AKB48じゃんけん大会は、2010年に始まったAKB48グループを代表する大型イベントの一つです。メンバーの人気投票ではなく、純粋にじゃんけんの勝敗によってシングルのセンターやソロデビュー、ユニットのCDデビューを決めるという異色の企画でした。内田眞由美の「チャンスの順番」、篠田麻里子の「上からマリコ」、島崎遥香の「永遠プレッシャー」など、優勝をきっかけに生まれた楽曲は現在もAKB48の歴史を語るうえで欠かせません。
では、AKB48じゃんけん大会は2026年現在も開催されているのでしょうか。歴代優勝者は誰で、2017年のユニット大会や2018年の第2回ユニットじゃんけん大会では何が変わったのでしょうか。AKB48公式サイトの過去大会記録、公式ニュース、楽曲の発売情報、当時の報道をもとに、2010年から2018年までの全大会と2019年以降の状況を整理します。
【2026年最新】AKB48じゃんけん大会は今も開催されている?

最初に答えを整理すると、2026年11月現在、AKB48グループ全体で行う従来型のじゃんけん大会は、2018年を最後に公式な開催実績が確認できません。
最後に確認できる大会は、2018年9月23日に東京・片柳アリーナで開催された「AKB48グループ 第2回ユニットじゃんけん大会~空気を読むな、心を読め!~」です。この大会では、メンバーが自由に結成したユニットが参加し、優勝を目指しました。
2019年以降、2010年から続いてきた国内AKB48グループ合同の定例じゃんけん大会について、同様の開催発表や大会結果は確認できません。2026年時点でも、公式な再開告知は確認できない状況です。
ただし、これは運営側が特定の日付をもって大会終了を宣言したという意味ではありません。公式記録上、2018年大会が最後に確認できるという整理が正確です。
2018年12月には、優勝ユニットFortune cherryのデビューシングル発売を記念した、ファン参加型のミニじゃんけん大会も開催されました。しかし、これはメンバー同士が優勝を争うグループ合同の本大会とは別のイベントです。
したがって、「AKB48じゃんけん大会は現在も毎年開催されている」という認識は正しくありません。過去の大会映像や楽曲を振り返ることはできますが、2019年以降の新しい歴代優勝者は誕生していません。
【2010〜2016年】AKB48じゃんけん大会の歴代優勝者と伝説の楽曲
AKB48じゃんけん大会の原点は、2010年9月21日に日本武道館で開催された第1回大会です。当初の目的は、AKB48の次のシングルを歌う選抜メンバーを決めることでした。
それまでのAKB48では、選抜総選挙の順位や運営側の選考などがメンバーのポジションに大きく関わっていました。じゃんけん大会は、そうした従来の選抜方式とは異なり、ステージ上の勝負によってセンターの座を決める企画でした。
第1回・内田眞由美「チャンスの順番」初代じゃんけん女王となったのは、AKB48チームKの内田眞由美です。
2010年の第1回大会では、選抜常連メンバーが次々と敗退する展開となり、内田眞由美が優勝。19thシングル「チャンスの順番」でセンターを務めました。
この大会が特に印象的だったのは、人気や知名度だけでは予測できない結果が生まれたことです。普段は選抜の中心にいないメンバーにも、グループの顔になる機会が与えられました。
じゃんけん大会という企画の存在意義を象徴する優勝者が、内田眞由美だったのです。
第2回・篠田麻里子「上からマリコ」2011年9月20日の第2回大会で優勝したのは篠田麻里子です。
当時すでに人気メンバーとして知られていた篠田は、初めてじゃんけん大会で優勝し、24thシングル「上からマリコ」のセンターを獲得しました。
本人の名前をタイトルに取り入れた同曲は、大会の勝者と楽曲を強く結び付けた代表例です。じゃんけん大会の結果そのものが楽曲の話題性につながるという、新しい展開を見せました。
第3回・島崎遥香「永遠プレッシャー」2012年9月18日の第3回大会では、島崎遥香が優勝しました。
島崎がセンターを務めた29thシングルが「永遠プレッシャー」です。選抜総選挙の順位とは異なる形でセンターの座を獲得したことは、当時の次世代メンバーへの注目を集めるきっかけにもなりました。
楽曲は、プレッシャーを感じる女の子の心情を描いた作品です。島崎の当時のイメージとも重なり、じゃんけん大会の優勝曲として広く知られるようになりました。
