最初に押さえておきたいのは、2026年7月の「田園」と5月の「心の瞳」は、同じCMシリーズの曲変更ではないという点です。
それぞれ広告の企画と目的が異なります。
7月公開「サントリーのものづくり『天然水』篇」:玉置浩二「田園」2026年7月17日、サントリー公式チャンネルで公開された「サントリーのものづくり『天然水』篇」。テレビでの放映開始日は7月18日です。
使用楽曲は、さんの「田園」。
サントリー公式チャンネルの動画説明には、次のようにクレジットされています。
- 楽曲名:田園
- 作詞:玉置浩二・須藤晃
- 作曲:玉置浩二
- 歌手・演奏者:玉置浩二
- ナレーション:神野三鈴さん
映像では、森を育てる人、地下水を守る人、天然水を汲み上げて届ける人など、商品が消費者に届くまでのものづくりの現場が描かれています。
このCMの特徴は、自然の美しさだけでなく、自然を守りながら商品をつくる人々の仕事に焦点を当てていることです。
なお、2026年7月15日には、日本コロムビアから「田園」のサントリーCM用オーケストラ・バージョンも配信限定シングルとして発売されています。普段聴いている「田園」とは異なるオーケストラアレンジも、今回のCMの聴きどころです。
5月開始「水の山から/生命(いのち)」篇・「水源」篇:坂本九「心の瞳」こちらはサントリー天然水の商品ブランドとして制作されたテレビCMです。
2026年5月28日から全国で順次放映された2種類のCMで、共通して使用されている楽曲が「心の瞳」です。
- 「水の山から/生命(いのち)」篇
- 「水の山から/水源」篇
歌唱を担当したのは、大妻中野中学校・高等学校の合唱部です。
オリジナルの歌手は坂本九さんですが、CMで流れるのは坂本九さん本人の歌声ではなく、合唱部による歌唱です。
出演者は柄本佑さん。ナレーションは安藤サクラさんが担当しています。
サントリーの公式発表では、このCMは「信じられる水の山から」をテーマに制作されたと説明されています。
「生命」篇では父親と息子の触れ合い、「水源」篇では水源地から製品が運ばれていく過程を描いています。
つまり、同じ「心の瞳」が流れていても、映像によって伝えている内容が違うのです。
【歌手・作詞作曲者を解説】「田園」と「心の瞳」の背景
CMの印象を大きく左右するのが楽曲の背景です。
今回の2曲は、誕生した時代も歌詞のテーマも異なります。
玉置浩二「田園」:1996年に発売された応援歌1996年7月21日発売
- 歌手:玉置浩二
- 作詞:玉置浩二・須藤晃
- 作曲:玉置浩二
- CM版:オーケストラ・バージョン
「田園」は1996年7月21日に発売された玉置浩二さんのシングルです。玉置浩二さん自身が作曲し、須藤晃さんとともに作詞を手掛けています。
この楽曲の魅力は、人生の苦しさや困難を抱えながらも、前を向いて生きていく力強さです。
2026年7月のCMでは、森を守る人や水を届ける人など、さまざまな仕事に携わる人々の姿と組み合わせられています。
自然の映像に穏やかな音楽を添えるだけではなく、仕事に向き合う人間の情熱を感じさせる選曲です。
また、2025年11月4日から放映された別の企業CM「サントリーのものづくり 思想篇」にも「田園」が起用されていました。
そのため、2026年7月の起用は、サントリーのものづくりを伝える企業広告における再起用という側面もあります。
坂本九「心の瞳」:1985年に生まれた愛情と信頼の歌1985年5月22日発売
- オリジナル歌手:坂本九
- 作詞:荒木とよひさ
- 作曲:三木たかし
- CM歌唱:大妻中野中学校・高等学校 合唱部
「心の瞳」は1985年5月22日に発売された坂本九さんの楽曲です。
作詞は荒木とよひささん、作曲は三木たかしさん。もともとはシングル「懐しきlove-song」のB面曲として発表されました。
坂本九さんにとって生前最後にレコーディングした楽曲としても知られています。
その後、中学校の音楽の教科書に掲載されるなど、合唱曲として広く歌い継がれるようになりました。
今回のCMで注目したいのは、歌詞が持つ愛情や信頼というテーマです。
「水の山から/生命」篇では父親と息子の関係が描かれています。親子が一緒に走り、笑い、天然水を飲む映像に、合唱部の透明感ある歌声が重なります。
