- 優勝者: 青山周平が第39回大会を制し、全日本選抜2連覇、SG通算20勝を達成。 - 出場選手: 前回優勝者、S級上位者、平均競走得点上位者の計96人で構成。 - 勝ち上がり: 予選・最終予選で32人に絞り、準決勝を経て8人が優勝戦へ進出。 - 優勝賞金: 1420万円。SG競走の中でもトップクラスのタイトルを懸けた戦い。
【2026年大会の結果】青山周平が連覇!決勝の順位と勝負を分けた展開

2026年2月23日に行われた優勝戦は、青山周平選手が1着。前回の第38回大会に続く優勝で、全日本選抜では通算3度目のタイトル獲得となった。
加えて、この勝利によってSG通算優勝回数は20回に到達。2026年最初のSG競走で、改めてトップレーサーとしての実力を示した。
日刊スポーツ提供の記事によると、青山選手は最終日に向けて競走車の下周りを整備し、ロッド交換やセッティングの変更を実施。6日間で最も良い状態に仕上げて優勝戦に臨んだという。
特に注目したいのは、スタート直後の位置取りと、その後の仕掛けだ。
最内枠の黒川京介選手が先行した一方、青山選手は3枠から2番手を確保。2周回で黒川選手をかわして先頭に立ち、後続を抑え切った。
オッズパークのレース回顧でも、青山選手のスピードを生かした攻めと、相手に仕掛ける余地を与えない走りが勝因として取り上げられている。単純に逃げ切ったのではなく、相手の動きを見極めたうえで主導権を奪ったレースだった。
2026年2月23日・優勝戦の最終結果| 着順 | 選手名 | 所属 | 競走タイム |
|---|---|---|---|
| 1着 | 青山周平 | 伊勢崎 | 3.343 |
| 2着 | 黒川京介 | 川口 | 3.345 |
| 3着 | 長田稚也 | 飯塚 | 3.361 |
| 4着 | 金子大輔 | 浜松 | 3.363 |
| 5着 | 鈴木宏和 | 浜松 | 3.371 |
| 6着 | 鈴木圭一郎 | 浜松 | 3.373 |
| 7着 | 佐藤摩弥 | 川口 | 3.380 |
| 8着 | 佐藤励 | 川口 | 3.384 |
出典:2026年2月23日・浜松12R優勝戦確定結果。全8車、10周回、5100メートル。
注目すべきは、1着と2着のタイム差がわずか0.002秒だったことだ。
黒川選手は優勝戦まで5連勝で勝ち上がり、決勝でも1番人気に支持されていた。青山選手は2番人気だったが、最終的にはその黒川選手を逆転して優勝した。
また、長田稚也選手は3着に入り、SG優勝戦で自身の存在感を示した。地元浜松の金子大輔選手、鈴木圭一郎選手、鈴木宏和選手らも優勝争いに加わったが、青山選手の牙城を崩すには至らなかった。
青山周平のコメントから見える勝因日刊スポーツ提供の優勝後の記事では、青山選手は今回の勝利について、次のように語っている。
「できる限りのことをやろうと思った結果ですので……」
このコメントから読み取れるのは、結果だけに満足せず、競走車の整備やスタート、走行中の判断を積み重ねてきた姿勢だ。
実際、5日目までの車両状態に満足していなかった青山選手は、最終日に向けて整備方針を変更。結果的に、その調整が優勝につながった。
【出場選手の選考基準】S級上位者と平均競走得点で96人を選抜
全日本選抜オートレースの特徴は、単に直近の優勝者や人気選手を集める大会ではないことだ。
前回優勝者に出場枠を与えたうえで、全国のS級上位者と、一定期間の競走成績が優秀な選手を選抜する仕組みになっている。
2026年の第39回大会では、公益財団法人JKAが公表した出場選手決定資料に基づき、次の構成で96人が選ばれた。
2026年大会の出場資格と選考方法① 前回優勝者:1人
第38回大会の優勝者である青山周平選手が、前回優勝者枠で出場した。
② S級上位者:46人
後期適用期間のS級全国ランキング上位48人を対象とする。
ただし、青山選手は前回優勝者枠とS級1位の両方に該当。また、S級40位の濵野淳選手は特別オートレース等の選手選考基準第6号に該当して選考から除外された。
そのため、実際の出場選手決定資料ではS級上位者枠が46人となっている。
