年末の音楽シーンを彩る「日本レコード大賞」。その中でも、次世代の音楽シーンを担うアーティストに贈られる新人賞と最優秀新人賞は、毎年大きな関心を集める部門です。2026年は第68回を迎え、HANAが最優秀新人賞を獲得した2025年に続き、どのアーティストが新人賞に選ばれるのか注目されています。
2026年11月4日現在、第68回日本レコード大賞の新人賞候補と最優秀新人賞の受賞者は公式発表されていません。一方、日本作曲家協会の2026年度事業計画では、12月30日(水)17時30分から、新国立劇場・中劇場で最終審査会と放映を予定しています。新人賞の選考基準、発表時期、過去の受賞者を整理すると、2026年の動向を読み解くポイントが見えてきます。
【2026年最新】レコ大新人賞の候補と発表日はいつ?

2026年のレコ大新人賞について、最初に確認したいのが第68回の公式発表状況です。
11月4日現在、日本作曲家協会とTBSの公式情報では、第68回の新人賞受賞者や最優秀新人賞候補の発表は確認できません。したがって、現段階で特定のアーティストを2026年の正式候補として扱うことはできません。
第68回日本レコード大賞の開催予定公益社団法人日本作曲家協会が公表した2026年度事業計画には、次の予定が記載されています。
- 開催回:第68回日本レコード大賞
- 開催日:2026年12月30日(水)
- 開始予定時刻:17時30分
- 会場:新国立劇場・中劇場
- 内容:最終審査会および放映
この日程は2026年度事業計画に基づく予定です。新人賞候補の発表日と、最優秀新人賞が決まる最終審査の日程は別のものとして理解する必要があります。
新人賞候補の発表は11月下旬になる?過去2年間の公式発表時期を見ると、2024年は11月21日、2025年は11月25日に各賞が発表されました。
この実績から、2026年も11月下旬は情報が動く可能性のある時期です。ただし、前年と同じ日程になるとは限らず、2026年の正式な発表日はまだ公表されていません。
また、各賞の発表時点で決まる新人賞と、12月30日の最終審査で決まる最優秀新人賞は区別する必要があります。新人賞の発表をもって最優秀新人賞まで決定したと考えるのは誤りです。
【選ばれる理由を解説】新人賞の選考基準と受賞条件は?
レコ大新人賞の選考を理解するうえで最も重要なのが、日本作曲家協会の「日本レコード大賞 実施要項」です。
同協会は日本レコード大賞と関連各賞を制定・実施する団体であり、審査のための制定委員会、実行委員会、事務局を設けています。
公式に定められた新人賞の3つの評価ポイント実施要項では、新人賞について、対象年度内に初めて顕著な活動をし、大衆に支持され、将来性を認められた歌手に贈ると定めています。
この基準を整理すると、次の3点が評価の中心になります。
- 対象年度内の顕著な活動:その年度に音楽活動で目立った実績を残していること。
- 大衆からの支持:一般のリスナーに広く受け入れられ、支持を獲得していること。
- 将来性:今後も音楽シーンで活躍し、成長していく可能性が認められること。
注目したいのは、単純なデビュー年だけで判断する賞ではないという点です。
公式要項には「対象年度内において初めて顕著な活動」という表現が使われています。デビューから何年以内、シングルを何枚発売したら対象といった一律の数値条件は、公開されている実施要項には記載されていません。
したがって、デビュー直後であることだけを受賞条件と考えるのは正確ではありません。活動実績、大衆の支持、今後の可能性を総合的に見る必要があります。
誰が選んでいる?日本作曲家協会の審査体制日本レコード大賞の主催は公益社団法人日本作曲家協会です。TBSは後援・番組放送を担い、2026年度事業計画にはTBSとの実行委員会についても記載されています。
同計画によれば、2026年は4~5月にTBSとの実行委員会を開催し、審査会は9月にスタートする予定です。
つまり、年末のテレビ番組だけで受賞者が突然決まるわけではありません。年間を通じた運営・審査の準備を経て、12月30日の最終審査会と放映へ進む構造です。
一方、個々の新人賞候補に対する採点配分、売上の比重、ストリーミング再生数の具体的な換算方法、審査員ごとの投票割合などは、公開された実施要項からは確認できません。
