ドラマ『トリック(TRICK)』で阿部寛が演じたのは、日本科学技術大学の物理学者・上田次郎です。仲間由紀恵演じる売れないマジシャン・山田奈緒子とコンビを組み、霊能力者や超常現象を名乗る人物たちの不可解な事件に挑みます。頭脳明晰で自信家なのに、なぜか単純な仕掛けにも騙されてしまう上田の人物像は、作品を代表する魅力の一つです。
2000年7月にテレビ朝日の深夜ドラマとして始まった『トリック』は、連続ドラマ3シリーズ、劇場版4作品、スペシャルドラマ3作品へと展開し、2014年1月公開の『トリック劇場版 ラストステージ』で14年間の歴史に一区切りをつけました。2026年現在も、阿部寛と仲間由紀恵の名コンビ、独特の笑い、緻密な謎解きが作品を語るうえで欠かせない要素となっています。
【役柄を解説】トリックで阿部寛は何役?上田次郎の正体と職業
『トリック』で阿部寛が演じた人物は、上田次郎(うえだじろう)です。日本科学技術大学の教授を務める物理学者で、科学的な知識と論理的思考を武器に、霊能力や超常現象の謎を解明しようとします。
テレビ朝日の作品公式プロフィールでも、上田は著書を多数持ち、学会でも一目置かれる天才物理学者として紹介されています。一方で、学者特有の頭の固さや強烈な自信が災いし、簡単なトリックにも引っかかってしまう人物です。
上田次郎は日本科学技術大学の天才物理学者上田の肩書きは、日本科学技術大学教授です。知識や学術的な実績には自信があり、自分こそが非常に優秀な頭脳の持ち主だと考えています。
しかし、実際の行動は必ずしも理知的ではありません。超常現象を科学で説明しようとする一方、目の前で起きる不思議な出来事には驚き、相手の言葉を信じ込んでしまうこともあります。
この優秀な学者としての顔と、騙されやすい人間としての顔のギャップが、上田次郎というキャラクターの大きな特徴です。
加えて、自分の知識や能力を誇示したがるプライドの高さも見逃せません。奈緒子に言い負かされたり、思いどおりに事態が進まなくなったりすると、途端に余裕を失います。
阿部寛の存在感が上田次郎の個性を際立たせた上田次郎の魅力は、単に頭がよくて面白い人物というだけではありません。大柄で威圧感のある阿部寛の外見と、意外なほど臆病で不器用な上田の内面が対照的に描かれています。
真剣な表情で科学的な説明をしていた人物が、次の瞬間には霊能力者の言葉に動揺する。その落差が、作品のコメディーとしての面白さを生み出しています。
堤幸彦監督はテレビ朝日の20周年インタビューで、阿部について、真面目であるがゆえに面白い人物として捉え、俳優本人の個性を生かしながら上田のキャラクターを膨らませたと振り返っています。
つまり、上田次郎は台本上の設定だけで完成した人物ではありません。阿部寛の演技と堤監督の演出が組み合わさることで、シリーズを代表するキャラクターへと成長したのです。
【人物像を深掘り】上田次郎の性格と阿部寛が演じるキャラクターの魅力
上田次郎を理解するには、物理学者という職業だけでなく、性格の矛盾に注目する必要があります。
プライドが高く、自分の知性を疑わない上田は自分の頭脳に絶対的な自信を持っています。科学的な知識を重視し、超常現象を信じる人々を論理的に説得しようとします。
ところが、実際には自分が知らない現象に直面すると、科学者らしい冷静さを失うことも少なくありません。特に奈緒子の奇術や、霊能力者たちが仕掛ける巧妙な演出には翻弄されがちです。
この性格は、単なる間抜けさではありません。自分の専門分野では優秀でありながら、専門外の出来事には弱いという、人間らしい偏りを表現しています。
理屈を重視するのに、超常現象に興味津々上田は科学者として超能力や霊能力の存在を疑い、仕組みを解明しようとします。しかし、その関心は非常に強く、結果的に自分から不可解な事件へ関わっていきます。
奈緒子を事件に巻き込む際も、科学的な検証を持ちかけたり、報酬や旅行などの条件を提示したりと、さまざまな方法を使います。
この行動には、科学者としての好奇心だけでなく、自分の能力を証明したいという承認欲求も見え隠れします。
著書まで存在する上田次郎という架空の人物上田次郎は劇中のキャラクターとしてだけでなく、著作を持つ人物としても設定されています。
2013年12月には、上田次郎名義の書籍『人生の勝利者たち』が発売されました。キャラクターの自己顕示欲や独特の価値観を作品世界の外側にも広げる仕掛けであり、『トリック』らしい遊び心が感じられます。
こうした細部まで作り込まれた設定によって、上田は単なる物語上の探偵役ではなく、実際に存在していそうな個性を持つ人物として印象に残ります。
【関係性を検証】仲間由紀恵の山田奈緒子と上田次郎はどんな関係?
