女優・寺島しのぶさんの弟は、歌舞伎界を代表する俳優の八代目尾上菊五郎(おのえ・きくごろう)です。2025年5月、長年名乗ってきた五代目尾上菊之助から八代目尾上菊五郎を襲名し、音羽屋の大名跡を受け継ぎました。2026年11月現在、49歳。父は七代目尾上菊五郎、母は女優の富司純子という芸能一家に生まれた人物です。
寺島しのぶさんとは5歳ほど年齢が離れた姉弟で、歌舞伎の世界を歩んだ弟と、映画・舞台で国際的な評価を得た姉という、それぞれ異なる道を切り開いてきました。ここでは、弟の本名や年齢、家族構成、五代目尾上菊之助時代の経歴、2025年の襲名披露、そして2026年現在の舞台活動まで整理します。
【結論】寺島しのぶの弟は八代目尾上菊五郎!五代目菊之助から大名跡へ

寺島しのぶさんの弟は、歌舞伎俳優の八代目尾上菊五郎です。以前の芸名は五代目尾上菊之助で、歌舞伎ファンには菊之助時代から知られている実力派俳優です。
2025年5月の歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」で八代目尾上菊五郎を襲名しました。約30年にわたって名乗った菊之助から、歌舞伎界の歴史ある大名跡である菊五郎への改名は、本人の芸歴における大きな転換点です。
ここで間違えやすいのが、父親も尾上菊五郎という名前を名乗っている点です。父は七代目尾上菊五郎、弟本人は八代目尾上菊五郎です。2025年の襲名によって父親が八代目になったわけではありません。父は七代目として引き続き舞台に立っています。
つまり、寺島しのぶさんの弟を調べる際には、五代目尾上菊之助と八代目尾上菊五郎が同一人物であることを押さえておくと、情報を混同せずに理解できます。
【プロフィール】本名は寺嶋和康!年齢・生年月日・芸歴を紹介
八代目尾上菊五郎のプロフィールを整理すると、歌舞伎俳優としての歩みと人物像が見えてきます。
- 現在の芸名:八代目尾上菊五郎
- 旧芸名:五代目尾上菊之助
- 本名:寺嶋和康(てらしま・かずやす)
- 生年月日:1977年8月1日
- 年齢:49歳(2026年11月現在)
- 出身地:東京都
- 屋号:音羽屋
- 父:七代目尾上菊五郎
- 母:富司純子
- 姉:寺島しのぶ
本名の表記は「寺嶋和康」です。「寺島和康」と書かれることもありますが、百貨店の襲名記念資料などでは寺嶋の表記が使われています。
また、息子の本名と混同しないことも大切です。八代目尾上菊五郎の長男は寺嶋和史(てらしま・かずふみ)さんで、2025年に六代目尾上菊之助を襲名しました。父と息子は、それぞれ本名も現在の芸名も異なります。
1977年生まれの八代目菊五郎は、2026年8月1日に49歳になりました。2025年の襲名時点では47歳であり、2026年現在は新しい名前での活動を本格化させている時期に当たります。
【家族構成】父は七代目尾上菊五郎、母は富司純子、姉は寺島しのぶ
八代目尾上菊五郎の生家は、歌舞伎と映画・テレビの両方で大きな存在感を示してきた芸能一家です。
父親は歌舞伎界の名優である七代目尾上菊五郎、母親は映画女優として知られる富司純子。そして姉が寺島しのぶさんです。弟は父の芸を受け継ぐ歌舞伎俳優となり、姉は俳優として独自のキャリアを築きました。
家族の関係を整理すると、次のようになります。
| 人物 | 続柄・立場 | 主な活動・現在の芸名 |
|---|---|---|
| 七代目尾上菊五郎 | 父 | 歌舞伎俳優。2025年以降も七代目として活動 |
| 富司純子 | 母 | 映画・テレビ・舞台で活躍してきた女優 |
| 寺島しのぶ | 姉 | 映画・ドラマ・舞台で活躍する女優 |
| 八代目尾上菊五郎 | 本人・弟 | 五代目尾上菊之助から2025年に襲名 |
| 六代目尾上菊之助 | 本人の長男 | 元・尾上丑之助。2025年に襲名 |
この家族構成で注目したいのは、歌舞伎の芸と名跡が父から息子へ、さらに孫の世代へと受け継がれていることです。一方、寺島しのぶさんは歌舞伎の名跡を継ぐ道ではなく、女優として自身の表現を追求してきました。
寺島しのぶと弟の関係は?
