- 勝負服の色と柄: 黒地の胴に赤い十字襷、黒地の袖に黄色い縦縞。
- 登録の仕組み: JRAでは馬主ごとに服色を登録し、原則として所有馬の出走時に使用する。
- 2026年の注目馬: クロワデュノール、レガレイラ、ミュージアムマイルはいずれもサンデーレーシングの所有馬。
- 歴代の名馬: オルフェーヴル、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、クロノジェネシスなども同じ勝負服で活躍した。
【画像で確認】サンデーレーシングの勝負服は黒・赤・黄色の特徴的なデザイン

サンデーレーシングの勝負服は、3つの要素に分けると覚えやすい。
| 部位 | 色 | デザイン |
|---|---|---|
| 胴体 | 黒 | 地色 |
| 胴体 | 赤 | 十字襷 |
| 袖 | 黒 | 地色 |
| 袖 | 黄色 | 縦縞 |
正式な服色標示は、「黒,赤十字襷,袖黄縦縞」。
胴体の赤い十字襷が最大の識別ポイント胴体部分は黒を基調とし、赤い帯が左右から交差する十字襷になっている。
正面から見ると大きなX字に近い形状が目立ち、黒と赤のコントラストによって遠くからでも認識しやすい。
背面から見ても赤い襷の交差が確認できるため、パドックだけでなく、レース中に騎手の背中が見える場面でも判別しやすい。
袖の黄色い縦縞も忘れてはいけないもう一つの特徴が、袖に入った黄色い縦縞だ。
黒い袖に黄色のラインが入ることで、胴体の赤い十字襷とは異なる色のアクセントが生まれる。
画像で確認するときは、胴体の赤だけに注目せず、袖の黄色い縦縞まで確認すると、デザインを正確に覚えられる。
なお、黒・赤・黄色という色の組み合わせに、特定の血統や競走成績を示す制度上の意味はない。あくまで馬主が登録した服色の識別デザインである。
【JRAのルール】勝負服の登録制度と馬主・騎手の関係を解説
競馬初心者が混同しやすいのが、勝負服と騎手の関係だ。
JRAでは、勝負服は基本的に騎手個人のものではなく、馬主が登録する服色である。
つまり、同じ騎手が別の馬主の馬に騎乗すれば、着用する勝負服も変わる。一方、同じ馬主の馬であれば、騎手が乗り替わっても基本的に馬主の登録服色が使用される。
JRAの服色登録には細かな規定があるJRAの競馬用語辞典によると、中央競馬で使用される服色は約2,000種類。
標準色は13色で、赤・桃・黄・緑・青・水・紫・薄紫・茶・えび茶・ねずみ・黒・白が設定されている。
使用できる模様にも決まりがあり、たすき、縦縞、格子縞、星散などが認められている。
加えて、胴と袖それぞれに地色と模様の色を設定でき、1種類の服色で使用できる色は最大4色となる。
似たデザインの登録も制限されており、競走中に馬を識別しやすくすることが制度の大きな目的だ。
服色登録の申請方法と費用JRAの馬主向け案内資料では、服色登録の申請について次のように説明されている。
- 申請先:美浦または栗東トレーニング・センター
- 申請経路:預託先の調教師を経由
- 登録料:3,000円
- 登録可能な服色:馬主1人につき1種類
既に登録されているものと同一または類似した服色は登録できない。
また、帽色を馬主が独自に登録する制度はない。登録した勝負服を使用できない場合や未登録の場合には、JRAが定める服色が使用されることもある。
勝負服と帽子の色は別の制度ここは観戦時に特に注意したいポイントだ。
騎手の上着は馬主の登録服色、帽子は枠番に対応する色である。
そのため、サンデーレーシングの馬でも、出走する枠が違えば帽子の色は変わる。
「サンデーレーシングの勝負服だから帽子も特定の色」と覚えるのは間違いだ。
【2026年最新】クロワデュノール・レガレイラ・ミュージアムマイルの馬主は?
