読売ジャイアンツの内野手・泉口友汰(いずぐち・ゆうた)は、2025年に打率.301を記録し、ベストナインとゴールデングラブ賞を同時受賞した遊撃手だ。2026年シーズンも129試合に出場し、打率.264、8本塁打、49打点をマーク。プロ入り2年目のブレークを一過性のものにせず、巨人の内野を支える存在へと成長している。
大阪桐蔭高校、青山学院大学、NTT西日本を経て、2023年ドラフト4位で巨人に入団した泉口。身長178cm、体重84kgの右投左打で、背番号は35だ。2025年の高打率と守備評価、2026年の長打力・得点生産力の変化をNPB公式記録や大学野球部の資料と照らし合わせると、その成長の特徴が見えてくる。
【泉口友汰のプロフィール】読み方・年齢・出身地・身長・背番号35

泉口友汰は、読売ジャイアンツに所属するプロ野球選手だ。主な守備位置は遊撃手で、右投左打。大阪桐蔭高校から青山学院大学、NTT西日本を経てプロ入りした経歴を持つ。
名前の読み方は「いずぐち・ゆうた」。泉口という名字は初見では読み方に迷いやすいが、日本野球機構(NPB)の選手プロフィールにも、この読みが登録されている。
基本プロフィール一覧- 名前:泉口友汰
- 読み方:いずぐち・ゆうた
- 生年月日:1999年5月17日
- 年齢:27歳(2026年11月4日時点)
- 出身地:和歌山県御坊市
- 身長:178cm
- 体重:84kg
- 投打:右投左打
- 所属球団:読売ジャイアンツ
- 背番号:35
- ポジション:内野手(主に遊撃手)
- ドラフト:2023年ドラフト4位
出身地については、地元紙の日高新報が2017年の記事で御坊市出身と紹介している。高校時代から地元で注目されていた選手であり、現在も和歌山県にゆかりのあるプロ野球選手として知られている。
背番号35は、2023年の入団時に決まった番号だ。前年にドラフト4位で巨人に入団した門脇誠が着用していた番号を引き継いだ。球団が即戦力候補として期待を寄せていたことも、入団当時の報道からうかがえる。
178cm、84kgという体格は、遊撃手として守備範囲を確保しながら、打球を強く飛ばすためのフィジカル面でも注目したいポイントだ。
【大阪桐蔭から巨人へ】青山学院大学・NTT西日本を経た経歴
泉口のキャリアを振り返ると、名門校での競争、大学野球での成長、社会人野球での実績という段階を踏んでプロ入りしたことが分かる。
特に興味深いのは、大阪桐蔭時代から常に出場機会に恵まれていたわけではない点だ。2017年春のセンバツでは優勝を経験した一方、同世代の選手とのポジション争いも経験している。その後、大学と社会人で実力を磨き、プロの世界でレギュラーをつかんだ。
泉口友汰のキャリア年表| 時期 | 所属・出来事 | 主な実績・転換点 |
|---|---|---|
| 2017年 | 大阪桐蔭高校 | 春の第89回センバツ優勝。夏の甲子園はベスト16。 |
| 2020年秋 | 青山学院大学 | 東都大学野球2部リーグ優勝。個人でも最高殊勲選手に選出。 |
| 2021年秋 | 青山学院大学 | 東都大学野球1部リーグの遊撃手ベストナインを受賞。 |
| 2022年 | NTT西日本・日本代表 | U-23ワールドカップの侍ジャパンU-23代表に選出。 |
| 2023年10月 | プロ野球ドラフト会議 | NTT西日本から巨人に4位指名。 |
| 2024年 | 巨人1年目 | 66試合出場、打率.201、1本塁打。 |
| 2025年 | 巨人2年目 | 133試合出場、打率.301。ベストナインとゴールデングラブ賞を初受賞。 |
| 2026年 | 巨人3年目 | 129試合出場、打率.264、8本塁打、49打点。 |
泉口の高校時代の所属先は、大阪桐蔭高校だ。2017年春の第89回選抜高校野球大会でチームは優勝し、同年夏の第99回全国高校野球選手権大会ではベスト16に進出した。
日高新報の2017年9月の記事によると、泉口は大阪桐蔭の遊撃手として活躍し、春の優勝と夏のベスト16を地元の御坊市長に報告している。
