第96回選抜高等学校野球大会は、2024年3月18日から3月31日まで、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催されました。主催は日本高等学校野球連盟と毎日新聞社。出場校は全国から選ばれた32校です。
組み合わせ抽選会は2024年3月8日に行われ、各校の主将が参加して初戦の対戦相手を決定しました。選手宣誓を務める主将も抽選で選ばれ、青森山田の橋場公祐主将に決まりました。
選抜高校野球はどのように出場校を選ぶ?夏の全国高校野球選手権大会とは異なり、センバツには都道府県ごとの予選を勝ち抜いて出場権を得る仕組みがありません。
日本高等学校野球連盟の開催要項によると、各都道府県の高野連が候補校を推薦し、選考委員会が秋季大会の成績や試合内容、学校の特色などを踏まえて出場校を選びます。
2024年大会の32校は、一般選考29校、21世紀枠2校、明治神宮大会枠1校という構成でした。
特に注目されたのが、21世紀枠で出場した北海道の別海と和歌山の田辺です。田辺は76年ぶり3回目、別海は初出場。常連校だけでなく、地域で実績を積み重ねた学校にも甲子園への道が開かれました。
選抜高校野球2024の出場32校一覧日本高野連が公表した出場校一覧を、地域別に整理すると次のとおりです。
北海道・東北
- 北海(北海道)
- 別海(北海道・21世紀枠)
- 青森山田(青森)
- 八戸学院光星(青森)
- 学法石川(福島)
関東・東京
- 常総学院(茨城)
- 作新学院(栃木)
- 健大高崎(群馬)
- 山梨学院(山梨)
- 中央学院(千葉)
- 関東一(東京)
北信越・東海
- 星稜(石川)
- 日本航空石川(石川)
- 敦賀気比(福井)
- 豊川(愛知)
- 愛工大名電(愛知)
- 宇治山田商(三重)
近畿
- 近江(滋賀)
- 京都外大西(京都)
- 京都国際(京都)
- 耐久(和歌山)
- 田辺(和歌山・21世紀枠)
- 大阪桐蔭(大阪)
- 報徳学園(兵庫)
中国・四国
- 創志学園(岡山)
- 広陵(広島)
- 阿南光(徳島)
- 高知(高知)
九州
- 東海大福岡(福岡)
- 熊本国府(熊本)
- 明豊(大分)
- 神村学園(鹿児島)
出典:日本高等学校野球連盟「第96回選抜高等学校野球大会出場校(32校)」
【全32校の1回戦】選抜高校野球2024の組み合わせと勝敗一覧
3月8日の抽選会で決まった1回戦は、全16試合です。
開幕戦は青森の八戸学院光星と東京の関東一。昨夏の甲子園でも実績を残した八戸学院光星と、攻撃力が注目された関東一の対戦として話題になりました。
また、健大高崎と学法石川、報徳学園と愛工大名電、大阪桐蔭と北海など、初戦から実力校同士の対戦が組まれました。
1回戦の対戦カード・試合結果全16試合以下は、抽選で決まったカードと実際の試合結果をまとめた一覧です。左側の学校を先攻側として表記しています。
出典:日本高等学校野球連盟の各日試合結果。3月18日から22日、および25日の公式記録をもとに作成。
1回戦で注目された3つの試合1. 八戸学院光星対関東一
開幕戦は八戸学院光星が5対3で関東一を下しました。延長11回までもつれ込む接戦で、初日から見応えのある試合となりました。
2. 京都国際対青森山田
青森山田は京都国際に4対3でサヨナラ勝ち。試合終盤まで競り合い、青森山田が初戦を突破しました。この勝利は同校にとってセンバツ初勝利でもありました。
3. 愛工大名電対報徳学園
兵庫の報徳学園は愛知の愛工大名電を延長10回、3対2で破りました。初戦から接戦を経験した報徳学園は、その後も勝ち進み、2年連続の決勝進出を果たします。
【雨天順延を反映】2024年大会の日程と2回戦の試合結果
2024年大会を振り返るうえで忘れてはいけないのが、3月23日と24日の中止です。
当初の予定どおりには進最初に、天候の影響で試合日程が変更されました。特に1回戦最後のカードとなった日本航空石川対常総学院は、3月25日に行われています。
雨天順延後の大会日程日本高野連が公表した最終的な大会日程は次のとおりです。
- 3月18日(月):開会式・1回戦
- 3月19日(火):1回戦
- 3月20日(水):1回戦
- 3月21日(木):1回戦
- 3月22日(金):1回戦
- 3月23日(土):天候不良により中止
- 3月24日(日):天候不良が予想されたため中止
- 3月25日(月):1回戦最終試合・2回戦
- 3月26日(火):2回戦
- 3月27日(水):2回戦
- 3月28日(木):準々決勝
- 3月29日(金):休養日
- 3月30日(土):準決勝
- 3月31日(日):決勝・閉会式
当初の予定から2日間の中止が生じたものの、決勝は予定された3月31日に実施されました。
準々決勝と準決勝の翌日に休養日を設ける大会運営の基本方針も、実際の日程に反映されています。