2026年のサンデーレーシングを語るうえで外せないのが、クロワデュノール、レガレイラ、ミュージアムマイルの3頭だ。
JRAの競走馬情報では、3頭とも馬主欄に「(有)サンデーレーシング」と記載されている。
2026年11月時点の主要所属馬| 馬名 | 性齢 | 父馬 | 2026年の主な実績・状況 |
|---|---|---|---|
| クロワデュノール | 牡4 | キタサンブラック | 大阪杯・天皇賞(春)優勝 |
| レガレイラ | 牝5 | スワーヴリチャード | 11月1日天皇賞(秋)3着 |
| ミュージアムマイル | 牡4 | リオンディーズ | 6月14日宝塚記念9着、放牧 |
ここからは各馬の特徴を見ていこう。
クロワデュノール:2026年の中心的存在クロワデュノールは、父キタサンブラック、母ライジングクロスという血統の牡馬。
2024年のホープフルステークスを制し、最優秀2歳牡馬に選出された。その後、2025年の日本ダービーも優勝。世代を代表する競走馬として実績を積み重ねてきた。
2026年には大阪杯と天皇賞(春)を制覇。春の中距離・長距離路線で存在感を示した。
6月14日の宝塚記念では2着となり、秋の天皇賞へ向かった。
そして11月1日の第174回天皇賞(秋)では、C.デムーロ騎手とのコンビで5着。1番人気に支持されながらも勝利には届かなかった。
レガレイラ:有馬記念を制した実力馬レガレイラは、父スワーヴリチャード、母ロカの牝馬。
2023年のホープフルステークスを制し、2024年には有馬記念を優勝。牝馬による有馬記念制覇という大きな実績を残した。
さらに2025年のエリザベス女王杯を制し、2025年度JRA賞最優秀4歳以上牝馬にも選出されている。
2026年11月1日の天皇賞(秋)では岩田望来騎手を背に3着。勝ったダノンデサイルに続き、上位入線を果たした。
クロワデュノールと同じサンデーレーシングの馬であるため、同じレースで2頭が走る場合は、同一デザインの勝負服が2着分登場することになる。
ミュージアムマイル:2025年有馬記念の勝ち馬ミュージアムマイルは、父リオンディーズ、母ミュージアムヒルの牡馬。
2025年の皐月賞と有馬記念を制したことで、世代を代表する存在となった。
2026年1月6日には、サンデーサラブレッドクラブから2025年度JRA賞最優秀3歳牡馬への選出が発表されている。
2026年6月14日の宝塚記念では9着。その後、JRAの競走馬情報では放牧中と表示されている。
クロワデュノールやレガレイラと同様に、ミュージアムマイルもサンデーレーシングの黒・赤・黄色の勝負服で出走する馬だ。
【実戦で検証】同じ勝負服の馬をレース中に見分ける方法
サンデーレーシングの勝負服を理解するうえで、非常に分かりやすい実例が2026年11月1日の天皇賞(秋)だ。
このレースにはクロワデュノールとレガレイラの2頭が出走した。
どちらも馬主は有限会社サンデーレーシング。したがって、騎手が着用する勝負服は同じデザインとなる。
JRAの公式レース結果では、次のように記録されている。
- クロワデュノール:1枠1番、5着
- レガレイラ:2枠3番、3着
ここで重要なのが、勝負服が同じでも枠番と馬番は異なるという点だ。
競馬場で確認したい3つのポイント1.騎手の上着で馬主を判断する
胴の黒地と赤い十字襷、袖の黄色い縦縞を確認する。これがサンデーレーシングの基本的な識別方法だ。
2.帽子の色で枠番を確認する
帽子の色は枠番に対応する。上着の勝負服とは別に見ることで、同じ服色の馬が複数出走していても区別しやすい。
3.ゼッケンの馬番で最終確認する
最も確実なのは馬番との照合だ。
パドックやレース中に見た勝負服だけで馬名を決めつけず、出馬表と馬番を確認する。これが初心者にも実践しやすい方法となる。
よくある誤解と正しい知識| よくある誤解 | 正しい知識 |
|---|---|
| 勝負服は騎手個人のもの | JRAでは馬主が登録する |
| 帽子も馬主が決める | 帽子は枠番に対応する |
| 同じ勝負服なら同じ馬 | 同一馬主の複数馬が同じ服色を使う |
| 騎手が変わると服色も変わる | 原則として馬主の登録服色を使用 |
| 赤い十字襷は特定の馬だけ | サンデーレーシングの登録服色の特徴 |
【歴代名馬】サンデーレーシングの勝負服を彩った伝説の競走馬
サンデーレーシングの勝負服は、現在の所属馬だけでなく、日本競馬の歴史に残る名馬たちとともに歩んできた。
クラブ公式の歴史には、1988年の前身法人設立から2026年までの主な実績が記録されている。
代表的な馬を振り返ってみよう。
ブエナビスタ:牝馬路線を代表する名馬2008年の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、翌2009年には桜花賞と優駿牝馬を制覇。
2010年にはヴィクトリアマイルと天皇賞(秋)を勝ち、JRA賞年度代表馬にも選ばれた。
2011年のジャパンカップ優勝も印象的な実績である。
オルフェーヴル:クラシック三冠を達成2011年、皐月賞・日本ダービー・菊花賞を制覇し、クラシック三冠を達成。
同年の有馬記念も制し、翌2012年には宝塚記念、2013年には有馬記念を勝利した。
日本競馬を代表する名馬として、サンデーレーシングの勝負服を象徴する存在の一頭だ。
ジェンティルドンナ:牝馬三冠とジャパンカップ連覇2012年に桜花賞・優駿牝馬・秋華賞を制して牝馬三冠を達成。
同年と2013年にはジャパンカップを連覇し、2014年にはドバイシーマクラシックと有馬記念も制した。
クロノジェネシスとグランアレグリア:2020年前後の主役クロノジェネシスは2019年の秋華賞を制覇。2020年には宝塚記念と有馬記念、2021年には宝塚記念を連覇した。
グランアレグリアは2019年の桜花賞を制し、2020年には安田記念、スプリンターズステークス、マイルチャンピオンシップを優勝。2021年のヴィクトリアマイルも制した。
この2頭の活躍は、サンデーレーシングの勝負服が芝の中距離だけでなく、短距離・マイル路線でも存在感を示してきたことを物語る。
【馬主の仕組み】サンデーレーシングと一口馬主はどう関係する?