第4回・松井珠理奈「鈴懸なんちゃら」2013年9月18日の第4回大会では、SKE48とAKB48を兼任していた松井珠理奈が優勝しました。
松井珠理奈は決勝まで勝ち進み、AKB48の34thシングルでセンターを担当。楽曲の正式タイトルは「鈴懸の木の道で『君の微笑みを夢に見る』と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの」です。
その長いタイトルから、ファンの間では「鈴懸なんちゃら」という略称でも親しまれました。
松井珠理奈は総選挙でも上位に入る実力者でしたが、じゃんけん大会でも頂点に立ったことで、選抜総選挙とは別の勝負の強さを印象付けました。
第5回・渡辺美優紀「やさしくするよりキスをして」2014年9月17日の第5回大会では、NMB48の渡辺美優紀が優勝しました。
この年は大会の位置付けが変わり、優勝特典はAKB48のシングルセンターではなくソロデビューの権利となりました。
渡辺美優紀はソロデビューシングル「やさしくするよりキスをして」をリリース。個人としての歌手活動につながる特典を獲得しました。
第6回・藤田奈那「右足エビデンス」2015年9月16日の第6回大会で優勝したのは、AKB48の藤田奈那です。
優勝特典は前年に続いてソロデビュー。2015年12月23日にソロシングル「右足エビデンス」が発売されました。
藤田奈那の優勝は、当時の選抜常連メンバーだけでなく、さまざまな立場のメンバーにチャンスがあるという大会の特徴を改めて示しました。
第7回・田名部生来「逆さ坂」2016年10月10日の第7回大会では、AKB48の田名部生来が優勝しました。
この年は優勝者だけでなく、上位7人によるユニットを結成する方式が採用されました。田名部生来はユニットのセンターを務め、ユニット名「じゃんけん民」として「逆さ坂」を発売しました。
さらに8位から14位までのメンバーにはカップリング曲への参加枠が用意されました。優勝者一人だけに特典を集中させる方式から、上位入賞者にも作品参加の機会を広げる方式へと進化した年です。
2010年から2016年までの優勝者と楽曲の流れは、日刊スポーツの過去大会記録やAKB48公式ディスコグラフィーにも記録されています。
【歴代優勝者一覧】2010年から2018年までの大会・楽曲・優勝特典を比較
ここまで紹介した個人戦時代と、その後のユニット戦時代を一つの一覧にまとめました。歴代優勝者を調べる際には、優勝者だけでなく、優勝によってどのような作品が生まれたのかにも注目すると大会の変化が理解しやすくなります。
| 開催年・回 | 歴代優勝者 | 関連楽曲 | 主な優勝特典・大会形式 |
|---|---|---|---|
| 2010年・第1回 | 内田眞由美 | チャンスの順番 | 19thシングルのセンター |
| 2011年・第2回 | 篠田麻里子 | 上からマリコ | 24thシングルのセンター |
| 2012年・第3回 | 島崎遥香 | 永遠プレッシャー | 29thシングルのセンター |
| 2013年・第4回 | 松井珠理奈 | 鈴懸なんちゃら | 34thシングルのセンター |
| 2014年・第5回 | 渡辺美優紀 | やさしくするよりキスをして | ソロデビュー |
| 2015年・第6回 | 藤田奈那 | 右足エビデンス | ソロデビュー |
| 2016年・第7回 | 田名部生来 | 逆さ坂 | 7人組ユニット「じゃんけん民」のセンター |
| 2017年・第8回 | fairy w!nk(荒巻美咲・運上弘菜) | 天使はどこにいる? | ユニットCDデビュー |
| 2018年・第9回 | Fortune cherry(多田京加・松田祐実) | ひまわりのない世界 | ユニットCDデビュー |
この一覧から分かる大きな特徴は、大会の優勝特典が時代に合わせて変化していることです。
2010年から2013年まではシングルのセンター獲得が最大の目標でした。2014年と2015年はソロデビュー、2016年はユニット選抜、2017年と2018年はユニット単位でのCDデビューへと移っています。
つまり、歴代優勝者を単純に並べるだけでは、大会の全体像は見えてきません。優勝者の名前とともに、当時の大会方式と楽曲をセットで覚えることがポイントです。
【大会ルール・仕組み】予備戦やトーナメント表はどう決まっていた?
