フィギュアスケート四大陸選手権2026は、1月21日から25日まで中国・北京で開催された。男子シングルでは三浦佳生が273.73点で優勝し、女子シングルでは青木祐奈が217.39点を獲得して初優勝。女子は中井亜美、千葉百音も表彰台に上がり、日本勢が上位を独占した。
日本代表は男子、女子、ペアで合計6個のメダルを獲得。加えて、2027年大会についても大きな変更がある。当初はカザフスタンのアスタナ開催と発表されていたが、2026年10月、国際スケート連盟(ISU)は開催地をアルマトイへ変更すると発表した。開催日程は2027年2月9日から14日までの予定だ。
【2026年北京大会の結果】男子は三浦佳生、女子は青木祐奈が優勝
2026年の四大陸選手権は、日本男子の層の厚さと女子の圧倒的な競争力が際立つ大会となった。ISUの公式最終結果によると、日本は男子で金・銅、女子で金・銀・銅、ペアで銅メダルを獲得。合計6個のメダルは参加国中最多で、金メダルも2個という好成績だった。
男子シングル:三浦佳生が0.11点差の接戦を制す男子シングルの優勝者は三浦佳生。最終得点は273.73点だった。
2位の韓国代表チャ・ジュンファンは273.62点。両者の差はわずか0.11点という極めて僅差の決着だった。
三浦はショートプログラムで首位に立ったものの、フリースケーティングでは4位。対するチャ・ジュンファンはフリーで1位となり、最後まで逆転の可能性を残した。それでもショートプログラムで築いた得点差を三浦が守り切り、頂点に立った。
3位には270.07点の山本草太、4位には268.60点の友野一希が入った。日本男子は出場した3選手全員が4位以内という結果を残している。
三浦にとって今回の優勝は、2023年大会に続く四大陸選手権2度目のタイトル。ISUも、2023年に続く2度目の優勝として紹介している。
女子シングル:青木祐奈が初出場で金メダル女子シングルでは青木祐奈が217.39点で優勝した。青木にとって、2026年大会はISU選手権デビューの舞台でもあった。
ショートプログラムでは中井亜美が73.83点で首位に立ち、青木は71.41点で2位、千葉百音は68.07点で3位。日本勢がショートプログラムの上位3枠を占める展開だった。
勝負を決めたのはフリースケーティング。青木は145.98点を獲得して同種目1位となり、合計217.39点で逆転優勝を果たした。
中井はフリー141.95点で2位となり、合計215.78点で銀メダル。千葉もフリー134.16点、合計202.23点で銅メダルを獲得した。
注目すべきは、青木の初出場での優勝だけではない。日本女子が四大陸選手権で表彰台を独占したのは、2003年、2013年、2018年に続いて2026年が4度目となった。
ショートプログラムで先行した中井、フリーで巻き返した青木、両プログラムを安定してまとめた千葉。それぞれ異なる強みを持つ3人が表彰台を独占したことは、日本女子の選手層の厚さを示す結果となった。
四大陸選手権は男子・女子シングルだけでなく、ペアとアイスダンスを含む4種目で争われる。2026年北京大会では、種目によって日本勢の結果に違いが見られた。
2026年の種目別メダリスト各種目の最終順位と得点は以下のとおりだ。
- 男子:1位 三浦佳生(日本)273.73点、2位 チャ・ジュンファン(韓国)273.62点、3位 山本草太(日本)270.07点。
- 女子:1位 青木祐奈(日本)217.39点、2位 中井亜美(日本)215.78点、3位 千葉百音(日本)202.23点。
- ペア:1位 アリサ・エフィモワ/ミーシャ・ミトロファノフ(米国)205.34点、2位 スイ・ウェンジン/ハン・ツォン(中国)200.99点、3位 長岡柚奈/森口澄士(日本)197.46点。
- アイスダンス:1位 エミリア・ジンガス/ヴァディム・コレスニク(米国)202.86点、2位 キャロライン・グリーン/マイケル・パーソンズ(米国)194.72点、3位 オーナ・ブラウン/ゲージ・ブラウン(米国)190.78点。