『トリック』の物語を支えているのが、阿部寛演じる上田次郎と、仲間由紀恵演じる山田奈緒子の関係です。
2人は性格も立場も異なります。上田は大学教授、奈緒子は仕事に恵まれない奇術師。出会いのきっかけも、奈緒子が生活費を必要としていたことと、上田が超能力を証明できる人物を探していたことでした。
山田奈緒子は売れないマジシャン山田奈緒子は、自称・超売れっ子天才美人マジシャンです。しかし、実際には仕事に困ることも多く、生活に余裕があるとはいえません。
そんな奈緒子が、霊能力者に挑戦状を出していた上田のもとを訪れたことで、2人の物語が始まります。
上田は奈緒子の奇術を本物の超能力だと勘違いし、その能力を利用して超常現象の謎を暴こうとします。ここから、物理学者とマジシャンという異色のコンビが誕生しました。
反発しながらも互いを必要とする関係2人のやり取りには、皮肉や口論、金銭をめぐる駆け引きが絶えません。奈緒子は上田に対して遠慮なく突っ込み、上田も自分の立場やプライドを守ろうとします。
しかし、事件が深刻になると、2人は協力して真相に迫ります。奈緒子の奇術の知識と観察力、上田の物理学的な知識や論理的な思考は、それぞれ単独では解決できない問題を突破するための重要な要素です。
特に注目したいのは、2人の関係が単純な恋愛関係として描かれていないことです。
2014年の完結編に向けた公式インタビューで、仲間由紀恵は奈緒子と上田について、一般的な恋愛感情だけでは説明できない絆があるという趣旨を語っています。阿部寛も、単純な愛情とは異なる信頼関係が2人の間に存在すると説明しました。
助け合うこともあれば、相手を裏切ったように見える行動を取ることもある。それでも事件を通じて再び協力する。この不思議な距離感こそが、長年にわたって視聴者を惹きつけた理由です。
ラストステージでは2人の関係にも変化が見える『トリック劇場版 ラストステージ』では、長年続いてきた奈緒子と上田の関係にも新しい表情が加わります。
公式インタビューによると、仲間由紀恵は奈緒子の上田に対する遠慮のなさを、より自然に表現しようと意識したと振り返っています。一方、阿部寛は、これまで上田が意地を張っていた関係から、少し甘えてみるような表現にも挑戦したと説明しています。
長年の共演を経た2人だからこそ成立する、言葉だけでは説明できない距離感です。恋愛という一つの言葉に収めず、相棒、理解者、腐れ縁といった複数の側面から見ると、シリーズ終盤の物語がより深く楽しめます。
【歴代作品を一覧化】トリックのキャスト・放送開始2000年から2014年までの年表
『トリック』は、2000年の連続ドラマから始まり、約14年間にわたって作品が制作されました。
テレビ朝日の公式作品履歴によると、連続ドラマは3シリーズ、劇場版は4作品、スペシャルドラマは3作品です。加えて、生瀬勝久演じる矢部謙三を主人公にしたスピンオフシリーズも展開されました。
ここでは、本編の歴代作品を中心に、放送・公開順を整理します。
| 年 | 作品名 | 種類・内容 |
|---|---|---|
| 2000年 | トリック | 連続ドラマ第1シリーズ。奈緒子と上田が出会う原点。 |
| 2002年 | トリック2 | 連続ドラマ第2シリーズ。新たな霊能力者たちとの対決。 |
| 2002年 | トリック劇場版 | 映画第1作。山奥の村で本物の神をめぐる謎に挑む。 |
| 2003年 | トリック3 | 連続ドラマ第3シリーズ。木曜夜9時枠に進出。 |
| 2005年 | トリック新作スペシャル | スペシャルドラマ第1作。 |
| 2006年 | トリック劇場版2 | 映画第2作。筐神島の霊能力者をめぐる事件。 |
| 2010年 | 劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル | 映画第3作。次代の霊能力者を選ぶ争いを描く。 |
