2026年のスペインサッカーで注目を集める大会の一つが、スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)2026-27年シーズンだ。スペインサッカー連盟(RFEF)が主催する国内カップ戦で、FCバルセロナやレアル・マドリードなどの強豪だけでなく、地域リーグで戦う小規模クラブにもタイトルへの道が開かれている。今大会は公式発表で116クラブが本大会に参加し、そのうち112チームが1回戦の56試合に登場。スーパーカップに出場する4クラブは、ラウンド32に相当するラウンド・オブ・32(十六強進出前のラウンド)から参戦する。
大会は2026年10月に本格化し、2027年4月24日にセビリアのエスタディオ・デ・ラ・カルトゥーハで決勝を迎える予定だ。前回王者レアル・ソシエダの連覇、バルセロナやレアル・マドリードの巻き返し、そして下位カテゴリーのクラブによるジャイアントキリングが大きな見どころとなる。なお、11月4日時点では一部の1回戦が延期されており、試合日程には変更が生じている。
【2026-27年最新情報】スペイン国王杯とは?116チームの構成を解説

スペイン国王杯は、スペイン語で「Copa del Rey(コパ・デル・レイ)」と呼ばれる国内サッカーのノックアウト大会だ。主催はスペインサッカー連盟(RFEF)。リーグ戦とは異なり、一度の敗戦で大会から姿を消す方式を基本としている。
2026-27年大会は第123回大会として開催されている。プロクラブだけでなく、地域カテゴリーのクラブにも参加資格が設けられている点が特徴だ。
116チームと126クラブの違いに注意今大会の参加数を理解する際には、126と116という二つの数字を区別する必要がある。
RFEFの2026-27年大会規定では、地域カテゴリーの20クラブが予備予選に参加する。この予備予選で勝ち上がる10クラブが本大会の1回戦に進出するため、予備予選段階から数えた参加枠は126クラブとなる。
一方、予備予選終了後の本大会は116クラブで構成される。
その内訳は次のとおりだ。
- 前シーズンのプリメーラ・ディビシオン所属クラブ:20
- セグンダ・ディビシオン所属クラブ:21
- プリメーラ・フェデラシオン:11
- セグンダ・フェデラシオン:25
- テルセーラ・フェデラシオン:25
- コパ・フェデラシオンの準決勝進出クラブ:4
- 地域カテゴリーの予備予選通過クラブ:10
合計116クラブとなる。
このうち、スーパーカップ出場権を持つ4クラブは最初の2回戦を免除される。したがって、1回戦に実際に出場するのは112チームだ。
つまり、116チームから4チームが除外されるのではなく、4チームは大会に参加したまま、途中のラウンドから合流する仕組みである。
出場条件は前シーズンの成績が基本出場クラブの選定では、前シーズンの国内リーグの順位や各カテゴリーの競技成績が基準となる。
プリメーラ・フェデラシオン以下のカテゴリーでは、各グループの上位クラブや成績係数などが出場枠の決定に関係する。コパ・フェデラシオンの準決勝進出クラブにも枠が用意されている。
地域カテゴリーからは各自治州の連盟を通じて20クラブが選ばれ、予備予選を突破した10クラブが本大会に進出する。
この仕組みによって、全国的な知名度を持たないクラブにも、スペインのトップクラブと対戦する機会が生まれている。
【大会方式・仕組み】112チームによる56試合から決勝までの道のり
コパ・デル・レイの最大の特徴は、カテゴリーの異なるクラブが同じトーナメントで対戦することだ。
2026-27年大会では、1回戦に112チームが参加し、56試合を実施する。ここから勝ち上がったクラブが2回戦へ進み、最終的には決勝進出の2チームだけがタイトルを争う。
1回戦は下位カテゴリーのホーム開催が原則1回戦の組み合わせは抽選で決まり、地域的な近さも考慮される。
可能な限り下位カテゴリーのクラブと上位カテゴリーのクラブが対戦するように調整され、カテゴリーが異なる場合は原則として下位クラブのホームで試合が行われる。
