2019年3月に宝塚を退団した七海ひろきは、同年8月にキングレコードからメジャーデビューを果たした。
退団後の活動は、歌手だけにとどまらない。舞台やドラマへの出演に加え、アニメやゲームの声優としてもキャリアを積み重ねている。
2019年8月、キングレコードからメジャーデビュー退団後の最初の大きな転機は、ミニアルバム『GALAXY』によるアーティストデビューだった。
宝塚時代は男役として役を通して自分を表現していたが、退団後は歌や音楽を通じて、七海ひろき本人の感情や考えを届ける活動にも挑戦している。
2019年のリアルサウンドのインタビューでも、音楽は芝居やダンスと同じく、自分を表現するための手段だという考えを語っていた。
宝塚時代に培った歌唱力やステージ表現を、別の形で生かし始めたのである。
声優として『戦国妖狐』『薬屋のひとりごと』などに出演七海の声優活動で大きな実績となったのが、テレビアニメへの出演だ。
主な出演作品と役柄を整理すると、次のようになる。
| 作品 | 役名 |
|---|---|
| 『戦国妖狐』 | 千夜 |
| 『薬屋のひとりごと』 | 女華 |
| 『マッシュル-MASHLE-』 | アビス・レイザー |
| 『烏は主を選ばない』 | 浜木綿 |
| 『SHAMAN KING』 | 麻倉葉王 |
| 『ヴィジュアルプリズン』 | イヴ・ルイーズ |
| 『美少年探偵団』 | 麗 |
| 『かげきしょうじょ!!』 | 里美星 |
なかでも『戦国妖狐』の千夜は、物語の中心となる主人公。長期的な成長や心情の変化を表現することが求められる役柄である。
また、『薬屋のひとりごと』では女華を担当。男役スターとして知られる七海が、女性キャラクターも演じている点は、声優としての表現の幅を知るうえで興味深い。
宝塚で培った発声や滑舌、台詞の間、人物の感情を読み取る力は、声だけで役を成立させる声優の仕事にも生かせる経験だ。
2025年、第十九回声優アワード新人声優賞を受賞七海ひろきの声優活動における大きな節目が、第十九回声優アワード新人声優賞の受賞である。
2025年3月15日に行われた授賞式で、新人声優賞の受賞者として七海の名前が発表された。
声優アワード公式の受賞者一覧にも、所属事務所アンドステアの七海ひろきが掲載されている。
受賞対象期間は2023年10月1日から2024年9月30日まで。七海は『戦国妖狐』の千夜役などの活動が評価された。
オリコンの授賞式報道によると、七海は受賞について、声優として賞を受けるとは思っていなかったため驚いたと話している。また、退団後の数年間は自分の力不足を感じ、声優に向いていないと思っていた時期もあったことを明かした。
それでも、熱心に仕事に向き合ってくれたスタッフや先輩声優の支えによって前を向けたという。
このエピソードは、宝塚での知名度だけで声優として評価されたわけではなく、新しい分野で試行錯誤を重ねてきたことを示すものでもある。
【七海ひろきの現在・2026年最新】アニメ出演からライブ活動まで
2026年11月4日現在、七海ひろきの公式サイトでは、アニメ出演、音楽活動、イベント情報などが掲載されている。
宝塚退団から7年以上が経過した現在も、活動の中心は一つのジャンルに限定されていない。
2026年のアニメ出演・声優活動公式サイトの最新出演情報には、次の作品が掲載されている。
- 『薬屋のひとりごと』:女華役
- 『魔法の姉妹ルルットリリィ』:うぐいす役
- 『グノーシア』:ラキオ役
- 『Fate/strange Fake』:鮫役
- 『想星のアクエリオン』:サン役
特に『魔法の姉妹ルルットリリィ』のうぐいす役や『薬屋のひとりごと』の女華役など、異なる作品世界で多彩な役柄に挑戦している。
公式サイトのNOW欄では、両作品の放送情報も掲載されている。
2026年7月にはライブツアーを開催音楽活動では、2026年7月21日に東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催された「HIROKI NANAMI LIVE HOUSE TOUR “AKATSUKI”」が注目される。
そして10月5日、公式サイトから同ツアーのライブBlu-ray発売が発表された。
LIVE Blu-ray「HIROKI NANAMI LIVE HOUSE TOUR “AKATSUKI”」
2026年11月25日
- 価格:8,250円(税込)
- 収録:7月21日、東京・恵比寿LIQUIDROOMでのツアーファイナル第2部
- 本編・アンコールを収録