③ 平均競走得点上位者:49人
選考期間は2024年12月1日~2025年11月30日。
この1年間の競走成績を所定の基準で審査し、平均競走得点の高い選手を選抜する。前述の重複と除外によって、通常の枠数から調整された49人が選ばれた。
この結果、1人+46人+49人で合計96人となる。
平均競走得点とは何か?平均競走得点は、選手の競走成績を比較するための指標だ。
単純に優勝回数だけで評価するのではなく、一定期間のレース成績を基に選考するため、安定して上位着順を確保してきた選手にも出場機会が生まれる。
2026年大会の平均競走得点上位者では、次の選手が上位に入った。
- 1位:新井日和(伊勢崎)92.444点
- 2位:浦田信輔(飯塚)89.240点
- 3位:藤川竜(飯塚)88.020点
- 4位:森本優佑(飯塚)87.223点
- 5位:西原智昭(伊勢崎)86.849点
特に新井日和選手の92.444点は、平均競走得点による選考でトップの数字だった。
なお、平均競走得点の算出では、ミッドナイトレース(GⅡを除く)、川口ナイトレース、伊勢崎アフター5ナイター、浜松アーリーレースが除外されている。単純な全開催の着順平均とは異なる点に注意したい。
2026年大会の主要選手・関係者と役割| 選手・関係者 | 所属・順位 | 大会との関係 |
|---|---|---|
| 青山周平 | 伊勢崎・S級1位 | 前回優勝者枠、2026年優勝 |
| 黒川京介 | 川口・S級2位 | 優勝戦2着 |
| 鈴木圭一郎 | 浜松・S級3位 | 優勝戦6着 |
| 金子大輔 | 浜松・S級4位 | 優勝戦4着 |
| 佐藤励 | 川口・S級6位 | 優勝戦8着 |
| 佐藤摩弥 | 川口・S級10位 | 優勝戦7着 |
| 長田稚也 | 飯塚・S級39位 | 優勝戦3着 |
| 新井日和 | 伊勢崎・平均得点選考1位 | 競走成績上位者枠 |
| 公益財団法人JKA | 主催・競走制度関係 | 選考基準や出場選手情報を公表 |
この関係を見ると、全日本選抜はS級ランキング上位者だけで構成される大会ではないことが分かる。
年間を通じて高い競走成績を残した選手にも出場枠があり、ランキングとは異なる角度から実力者が集まる。これが大会の選手層を厚くしている。
【勝ち上がり方式を解説】予選から準決勝・優勝戦までの6日間
全日本選抜オートレースを観戦する際、押さえておきたいのが勝ち上がり方式だ。
2026年大会は6日間開催で、初日から4日目までの予選・最終予選で32人を選び、5日目の準決勝で8人に絞り、最終日に優勝者を決定した。
初日から3日目:予選で得点を積み重ねる初日から3日目までは全レースが予選として実施される。
各選手はレースで得点を獲得し、次の段階へ進むための順位を争う。
ここで大切なのは、1レースの勝利だけで安心できないことだ。4日間の得点が準決勝進出に関わるため、安定した成績を残すことが求められる。
4日目:最終予選で32人が決定4日目は5Rから12Rまでが最終予選となる。
初日から4日目までの平均得点を基に、上位32人が準決勝へ進出する。
この段階で勝ち残れるかどうかが、大会の大きな分岐点だ。
5日目:準決勝4レースで8人を選抜準決勝は9Rから12Rまでの4レース。
それぞれのレースから1着と2着の選手が優勝戦へ進むため、合計8人が最終決戦への切符を手にする。
6日目:優勝戦で頂点が決まる最終日の12Rが優勝戦だ。
2026年大会では8選手が5100メートル、10周回で争った。
初日から4日目までの予選とは異なり、ここでは一発勝負でタイトルが決まる。スタートの位置取り、序盤の仕掛け、競走車の仕上がり、終盤の安定感が勝敗を左右する。
大会公式の開催概要に基づく日程と距離を
| 日程 | レース区分 | 走行距離・周回 | 勝ち上がり |
|---|---|---|---|
| 2月18日~20日 | 予選 | 3100m・6周回 | 得点を積み重ねる |
| 2月21日 | 最終予選 | 3100m・6周回 | 平均得点上位32人 |