姉弟の関係を知るうえで参考になるのが、寺島しのぶさんが過去のインタビューで語った家族観です。
2014年のnippon.comのインタビューで、寺島さんは、寺嶋家では弟のほうが歌舞伎役者として重要な立場にあり、自分は弟のほうがかわいがられていたという印象を持っていたと振り返っています。
これは、歌舞伎という伝統芸能における家の継承と、女性が歩むキャリアの違いを考えるうえで興味深い発言です。歌舞伎の名跡を継ぐ弟と、女優として自立する姉では、家族の中で期待される役割が異なっていました。
ただし、こうした発言だけで姉弟の仲が悪いと判断することはできません。同じインタビューで寺島さんは、結婚して子どもを持ったことで、実家との関係がより心地よいものになったとも話しています。
姉弟の関係を理解する要点は、単純な仲の良し悪しではなく、歌舞伎の継承を担う弟と、別の表現の世界で成功を収めた姉という、それぞれの人生の違いにあります。
【経歴・年表】六代目尾上丑之助から五代目尾上菊之助、そして八代目へ
八代目尾上菊五郎は、幼い頃から歌舞伎の舞台に立ち、段階的に大きな名跡を受け継いできました。その芸歴は、音羽屋の伝統を守るだけでなく、新しい歌舞伎の可能性を広げてきた歩みでもあります。
1984年:六代目尾上丑之助として初舞台
1984年2月、歌舞伎座の「絵本牛若丸」で六代目尾上丑之助を名乗り、初舞台を踏みました。七代目尾上菊五郎の長男として、音羽屋の芸を幼少期から学ぶ環境にありました。
1996年:五代目尾上菊之助を襲名
1996年5月、歌舞伎座の「弁天娘女男白浪」などで五代目尾上菊之助を襲名しました。若手歌舞伎俳優として注目を集め、立役と女方の双方で活躍する芸域を築いていきます。
2005年:『NINAGAWA 十二夜』に挑戦
2005年には、蜷川幸雄演出の『NINAGAWA 十二夜』に取り組みました。シェイクスピア作品を歌舞伎として再構成した舞台で、古典の技法と現代演劇の表現を結び付けた代表的な仕事の一つです。同作は2009年に英国バービカンシアターでも上演されました。
2017年以降:新作歌舞伎にも積極的に参加
2017年初演の『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』、2019年の『風の谷のナウシカ』、2023年の『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』など、古典にとどまらない作品にも取り組みました。
特に『ファイナルファンタジーX』では主演だけでなく、企画・演出にも携わっています。伝統的な歌舞伎の演技を土台にしながら、ゲームや漫画、海外文学などの題材を舞台に取り込む姿勢が特徴です。
2025年:八代目尾上菊五郎を襲名
長年名乗ってきた五代目尾上菊之助から、八代目尾上菊五郎へ。約30年の菊之助時代を経て、音羽屋を代表する名跡を受け継ぎました。
【2025年襲名披露】八代目尾上菊五郎への改名はなぜ実現した?
2025年の襲名は、単なる芸名の変更ではありません。歌舞伎界で長い歴史を持つ尾上菊五郎の名跡を、次の世代へ引き継ぐ重要な節目でした。
歌舞伎公式情報「歌舞伎美人」によると、2025年5月・6月の歌舞伎座公演で、尾上菊之助が八代目尾上菊五郎を、尾上丑之助が六代目尾上菊之助をそれぞれ襲名することが発表されました。
襲名の背景について、七代目尾上菊五郎は、52年間名乗った七代目の名前のまま歌舞伎人生を全うしたいという思いを語っています。一方で、約2年前に脊椎を痛めたことが襲名を考えるきっかけになったと明かしました。
つまり、七代目がただちに舞台から退くための襲名ではなく、次の世代へ大名跡を託しながら、自身も七代目として舞台を続けるという形が選ばれたのです。
襲名披露で上演された主な演目
2025年5月の歌舞伎座公演では「京鹿子娘二人道成寺」や「弁天娘女男白浪」などが披露されました。6月には「菅原伝授手習鑑」の「車引」「寺子屋」、さらに親子で出演する「連獅子」も上演されました。
なかでも「連獅子」は、親獅子と仔獅子の関係を描く演目であり、父と子が並んで舞台に立つ襲名披露にふさわしい演目です。八代目菊五郎と六代目菊之助という新しい親子の芸名が同時に披露されたことにも、大きな意味がありました。
息子も六代目尾上菊之助を襲名