一方、「水源」篇では、雪山や清流、トラックの走行シーンを通じて、水が人々の暮らしに届くまでの道のりを表現しています。
「田園」は働く人々の力強さ、「心の瞳」は人と人との信頼や絆。
この違いが、2026年のCMを理解するうえで大切なポイントです。
【歴代CM曲一覧】サントリー天然水の主な楽曲と起用履歴
サントリー天然水は、時代や広告のコンセプトによって異なる音楽を採用してきました。
ここでは、公式発表や音楽関係者の公開情報から楽曲を確認できる代表的なCMを整理します。すべての広告作品を網羅した一覧ではなく、確認できる主な起用例です。
この一覧から見えてくるのは、CM曲が単純に新曲へ置き換わっているわけではないということです。
2024年の「ハナミズキ」と2026年5月の「心の瞳」は、どちらも大妻中野中学校・高等学校の合唱部が歌唱しています。
また、玉置浩二さんの「田園」は2025年の企業CMと2026年7月の企業CMで続けて採用されています。
それぞれの広告が伝えたいメッセージに合わせて、既存の名曲やアレンジ音源を選んでいるのです。
「ハナミズキ」も大妻中野の合唱部が歌っていた2024年7月1日から放映された「大自然を味方に」篇では、一青窈さんの「ハナミズキ」が使われました。
- 作詞:一青窈
- 作曲:マシコタツロウ
- 歌唱:大妻中野中学校・高等学校 合唱部
- 出演:柄本佑
- ナレーション:安藤サクラ
サントリーの発表によれば、山や森に降った雨や雪が天然水になるまで約20年かかることと、誕生から20年を経た「ハナミズキ」の時間的なつながりも選曲理由の一つでした。
2026年5月の「心の瞳」への移行を考えると、合唱部の歌声は、近年の天然水CMを特徴づける重要な要素になっています。
【出演者・関係者】柄本佑と安藤サクラ、大妻中野合唱部の関係
2026年5月のCMを理解するうえでは、出演者と音楽担当、ナレーション担当を区別することも大切です。
柄本佑:親子の物語を演じる出演者2026年5月の「水の山から」シリーズでは父親役を担当。息子役のさんちゃんと自然の中で過ごす親子の姿を演じています。
特に「生命」篇では、親子で山道を駆け回ったり、天然水を一緒に飲んだりする場面が中心です。
サントリーの撮影エピソードによると、柄本さんと息子役のさんちゃんは、前回の撮影から2年ぶりに再会しました。
さんちゃんは前作の撮影時に現地オーディションで選ばれた地元の少年です。再会した柄本さんが、その成長ぶりに驚いたことも公式発表で紹介されています。
安藤サクラ:5月CMのナレーション担当「水の山から/生命」「水源」の両篇でナレーションを担当。
安藤サクラさんの声は、親子の絆を描く「生命」篇と、水源から製品が届く過程を描く「水源」篇で、それぞれ異なる役割を担っています。
「生命」篇では親子に語りかけるような柔らかさ、「水源」篇では水源地の価値を伝える落ち着いた語りが印象的です。
なお、2026年7月の「ものづくり『天然水』篇」のナレーションは神野三鈴さんです。安藤サクラさんと混同しないように注意してください。
大妻中野中学校・高等学校 合唱部:CMの歌声を担当大妻中野中学校・高等学校の合唱部は、2024年の「ハナミズキ」に続き、2026年の「心の瞳」でも歌唱を担当しています。
この継続性は興味深いポイントです。
単に有名な曲を流すのではなく、若い世代による合唱という表現を通して、時間を超えて受け継がれる自然や生命、人とのつながりを伝えています。
なお、合唱部が歌う楽曲と、オリジナル歌手本人の録音は別物です。坂本九さんが歌う「心の瞳」をそのままCMに流しているわけではありません。
【CM動画を公式に確認】30秒版・60秒版の違いと視聴方法
サントリー天然水のCM動画を探すなら、公式の広告紹介ページとサントリー公式チャンネルを確認するのが確実です。
2026年5月「水の山から」シリーズサントリー天然水の公式広告紹介ページでは、次の4種類が掲載されています。
| CMタイトル | 動画尺 |
|---|---|
| 水の山から/生命(いのち)篇 | 30秒・60秒 |
| 水の山から/水源篇 | 30秒・60秒 |