| 2月22日 | 準決勝4レース | 4100m・8周回 | 各レース1・2着の計8人 |
| 2月23日 | 優勝戦 | 5100m・10周回 | 優勝者を決定 |
※予選・最終予選の日程、距離はJKA公表の開催概要による。
この方式で見逃せないのは、予選の段階から得点を積み重ねる必要がある点だ。
初日に好成績を収めても、その後に順位を落とせば準決勝進出が難しくなる。反対に、序盤で出遅れても、その後のレースで巻き返せる可能性がある。
観戦する側も、各日の着順だけでなく、4日間の得点状況を追うことで大会全体の流れを把握しやすくなる。
【優勝賞金1420万円】全日本選抜がSG競走として注目される理由
2026年大会の優勝賞金は1420万円。
全日本選抜オートレースは、オートレースの最高グレードであるSG競走の一つで、全国から選抜された強豪が集結する。
賞金だけでなく、タイトルそのものの価値も大きい。
賞金以上に大きいSGタイトルの意味SGで優勝することは、選手の実績や評価に直結する。
青山周平選手の場合、2026年の全日本選抜を制したことでSG通算20勝に到達した。
これは単なる一大会の優勝にとどまらず、長期間にわたってトップレベルの競走を続けてきた実績を示す数字でもある。
2026年11月3日に更新されたJKAの「スーパースターへの道2026」でも、第39回全日本選抜の優勝者である青山選手はSG優勝者として掲載されている。
SG優勝が、その年のスーパースター王座決定戦トライアルへの出場資格につながることも、大会の価値を高めている。
浜松オートレース場で開催する意味浜松オートレース場は、2026年大会の開催地だ。
浜松では過去にも全日本選抜が開催されており、2025年の第38回大会に続いて、2026年も同じ開催場で実施された。
オッズパークの大会解説では、全日本選抜は走路温度が低くなる時期の開催では高速のスピード戦になりやすいと説明されている。
ただし、実際のレース展開は天候や走路状態、競走車の仕上がりによって変わる。開催場だけで勝敗を決めつけることはできない。
2026年の優勝戦は晴天、良走路で行われ、気温20度、走路温度22度という条件だった。こうした当日の環境も、レース結果を振り返る際の判断材料になる。
【全日本選抜オートレース歴代優勝者】近年は青山周平と鈴木圭一郎が存在感
全日本選抜オートレースの歴史を振り返ると、近年は青山周平選手、鈴木圭一郎選手、金子大輔選手らの活躍が目立つ。
直近の大会を並べると、2026年の青山選手の連覇がどれほど大きな実績なのかが分かる。
2023年から2026年までの歴代優勝者| 開催年 | 大会 | 優勝者 | 開催場 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 第36回 | 鈴木圭一郎 | 浜松 |
| 2024年 | 第37回 | 金子大輔 | 川口 |
| 2025年 | 第38回 | 青山周平 | 浜松 |
| 2026年 | 第39回 | 青山周平 | 浜松 |
2023年は鈴木圭一郎選手が完全優勝を達成。2024年は金子大輔選手が9年ぶり2度目の全日本選抜制覇を果たした。
そして2025年には青山周平選手がSG完全優勝を達成し、翌2026年も連覇を飾った。
この流れから見えてくるのは、特定の選手が常に勝ち続けるわけではないということだ。
トップレーサー同士の力が拮抗する中で、競走車の整備、スタートの精度、レース中の判断が結果を左右する。
青山周平の3度目の優勝は何がすごいのか2026年大会の優勝によって、青山選手は全日本選抜で通算3度目の優勝を記録した。
また、SG通算20勝という数字も大きな節目だ。
オッズパークのレース回顧では、青山選手が今回の優勝によって、SG最多優勝記録を持つ高橋貢選手の21勝にあと1勝と迫ったことも紹介されている。
連覇という結果だけでなく、異なる大会、異なる競走条件でも結果を残してきた点に、青山選手の強さが表れている。
【プロの結論】2026年大会から読み解く全日本選抜の本当の見どころ
