区別の情勢を把握するため、2026年2月8日の衆院選について、各小選挙区の当選者と得票数を整理する。

大阪府選挙管理委員会の投開票結果とTBS NEWS DIGの開票データによると、維新は1区から18区まで議席を獲得し、19区では自民党が勝利した。以下は小選挙区の確定得票数をまとめたものだ。

選挙区 当選者 所属政党 得票数
大阪1区井上英孝日本維新の会93,383
大阪2区高見亮日本維新の会115,244
大阪3区東徹日本維新の会75,462
大阪4区美延映夫日本維新の会87,309
大阪5区梅村聡日本維新の会93,472
大阪6区西田薫日本維新の会87,431
大阪7区奥下剛光日本維新の会88,242
大阪8区漆間譲司日本維新の会93,189
大阪9区萩原佳日本維新の会102,204
大阪10区池下卓日本維新の会86,557
大阪11区中司宏日本維新の会113,436
大阪12区藤田文武日本維新の会88,775
大阪13区岩谷良平日本維新の会77,433
大阪14区青柳仁士日本維新の会121,049
大阪15区浦野靖人日本維新の会92,248
大阪16区黒田征樹日本維新の会73,063
大阪17区馬場伸幸日本維新の会78,362
大阪18区遠藤敬日本維新の会121,948
大阪19区谷川とむ自由民主党58,410

出典は大阪府選挙管理委員会の2026年2月9日公表資料およびTBS NEWS DIGの各選挙区開票結果。小選挙区の当選者を示しており、比例代表での復活当選は別扱いとなる。

大阪16区は黒田征樹氏が73,063票で勝利

今回の大阪選挙情勢を象徴する選挙区の一つが、大阪16区だ。対象地域は堺市堺区・東区・北区で、維新、自民、中道改革連合、参政党の4候補が争った。

最終的な開票結果は次のとおり。

  • 日本維新の会・黒田征樹氏:73,063票(41.2%)
  • 中道改革連合・森山浩行氏:47,844票(27.0%)
  • 自由民主党・葉田治央氏:36,006票(20.3%)
  • 参政党・池上和日子氏:20,249票(11.4%)

黒田氏と森山氏の票差は25,219票。黒田氏が約4割の得票率で議席を守った。

注目すべきなのは、2位の中道改革連合と3位の自民党がそれぞれ一定の得票を得たものの、維新の候補に届かなかった点だ。自民党と維新は国政では連携関係にある一方、小選挙区では候補者同士が競合する。大阪16区は、この複雑な構図が数字に表れた選挙区だった。

大阪16区が事前情勢調査で激戦とされた理由

2026年2月2日のMBSの選挙報道では、大阪16区は従来の三つ巴から四つ巴に変化した選挙区として取り上げられた。

背景には、自民党と公明党の連立解消、立憲民主党と公明党による中道改革連合の結成がある。

従来の大阪16区では、維新、公明、立憲民主党の候補者が競っていた。2024年の衆院選では、維新候補が63,288票、公明候補が55,475票、立憲民主党候補が50,943票を獲得していた。

ところが2026年は自民党も独自候補を擁立。MBSの米澤飛鳥編集長は、国政で連携する自民党と維新が選挙区ではライバルになること、さらに中道改革連合への再編が有権者の投票行動に影響することを指摘していた。

実際の結果を見ると、維新が勝利した一方、中道改革連合が2位、自民党が3位となった。政党間の連携や合流が、そのまま地元の選挙協力につながるわけではないことを示した結果だ。

【維新の支持率と大阪都構想】賛否の数字から見える本当の民意

大阪選挙情勢を読み解く際、日本維新の会の支持率と大阪都構想への賛否を混同しないことが大切だ。

政党支持率は、どの政党を支持するかを尋ねる数字である。一方、都構想への賛否は、大阪市を廃止して特別区を設置する制度変更を支持するかどうかを尋ねるものだ。両者は関連していても、同じ指標ではない。

2026年の都構想支持に関する調査

2026年2月、大阪維新の会の府議団は府民1,500人を対象に意識調査を実施した。対象者には大阪市内の500人も含まれていた。

3回目の大阪都構想への挑戦を支持するかという質問では、次の結果となった。

  • 支持する:22.3%
  • どちらかといえば支持する:19.4%
  • 支持しない:29.9%
  • どちらかといえば支持しない:10.5%
  • わからない:17.9%