今回の襲名では、八代目菊五郎の長男も重要な役割を担いました。2019年5月に七代目尾上丑之助として初舞台を踏んだ息子が、2025年5月に六代目尾上菊之助を襲名したのです。
父が菊五郎、息子が菊之助という新しい親子の組み合わせが誕生しました。かつて五代目菊之助として活動していた父が、今度は息子に菊之助の名を渡したことになります。
【2026年現在】八代目尾上菊五郎の最新活動と音羽屋の今後
2026年11月現在、八代目尾上菊五郎は襲名披露を終えた後も、歌舞伎座を中心に精力的な舞台活動を続けています。
2026年は、5月の歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」、6月の博多座「六月博多座大歌舞伎」、7月の全国巡業など、襲名披露に関連する公演が続きました。博多座では六代目尾上菊之助との親子共演も行われ、「連獅子」などを披露しています。
2026年11月は歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」に出演
2026年11月1日から25日まで開催される歌舞伎座の「吉例顔見世大歌舞伎」では、通し狂言「仮名手本忠臣蔵」に出演しています。
公式公演スケジュールによると、Aプロで「道行」の腰元おかる、「五・六段目」の女房おかる、「七段目」の遊女おかるを勤めています。おかるという役を異なる場面で演じ分ける構成で、女方としての芸も発揮する舞台です。
八代目菊五郎が担う音羽屋の次世代への継承
尾上菊五郎の名跡は、初代が1730年に名乗って以来、長い歴史を持つ歌舞伎界の大名跡です。音羽屋には、代々受け継がれてきた芸や演目があり、襲名はその伝統を次の世代に伝える意味を持っています。
八代目菊五郎の特徴は、古典歌舞伎の継承と新作歌舞伎への挑戦を両立してきたことです。『弁天娘女男白浪』などの音羽屋ゆかりの演目を大切にしながら、『NINAGAWA 十二夜』や『ファイナルファンタジーX』のような新しい作品にも取り組んできました。
加えて、息子の六代目菊之助も舞台経験を積み重ねています。父から息子へと芸名が受け継がれただけでなく、舞台上で共演しながら芸を伝えていくことが、これからの音羽屋を考えるうえで要点です。
【よくある質問】寺島しのぶの弟に関するFAQ
Q1:寺島しのぶの弟は誰ですか?
A1:歌舞伎俳優の八代目尾上菊五郎です。2025年5月までは五代目尾上菊之助を名乗っていました。
Q2:八代目尾上菊五郎の本名は何ですか?
A2:寺嶋和康(てらしま・かずやす)です。息子である六代目尾上菊之助の本名は寺嶋和史で、別の名前です。
Q3:八代目尾上菊五郎は2026年現在何歳ですか?
A3:1977年8月1日生まれの49歳です。2026年11月4日時点の年齢です。
Q4:寺島しのぶの父親と母親は誰ですか?
A4:父親は七代目尾上菊五郎、母親は女優の富司純子です。寺島しのぶさんと弟の八代目菊五郎は、この2人の子どもです。
Q5:七代目尾上菊五郎は八代目に代替わりしたのですか?
A5:いいえ。2025年に息子が八代目を襲名しましたが、父親は七代目のまま活動を続けています。
Q6:八代目尾上菊五郎の息子も歌舞伎俳優ですか?
A6:はい。2019年に尾上丑之助として初舞台を踏み、2025年に六代目尾上菊之助を襲名しました。
寺島しのぶさんの弟は、2025年5月に八代目尾上菊五郎を襲名した歌舞伎俳優です。本名は寺嶋和康、1977年8月1日生まれで、2026年11月現在49歳。父は七代目尾上菊五郎、母は富司純子という芸能一家に育ちました。
1984年に六代目尾上丑之助として初舞台を踏み、1996年に五代目尾上菊之助を襲名。その後、古典歌舞伎から新作歌舞伎まで幅広く挑戦し、2025年に八代目菊五郎という大名跡を受け継ぎました。
今回の襲名で特に注目したいのは、父が七代目として舞台に立ち続ける一方、本人が八代目となり、息子が六代目菊之助を襲名したことです。音羽屋の芸が三世代にわたって受け継がれる新しい段階に入っています。
寺島しのぶさんと弟は、同じ家庭で育ちながら異なる表現の世界を歩んできました。姉は映画・舞台で独自の評価を確立し、弟は歌舞伎の伝統を背負う存在となりました。2026年現在の八代目尾上菊五郎を理解するには、単に有名女優の弟という立場だけでなく、音羽屋の歴史を受け継ぎ、次世代へつなぐ歌舞伎俳優としての歩みを見ることが大切です。