全日本選抜オートレースを理解するうえで、押さえておきたい要点は3つある。
1つ目は、出場資格と優勝の実力は別の評価軸だということ。
S級上位者や平均競走得点上位者は、年間の成績によって出場権を得る。しかし、出場権を持っていることが優勝を保証するわけではない。
2026年大会でも、S級上位者が決勝で全員上位に入ったわけではなかった。予選から決勝までの調子の維持が欠かせない。
2つ目は、予選の得点と優勝戦の勝負強さを分けて考えること。
予選では4日間の平均得点が重要だが、優勝戦では8人による一発勝負になる。
黒川京介選手は無敗の5連勝で決勝へ進んだものの、優勝したのは青山周平選手だった。
この結果は、シリーズを通した安定感と、最後の一戦で勝ち切る能力が必ずしも同じではないことを示している。
3つ目は、競走車の状態を軽視しないこと。
青山選手の優勝後のコメントや整備内容からも分かるように、オートレースでは選手の技術だけでなく、競走車の調整が重要な要素になる。
予選の成績が良くても、決勝当日に車両の状態が変われば、結果が変わる可能性がある。
観戦やレース予想で情報を見極めるなら、次の基準が参考になる。
- 出場資格だけでなく直近の競走成績を見る。
- 平均競走得点と予選での実際の走りを区別する。
- スタートの安定感と序盤の位置取りを確認する。
- 整備やセッティング変更の情報を確認する。
- 予選での連勝だけで優勝を決めつけない。
特に初心者は、選手の知名度や過去の優勝回数だけで評価するのではなく、開催中の状態とレース展開を合わせて見ると理解が深まる。
【全日本選抜オートレース】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の全日本選抜オートレースはいつ開催されましたか?
A1:2026年2月18日から23日までの6日間、浜松オートレース場で開催されました。第39回大会で、最終日の2月23日に優勝戦が行われました。
Q2:2026年の全日本選抜オートレースの優勝者は誰ですか?
A2:青山周平選手です。黒川京介選手を2着に抑えて優勝し、全日本選抜2連覇、通算3度目の優勝を達成しました。SG通算優勝回数も20回となりました。
Q3:全日本選抜オートレースの出場選手はどうやって決まりますか?
A3:前回優勝者、後期適用期間のS級上位者、一定期間の平均競走得点上位者を基準に選抜します。2026年大会は合計96人が出場し、平均競走得点による選考では54回以上の出場などの資格条件が設けられていました。
Q4:全日本選抜オートレースの優勝賞金はいくらですか?
A4:2026年大会の優勝賞金は1420万円です。全国のトップレーサーが出場するSG競走のタイトルが懸かっています。
Q5:優勝戦に進出できるのは何人ですか?
A5:準決勝4レースの各1着・2着、合計8人です。4日間の予選・最終予選で平均得点上位32人が準決勝へ進出します。
Q6:全日本選抜オートレースの歴代優勝者には誰がいますか?
A6:近年では2023年が鈴木圭一郎選手、2024年が金子大輔選手、2025年と2026年が青山周平選手です。青山選手は2026年大会で連覇を達成しました。
2026年の第39回全日本選抜オートレースは、浜松オートレース場で2月18日から23日まで開催され、青山周平選手が優勝した。黒川京介選手との僅差の決勝を制し、全日本選抜2連覇とSG通算20勝という節目を迎えた。
大会の仕組みは、前回優勝者、S級上位者、平均競走得点上位者からなる96人の選抜に始まり、予選、最終予選、準決勝、優勝戦へと進む6日間の構成だ。優勝賞金1420万円という大きなタイトルだけでなく、年間成績を反映した出場選考と、短期決戦ならではの勝負強さが大会の魅力を形づくっている。
2026年11月現在、第39回大会はすでに終了している。今後の全日本選抜を楽しむ際にも、歴代優勝者の実績だけでなく、出場選手の選考基準、平均競走得点、シリーズ中の整備状況、予選から決勝までの勝ち上がりに注目したい。青山周平選手が築いた連覇の実績が、次回大会でどのような新たなライバル関係を生むのかも見どころとなる。