同じカテゴリー同士の対戦では、抽選で先に引かれたクラブがホームとなる。
この方式には、下位クラブにとって大きなメリットがある。強豪クラブを自分たちのスタジアムに迎えられるため、観客動員や地域への注目度が一気に高まるからだ。
各ラウンドの参加チームと試合形式大会は予備予選から決勝まで、次のような段階で進行する。
| ラウンド | 参加・試合数 | 大会方式 |
|---|---|---|
| 予備予選 | 地域クラブ20チーム | 10組の対戦、ホーム&アウェー |
| 1回戦 | 112チーム・56試合 | 1試合制 |
| 2回戦 | 56チーム・28試合 | 1試合制 |
| ラウンド32 | 32チーム・16試合 | 1試合制、強豪4クラブが合流 |
| ラウンド16 | 16チーム・8試合 | 1試合制 |
| 準々決勝 | 8チーム・4試合 | 1試合制 |
| 準決勝 | 4チーム | ホーム&アウェー |
| 決勝 | 2チーム | 中立地での1試合制 |
予備予選は20クラブから10クラブを選ぶための段階で、RFEFの大会発表ではホーム&アウェー方式が採用されている。
本大会の1回戦と2回戦は一発勝負だ。90分で決着がつかなければ延長戦を行い、それでも同点ならPK戦で勝者を決める。
準決勝だけはホーム&アウェーの2試合制となり、2試合の合計得点で決勝進出クラブを決める。
また、2026-27年大会の規定ではVARはラウンド16から導入される。序盤の下位カテゴリー同士の対戦などでは、VARが使用されない試合もある。
【日程・試合結果】2026-27年大会のトーナメント表と延期情報
2026-27年大会の決勝は2027年4月24日に予定されている。会場はスペイン南部セビリアにあるエスタディオ・デ・ラ・カルトゥーハだ。
各ラウンドの基準日程は以下のとおり。
スペイン国王杯2026-27の主要日程- 予備予選:2026年9月26~27日(第1戦)、10月3~4日(第2戦)
- 1回戦:2026年10月27~29日を中心に開催
- 2回戦:2026年12月2日
- ラウンド32:2026年12月16日
- ラウンド16:2027年1月6日
- 準々決勝:2027年1月13日
- 準決勝第1戦:2027年2月10日
- 準決勝第2戦:2027年3月3日
- 決勝:2027年4月24日
いずれも予定日であり、試合の延期や日程調整によって変更される可能性がある。
11月4日時点の1回戦の主な結果10月27日から始まった1回戦では、早くも下位クラブによる印象的な勝利が生まれている。
注目された結果は次のとおりだ。
| 対戦カード | 結果 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| セスタオ・リベル対エスパニョール | 4-3 | セスタオが延長戦で勝利 |
| アトレティコ・パソ対コルドバ | 3-1 | 下位カテゴリーのアトレティコ・パソが突破 |
| アロサ対ポンテベドラ | 2-0 | アロサが勝利 |
| ヌマンシア対レアル・オビエド | 3-3(PK4-2) | ヌマンシアがPK戦で突破 |
| クアルテ対ジローナ | 0-2 | ジローナが勝利 |
特に注目されたのが、セスタオ・リベルによるエスパニョール撃破だ。
カテゴリー上位のクラブが必ずしも勝ち上がるわけではないことを、今大会の序盤から示す結果となった。
1回戦は事故と追悼による延期が発生2026年10月28日に予定されていた1回戦24試合は、トレド県で発生した鉄道事故を受け、RFEFによって延期された。
その後、一部の試合は10月29日や11月初旬以降に再設定された。
さらに11月3日には、CDテネリフェ所属選手ヘスス・デ・ミゲル氏の死去を受け、RFEFが競技日程の停止を発表。11月3~5日に予定されていたコパ・デル・レイなどの試合も延期となった。
11月4日時点では、延期分の新しい日程は改めて発表される予定となっている。
そのため、現在のトーナメント表を確認する際には、当初の開催予定日と実際の開催日を区別する必要がある。
【注目4クラブ】スーパーカップ出場チームはいつ参戦する?