当時の大阪桐蔭には、1学年下に根尾昂ら後にプロ入りする選手がいた。遊撃のポジション争いもあり、泉口が試合に出られない時期もあったという。スポルティーバの2026年1月のインタビュー記事でも、この高校時代の競争について取り上げられている。
高校時代から常に主役だったわけではなく、競争のなかで自分の強みを磨いてきたことが、その後のキャリアにつながっている。
青山学院大学で遊撃手として評価を高める高校卒業後は青山学院大学へ進学。大学では東都大学野球を舞台に経験を積んだ。
青山学院大学硬式野球部の公式記録には、2020年秋の2部リーグ優勝時に最高殊勲選手となったことや、2021年秋に1部リーグの遊撃手ベストナインを受賞した記録が残っている。
2部リーグでの実績を足掛かりに1部へ進み、大学野球でも遊撃手として評価を高めた。守備を軸にしながら、打撃面でも成長を続けた時期といえる。
NTT西日本を経て2023年ドラフト4位で巨人へ大学卒業後は社会人野球のNTT西日本に所属。社会人選手として経験を積み、2022年にはU-23ワールドカップの日本代表にも選ばれた。
そして2023年10月26日のドラフト会議で、読売ジャイアンツから4位指名を受ける。NPB公式のドラフト指名選手一覧にも、NTT西日本所属の内野手として記載されている。
プロ入り時に評価されていたのは、安定した守備力と、打率を残しながら長打も打てる打撃能力だった。高校、大学、社会人と異なる環境で経験を重ねてきたことが、即戦力候補としての評価につながった。
【2025年に何が変わった?】打率.301とベストナイン・ゴールデングラブ賞
泉口の評価を大きく変えたのが、プロ2年目の2025年シーズンだ。
2024年のプロ1年目は66試合に出場したものの、打率は.201にとどまった。守備面での期待はあったが、打撃ではプロの投手への対応に課題を残していた。
ところが2025年には133試合に出場し、154安打、打率.301を記録。セ・リーグの打率ランキングでも2位に入る飛躍を遂げた。
開幕二軍から遊撃のレギュラーへ2025年の泉口は、開幕を二軍で迎えた。開幕当初の遊撃手争いでは門脇誠が先発出場していたが、泉口は4月4日に一軍登録され、4月9日のDeNA戦で「8番・遊撃手」として先発出場した。
スポルティーバの2026年1月の振り返り記事によると、泉口はこの試合から6試合連続安打を記録。結果を積み重ねて出場機会を増やし、最終的には遊撃のレギュラーを獲得した。
この経緯は、2025年のブレークを理解するうえで重要だ。最初から固定されたレギュラーだったのではなく、限られたチャンスで結果を残し、競争を勝ち抜いたのである。
2025年の打撃成績- 試合数:133試合
- 打席:573打席
- 打数:512打数
- 安打:154本
- 打率:.301
- 本塁打:6本
- 打点:39打点
- 出塁率:.362
- 長打率:.393
- OPS:.755
- 三振:60
打率.301という数字だけでなく、154安打を積み上げた点も評価したい。133試合に出場して規定打席に到達し、安定して打席に立ち続けたことが数字に表れている。
ベストナインとゴールデングラブ賞を同時受賞2025年の泉口は、セ・リーグ遊撃手部門でベストナインと三井ゴールデングラブ賞を初受賞した。
NPB公式のベストナイン投票結果では、泉口は198票を獲得。2位の小園海斗の76票を大きく上回った。
一方、ゴールデングラブ賞の遊撃手部門でも165票を獲得し、2位の矢野雅哉の60票を上回っている。
この2つの賞は評価するポイントが異なる。ベストナインはシーズンを通じた総合的な活躍を評価する賞であり、ゴールデングラブ賞は守備力に重点を置いた表彰だ。
つまり、泉口は2025年に打撃だけでなく、守備でもリーグを代表する遊撃手として認められたことになる。
【2026年最新成績】打率.264・8本塁打・49打点を徹底分析
2026年シーズン終了時点のNPB公式記録によると、泉口は129試合に出場。打率.264、120安打、8本塁打、49打点を記録した。