| 2010年 | トリック新作スペシャル2 | スペシャルドラマ第2作。 |
| 2014年 | トリック劇場版 ラストステージ | 映画第4作。シリーズ14年間の集大成となる完結編。 |
| 2014年 | トリック新作スペシャル3 | スペシャルドラマ第3作。映画公開翌日に放送。 |
このほか、矢部謙三を主人公にしたスピンオフ作品として、2010年の『警部補 矢部謙三』、2013年の『警部補 矢部謙三2』があります。本編の奈緒子と上田を中心とした物語とは別の視点から、トリックの世界を楽しめる作品です。
主要キャストと役柄の関係『トリック』の魅力は、主役2人だけで成立しているわけではありません。個性の強いレギュラー陣が、事件の緊張感とコミカルな雰囲気を支えています。
- 阿部寛:上田次郎。日本科学技術大学教授で、超常現象の謎を科学的に解明しようとする物理学者。
- 仲間由紀恵:山田奈緒子。奇術の腕を持つマジシャン。上田とともに霊能力者のトリックを暴く。
- 生瀬勝久:矢部謙三。警視庁公安部の刑事。独特の言動と存在感で物語に笑いを加える。
- 野際陽子:山田里見。奈緒子の母親。書道家であり、独特の存在感を放つ人物。
特に矢部謙三は、本編の事件にも関わりながら、独自のスピンオフシリーズが制作されるほど人気を集めました。
堤幸彦監督もテレビ朝日の20周年インタビューで、レギュラー陣だけでなくゲスト俳優の個性がシリーズの魅力を広げたと振り返っています。毎回登場する意外なゲストを探すことも、作品を繰り返し見る楽しみの一つです。
【見る順番を解説】トリックシリーズは公開順に見るのがおすすめ
初めて『トリック』を見る人には、基本的に放送・公開順で視聴する方法がおすすめです。
奈緒子と上田の出会いから始まり、2人の関係や過去にまつわる謎が少しずつ描かれていくため、最初のシリーズから順番に見ることで物語への理解が深まります。
初心者におすすめの視聴順第1段階:連続ドラマで世界観を理解する
- 『トリック』(2000年)
- 『トリック2』(2002年)
- 『トリック3』(2003年)
まずは3シリーズを見て、上田と奈緒子の出会いや、霊能力者の謎を暴く基本的な展開を理解しましょう。第1シリーズの「母之泉」は、2人の関係が始まる重要なエピソードです。
第2段階:スペシャルドラマと映画で物語を広げる
- 『トリック新作スペシャル』(2005年)
- 『トリック劇場版2』(2006年)
- 『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(2010年)
- 『トリック新作スペシャル2』(2010年)
ここでは、本編の基本的な設定を踏まえながら、映画ならではのスケールの大きな事件や、スペシャルドラマ独自の謎解きを楽しめます。
なお、2002年公開の最初の映画『トリック劇場版』は、『トリック2』の放送後に見ると、公開順に沿った視聴になります。
第3段階:完結編で14年間の物語を見届ける
- 『トリック劇場版 ラストステージ』(2014年)
- 『トリック新作スペシャル3』(2014年)
最後に完結編の映画を見ることで、奈緒子の出生の秘密や上田との関係など、長く続いてきた物語の重要な要素に触れられます。
矢部謙三のスピンオフは見るべき?本編を理解するうえで、矢部謙三のスピンオフ作品は必須ではありません。
ただし、生瀬勝久が演じる矢部のキャラクターが好きな人や、本編の脇役たちの活躍をもっと見たい人にはおすすめです。
時系列に沿って楽しむなら、2010年放送の『警部補 矢部謙三』と、2013年放送の『警部補 矢部謙三2』を、本編の該当時期に合わせて視聴するとよいでしょう。
シリーズの順番を整理する際は、映画、スペシャルドラマ、スピンオフを混同しないことがポイントです。特に同じ年に複数の作品が制作されているため、作品名と公開年をセットで確認すると迷いません。