2026-27年大会で特に注目されるのが、スーパーカップ出場権を獲得した4クラブだ。
対象となるのは次の4チームである。
- FCバルセロナ
- レアル・ソシエダ
- レアル・マドリード
- アトレティコ・マドリード
この4クラブは1回戦と2回戦を免除され、2026年12月16日予定のラウンド32から大会に登場する。
4クラブそれぞれの立ち位置FCバルセロナ
スペイン国王杯の歴代最多優勝クラブ。RFEFの公式記録では32回の優勝を誇る。国内カップ戦における豊富な経験と選手層は、今大会でも大きな強みになる。
レアル・マドリード
歴代20回の優勝を記録する名門。リーグ戦や欧州大会と並行して国内カップ戦を戦うため、選手起用や試合ごとの集中力が注目点となる。
アトレティコ・マドリード
2025-26年大会の準優勝クラブ。前回決勝ではレアル・ソシエダにPK戦で敗れた。2026-27年大会ではリベンジを目指す立場になる。
レアル・ソシエダ
2025-26年大会の優勝クラブであり、今大会のディフェンディングチャンピオンだ。前回決勝ではアトレティコ・マドリードと2-2で延長戦を終え、PK戦を4-3で制した。
特にレアル・ソシエダにとっては、タイトル防衛とクラブの歴史をさらに積み重ねる重要な大会となる。
4クラブの合流によって何が変わるのか4クラブがラウンド32から加わることで、それまでの1回戦・2回戦を勝ち抜いたクラブにとって、対戦相手のレベルが一気に上がる。
RFEFの規定では、スーパーカップ出場4クラブは、直前ラウンドを突破したクラブのうち下位カテゴリーのチームから順に組み合わせの対象となる。
下位クラブにとっては、バルセロナやレアル・マドリードといった世界的なクラブと公式戦で対戦できる可能性が生まれる。
一方、強豪クラブにとっても、相手のホームスタジアムで一発勝負を戦うという難しさがある。知名度や選手の市場価値だけでは勝敗を予測できないのが、この大会の面白さだ。
【下位クラブの挑戦】スペイン国王杯でジャイアントキリングが起きる理由
コパ・デル・レイがスペイン国内で長く愛されてきた理由は、単純な強豪クラブ同士の対決だけではない。
最大の魅力は、カテゴリーの壁を越えて異なる規模のクラブが同じ舞台に立つことだ。
小規模クラブにとっての大きなチャンス地域リーグや下位カテゴリーのクラブは、通常のリーグ戦では国内トップクラブと対戦する機会がほとんどない。
しかし、国王杯では予備予選を突破することで、全国規模の大会に進出できる。
上位カテゴリーのクラブをホームに迎えられることは、クラブの知名度向上だけでなく、地域のサッカー文化にとっても大きな意味を持つ。
観客にとっては、普段テレビでしか見られないようなクラブの選手を地元のスタジアムで見られる貴重な機会となる。
一発勝負が生む予測不能な展開リーグ戦では、長期間にわたって安定した戦力や選手層を持つクラブが有利になりやすい。
しかし、カップ戦は一試合の出来がすべてを左右する。
例えば、強豪クラブがボールを支配していても、下位クラブが少ないチャンスを生かして先制すれば、試合の流れは大きく変わる。
加えて、ホーム開催による観客の後押しや、延長戦・PK戦という不確定要素も加わる。
2026-27年大会のセスタオ・リベル対エスパニョールの4-3という結果は、その象徴的な事例だ。
今大会で注目したいポイント今シーズンの見どころは大きく3つある。
1. レアル・ソシエダの連覇: 前回王者が再び決勝まで進めるか。
2. バルセロナとレアル・マドリードのタイトル争い: 歴代優勝回数上位の2クラブがどこまで勝ち上がるか。
3. 下位クラブの躍進: 1回戦を突破したクラブが強豪との対戦でどこまで善戦できるか。
とりわけ、12月のラウンド32は大会の勢力図が大きく変わるタイミングになる。
【歴代優勝クラブ・放送配信】スペイン国王杯を日本から見る方法
スペイン国王杯は、1903年から続く歴史ある大会だ。長い歴史のなかで多くの名門クラブがタイトルを獲得してきた。
スペイン国王杯の歴代優勝クラブRFEFの公式優勝記録によると、歴代の優勝回数上位クラブは次のとおり。
| クラブ | 優勝回数 | 直近の優勝 |
|---|---|---|
| FCバルセロナ | 32回 | 2024-25年 |
| アスレティック・クルブ | 24回 | 2023-24年 |
| レアル・マドリード | 20回 | 2022-23年 |
| アトレティコ・マドリード | 10回 | 2012-13年 |
| バレンシア | 8回 | 2018-19年 |
| レアル・ソシエダ | 3回 | 2025-26年 |
最多優勝はFCバルセロナの32回で、アスレティック・クルブが24回、レアル・マドリードが20回と続く。
一方、レアル・ソシエダは2025-26年大会の優勝によって、RFEFの公式記録上3回目のタイトルを獲得した。
歴代の優勝回数を見ると、スペイン国王杯では伝統的な強豪クラブが高い実績を残している。しかし、近年の大会でも中小クラブが強豪を破る展開があり、優勝候補だけでは大会全体の魅力を語れない。
日本での放送・配信はU-NEXT日本国内で2026-27年大会を視聴する場合、確認しておきたいのがU-NEXTのサッカーパックだ。
U-NEXTの2026年11月時点の公式案内では、コパ・デル・レイがライブ配信・見逃し配信の対象作品に含まれている。
主なサービス内容は次のとおり。
- 配信サービス:U-NEXT
- 対象プラン:サッカーパック
- 料金:月額2,600円(税込)
- 配信形態:ライブ配信・見逃し配信
- 対応端末:テレビ、スマートフォン、パソコン、ゲーム機
地上波テレビでの放送を探している人は、試合ごとの中継予定も確認したい。配信対象や具体的な試合の掲載状況は変更される可能性があるため、U-NEXTのライブ配信一覧で最新情報を確認するのが確実だ。
スペイン国内ではRTVEとMovistar Plus+が2026-27年シーズンの放映権を持つ。日本向けの配信サービスとは契約が異なるため、スペイン国内のテレビ局の情報をそのまま日本の視聴方法として扱わないことも大切だ。
【よくある質問】スペイン国王杯に関するFAQ
Q1:スペイン国王杯2026-27には何チームが参加しますか?