そのため、「CD売上が何枚以上なら受賞できる」「SNSのフォロワー数が何万人以上なら候補になる」といった独自の数値基準を公式ルールとして扱うことはできません。
新人賞を受賞するために必要なのはデビューだけではない新人賞の条件を考える際には、知名度と評価を分けて考えることも大切です。
一時的にSNSで話題になったアーティストであっても、それだけで新人賞が確定するわけではありません。公式基準には、大衆からの支持だけでなく、対象年度の顕著な活動と将来性も含まれています。
音楽活動の実績がどのように広がり、どのような支持を獲得し、今後の活動にどうつながるのか。こうした複数の観点が新人賞の趣旨に関係しています。
【間違えやすい】新人賞と最優秀新人賞の違い・決定までの流れ
「レコ大新人賞」と「最優秀新人賞」は、同じ意味ではありません。両者の違いを理解すると、候補発表から年末の受賞発表までの流れが分かりやすくなります。
新人賞は受賞者を選ぶ賞、最優秀新人賞はその中の最高評価日本作曲家協会の実施要項では、新人賞と最優秀新人賞を別々の賞として定めています。
新人賞は、公式基準を満たすと認められた新人アーティストに贈られる賞です。それに対して最優秀新人賞は、新人賞の中で最も優秀と認められた歌手に贈られます。
- 新人賞:その年度に顕著な活動をした新人アーティストを評価する。
- 最優秀新人賞:新人賞受賞者の中から、最も優秀と認められた歌手を選ぶ。
つまり、新人賞に選ばれた時点で最優秀新人賞も確定するわけではありません。新人賞を獲得したアーティスト同士の最終的な比較が行われます。
新人賞の発表から最優秀新人賞決定まで過去の開催実績と公式資料を整理すると、おおむね次の流れになります。
- 対象年度の音楽活動を踏まえた選考・審査が進む。
- 11月ごろに新人賞を含む各賞が発表される。
- 12月30日の最終審査会・放映に向けて準備が進む。
- 新人賞受賞アーティストが番組でパフォーマンスを披露する。
- 最終審査を経て最優秀新人賞が発表される。
2025年の第67回では、新人賞に選ばれた4組がステージでパフォーマンスを披露し、その後HANAが最優秀新人賞を獲得しました。
このように、最優秀新人賞は新人賞受賞者の中から最終的に決まる賞であり、単なる人気投票の順位とは異なります。
【2024年・2025年を比較】こっちのけんととHANAの受賞実績
2026年の新人賞を考えるうえで参考になるのが、直近2年間の受賞実績です。
2024年の第66回では、こっちのけんとが最優秀新人賞を受賞しました。翌2025年の第67回では、HANAが同賞を獲得しています。
それぞれの年度に選ばれた新人賞受賞者と最優秀新人賞を比較すると、選考の仕組みが明確になります。
| 年度・開催回 | 新人賞受賞者 | 最優秀新人賞 | 結果のポイント |
|---|---|---|---|
| 2024年・第66回 | ILLIT、梅谷心愛、こっちのけんと、小山雄大、ME:I | こっちのけんと | 5組から最優秀新人賞を選出 |
| 2025年・第67回 | CUTIE STREET、SHOW-WA&MATSURI、HANA、BOYNEXTDOOR | HANA | 4組から最優秀新人賞を選出 |
| 2026年・第68回 | 公式未発表 | 公式未発表 | 12月30日に最終審査・放映予定 |
2024年12月30日に開催された第66回日本レコード大賞では、こっちのけんとが最優秀新人賞を受賞しました。
新人賞には、ILLIT、梅谷心愛、こっちのけんと、小山雄大、ME:Iの5組が選ばれています。
この年の新人賞受賞者は5組でした。現在の実施要項の賞の種類・数には新人賞4件と記載されていますが、2024年の実績を見ると、選出人数が過去のすべての年度で固定されているわけではないことが分かります。
また、最優秀新人賞はグループやソロアーティストを問わず、新人賞に選ばれた歌手の中から決まることも確認できます。
2025年:HANAが最優秀新人賞に輝く2025年12月30日の第67回では、HANAが最優秀新人賞を受賞しました。
新人賞に選ばれたのは、CUTIE STREET、SHOW-WA&MATSURI、HANA、BOYNEXTDOORの4組です。
