2026年名古屋場所は、横綱と大関の成績にも明暗が分かれた。優勝争いに加わった霧島が12勝3敗を挙げた一方、横綱の豊昇龍は休場を含む7勝7敗1休。大の里は9勝6敗で勝ち越し、琴櫻は8勝7敗で場所を終えた。
横綱の成績豊昇龍:7勝7敗1休
豊昇龍は7勝7敗1休。勝ち越しまであと1勝というところで休場を挟み、苦しい結果となった。横綱は優勝争いだけでなく、安定して土俵に上がり続けることも求められる地位だけに、翌場所以降の巻き返しが課題となった。
大の里:9勝6敗
大の里は9勝6敗。優勝争いには届かなかったものの、勝ち越しを確保した。名古屋場所では安青錦に敗れるなど、優勝争いの中心から離れる展開となったが、千秋楽には琴勝峰を押し倒して白星で締めくくった。
大関の成績霧島:12勝3敗
今場所の霧島は、優勝決定巴戦まで進出した。千秋楽の本割では琴櫻を寄り切り、12勝3敗で優勝争いに加わった。巴戦では熱海富士に敗れ、さらに安青錦にも敗れたため賜杯には届かなかった。
ただし、本割での12勝3敗は優勝者と同じ成績であり、決定戦で敗れたことだけを理由に場所全体の評価を下げるべきではない。優勝争いを最後まで引っ張った実績は、上位力士としての実力を示している。
7月時点では綱取りへの期待も残ったが、その後の9月場所は8勝7敗。秋以降の展開まで含めると、綱取りをめぐる状況は改めて厳しいものになった。
琴櫻:8勝7敗
琴櫻は8勝7敗で勝ち越し。千秋楽の霧島戦では寄り切りで敗れ、霧島を優勝決定戦へ送り出す結果となった。大関として大きく星を伸ばす場所にはならなかったものの、最低限の勝ち越しを確保している。
4人の上位力士を比較すると、優勝決定戦に進んだ霧島の12勝が際立つ一方、両横綱と琴櫻は優勝争いから一歩後退した。番付上位の安定感が問われる場所だった。
【安青錦が史上初の快挙】大関復帰と優勝を同時達成

12勝3敗
西関脇・安治川部屋
ウクライナ出身
2026年名古屋場所を象徴する存在が安青錦だ。優勝回数を3回に伸ばしただけでなく、大関復帰を決めた場所で幕内優勝も達成した。これは現行の大関復帰制度において初めての快挙だった。
11日目に大関復帰を確実にした理由安青錦は2026年1月場所に大関へ昇進したが、3月場所で7勝8敗と負け越し、5月場所は休場。これにより7月場所は関脇から再出発することになった。
大関は2場所連続で負け越すと関脇へ陥落するが、陥落直後の場所で10勝以上を挙げれば、翌場所の大関復帰が認められる。安青錦は7月22日の11日目、豪ノ山を寄り切って10勝目を挙げ、この条件を満たした。
現行の制度下では11日目での10勝到達が最速だった。2019年秋場所の貴景勝以来、7年ぶりの1場所での大関復帰でもあり、歴史的な記録となった。
左足の負傷を抱えながら優勝安青錦は場所前から左足の負傷を抱えていた。春場所で左足小指を骨折し、その後の稽古再開でも左足首を痛め、5月場所は全休している。名古屋場所でも8日目の隆の勝戦で再び左足を負傷した。
それでも9日目に大の里、10日目に豊昇龍を破り、11日目には豪ノ山に勝利。横綱2人を連破したうえで大関復帰を決め、最後には優勝までつかんだ。
優勝後、安青錦は決定戦について次のように振り返っている。
「まあ、やりきったなという感じです」
また、優勝と大関復帰については、師匠から10勝ではなく優勝を目指すように言われていたことを明かし、賜杯を手にした喜びを語った。
安青錦の強さは、単に勝ち星を積み重ねたことだけではない。大関陥落という逆境から、制度上の復帰条件を最速でクリアし、さらに優勝争いの最後まで勝負を続けた点にある。技能賞も受賞しており、相撲内容と結果の両方で評価された場所だった。
【歴代名古屋場所優勝力士】2026年の優勝者と近年の記録
名古屋場所は、1958年に正式な本場所となって以来、多くの横綱・大関が賜杯を争ってきた。2026年の安青錦の優勝も、その歴史に新たな記録を加えるものとなった。
近年の名古屋場所・七月場所の優勝者近年の優勝力士を振り返ると、横綱経験者から若手の台頭を象徴する力士まで、さまざまな顔ぶれが並ぶ。
| 年 | 優勝力士 |
|---|---|
| 2026年 | 安青錦 |
| 2025年 | 琴勝峰 |
| 2024年 | 照ノ富士 |