2025年の打率.301からは数字を落としたものの、本塁打と打点は前年を上回っている。単純に成績が悪化したと判断するのではなく、打撃スタイルの変化にも注目する必要がある。
2025年と2026年の成績比較- 試合数:133試合 → 129試合
- 打率:.301 → .264
- 安打:154本 → 120本
- 本塁打:6本 → 8本
- 打点:39打点 → 49打点
- 出塁率:.362 → .345
- 長打率:.393 → .383
- OPS:.755 → .728
- 盗塁:4個 → 9個
OPSは出塁率と長打率を足した指標だ。2025年は.362+.393で.755、2026年は.345+.383で.728となる。
打率は低下したが長打力は向上2026年の大きな特徴は、本塁打と打点が増えたことだ。
2025年の6本塁打、39打点に対し、2026年は8本塁打、49打点。試合数が4試合少ないにもかかわらず、本塁打は2本、打点は10打点増加した。
打率が.037下がった一方で、得点につながる打球を生み出す力は数字上で伸びている。二塁打も2025年の23本から2026年には24本となった。
打率.300を維持することだけが成長の尺度ではない。長打力を伸ばし、走者をホームに返す能力が高まった点は、2026年の泉口を評価するうえで見逃せない。
OPSから見える現在の打撃評価OPSは2025年の.755から2026年の.728へ低下した。出塁率と長打率の両方が前年を下回っているため、打撃全体の効率という観点では改善の余地がある。
ただし、本塁打と打点は増加している。安打数や打率だけを見て評価するのではなく、打席での役割や長打の増加を合わせて考えることが重要だ。
2026年の泉口は、2025年の高打率型の打撃を土台にしながら、より得点に直結する打撃も示したシーズンだったと整理できる。
【巨人での役割と守備力】遊撃手として評価される理由
泉口の最大の特徴は、遊撃手としての守備力と打撃を両立できる点にある。
遊撃手は内野守備の中心となるポジションだ。二塁手との連係、三遊間の打球処理、深い位置からの送球、併殺プレーなど、多様な技術が求められる。
巨人にとって、遊撃手として安定した守備をこなしながら打線にも貢献できる選手は、チーム編成上の価値が高い。
2025年の守備指標も高評価守備力を数字で分析する際に参考になるのがUZR(Ultimate Zone Rating)だ。これは同じポジションの平均的な選手と比較して、守備によってどれだけ失点を防いだかを評価する指標である。
野球データ分析会社DELTAが運営する1.02の2025年遊撃手分析では、泉口は遊撃で1148イニングを守り、平均的な遊撃手と比較して約11.9点の失点を防いだという評価が紹介されている。守備範囲を示す指標も高く、三遊間・二遊間の双方で広い範囲をカバーしていた。
こうしたデータは、ゴールデングラブ賞の受賞だけでは分からない泉口の強みを補足している。
守備範囲の広さは、単純な身体能力だけで決まるものではない。打球への反応、打球方向の予測、最初の一歩、捕球から送球への動作など、複数の要素が組み合わさって生まれる。
背番号35を背負う遊撃手としての存在価値泉口が背負う35番は、巨人の内野手として新たな役割を担う象徴でもある。
ドラフト時には、社会人野球で培った守備力に加え、二塁も守れる可能性が評価されていた。実際のプロでの活躍では遊撃手としての存在感が際立ち、2025年にはリーグを代表するポジション別の表彰を2つ獲得した。
2026年も129試合に出場していることから、チームにおける継続的な戦力としての立場を確立していることがうかがえる。
坂本勇人の後を見据えた巨人の内野再編という視点から見ても、遊撃を安定して任せられる泉口の存在は大きい。打撃面でさらなる成長を遂げれば、攻守両面でチームを支える中心選手としての価値は一段と高まる。
【プロの結論】泉口友汰の本当の強みと今後の成長ポイント