ペアでは長岡柚奈・森口澄士組が197.46点を獲得し、3位に入った。
優勝した米国のアリサ・エフィモワ/ミーシャ・ミトロファノフ組は205.34点。2位は中国のスイ・ウェンジン/ハン・ツォン組だった。
長岡・森口組はショートプログラム2位、フリースケーティング3位でまとめ、最終順位でも表彰台を確保した。日本のペア競技にとって、国際舞台での存在感を示す貴重なメダルとなった。
アイスダンス:吉田唄菜・森田真沙也組は7位アイスダンスでは米国勢が表彰台を独占した。優勝はジンガス/コレスニク組で202.86点。2位はグリーン/パーソンズ組、3位はブラウン/ブラウン組だった。
日本代表の吉田唄菜・森田真沙也組は170.66点で7位。リズムダンス6位からフリーダンス7位という結果だった。
日本はアイスダンスでメダルには届かなかったものの、男子・女子・ペアの3種目でメダルを獲得。4種目すべてに代表を送り出し、総合的な競技力を示した。
【日本代表選手一覧】2026年大会の出場者と最終順位を比較
2026年北京大会の日本代表は、男子3選手、女子3選手、ペア1組、アイスダンス1組という構成だった。以下が出場者と最終結果の一覧だ。
| 種目 | 日本代表選手 | 最終順位 | 得点 |
|---|---|---|---|
| 男子 | 三浦佳生 | 1位 | 273.73点 |
| 男子 | 山本草太 | 3位 | 270.07点 |
| 男子 | 友野一希 | 4位 | 268.60点 |
| 女子 | 青木祐奈 | 1位 | 217.39点 |
| 女子 | 中井亜美 | 2位 | 215.78点 |
| 女子 | 千葉百音 | 3位 | 202.23点 |
| ペア | 長岡柚奈・森口澄士 | 3位 | 197.46点 |
| アイスダンス | 吉田唄菜・森田真沙也 | 7位 | 170.66点 |
この一覧から分かるのは、シングル競技における日本勢の競争力の高さだ。男子は3人全員が4位以内、女子は3人全員が表彰台に立った。
加えて、ペアでも長岡・森口組が銅メダルを獲得している。単に男女シングルの強豪国というだけでなく、カップル競技にも国際大会で結果を残す選手が育っている点は見逃せない。
なお、最終順位を評価する際には、ショートプログラムやフリースケーティングの順位だけでなく、合計得点を見る必要がある。三浦とチャ・ジュンファンのように、各プログラムの順位が異なっていても、2つの演技の合計によって最終結果が決まるためだ。
【2027年大会の最新日程】アスタナからアルマトイへ開催地が変更
2027年の四大陸選手権は、当初カザフスタンの首都アスタナで開催される予定だった。ISUは2026年6月22日、カザフスタンで初めて同選手権を開催すると発表し、2月9日から14日までの日程を公表していた。
しかし、2026年10月14日のISU理事会発表で状況が変わった。大会の開催地はアスタナから、同じカザフスタンの都市アルマトイに変更され、会場はAlmaty Arena(アルマトイ・アリーナ)となった。
2027年大会の基本情報- 大会名:ISU Four Continents Figure Skating Championships 2027
- 開催日程:2027年2月9日~14日(予定)
- 開催国:カザフスタン
- 開催都市:アルマトイ
- 会場:Almaty Arena
- 開催種目:男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンス
ISUの10月14日付発表によると、アスタナの左岸地域に電力を供給する発電所で火災が発生し、当初予定されていた会場周辺の運営や安全面に影響が生じたことが開催地変更の背景にある。
カザフスタン・スケート連盟との合意を経て、ISU理事会はアルマトイのAlmaty Arenaへの移転を承認した。