日本作曲家協会の公式記録によると、当日は新人賞受賞者4組のパフォーマンスを中心に前半の番組が進行し、HANAが最優秀新人賞を獲得しました。
2025年の結果は、HANAの活動がその年度の新人アーティストとして高く評価された実績です。2026年の新人賞を予想する際にも、前年の受賞者と候補者の構成を比較することは参考になります。
【歴代最優秀新人賞一覧】1962年から2025年までの受賞者
レコ大新人賞の歴史を知るには、最優秀新人賞の歴代受賞者を振り返るのが有効です。
TBSの公式「歴代受賞者一覧」には、第4回の1962年から第66回の2024年までの記録が掲載されています。2025年のHANAについては、日本作曲家協会の第67回公式記録で確認できます。
初期の開催回には複数の受賞者が記載されている年もあります。以下は公式記録に沿った歴代受賞者の整理です。
1960年代:新人賞の歴史が始まった時代1962年:北島三郎、倍賞千恵子
1963年:舟木一夫、三沢あけみ
1964年:西郷輝彦、都はるみ
1965年:バーブ佐竹、田代美代子
1966年:荒木一郎、加藤登紀子
1967年:永井秀和、佐良直美
1968年:矢吹健、久美かおり、ピンキーとキラーズ
1969年:ピーター
1970年:にしきのあきら
1971年:小柳ルミ子
1972年:麻丘めぐみ
1973年:桜田淳子
1974年:麻生よう子
1975年:細川たかし
1976年:内藤やす子
1977年:清水健太郎
1978年:渡辺真知子
1979年:桑江知子
1980年:田原俊彦
1981年:近藤真彦
1982年:シブがき隊
1983年:THE GOOD-BYE
1984年:岡田有希子
1985年:中山美穂
1986年:少年隊
1987年:立花理佐
1988年:男闘呼組
1989年:マルシア
1990年:ヤン・スギョン、晴山さおり、たま、忍者
1991年:唐木淳、Mi-Ke
1992年:永井みゆき、小野正利
1993年:山根康広
1994年:西尾夕紀
1995年:美山純子
1996年:Puffy
1997年:知念里奈
1998年:モーニング娘。
1999年:八反安未果
2000年:氷川きよし
2001年:w-inds.
2002年:中島美嘉
2003年:一青窈
2004年:大塚愛
2005年:AAA
2006年:絢香
2007年:℃-ute
2008年:ジェロ
2009年:BIGBANG
2010年:スマイレージ
2011年:Fairies
2012年:家入レオ
2013年:新里宏太
2014年:西内まりや
2015年:こぶしファクトリー
2016年:iKON
2017年:つばきファクトリー
2018年:辰巳ゆうと
2019年:BEYOOOOONDS
2020年:真田ナオキ
2021年:マカロニえんぴつ
2022年:田中あいみ
2023年:FRUITS ZIPPER
2024年:こっちのけんと
2025年:HANA
歴代受賞者を見ると、歌謡曲、アイドル、ロック、ダンスボーカル、グループ、ソロアーティストなど、幅広い音楽ジャンルから新人が選ばれてきたことが分かります。
新人賞は特定の音楽ジャンルに限定された賞ではありません。時代ごとの音楽シーンの変化を反映しながら、新しい才能を評価してきた歴史があります。
歴代の新人賞候補者と最優秀新人賞受賞者は別の記録ここで注意したいのが、歴代最優秀新人賞の一覧と、歴代新人賞受賞者の一覧は同じではないという点です。
例えば2025年は、HANAだけでなくCUTIE STREET、SHOW-WA&MATSURI、BOYNEXTDOORも新人賞を受賞しています。しかし、最優秀新人賞を獲得したのはHANAです。
2024年も同様に、5組が新人賞を受賞し、その中からこっちのけんとが最優秀新人賞に選ばれました。
したがって、歴代の最優秀新人賞受賞者だけを見ても、その年の新人賞全体の顔ぶれまでは分かりません。各年度の公式発表を併せて確認することが大切です。
【プロの結論】2026年の新人賞を見極めるための3つのポイント
2026年の第68回日本レコード大賞では、候補者の発表前からさまざまな予想が話題になると考えられます。しかし、公式の選考基準を踏まえると、注目すべき要点は整理できます。
1. デビュー年だけで候補を判断しない新人賞の公式基準は、単純にデビューしたばかりの歌手を対象にするというものではありません。対象年度内の顕著な活動、大衆の支持、将来性が明記されています。