泉口を評価するうえで大切なのは、2025年の打率.301だけを基準にしないことだ。
彼のキャリアには、大阪桐蔭でのポジション争い、青山学院大学でのリーグ昇格、NTT西日本での社会人経験、そして巨人でのレギュラー獲得という段階がある。どの環境でも競争を経験し、そのなかで遊撃手としての能力を磨いてきた。
評価ポイント1:守備を土台に打撃でも結果を残せる泉口の価値は、打撃だけに依存しないところにある。2025年のゴールデングラブ賞とベストナインの同時受賞は、攻守の両方が評価された証拠だ。
打率が下がった2026年にも129試合に出場し、8本塁打、49打点を記録した。打撃成績に変動があっても、遊撃手としての出場機会を維持できることは大きな強みになる。
評価ポイント2:2026年は長打力と得点生産力が課題克服の手掛かり2025年の打率.301を再現できるかどうかは、今後の注目点の一つだ。しかし、2026年に本塁打と打点を伸ばしたことも、選手としての成長を示す重要な材料である。
次の段階では、出塁率を.350以上に引き上げながら、長打力を維持できるかがポイントになる。打率と長打力の両方が安定すれば、打線の中核を担う可能性も広がる。
評価ポイント3:守備で継続的に高い水準を保てるか遊撃手は年間を通して守備負担が大きいポジションだ。2025年に高く評価された守備範囲と安定性を、シーズンを重ねても維持できるかが重要になる。
守備力を土台に試合へ出続け、打撃でチームへの貢献度を高めること。それが泉口に期待される次の成長段階だ。
スポルティーバのインタビューで、泉口はプロ2年目の姿勢について「毎日、とにかくベストを尽くそう」と考えていたことを振り返っている。
この姿勢は、高校時代から競争を経験してきたキャリアとも重なる。華やかな数字だけではなく、継続的に試合へ出るための準備と積み重ねが、泉口の成長を支えている。
泉口友汰に関するよくある質問(FAQ)
Q1:泉口友汰の読み方は何ですか?
A1:泉口友汰は「いずぐち・ゆうた」と読みます。NPB公式プロフィールにも同じ読み方が掲載されています。
Q2:泉口友汰は何歳で、出身地はどこですか?
A2:1999年5月17日生まれで、2026年11月4日時点で27歳です。出身地は和歌山県御坊市です。
Q3:泉口友汰の身長と体重、巨人の背番号は?
A3:身長178cm、体重84kgです。読売ジャイアンツでは背番号35を着用しています。
Q4:泉口友汰の2025年の打率と受賞タイトルは?
A4:2025年は133試合に出場し、打率.301、6本塁打、39打点を記録しました。セ・リーグ遊撃手部門でベストナインとゴールデングラブ賞を初受賞しています。
Q5:泉口友汰の2026年最新成績は?
A5:NPB公式の2026年シーズン終了時点の記録では、129試合、打率.264、120安打、8本塁打、49打点です。出塁率.345、長打率.383で、計算上のOPSは.728です。
Q6:泉口友汰はどこの高校・大学出身ですか?
A6:大阪桐蔭高校、青山学院大学を卒業後、社会人野球のNTT西日本でプレーしました。2023年ドラフト4位で巨人に入団しています。
泉口友汰は、大阪桐蔭高校から青山学院大学、NTT西日本を経て、2023年ドラフト4位で巨人に入団した内野手だ。2025年には打率.301を記録し、ベストナインとゴールデングラブ賞を同時受賞。プロ2年目で遊撃手としての実力を証明した。
2026年は打率.264と前年を下回ったものの、8本塁打、49打点と得点生産力を伸ばした。打率の低下だけで評価を下げるのではなく、長打力の向上や守備面での貢献を含めて見る必要がある。
今後の注目点は、2025年の高打率と2026年に見せた長打力を両立できるかどうかだ。遊撃手として安定した守備を続けながら、打線でも存在感を発揮できれば、巨人にとって欠かせない選手になっていく。
泉口友汰の現在地は、守備で評価される内野手から、攻守の両面でチームの中心を担う遊撃手へと成長する過程にある。2027年以降も、その進化から目が離せない。
主な参照資料・記録