【完結編の見どころ】2014年のトリック劇場版 ラストステージと堤幸彦監督
『トリック劇場版 ラストステージ』は、2014年1月11日に公開されたシリーズ第4作の映画です。日本映画データベース(JFDB)によると、上映時間は112分で、監督は堤幸彦、脚本は蒔田光治が担当しました。
2000年のドラマ開始から14年間にわたって続いたシリーズの集大成として位置づけられています。
舞台は海外の秘境マレーシア完結編では、上田が商社関係者から海外の採掘事業に関する依頼を受けます。
現地には、未来を予知し、人を呪い殺すとされる呪術師が存在していました。上田は科学の力でその謎を解明しようとしますが、結局はいつものように奈緒子を巻き込んでいきます。
舞台は、これまでの作品でおなじみだった日本の山村から、マレーシアのジャングルや洞窟へと広がりました。
シリーズ初の海外ロケも大きな特徴です。仲間由紀恵と阿部寛は公式インタビューで、海外という新しい環境にいながらも、山奥の村を舞台にした従来の『トリック』らしさが残っていたと振り返っています。
奈緒子の出生の秘密と2人の関係に決着完結編の要点は、単に大きな事件を解決することだけではありません。
第1シリーズから断片的に描かれてきた奈緒子の出生の秘密や、上田との関係にも踏み込んでいます。
作品公式の紹介でも、これまで深く語られてこなかった奈緒子の出生の秘密と、2人の関係性の進展が大きな見どころとして挙げられています。
加えて、主題歌には鬼束ちひろの「月光」が採用されました。この曲は第1シリーズのエンディングテーマでもあり、最初と最後を音楽でつなぐ演出になっています。
14年間の歴史を知ったうえで聞くと、単なる主題歌以上の意味を感じられる選曲です。
完結編のキャストとスタッフ主要キャストには、仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子が参加。加えて、東山紀之、北村一輝、水原希子らも出演しました。
監督はシリーズを手がけてきた堤幸彦。脚本は蒔田光治、音楽は辻陽、主題歌は鬼束ちひろという布陣です。
なお、映画は2014年1月11日に公開され、翌12日には『トリック新作スペシャル3』が放送されています。映画が14年間の集大成として公式に完結編と位置づけられたことと、スペシャルドラマの放送日を分けて理解すると、歴代作品の整理がより正確になります。
【プロの結論】トリックが長く愛される理由は上田次郎と奈緒子の絶妙なバランス
『トリック』が長期間にわたって支持された理由は、超常現象を科学的に解明するミステリーとしての面白さだけではありません。
作品を支えているのは、真剣な謎解きと、どこか力の抜けた人物描写を同時に成立させた独自の演出です。
堤幸彦監督の演出が生み出した独特の世界観堤幸彦監督は、2020年のテレビ朝日のインタビューで、撮影現場では俳優の演技や反応を生かした即興的な演出を重視していたと明かしています。
仲間由紀恵と阿部寛についても、従来のイメージとは異なる個性を引き出すことを意識していたと説明しています。
特に、真面目な阿部寛と反応の速い仲間由紀恵の組み合わせは、作品のコメディーとミステリーを両立させる重要な要素になりました。
加えて、事件の舞台となる村の不気味な雰囲気、奇妙な住民、独特の小ネタや言葉遊びなども、トリックワールドを形作っています。
堤監督は、最初から型にはめた演出ではなく、俳優やスタッフとのやり取りから生まれる面白さがシリーズの方向性を決めたという趣旨の振り返りをしています。
トリックを楽しむための3つの視点1. 超常現象の裏側にある仕掛けを考える
霊能力や予言が登場しても、すぐに超自然的な力だと決めつけず、どのような仕掛けが隠されているのかを考えることが作品の基本的な楽しみ方です。
2. 上田と奈緒子の会話に注目する