したがって、「四大陸選手権2027アスタナ大会」という情報は、当初の開催計画を指すものだ。2026年11月4日時点では、アルマトイ開催が最新の情報となっている。
2027年の出場選手は誰になる?2027年大会の日本代表については、2026年大会の出場者がそのまま代表になるわけではない。各選手のシーズン成績や大会への出場資格、日本スケート連盟の選考を踏まえて代表が決まる。
男子では三浦佳生、山本草太らの動向、女子では青木祐奈、中井亜美、千葉百音らの競技成績が注目される。ただし、2026年大会での実績と2027年の代表選考は別のものであり、正式な選手一覧は連盟の発表を基準に確認したい。
また、カザフスタン開催という点では、2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックで男子シングル金メダルを獲得したミハイル・シャイドロフの地元国で行われる大会としても注目される。
【出場資格と大会の仕組み】四大陸選手権と世界選手権の違い
四大陸選手権は、単に世界選手権の前哨戦として設けられた大会ではない。ヨーロッパ以外の地域に所属する選手たちが、国際的なタイトルを争うISUの選手権大会である。
四大陸選手権とはどんな大会?四大陸選手権は1999年に始まったシニアの国際大会で、アジア、北米・南米、アフリカ、オセアニアなど、ヨーロッパ以外のISU加盟国・地域の選手を対象としている。
大会が設立された背景には、ヨーロッパ選手権に出場できない地域の選手にも、同等の国際選手権でタイトルを争う機会を設ける目的があった。
2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったが、基本的には毎年開催されている。
出場資格と最大エントリー数出場にはISUの規定に基づく所属国・地域の資格、年齢、国籍・居住要件などを満たす必要がある。加えて、各種目で定められた最低技術要件をクリアしなければならない。
四大陸選手権では、出場資格を持つISU加盟国・地域が、男子、女子、ペア、アイスダンスの各種目に最大3選手または3組をエントリーできる。
2025/26シーズンの北京大会では、出場に必要なCombined Total Elements Score(CTES)の基準が次のように設定されていた。
- 男子:86.00点
- 女子:75.00点
- ペア:75.00点
- アイスダンス:85.00点
CTESはショートプログラムまたはリズムダンスと、フリースケーティングまたはフリーダンスにおける最高の技術要素点を合算する指標だ。プログラム構成点を含む総合得点とは異なる。
また、2つの技術要素点は、必ずしも同じ大会で獲得する必要はなく、対象シーズンまたは直前シーズンのISU公認国際大会で達成した記録が対象となる。
四大陸選手権と世界選手権の違い両大会は同じISUが主催する選手権だが、出場対象とエントリーの仕組みが異なる。
- 四大陸選手権:ヨーロッパ以外のISU加盟国・地域が対象。各加盟国・地域は条件を満たせば各種目最大3枠を持てる。
- 世界選手権:ヨーロッパを含む全世界のISU加盟国・地域が対象。出場枠は前回大会の成績などに応じて決まる。
- ヨーロッパ選手権:ヨーロッパのISU加盟国に所属する選手を対象とする選手権。
つまり、四大陸選手権と世界選手権の違いは、単純な大会の格付けではなく、参加資格と出場枠の構造にある。
四大陸選手権で優勝しても、それだけで世界選手権の日本代表に自動的に選ばれるわけではない。世界選手権には別の出場枠と代表選考があり、国内競技会やシーズン全体の実績も関係する。
【歴代優勝者】日本フィギュアスケート界を代表する王者たち
四大陸選手権の歴史を振り返ると、日本は男子・女子シングルを中心に数多くの優勝者を輩出している。2026年の三浦佳生と青木祐奈の優勝も、過去の日本勢の実績に連なるものだ。