支持を合わせると41.7%、不支持を合わせると40.4%。両者の差はわずか1.3ポイントだった。

この調査は大阪維新の会の府議団が実施したインターネット調査であり、独立した報道機関による世論調査とは調査主体が異なる。その点を踏まえても、都構想への支持が圧倒的多数に達しているわけではないことが分かる。

なお、11月1日公表のJNN全国世論調査では、日本維新の会の政党支持率は3.7%だった。これは全国調査の数字であり、大阪府内の維新支持率として扱うことはできない。

過去2回の住民投票では、いずれも反対多数

大阪都構想には、過去に2度の住民投票が行われている。大阪府の公式資料によると、結果は次のとおりだ。

  • 2015年5月17日:賛成694,844票、反対705,585票。投票率66.83%。
  • 2020年11月1日:賛成675,829票、反対692,996票。投票率62.35%。

いずれも反対が賛成を上回り、大阪市は存続することになった。

今回の3回目の挑戦は、過去2回の結果を踏まえて再び制度設計を行うものだ。したがって、単に賛成派と反対派の数を競うだけでなく、前回までの制度案と何が変わったのか、住民サービスや財政にどのような影響が生じるのかを説明することが問われる。

初期費用625億円、維持費80億円という新たな争点

2026年10月20日に開かれた第11回法定協議会では、特別区設置に伴う初期費用が約625億円と試算された。2020年の住民投票時に示された241億円と比較すると、約2.6倍に増加している。

また、毎年必要となる行政運営の維持費も、従来の年間30億円から約80億円に増える試算となった。

費用増加の大きな要因は、システム改修費や人件費の上昇だ。ABCテレビの報道では、初期費用のうちシステム改修費が約561億円を占めると伝えられている。

住民にとって重要なのは、費用の総額だけではない。制度変更によってどのような行政サービスが改善され、その効果が初期費用と継続的な維持費を上回るのかという点だ。

子育て、教育、医療、介護、防災、公共施設の管理など、生活に直結する行政サービスを具体的に比較できるかどうかが、次の住民投票での判断材料になる。

【2026年11月2日の総務省通知】吉村知事が同日実施を目指す理由と政治的対立

11月に入り、大阪都構想の住民投票をめぐる議論に新しい局面が生まれた。総務省が2026年10月30日付で、特別区設置の住民投票と地方選挙の期間が重複しないよう、自治体側に適切な対応を求める通知を出したためだ。

これは地方自治法に基づく技術的助言であり、付帯決議の趣旨を踏まえた日程調整を求める内容となっている。単純に同じ日に投票するかどうかだけでなく、住民投票運動と通常の選挙運動が重なることによる影響も問題となっている。

吉村洋文知事は同日実施への意欲を維持

関西テレビの2026年11月2日の報道によると、吉村知事は総務省の通知について、付帯決議の趣旨を尊重する姿勢を示した。その一方で、統一地方選と住民投票を同日に行う考えは変えていないと説明した。

「付帯決議の趣旨は最大限尊重する」

「コストや投票率・市民の利便性を考えれば、同一選挙をやることに変わりありません」

同日実施を主張する背景には、選挙事務にかかる費用を抑えられることや、投票所へ足を運ぶ住民の利便性、住民投票への関心を高められるという考え方がある。

吉村氏は、住民投票と統一地方選挙が同日でなければ知事選には立候補しないとも公言している。この発言は、2027年の大阪府知事選の候補者構図にも影響する可能性がある。

横山市長と大阪市議会の各会派の反応

大阪市の横山英幸市長も、投票率や選挙コスト、市民の関心度を考慮しながら、同日実施を目指す考えを示した。

一方、大阪市議会の維新以外の会派からは、総務省通知を重く受け止めるべきだという意見が出ている。自民党と維新が合意した付帯決議を含む法案である以上、その趣旨を尊重すべきだという指摘もある。

ここで注目したいのは、日程問題が単なる選挙事務の問題にとどまらないことだ。

住民投票運動は、政党や団体が制度変更の賛否を訴える活動である。しかし、地方選挙の期間に入ると、公職選挙法による政治活動の制限が関係してくる。2026年4月21日の参議院総務委員会でも、住民投票運動と選挙期間中の政治活動規制の関係が議論されていた。

同日実施によって住民投票の賛成派と反対派に公平な活動機会が確保されるのか。これは日程調整をめぐる重要な論点だ。

【2027年大阪統一地方選挙】知事選・大阪市長選の日程と都構想住民投票の行方

2027年春の統一地方選挙は、大阪の政治勢力図を改めて決める重要な選挙になる。

2026年10月16日、政府は統一地方選挙の期日を定める臨時特例法案を閣議決定し、国会に提出した。衆議院では10月30日に全会一致で可決され、11月2日に参議院の政治改革に関する特別委員会へ付託された。