そのため、デビュー時期だけで候補を絞ると、実際の選考基準との間にずれが生じます。活動の実績や、その年度にどれだけ存在感を示したかという視点が必要です。
2. 人気と将来性を分けて考える再生回数やSNSでの話題性は、アーティストの注目度を知る材料になります。ただし、それらだけで最優秀新人賞の結果を判断することはできません。
公式基準は、大衆からの支持と将来性を別の要素として掲げています。現在の人気だけでなく、今後の音楽活動への期待も新人賞の趣旨に含まれています。
3. 公式候補発表と予想情報を混同しないネット上では、発表前から新人賞候補とされるアーティスト名が挙がることがあります。しかし、個人サイトの予想やファン投票は、日本作曲家協会による正式な新人賞発表とは異なります。
正式な候補を確認する際は、日本作曲家協会の第68回公式発表とTBSの番組情報を基準にするのが確実です。
2026年の発表日についても、過去の11月下旬という実績と、今年の正式発表を混同しないことが重要です。
レコ大新人賞は、単なる一時的な人気ランキングではありません。対象年度の活動実績と支持、そして将来性を評価する賞です。この基本に立ち返ると、候補者の予想を見る際にも、より冷静に音楽シーンを比較できます。
レコ大新人賞に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のレコ大新人賞の発表日はいつですか?
A1:2026年11月4日現在、新人賞候補の正式な発表日は公表されていません。2024年は11月21日、2025年は11月25日に各賞が発表されました。過去の実績から11月下旬は注目時期ですが、2026年の日程は公式発表を待つ必要があります。
Q2:第68回日本レコード大賞の新人賞候補は誰ですか?
A2:11月4日時点では公式未発表です。特定のアーティストを第68回の正式候補とすることはできません。日本作曲家協会とTBSの公式発表で確認できます。
Q3:新人賞と最優秀新人賞は何が違いますか?
A3:新人賞は対象年度に顕著な活動をした新人アーティストに贈られる賞です。最優秀新人賞は、その新人賞受賞者の中から最も優秀と認められた歌手に贈られます。
Q4:レコ大新人賞はデビュー1年目でなければ受賞できませんか?
A4:公式実施要項には、デビューから何年以内という一律の条件は記載されていません。対象年度内の顕著な活動、大衆からの支持、将来性が選考基準として示されています。
Q5:2025年の最優秀新人賞は誰ですか?
A5:2025年の第67回日本レコード大賞では、HANAが最優秀新人賞を受賞しました。新人賞にはCUTIE STREET、SHOW-WA&MATSURI、HANA、BOYNEXTDOORの4組が選ばれています。
Q6:2024年の最優秀新人賞は誰ですか?
A6:2024年の第66回では、こっちのけんとが最優秀新人賞を受賞しました。新人賞にはILLIT、梅谷心愛、こっちのけんと、小山雄大、ME:Iの5組が選ばれました。
Q7:新人賞は何組が選ばれますか?
A7:日本作曲家協会の実施要項では新人賞4件と記載されています。ただし、2024年は5組、2025年は4組が選ばれており、過去の実績には違いがあります。各年度の公式発表を確認するのが確実です。
2026年の第68回日本レコード大賞は、12月30日(水)17時30分から、新国立劇場・中劇場で最終審査会と放映が予定されています。一方、新人賞候補と最優秀新人賞の発表日は、11月4日現在まだ公式発表されていません。
新人賞の選考基準は、対象年度内の顕著な活動、大衆からの支持、将来性の3つが基本です。そして、新人賞受賞者の中から最も優秀と認められた歌手に最優秀新人賞が贈られます。
歴代の受賞者を見ると、2024年はこっちのけんと、2025年はHANAが最優秀新人賞を獲得しました。時代によって音楽ジャンルやアーティストの形態は変化しても、新しい才能を評価するという賞の趣旨は変わりません。
2026年の新人賞を追う際は、予想情報と公式発表を区別しながら、11月下旬の各賞発表、そして12月30日の最終審査に注目したいところです。第68回で次世代の音楽シーンを担う存在として選ばれるのは誰なのか、今後の発表が待たれます。