- 七海ひろきのオンリーアングル映像も特典として収録
出典:2026年10月5日付の本人公式サイト発表
加えて、公式サイトでは12月9日にアニメイト池袋本店でBlu-ray発売記念イベントを開催する予定も発表されている。
2026年11月8日には海外ドラマ関連イベントも予定公式サイトのイベント情報には、海外ドラマ『マリー・アントワネット』第1話の最速試写会と七海ひろきのトークショーも掲載されている。
開催予定日は2026年11月8日。
音楽活動だけでなく、映像作品やトークイベントにも活動の場を広げていることが分かる。
宝塚時代と現在で変わったこと、変わらないこと七海ひろきのキャリアを振り返ると、宝塚時代と現在では表現の方法が大きく異なる。
| 比較項目 | 宝塚時代 | 退団後・2026年 |
|---|---|---|
| 主な活動 | 男役として舞台出演 | 俳優・声優・歌手 |
| 表現方法 | 舞台演技、歌、ダンス | 舞台、映像、声、音楽 |
| 主な実績 | 『燃ゆる風』単独初主演 | 声優アワード新人声優賞 |
| ファンとの接点 | 宝塚公演、ディナーショー | ライブ、配信、イベント |
| 活動の方向性 | 男役スターとしての表現 | 複数ジャンルでの表現 |
注目すべきは、宝塚時代の経験を捨てて別の仕事に移ったわけではないということだ。
舞台で培った身体表現や声の使い方を、声優や音楽活動に応用している。役柄を演じることと、自分自身を表現することの両方を追求している点に、現在の七海ひろきの特徴がある。
【七海ひろきの宝塚に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:七海ひろきは宝塚の何期生ですか?
A1:89期生です。2003年3月に宝塚歌劇団へ入団し、初舞台後に宙組へ配属されました。2015年4月には星組へ組替えとなっています。
Q2:七海ひろきの宝塚退団日はいつですか?
A2:2019年3月24日です。星組東京宝塚劇場公演『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS~星たち~』の千秋楽をもって退団しました。
Q3:七海ひろきの退団理由は何ですか?
A3:本人は2019年のインタビューで、宝塚の男役として最も充実し、最も良い状態のときに退団したかったと説明しています。自分とファンにとって美しい状態で幕を下ろしたいという思いが決断の背景にありました。
Q4:七海ひろきの宝塚時代の代表作は何ですか?
A4:『薔薇に降る雨』『風と共に去りぬ』『ベルサイユのばら』『燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-』などです。特に『燃ゆる風』は単独初主演作品として重要です。
Q5:七海ひろきは退団後に声優アワードを受賞していますか?
A5:はい。2025年3月15日、第十九回声優アワードの新人声優賞を受賞しています。『戦国妖狐』の千夜役など、声優としての活動が評価されました。
Q6:七海ひろきは2026年現在も芸能活動をしていますか?
A6:はい。声優、俳優、アーティストとして活動中です。2026年にはアニメ出演やライブツアーを展開し、11月25日にはライブBlu-rayの発売が予定されています。
七海ひろきの宝塚時代は、2003年の89期生としての入団から2019年3月24日の退団まで、約16年間にわたる歩みだった。
宙組で新人公演主演を経験し、星組への組替えを経て『燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-』で単独初主演を実現。『ベルサイユのばら』のオスカルや『風と共に去りぬ』のスカーレットなど、印象的な役柄も残している。
退団理由については、本人が「最も充実した男役の状態で幕を下ろしたい」という考えを明かしており、次のキャリアへ進むための前向きな決断だったことがうかがえる。
退団後は音楽活動を始め、声優や俳優としても実績を積み重ねた。2025年の声優アワード新人声優賞受賞は、その挑戦が評価された象徴的な出来事である。
そして2026年現在も、アニメ出演やライブ、映像作品の発売など活動は続いている。
七海ひろきの魅力を知るなら、宝塚時代の男役としての舞台だけを見るのではなく、退団後にどのような役柄や表現に挑戦してきたかを合わせて追うことが大切だ。
宝塚の男役スターとして完成度を高めた16年間と、退団後も変化を続ける表現者としての現在。その両方を知ることで、七海ひろきという人物のキャリアをより深く理解できる。