男子シングルの主な日本人優勝者日本男子では、本田武史、高橋大輔、織田信成らが大会の歴史を彩ってきた。近年では、2019年の宇野昌磨、2020年の羽生結弦、2023年と2026年の三浦佳生、2024年の鍵山優真が優勝している。
特に三浦は2023年と2026年の2度の優勝を達成。2026年にはチャ・ジュンファンとの0.11点差という接戦を制し、再び頂点に立った。
女子シングルの主な日本人優勝者女子では2018年に坂本花織、2019年と2020年に紀平梨花、2022年に三原舞依、2024年に千葉百音が優勝した。
2026年には青木祐奈が新たに歴代優勝者に名を連ねた。青木は初出場でのタイトル獲得という印象的な結果を残し、中井亜美、千葉百音との日本勢表彰台独占も実現した。
ペア競技でも歴史を築く日本勢ペアでは三浦璃来・木原龍一組が2023年と2025年に優勝している。世界選手権やオリンピックでも実績を残してきた2人は、日本ペア競技の発展を象徴する存在だ。
2026年の長岡柚奈・森口澄士組の銅メダルも、こうした日本ペアの競技基盤の広がりを示す結果として位置づけられる。
歴代優勝者を追う際には、単に優勝回数だけでなく、男子・女子・ペア・アイスダンスのどの種目で実績を積み上げてきたかを見ることが大切だ。種目ごとに国際競争の構造や強豪国が異なるためである。
【フィギュアスケート四大陸選手権】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:四大陸選手権2026で日本人の優勝者は誰ですか?
A1:男子は三浦佳生、女子は青木祐奈です。三浦は273.73点、青木は217.39点を獲得しました。日本は両シングルで金メダルを獲得しています。
Q2:中井亜美と千葉百音の2026年大会の順位は?
A2:中井亜美は215.78点で女子2位、千葉百音は202.23点で3位でした。青木祐奈を含む日本勢が女子表彰台を独占しています。
Q3:長岡柚奈・森口澄士組の結果は?
A3:ペアで197.46点を獲得し、3位で銅メダルを獲得しました。
Q4:四大陸選手権2027はアスタナで開催されますか?
A4:当初はアスタナ開催の予定でしたが、2026年10月14日のISU発表でアルマトイへの変更が決まりました。会場はAlmaty Arenaで、日程は2027年2月9日~14日の予定です。
Q5:四大陸選手権は世界選手権よりレベルが低い大会ですか?
A5:一概にそうとはいえません。両大会は出場対象地域やエントリー方法が異なるISU選手権です。四大陸選手権にも世界トップクラスの選手が出場し、世界選手権と同様に高い技術と演技力が大切です。
Q6:四大陸選手権には何種目ありますか?
A6:男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスの4種目です。各種目でショートプログラムとフリースケーティング、またはリズムダンスとフリーダンスを実施し、合計得点で最終順位を決めます。
2026年のフィギュアスケート四大陸選手権は、男子の三浦佳生、女子の青木祐奈が優勝し、日本勢が合計6個のメダルを獲得する大きな成果を残した。
女子では青木祐奈、中井亜美、千葉百音が表彰台を独占。男子でも三浦佳生と山本草太がメダルを獲得し、ペアでは長岡柚奈・森口澄士組が銅メダルに輝いた。
2027年大会については、当初発表されたアスタナ開催からアルマトイ開催へ変更された点が最大の最新情報だ。開催予定日は2月9日から14日までで、Almaty Arenaが新たな舞台となる。
今後の注目要点は、日本代表の選考、各選手のシーズン成績、そしてカザフスタンで初めて開催される四大陸選手権の競技環境だ。
大会結果を正しく理解するには、優勝者だけでなく、ショートプログラムとフリーの得点推移、種目別の順位、出場資格、開催地の最新発表まで確認することが欠かせない。2026年の北京大会で生まれた日本勢の勢いが、2027年のアルマトイ大会でどのような結果につながるのか注目したい。