AKB48じゃんけん大会の基本は、グー・チョキ・パーによる勝ち抜き戦です。選抜総選挙のようにファンの投票数を競うのではなく、対戦で勝利したメンバーが次のステージへ進みます。
個人戦時代の基本的な流れ初期の大会では、出場枠を決める予備戦と、本戦のトーナメントが設けられていました。AKB48の研究生や姉妹グループのメンバーには、予備戦を勝ち抜いて本戦に進出する枠が用意される年もありました。
本戦では、事前に組み合わせを決めたトーナメント表に従って対戦します。勝者が次の対戦に進み、最終的に決勝を制したメンバーが優勝者となります。
トーナメント表を見る際に重要なのは、予備戦の結果と本戦の結果を混同しないことです。予備戦は本戦への出場権を争う段階であり、本戦の優勝者を決める勝負とは別に扱われます。
2017年からはユニット単位の対戦に変更2017年の大きな変更点は、個人ではなくユニット単位で出場する方式を採用したことです。
AKB48公式発表では、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48、STU48の対象メンバーが、人数や所属グループの枠を越えて自由にユニットを結成できる仕組みが案内されました。
ソロでの出場も認められ、原則として一人が参加できるユニットは一つ。複数人のユニットでは代表者がじゃんけんを行い、対戦ごとに代表者を変更することも可能でした。
2018年大会の予備戦と本戦出場枠第2回ユニットじゃんけん大会では、ユニットの人数ごとに本戦出場枠が設定されました。
- ソロ:4枠
- 2人ユニット:26枠
- 3人ユニット:10枠
- 4人ユニット:3枠
- 5人ユニット:2枠
- 6人ユニット:1枠
- 7〜9人ユニット:1枠
- 10人以上のユニット:1枠
合計48組が本戦に進出する構成でした。応募が各枠の定員を超えた場合には、人数区分ごとに予備戦が行われます。
この方式によって、少人数のコンビから大人数のユニットまで、それぞれの規模に応じた出場機会が設けられました。大会のトーナメント表も、単純に個人を並べるものではなく、ユニットの人数別予備戦と本戦の結果を確認する形式に変わったのです。
2017年の公式開催発表と2018年の大会概要には、こうしたユニット結成条件や出場枠の仕組みが記録されています。
【2017・2018年】ユニットじゃんけん大会の優勝者は誰?
2017年と2018年は、AKB48じゃんけん大会の歴史における大きな転換期です。個人のセンター争いから、メンバー同士が自由に結成したユニットのデビュー権を争うイベントへと変わりました。
2017年・fairy w!nkが初代ユニット女王に2017年9月24日、愛知県の日本ガイシホールで開催された「AKB48グループ ユニットじゃんけん大会2017~絆は拳から生まれる!~」。この大会で優勝したのが、HKT48の荒巻美咲と運上弘菜による2人組ユニット「fairy w!nk」です。
決勝で対戦したのは、NMB48の矢倉楓子と村瀬紗英による「ふぅさえ」でした。fairy w!nkが勝利し、初代ユニットじゃんけん女王となりました。
優勝特典はメジャーデビュー。2017年12月13日にシングル「天使はどこにいる?」を発売しました。
この大会では、ユニット名やメンバー構成、衣装などにも注目が集まりました。単にじゃんけんに強いメンバーを決めるだけでなく、メンバー同士の関係性や新しい組み合わせを楽しめるイベントになった点が特徴です。
2018年・Fortune cherryが129組の頂点に翌2018年9月23日には、第2回ユニットじゃんけん大会が東京・片柳アリーナで開催されました。
この大会の優勝者は、AKB48の多田京加とHKT48の松田祐実によるユニット「Fortune cherry」です。参加した129組の中から頂点に立ち、ユニットとしてのCDデビュー権を獲得しました。
デビューシングルのタイトルは「ひまわりのない世界」。2018年12月19日に発売され、ミュージックビデオは2人の出身地である福井県で撮影されました。
AKB48公式のミュージックビデオ紹介でも、Fortune cherryが第2回ユニットじゃんけん大会の優勝ユニットであることが紹介されています。
ここで間違えやすいのが、fairy w!nkとFortune cherryの優勝年です。
- 2017年の優勝:fairy w!nk(荒巻美咲・運上弘菜)
- 2018年の優勝:Fortune cherry(多田京加・松田祐実)
fairy w!nkは第1回ユニット大会の優勝者、Fortune cherryは第2回ユニット大会の優勝者です。両者は別の大会の優勝ユニットであり、混同しないように注意が必要です。
【2019年以降の開催状況】なぜAKB48じゃんけん大会は見られなくなった?