2回戦の組み合わせと結果1回戦を勝ち抜いた16校が、ベスト8進出を目指して対戦しました。
3月25日
- 八戸学院光星 2-3 星稜
- 熊本国府 0-3 阿南光
3月26日
- 明豊 0-4 健大高崎
- 創志学園 0-4 山梨学院
3月27日
- 中央学院 7-6 宇治山田商
- 広陵 5-6 青森山田
- 神村学園 2-4 大阪桐蔭
- 報徳学園 6-1 常総学院
この段階で、健大高崎は明豊を4対0で破り、青森山田は広陵との接戦を6対5で制しました。
また、報徳学園は常総学院に6対1で勝利。大阪桐蔭も神村学園を4対2で下し、優勝候補として名前が挙がる強豪校がベスト8に残りました。
【準々決勝・準決勝】2024年のベスト4と決勝カード
大会後半は、実力校同士の対戦が続きました。
3月28日に行われた準々決勝では、星稜、健大高崎、中央学院、報徳学園が勝利。いずれも甲子園での経験や試合運びの巧みさが光るチームでした。
準々決勝の組み合わせと試合結果| 対戦カード | 結果 |
|---|---|
| 星稜-阿南光 | 5-0 |
| 健大高崎-山梨学院 | 6-1 |
| 中央学院-青森山田 | 5-2 |
| 大阪桐蔭-報徳学園 | 1-4 |
特に注目されたのは、健大高崎対山梨学院と大阪桐蔭対報徳学園です。
健大高崎は前年のセンバツ優勝校でもある山梨学院を6対1で破り、準決勝へ進出しました。対する報徳学園は大阪桐蔭を4対1で撃破。強豪校との対戦で勝負強さを見せました。
一方、青森山田は中央学院に2対5で敗れ、ベスト8で大会を終えています。
準決勝の対戦カードは星稜対健大高崎、中央学院対報徳学園3月30日の準決勝は、次の2試合でした。
第1試合:星稜 4-5 健大高崎
星稜と健大高崎の試合は、1点を争う展開になりました。
星稜が序盤にリードを奪ったものの、健大高崎は4回に2点、7回に3点を挙げて逆転。星稜の反撃を4点に抑え、5対4で決勝進出を決めました。
第2試合:中央学院 2-4 報徳学園
報徳学園は中央学院を4対2で破りました。
序盤から得点を重ねた報徳学園が試合を優位に進め、2年連続となる決勝進出を達成しました。
この結果、決勝は群馬県の健大高崎と兵庫県の報徳学園という組み合わせに決定しました。
【決勝】健大高崎対報徳学園は3対2!健大高崎が初優勝
2024年3月31日、阪神甲子園球場で行われた決勝は、健大高崎が報徳学園を3対2で下しました。
群馬県勢にとって選抜大会初優勝であり、健大高崎にとっても春夏を通じて初めての全国制覇となりました。
決勝のスコアと試合展開| チーム | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 報徳学園 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
| 健大高崎 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 3 |
試合は初回から動きました。
報徳学園が先制して2点を挙げると、健大高崎もその裏に2点を返し、試合を振り出しに戻します。
そして3回、健大高崎が1点を加えて勝ち越しました。その後は両チームとも追加点を挙げられず、健大高崎が1点のリードを守り切りました。
試合終了は14時15分。公式記録による観客数は3万4,200人でした。
健大高崎の優勝までの勝ち上がり健大高崎は、1回戦から決勝まで5試合を戦いました。
- 1回戦:学法石川に4-0
- 2回戦:明豊に4-0
- 準々決勝:山梨学院に6-1
- 準決勝:星稜に5-4
- 決勝:報徳学園に3-2
注目したいのは、準決勝と決勝でいずれも1点差の接戦を制したことです。
序盤の2試合では無失点で勝ち上がり、準々決勝では前年優勝校を撃破。準決勝では星稜の反撃をかわし、決勝でも報徳学園の先制を追いついて逆転しました。
勝ち上がりの過程を見ると、得点力だけでなく、競った試合を最後まで勝ち切る力が優勝につながったことが分かります。
報徳学園は2年連続準優勝報徳学園は2023年大会に続き、2024年も決勝に進出しました。
準決勝では中央学院を4対2で下し、2年連続の決勝進出を達成。しかし、健大高崎との決勝ではあと一歩及ばず、準優勝となりました。
報徳学園は22年ぶり3回目の選抜優勝を目指していましたが、その目標は次回以降に持ち越されました。
【青森山田・選手宣誓】橋場公祐主将が伝えた大会100年の節目
2024年大会では、試合結果だけでなく、開会式での選手宣誓も注目を集めました。
大役を務めたのは、青森山田の主将・橋場公祐選手です。
青森山田の橋場主将が選手宣誓に選ばれた理由2024年3月8日の抽選会では、出場32校の主将による抽選で選手宣誓の担当者が決まりました。
その結果、青森山田の橋場主将が選ばれました。