2026年11月4日時点では、参議院で審議中であり、法律の成立・公布には至っていない。そのため、以下の日程は法案どおりに成立した場合の予定として捉える必要がある。

2027年統一地方選挙の予定日
  • 2027年3月25日:都道府県知事選挙の告示予定
  • 2027年3月28日:政令指定都市の市長選挙の告示予定
  • 2027年4月2日:都道府県・政令指定都市の議会議員選挙の告示予定
  • 2027年4月11日:知事選挙・政令指定都市市長選挙・議会議員選挙の投票予定日
  • 2027年4月18日:一般市の市長選挙・市議会議員選挙の告示予定
  • 2027年4月25日:一般市・町村などの首長選挙・議会議員選挙の投票予定日

大阪府知事選挙と大阪市長選挙は、法案の予定どおりなら2027年4月11日が投票日となる。

この日程が正式に決まれば、吉村知事と横山大阪市長の次の選挙が大阪都構想の住民投票とどのように調整されるかが、最大の焦点になる。

大阪都構想の住民投票は2026年ではなく2027年が焦点

2026年11月時点で、住民投票の正式な投票日は決まっていない。

大阪維新の会が公表している制度設計のスケジュールでは、2026年6月から11月まで法定協議会で議論を進め、その後、協定書案をまとめて総務大臣との協議・確認に進む流れが示されている。

加えて、法定協議会での最終決定、大阪府議会と大阪市会の承認、住民への説明という手続きが必要になる。

つまり、2026年中に制度案を完成させて住民投票を実施するという段階ではない。制度設計と議会承認を経て、2027年春の統一地方選と同日実施する構想が示されている状況だ。

ただし、総務省の通知が出たことで、当初の同日実施案は日程面で調整を迫られている。大阪維新の会が同日実施を維持するのか、別の日程を検討するのかが、今後の焦点になる。

大阪府知事選挙・大阪市長選挙の候補者構図

2027年の選挙では、吉村知事の出馬判断が大きな注目を集める。本人は住民投票と統一地方選が同日でなければ知事選に立候補しないと公言しているため、日程の決定が候補者構図を左右する可能性がある。

大阪市長選についても、横山英幸市長が都構想を含む大阪の行政改革をどのように説明するかが焦点になる。

一方、自民党や公明党、中道改革連合などの各勢力にとっては、都構想への賛否だけでなく、行政サービスや財政運営、地域政策を中心とした対抗軸をどこまで明確にできるかが重要になる。

【投票率と今後の政局】大阪選挙で有権者が確認すべき5つの争点

2026年の選挙結果から見えてくるのは、維新の選挙基盤の強さと、都構想をめぐる慎重な議論の必要性が同時に存在していることだ。

1.投票率だけで民意を判断できるのか

2026年2月8日の衆院選における大阪府の小選挙区投票率は56.21%だった。大阪府知事選は56.43%、大阪市長選は55.47%である。

衆院選と地方選が同日に行われたことで、投票機会が増えたことは確かだ。しかし、知事選と市長選では無効票率も高かった。投票所に足を運んだ人数だけでなく、実際に候補者を選んだ有権者がどのような判断をしたのかを見る必要がある。

2.都構想のメリットとコストを比較できるか

都構想の議論では、二重行政の解消や広域行政の効率化が賛成側の主な論点となる。

一方、反対側からは大阪市の廃止による権限や財源の変化、行政サービスの維持、初期費用の負担などが問題視されている。

約625億円の初期費用と年間約80億円の維持費を、具体的な行政効果と並べて比較できるかが重要だ。

3.自民党と中道改革連合が対抗軸を作れるか

大阪16区の結果は、維新に対抗する勢力が一つにまとまらなければ、選挙区で票を分け合う可能性があることを示している。

自民党と維新の国政上の協力関係が大阪の地方選挙でどこまで続くのかも注目点だ。中道改革連合についても、旧立憲民主党・公明党の支持基盤をどのようにまとめるかが課題となる。

4.総務省通知と住民投票の公平性

住民投票は、大阪市の行政制度を根本から変える重要な意思決定である。選挙運動との重複を避けるという総務省の通知は、賛成派と反対派の双方が十分に意見を伝えられる環境を確保する観点からも注目される。