30秒版はCMの主題を短く伝える構成、60秒版は映像やストーリーをより長く楽しめる構成です。
公式ページでは、各篇を分けて紹介しています。
2026年7月「サントリーのものづくり『天然水』篇」こちらはサントリー公式チャンネルで公開されています。
- 30秒版
- 60秒版
- 公開日:2026年7月17日
- テレビ放映開始:2026年7月18日
- 楽曲:「田園」
検索するときは「サントリー天然水 水の山から」と「サントリーのものづくり 天然水篇」を使い分けると、目的のCMを見つけやすくなります。
【プロの結論】CM曲の違いを見分ける3つのポイント
今回の調査から分かるのは、サントリーのCMでは、同じ天然水を扱っていても広告の目的によって音楽の役割が変わるということです。
1.親子の絆を見たいなら「心の瞳」2026年5月の「水の山から/生命」篇は、親子の愛情や信頼を描く作品です。
坂本九さんの「心の瞳」を合唱部が歌うことで、親子の関係性と歌詞のテーマが自然に結びついています。
「水源」篇でも同じ楽曲が使われているため、2つの映像を続けて見ると、親子の物語と水源の物語が一つのブランドメッセージとしてつながります。
2.仕事やものづくりの姿を見たいなら「田園」2026年7月のCMでは、森を育てる人、水を守る人、製品を届ける人など、ものづくりの現場が描かれています。
「田園」の力強い歌唱とオーケストラアレンジは、働く人々の情熱や前向きな姿勢を印象づけます。
5月のCMとは、映像の中心にあるテーマそのものが異なります。
3.CMのタイトルとナレーションを確認する曲名を間違えないためには、次の判断基準が役立ちます。
| 見分けるポイント | 該当するCM |
|---|---|
| 親子と雪山・水源の映像 | 「心の瞳」 |
| 森や工場、働く人々の映像 | 「田園」 |
| 柄本佑さんと安藤サクラさん | 2026年5月のCM |
| 神野三鈴さんのナレーション | 2026年7月のCM |
| 女声・男声ではなく合唱の歌声 | 「心の瞳」や「ハナミズキ」のCM |
また、「サントリー天然水 THE STRONG」など別の商品ブランドのCM曲を、通常のサントリー天然水の歴代曲に混ぜないことも重要です。商品名やCMタイトルまで確認すれば、曲名の取り違えを防げます。
【サントリー天然水のCM曲】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年最新のサントリー天然水のCM曲は何ですか?
A1:2026年7月公開の「サントリーのものづくり『天然水』篇」では玉置浩二さんの「田園」が使用されています。一方、サントリー天然水の「水の山から」シリーズでは、坂本九さんの「心の瞳」を大妻中野中学校・高等学校の合唱部が歌っています。
Q2:「心の瞳」をCMで歌っているのは誰ですか?
A2:大妻中野中学校・高等学校の合唱部です。オリジナル歌手は坂本九さんで、作詞は荒木とよひささん、作曲は三木たかしさんです。
Q3:サントリー天然水のCMに出演している俳優とナレーションは誰ですか?
A3:2026年5月の「水の山から」シリーズは、柄本佑さんが出演し、安藤サクラさんがナレーションを担当しています。2026年7月の「サントリーのものづくり『天然水』篇」は、神野三鈴さんがナレーションを担当しています。
2026年11月現在、サントリーの天然水に関係するCMで押さえておきたい楽曲は、玉置浩二さんの「田園」と坂本九さんの「心の瞳」です。
- 2026年7月:「サントリーのものづくり『天然水』篇」=玉置浩二「田園」
- 2026年5月:「水の山から/生命」「水源」篇=坂本九「心の瞳」(大妻中野中学校・高等学校 合唱部)
- 2024年7月:「大自然を味方に」篇=一青窈「ハナミズキ」(同合唱部)
特に重要なのは、7月の企業CMと5月のサントリー天然水ブランドCMを混同しないことです。
「心の瞳」は人との信頼や生命のつながりを、「田園」はものづくりに携わる人々の力強さを伝えています。
楽曲の背景まで知ってからCMを見ると、同じ天然水の広告でも、映像に込められたメッセージが違って聞こえてくるはずです。