ここで知っておきたいのが、サンデーレーシングという名称と、サンデーサラブレッドクラブという名称の違いだ。
両者は関連する法人だが、制度上の役割は同じではない。
クラブ法人と愛馬会法人の違いサンデーサラブレッドクラブの公式会社概要によると、法人は次のように区分されている。
- 有限会社サンデーサラブレッドクラブ:愛馬会法人
- 有限会社サンデーレーシング:クラブ法人・馬主登録法人
つまり、競走馬のJRA登録上の馬主として名前が記載されるのは、有限会社サンデーレーシングだ。
会員はクラブを通じて競走馬に出資する仕組みであり、出資者それぞれがJRAの馬主欄に個人名で記載されるわけではない。
なぜ同じ勝負服が多くの名馬に使われるのか理由は、勝負服が馬個体ではなく、馬主の登録服色に基づいているからだ。
例えば、クロワデュノールが引退して次の世代の馬が活躍するようになっても、所有者が同じサンデーレーシングであれば、基本的に同じ勝負服が使用される。
そのため、長年競馬を見ているファンにとって、黒地に赤い十字襷、黄色い袖の組み合わせは、単なる服のデザイン以上の意味を持つ。
ブエナビスタやオルフェーヴルの時代を知るファンも、現在のクロワデュノールやレガレイラを応援するファンも、同じ服色を通じてクラブの歴史を感じられる。
【プロの結論】サンデーレーシングの勝負服を理解する3つの視点
サンデーレーシングの勝負服について、競馬観戦で役立つポイントを整理したい。
第一に、色と模様をセットで覚えること。
黒い胴体、赤い十字襷、黄色い袖の縦縞。この3要素を覚えれば、映像でもパドックでも識別しやすくなる。
第二に、勝負服と帽子の色を混同しないこと。
JRAでは馬主が登録する服色と枠番に対応する帽色は別の制度だ。同じサンデーレーシングの馬でも、枠番が違えば帽子の色が異なる。
第三に、勝負服から馬主を確認し、馬番から馬を特定すること。
2026年11月1日の天皇賞(秋)のように、同じクラブの馬が複数出走するケースでは特に重要だ。
勝負服は馬主の歴史を映す識別マークであり、競馬を長く楽しむための重要な手がかりでもある。
サンデーレーシングの勝負服に関するよくある質問(FAQ)
Q1:サンデーレーシングの勝負服は何色ですか?
黒地に赤の十字襷、袖は黒地に黄色の縦縞です。JRAの服色標示では「黒,赤十字襷,袖黄縦縞」となっています。
Q2:サンデーレーシングの勝負服画像はどこを見れば分かりますか?
胴体の赤いX字状の襷と、袖の黄色い縦縞を確認してください。正面だけでなく背面や袖のデザインも見ると特徴を把握できます。
Q3:クロワデュノールの馬主は誰ですか?
有限会社サンデーレーシングです。JRAの競走馬情報にも同法人が馬主として登録されています。
Q4:レガレイラとミュージアムマイルの馬主も同じですか?
はい。両馬とも有限会社サンデーレーシングが馬主です。そのため、JRAのレースでは基本的に同じ勝負服を着用します。
Q5:騎手が変わってもサンデーレーシングの勝負服は変わりませんか?
原則として変わりません。JRAでは騎手ではなく馬主の登録服色を使用する仕組みだからです。
Q6:サンデーレーシングの歴代名馬にはどんな馬がいますか?
オルフェーヴル、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、クロノジェネシス、グランアレグリアなどが代表的です。現在の注目馬にはクロワデュノール、レガレイラ、ミュージアムマイルがいます。
サンデーレーシングの勝負服は、黒地に赤の十字襷、袖に黄色い縦縞という特徴的なデザインだ。
JRAの服色登録制度に基づく馬主の勝負服であり、騎手個人や競走馬個体に固定されたものではない。
2026年にはクロワデュノール、レガレイラ、ミュージアムマイルといった実力馬が、この服色と結び付いている。11月1日の天皇賞(秋)ではクロワデュノールとレガレイラが同時に出走し、同じ勝負服を着用したことも象徴的だった。
過去にはブエナビスタ、オルフェーヴル、ジェンティルドンナ、クロノジェネシスなど、競馬史に残る名馬たちが同じデザインで大舞台に挑んできた。
これから競馬を観戦するときは、黒い胴体に走る赤い十字襷と黄色い袖に注目してほしい。そこから馬主を知り、馬番や出馬表を照合すれば、レースの見方はさらに深まるはずだ。
2026年以降も、サンデーレーシングの勝負服は新たな所属馬とともに競馬場を彩っていく。