| 2023年 | 豊昇龍 |
| 2022年 | 逸ノ城 |
| 2021年 | 白鵬 |
| 2020年 | 照ノ富士 |
| 2019年 | 鶴竜 |
| 2018年 | 御嶽海 |
| 2017年 | 白鵬 |
出典:七月場所の歴代優勝力士記録。2020年は新型コロナウイルスの影響で東京開催となった年。
この一覧から分かるのは、名古屋場所では横綱経験者が優勝を重ねてきた一方、2022年の逸ノ城、2023年の豊昇龍、2025年の琴勝峰など、異なる番付やキャリア段階の力士にも優勝の機会が訪れていることだ。
2026年は安青錦が優勝し、3度目の幕内制覇を達成。大関復帰と同時の優勝という点でも、近年の七月場所の中で特に記憶に残る結果となった。
2026年の大相撲優勝力士を場所別に整理2026年は名古屋場所だけでなく、年間を通して複数の力士が幕内優勝を果たしている。9月場所までの結果を並べると、次のようになる。
| 場所 | 幕内優勝力士 | 成績 |
|---|---|---|
| 1月 | 安青錦 | 12勝3敗 |
| 3月 | 霧島 | 12勝3敗 |
| 5月 | 若隆景 | 12勝3敗 |
| 7月 | 安青錦 | 12勝3敗 |
| 9月 | 大の里 | 12勝3敗 |
2026年11月4日時点で、直近の幕内優勝者は9月場所を12勝3敗で制した横綱・大の里だ。安青錦は1月と7月の2度優勝しており、年間を通じて優勝争いの中心にいることが分かる。
名古屋場所で優勝した安青錦は、9月場所には大関へ復帰。大の里との千秋楽の相星決戦では敗れたものの、11勝4敗で場所を終えた。2026年の優勝争いは、安青錦、大の里、霧島、若隆景ら複数の実力者によって展開されている。
過去の優勝力士や番付の変遷を調べる際は、日本相撲協会の「過去の成績・番付」が基準となる。優勝記録だけでなく、各場所の星取表、三賞、取組結果を併せて確認すると、力士の成長や番付変動まで把握できる。
【大相撲名古屋場所結果2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の大相撲名古屋場所で優勝した力士は誰ですか?
A1:西関脇の安青錦です。12勝3敗で熱海富士、霧島との優勝決定巴戦を制し、3場所ぶり3度目の幕内優勝を果たしました。
Q2:安青錦・霧島・熱海富士の優勝決定巴戦はどのような結果でしたか?
A2:最初に熱海富士が霧島を押し出し、次に安青錦が熱海富士を寄り切りました。最後も安青錦が霧島を寄り切り、2連勝で優勝を決めました。
Q3:2026年名古屋場所の三賞受賞力士は誰ですか?
A3:殊勲賞は藤ノ川、敢闘賞は熱海富士・琴栄峰・高安、技能賞は安青錦です。
Q4:十両優勝を果たした力士は誰ですか?
A4:湘南乃海です。11勝4敗で4人による優勝決定戦に進み、2連勝で自身初の各段優勝を決めました。
Q5:2026年で最も新しい幕内優勝力士は誰ですか?
A5:2026年9月場所の横綱・大の里です。12勝3敗で大関・安青錦との千秋楽の相星決戦を制し、通算6度目の幕内優勝を達成しました。
2026年の大相撲名古屋場所は、安青錦が12勝3敗で優勝し、熱海富士、霧島との巴戦を制した場所として記録された。
特に注目すべきなのは、関脇に陥落した安青錦が11日目に10勝目を挙げて大関復帰を決め、そのまま優勝まで達成したことだ。これは現行制度下で初めての快挙であり、3度目の幕内優勝と4度目の技能賞も加わった。
熱海富士の12勝3敗と敢闘賞、霧島の12勝3敗、藤ノ川の殊勲賞、琴栄峰と高安の11勝4敗、湘南乃海の十両優勝も、今場所を語るうえで欠かせない記録だ。
大相撲の結果を正確に振り返るには、幕内優勝者だけでなく、15日間の本割成績、優勝決定戦、三賞、休場、翌場所の番付を分けて見ることが大切である。2026年名古屋場所は、安青錦の復活と上位陣の激しい競争が重なった、記録面でも見どころの多い15日間だった。
今後の焦点は、安青錦が大関としてどこまで安定した成績を残せるか、霧島が再び綱取りを狙える位置に戻れるか、そして熱海富士が初優勝に向けてどこまで成長するかにある。名古屋場所で生まれた勢力図の変化は、2026年後半の大相撲を読み解く重要な手掛かりとなる。