2024年は春のセンバツが1924年に始まってから100年という節目の年です。橋場主将は大会歌「今ありて」に触れ、これまでの高校野球の歴史を受け継ぐことや、仲間と野球に打ち込める喜びを宣誓に込めました。
加えて、2024年1月1日に発生した能登半島地震の被災者への思いも盛り込まれました。
高校野球の伝統と、災害に直面した人々への気遣いを組み合わせた宣誓は、開会式の大きな話題となりました。
青森山田はベスト8まで進出選手宣誓を担当した青森山田は、試合でも存在感を示しました。
- 1回戦:京都国際に4-3で勝利
- 2回戦:広陵に6-5で勝利
- 準々決勝:中央学院に2-5で敗退
特に2回戦の広陵戦は、延長戦にもつれ込む接戦でした。青森山田は最後まで粘り、広陵を6対5で破っています。
結果として、青森山田は8年ぶり3回目の出場でセンバツ初勝利を挙げ、ベスト8入りを果たしました。
選手宣誓を担当した学校が大会でも勝ち進んだことは、2024年大会を振り返るうえで印象的な出来事の一つです。
【プロの結論】選抜高校野球2024の組み合わせから分かる大会の見どころ
2024年の第96回選抜高等学校野球大会は、抽選会で決まった初戦のカードだけでなく、勝ち上がる過程で強豪校同士がぶつかるトーナメント構成にも見どころがありました。
大会を振り返る際には、次の3つの視点が重要です。
1. 抽選時の優勝候補と実際の優勝校は必ずしも一致しない
センバツは秋季大会の実績などを基準に選ばれた学校が出場します。しかし、実際の甲子園では、投手の状態や試合ごとの展開によって結果が変わります。2024年も健大高崎が決勝まで勝ち上がり、最終的に初優勝を果たしました。
2. 雨天順延後の日程を確認すると大会の流れを正確に追える
3月23日と24日の中止によって、1回戦最後の試合は3月25日に実施されました。抽選会直後の予定表だけを見ると、実際の開催日と食い違う可能性があります。過去大会の記録を調べる場合は、最終的な公式日程と試合結果をセットで確認することが大切です。
3. 優勝校だけでなく準優勝校やベスト8の戦いにも注目する
健大高崎の初優勝は大会の大きな成果ですが、報徳学園の2年連続決勝進出、星稜の準決勝進出、青森山田のベスト8進出も大会を特徴づける結果でした。
勝敗だけを追うのではなく、どの学校がどの相手を破って勝ち上がったのかを見ると、トーナメント表の意味がより明確になります。
【よくある質問】選抜高校野球2024の組み合わせに関するFAQ
Q1:選抜高校野球2024の組み合わせ抽選会はいつ行われましたか?
A1:2024年3月8日です。第96回選抜高等学校野球大会に出場する32校の主将が参加し、1回戦の対戦カードが決まりました。
Q2:2024年のセンバツで優勝した高校はどこですか?
A2:群馬県の健大高崎です。3月31日の決勝で兵庫県の報徳学園を3対2で破り、春夏を通じて初優勝しました。
Q3:2024年の選抜高校野球で準優勝した高校はどこですか?
A3:報徳学園です。中央学院との準決勝を4対2で制して決勝に進出しましたが、健大高崎に3対2で敗れました。
Q4:2024年の選抜高校野球は雨天順延で日程が変更されましたか?
A4:変更されました。3月23日は天候不良、3月24日は天候不良が予想されたため中止となり、1回戦最後の日本航空石川対常総学院は3月25日に実施されました。決勝は当初の予定どおり3月31日に開催されています。
Q5:2024年の選抜高校野球で選手宣誓をしたのは誰ですか?
A5:青森山田の橋場公祐主将です。2024年3月18日の開会式で選手宣誓を行い、大会100年の歴史や能登半島地震の被災者への思いを伝えました。
Q6:2024年の選抜高校野球には何校が出場しましたか?
A6:全国から32校が出場しました。一般選考29校、21世紀枠2校、明治神宮大会枠1校という内訳です。
第96回選抜高等学校野球大会は、2024年3月8日の抽選会から始まり、3月31日の決勝まで、数々の接戦とドラマが生まれた大会でした。
改めて主要な記録を整理します。
- 抽選会:2024年3月8日
- 出場校:全国32校
- 開幕日:2024年3月18日
- 雨天中止:3月23日・24日
- 準々決勝:3月28日
- 準決勝:3月30日
- 決勝:3月31日
- 優勝:健大高崎(群馬)
- 準優勝:報徳学園(兵庫)
- 決勝スコア:健大高崎3-2報徳学園
- 選手宣誓:青森山田・橋場公祐主将
2026年に2024年大会の記録を調べる場合、特に押さえておきたいのは、初戦の組み合わせと実際の試合日程が雨天中止によって異なる点です。
そして、トーナメントの最後に待っていたのは、健大高崎と報徳学園による1点差の決勝戦でした。
健大高崎の春夏通じた初優勝、報徳学園の2年連続準優勝、青森山田の選手宣誓とベスト8進出。 これらが第96回選抜高等学校野球大会を象徴する出来事として記録されています。