2018年の第2回ユニットじゃんけん大会を最後に、AKB48グループ全体で行う同形式の大会は公式記録上確認できなくなりました。
2019年以降もAKB48のシングル発売、コンサート、劇場公演、ファンイベントなどは続いていますが、かつてのようにグループ横断で出場者を募り、じゃんけんで優勝ユニットを決める大型イベントは再開していません。
大会が続かなかった理由は公式に説明されている?ここで注意したいのは、大会が2018年を最後に開催されていないことと、運営が正式に終了を宣言したことは別だという点です。
2019年以降に大会が開催されなかった理由について、運営側が特定の理由を公式に発表した記録は確認できません。したがって、特定の出来事やグループの方針変更だけを原因として断定することはできません。
ただし、大会の変遷を見ると、2010年代を通じて優勝特典やイベントの目的が何度も変更されてきたことが分かります。
最初は選抜センターを決める企画でしたが、途中からソロデビュー、ユニット選抜、ユニット単位のCDデビューへと発展しました。じゃんけん大会は、AKB48の活動や作品展開に合わせて形式を変えてきたイベントだったのです。
そのため、2018年を最後に同形式の大会が続かなかったことは確認できても、開催されなくなった直接的な理由については、公式発表と推測を区別して考える必要があります。
2026年に歴代優勝者を調べるときの注意点現在、インターネット上で「AKB48じゃんけん大会」と検索すると、個人戦とユニット戦の記録が同じページに掲載されている場合があります。
特に注意したいのは、次の3点です。
- 2016年の田名部生来は、個人で優勝した後に7人組ユニットのセンターを務めた。
- 2017年のfairy w!nkは、ユニットじゃんけん大会の初代優勝者。
- 2018年のFortune cherryは、第2回ユニットじゃんけん大会の優勝者であり、国内グループ合同大会の最後に確認できる優勝ユニット。
また、海外の姉妹グループなどで独自のじゃんけん企画が行われた事例と、日本国内のAKB48グループ合同大会は区別する必要があります。別の地域やグループで開催された大会を、国内AKB48グループの歴代大会に含めるのは適切ではありません。
【AKB48じゃんけん大会】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:AKB48じゃんけん大会は2026年現在も開催されていますか?
A1:2026年11月現在、AKB48グループ全体による従来型のじゃんけん大会は開催実績が確認できません。最後に確認できる公式大会は2018年9月23日の第2回ユニットじゃんけん大会です。再開の公式告知も確認できません。
Q2:AKB48じゃんけん大会の歴代優勝者で、2017年と2018年の違いは何ですか?
A2:2017年は荒巻美咲と運上弘菜によるfairy w!nk、2018年は多田京加と松田祐実によるFortune cherryが優勝しました。fairy w!nkは「天使はどこにいる?」、Fortune cherryは「ひまわりのない世界」でCDデビューしています。
Q3:松井珠理奈は何年のじゃんけん大会で優勝しましたか?
A3:松井珠理奈は2013年9月18日に開催された第4回AKB48じゃんけん大会の優勝者です。34thシングル「鈴懸の木の道で『君の微笑みを夢に見る』と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの」でセンターを務めました。
AKB48じゃんけん大会は、2010年の第1回から2018年の第2回ユニットじゃんけん大会まで、合計9回にわたって開催されました。
初代優勝者の内田眞由美が「チャンスの順番」でセンターを務めたことを皮切りに、篠田麻里子の「上からマリコ」、島崎遥香の「永遠プレッシャー」、松井珠理奈の「鈴懸なんちゃら」など、印象的な楽曲が生まれています。
その後は渡辺美優紀や藤田奈那のソロデビュー、田名部生来を中心とした「じゃんけん民」、fairy w!nkやFortune cherryのユニットデビューへと特典が変化しました。
2026年現在、国内AKB48グループ合同のじゃんけん大会は2018年を最後に開催が確認されていません。 ただし、正式な終了宣言や開催されなくなった理由が公表されたわけではありません。
この大会の最大の魅力は、人気や知名度だけでは決まらない勝負から、新しいセンターやユニットが生まれたことです。総選挙とは異なる形でメンバーにスポットライトを当てた企画として、AKB48の歴史に独自の足跡を残しました。
歴代優勝者を振り返る際は、優勝者の名前だけでなく、その年の大会方式と優勝特典、そして誕生した楽曲を一緒に確認すると、2010年代のAKB48グループの変化がより鮮明に見えてきます。