事件の真相だけでなく、2人の言い合いや微妙な距離感にも注目すると、物語の面白さが増します。特に後半の作品では、初期シリーズから積み重ねられた関係性が生きています。
3. 脇役やゲスト俳優の個性を楽しむ
毎回登場する霊能力者や村人には、独特の背景や個性があります。豪華なゲスト出演者を探すことも、シリーズを見返す楽しみの一つです。
どんな人におすすめ?視聴前に知っておきたいポイント『トリック』は、次のような人に特におすすめできる作品です。
- 科学や心理を使った謎解きが好きな人。
- 本格ミステリーとコメディーの両方を楽しみたい人。
- 阿部寛と仲間由紀恵の掛け合いを楽しみたい人。
- 2000年代のテレビドラマ特有の演出や空気感が好きな人。
- 一つの作品を長い時間をかけて追いかけたい人。
一方、すべての謎が現実の科学だけで厳密に説明される作品を期待する人や、終始シリアスなミステリーを求める人には、独特のギャグや不条理な演出が合わない場合もあります。
『トリック』の魅力は、謎解きの緻密さと登場人物の滑稽さが同じ画面に存在することです。作品のテンポや独特の世界観を受け入れると、ほかのミステリードラマにはない楽しさが見えてきます。
トリックと阿部寛に関するよくある質問(FAQ)
Q1:トリックで阿部寛が演じた役は何ですか?
A1:日本科学技術大学教授の物理学者・上田次郎です。自信家で知識も豊富ですが、超常現象や簡単な仕掛けに騙されることもある、コミカルなキャラクターです。
Q2:上田次郎と山田奈緒子は恋人同士ですか?
A2:一般的な恋愛関係として明確に描かれているわけではありません。反発し合いながらも、事件を通じて互いを支える独特の信頼関係があります。完結編では、その絆にも新しい表情が加わります。
Q3:トリックは全部で何作品ありますか?
A3:本編は連続ドラマ3シリーズ、劇場版4作品、スペシャルドラマ3作品です。これとは別に、生瀬勝久主演のスピンオフ『警部補 矢部謙三』シリーズも制作されています。
Q4:トリックの最終作品は何ですか?
A4:2014年1月11日公開の『トリック劇場版 ラストステージ』が、シリーズ14年間の集大成として位置づけられた劇場版完結編です。翌1月12日には『トリック新作スペシャル3』も放送されました。
Q5:トリックを見る順番はどうすればいいですか?
A5:基本的には2000年の第1シリーズから、2002年の第2シリーズ、最初の劇場版、2003年の第3シリーズへと、放送・公開順に見るのがおすすめです。その後、スペシャルドラマや映画を順番に視聴し、最後に『ラストステージ』を見ると物語を理解しやすくなります。
Q6:トリックの監督は誰ですか?
A6:シリーズを代表する監督は堤幸彦です。独特の映像表現や即興性を生かした演出によって、ミステリーとコメディーが融合した『トリック』ならではの世界観を作り上げました。
『トリック』で阿部寛が演じた上田次郎は、日本科学技術大学の天才物理学者です。高い知性と強いプライドを持ちながら、超常現象の前では騙されやすいという矛盾した人物像が、多くの視聴者を惹きつけてきました。
仲間由紀恵演じる山田奈緒子との関係も、作品を語るうえで欠かせません。互いに遠慮なく言い合いながら、事件の解決では力を合わせる。その絶妙な距離感が、14年間にわたるシリーズの中心にありました。
2000年の深夜ドラマから始まり、2002年の映画化、2003年の第3シリーズ、そして2014年の『トリック劇場版 ラストステージ』へ。作品の歴史を順番に追うことで、上田と奈緒子の関係や、堤幸彦監督が作り上げた独特の世界観をより深く味わえます。
2026年に改めて『トリック』を見るなら、まずは第1シリーズの「母之泉」から始めるのがおすすめです。阿部寛の演じる上田次郎が、どのようにして作品を代表するキャラクターになっていったのか。その変化を追いながら、最後の『ラストステージ』まで楽しんでみてください。