同日実施を優先するのか、住民投票の公平性や説明機会を優先するのか。府と市の政治判断が問われる。

5.2027年の選挙で維新の地域支配が続くか

2026年2月の衆院選で維新は大阪19区中18区を制した。しかし、衆院選と府議会・市議会選挙では、候補者、争点、投票行動が異なる。

国政選挙での強さが、そのまま地方議会選挙で再現されるとは限らない。候補者の地域活動、行政運営の評価、都構想への賛否、物価高や子育て政策など、日常生活に直結する課題が結果を左右する可能性がある。

有権者にとっては、政党名や政治家の知名度だけではなく、実際の政策と実績を比較することが大切だ。

【大阪選挙情勢】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年の大阪衆議院選挙で維新は何議席を獲得しましたか?
A1:大阪府内の小選挙区19議席のうち18議席を獲得しました。大阪19区では自民党の谷川とむ氏が勝利しています。

Q2:大阪16区の2026年衆院選の当選者と得票数は?
A2:日本維新の会の黒田征樹氏が73,063票で当選しました。2位は中道改革連合の森山浩行氏で47,844票、3位は自民党の葉田治央氏で36,006票でした。

Q3:大阪都構想の3回目の住民投票は2026年に行われますか?
A3:2026年11月4日時点で実施されていません。現在は法定協議会で制度設計を進めており、議会承認や住民説明などの手続きを経て実施する構想です。2027年統一地方選との同日実施が目指されていましたが、総務省の通知を受けて日程調整が課題となっています。

Q4:2027年の大阪府知事選挙と大阪市長選挙はいつですか?
A4:統一地方選の特例法案どおりに成立すれば、2027年4月11日が投票予定日です。2026年11月4日時点では法案が参議院で審議中のため、正式確定前の日程です。

Q5:日本維新の会の大阪での支持率はどれくらいですか?
A5:政党支持率と大阪都構想への賛否は別の数字です。2026年2月の大阪維新の会府議団による調査では、都構想の3回目の挑戦を支持する回答が41.7%、支持しない回答が40.4%でした。これは政党支持率そのものではありません。

Q6:総務省の通知によって大阪都構想の住民投票は中止になりますか?
A6:中止が決まったわけではありません。総務省は住民投票と地方選挙の期間が重複しないよう適切な対応を求めています。吉村知事は通知の趣旨を尊重するとしながらも、同日実施を目指す考えを維持しています。

2026年11月4日時点の大阪選挙情勢を整理すると、衆院選では日本維新の会が19小選挙区中18議席を獲得し、大阪での強固な選挙基盤を改めて示した。大阪16区では黒田征樹氏が73,063票で当選した一方、大阪19区では自民党の谷川とむ氏が僅差で議席を獲得している。

しかし、2026年の選挙結果をそのまま大阪都構想への賛成と解釈することはできない。過去2回の住民投票で反対多数となった経緯があり、3回目の挑戦では制度の具体的なメリット、費用、住民サービスへの影響をどこまで説明できるかが問われている。

とりわけ、初期費用約625億円、年間維持費約80億円という試算は、有権者が制度変更の必要性を判断するうえで重要な材料となる。

そして、2026年11月2日の総務省通知によって、住民投票と2027年統一地方選の同日実施をめぐる対立は一段と明確になった。吉村知事の出馬判断、横山市長の対応、自民党や中道改革連合などの動向も、今後の大阪政治を左右する。

【プロの結論】

大阪選挙情勢を判断する際に最も重要なのは、選挙で勝った政党の勢いと、個別政策に対する住民の賛否を切り分けることだ。衆院選での議席数、政党支持率、知事選の得票数、住民投票の賛否は、それぞれ異なる民意を測る指標である。

今後は、総務省通知を受けた住民投票の日程調整、都構想の制度設計と費用の精査、2027年統一地方選の法案成立状況という3点を追うことで、大阪の政治情勢をより正確に把握できる。

2027年春の選挙は、単なる首長や議員の選び直しではない。大阪市の将来の行政制度、府と市の役割分担、そして日本維新の会が掲げる政治改革の方向性を改めて問う機会になる。

大阪の政治を動かす次の焦点は、選挙で得た議席の数だけではなく、住民が制度変更の内容を理解し、納得できる形で意思表示できるかどうかにある。

編集上の重要な日付確認: 2027年統一地方選の期日は、2026年11月4日時点では法案段階です。また、11月2日の総務省通知後も住民投票の正式日程は確定していません。本文ではこの2点を確定事項と混同しない構成にしています。

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八代 美咲
デジタルマーケター 八代 美咲
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