A1:本大会には116クラブが参加する。地域カテゴリー20クラブによる予備予選を含めると、参加枠は126クラブ。予備予選の勝者10クラブが本大会に進み、スーパーカップ出場4クラブは1回戦と2回戦を免除される。
Q2:1回戦は何チームで何試合行われますか?
A2:112チームが参加し、合計56試合が行われる。原則として下位カテゴリーのクラブのホームで開催され、1試合で勝敗を決める。
Q3:バルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコはいつから参加しますか?
A3:FCバルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、レアル・ソシエダの4クラブは、2026年12月16日予定のラウンド32から参戦する。
Q4:スペイン国王杯の決勝はいつ、どこで開催されますか?
A4:2027年4月24日に、スペイン・セビリアのエスタディオ・デ・ラ・カルトゥーハで開催される予定だ。
Q5:日本からスペイン国王杯を見る方法はありますか?
A5:U-NEXTのサッカーパックが配信対象として案内されている。ライブ配信と見逃し配信に対応しており、サッカーパックは月額2,600円(税込)。最新の試合配信予定は公式のライブ配信一覧で確認できる。
Q6:スペイン国王杯で最も優勝回数が多いクラブはどこですか?
A6:FCバルセロナで、RFEFの公式記録では32回。アスレティック・クルブが24回、レアル・マドリードが20回で続く。
スペイン国王杯2026-27は、116クラブが本大会に参加する大規模な国内カップ戦だ。112チームによる1回戦56試合から始まり、スーパーカップ出場4クラブがラウンド32で合流することで、トーナメントの競争はさらに激しくなる。
今大会で特に注目したいのは、前回王者レアル・ソシエダの連覇への挑戦、FCバルセロナとレアル・マドリードの歴史的な実績、そして下位カテゴリーのクラブによる番狂わせだ。
また、11月初旬には鉄道事故や選手の死去を受けた試合延期が発生しており、1回戦の最新結果や日程を確認する際にはRFEFの公式発表が欠かせない。
【プロの結論】
スペイン国王杯を楽しむうえで大切なのは、優勝候補の強豪クラブだけを追いかけないことだ。
この大会の本質は、カテゴリーの異なるクラブが一発勝負で対戦し、地域の小さなクラブにも歴史を変える機会が与えられる点にある。
強豪クラブのタイトル争いを楽しみたい人は12月のラウンド32以降に注目し、サッカーの意外性や地域クラブの挑戦を楽しみたい人は1回戦から試合を追うとよい。
2027年4月24日の決勝でトロフィーを掲げるのは、歴代の名門クラブなのか。それとも新たな歴史を作る挑戦者なのか。2026-27年大会は、まだ多くのドラマを残している。
主な確認資料・情報源
- スペインサッカー連盟(RFEF):2026-27年大会規定、参加条件、試合方式、スーパーカップ出場クラブ。
- RFEF:2026年4月の決勝結果と歴代優勝記録。
- RFEF:2026年10~11月の延期試合・大会日程に関する発表。
- U-NEXT:2026年11月現在のサッカーパック配信対象・料金。
- EFE通信・Infobae:2026-27年1回戦の試合結果。