『うる星やつら』の中心人物は、単に主人公とヒロインという関係にとどまりません。恋愛に対する考え方も、周囲との接し方も異なるため、同じ出来事に対してまったく違う反応を見せます。
ラム|一途な愛情と圧倒的な存在感を持つ鬼族の少女
ラム
- 種族:鬼族の宇宙人
- 立場:ヒロイン
- 2022年版声優:上坂すみれ
- 主な関係者:諸星あたる、ラン、弁天、おユキ、レイ、テン
ラムは、虎柄のビキニと特徴的な角、空を飛ぶ能力、電撃を武器にする鬼族の少女です。地球にやってきた後、あたるをダーリンと呼び、一緒に暮らすようになります。
性格の大きな特徴は、好きになった相手に対する一途さです。あたるがほかの女の子に目を向けると嫉妬して電撃を浴びせますが、その根底には強い愛情があります。
一方、ラムは単なる恋愛一辺倒のヒロインではありません。宇宙人としての能力や自分の価値観を持ち、周囲の人間に流されない強さもあります。かわいらしさと大胆さ、優しさと嫉妬深さが同居していることが、長く愛される理由の一つです。
2022年版では上坂すみれが担当。1981年版の平野文からバトンを受け取り、新しいラム像を作り上げました。
諸星あたる|女好きで調子がよくても憎めない主人公
諸星あたる
- 種族:地球人
- 立場:主人公・友引高校の生徒
- 2022年版声優:神谷浩史
- 主な関係者:ラム、三宅しのぶ、面堂終太郎
あたるは、女の子を追いかけることが趣味という、かなり自由奔放な高校生です。ラムからはダーリンと呼ばれていますが、本人は相変わらずガールハントに夢中です。
ラムの電撃を何度浴びても立ち直る生命力も特徴的。一般的なラブコメの主人公なら恋人一筋になりそうな場面でも、あたるは懲りずに騒動を起こします。
しかし、あたるの魅力は女好きという一面だけではありません。ときにはラムを心配し、危険な状況では彼女を助けようとするなど、普段の態度とは異なる行動を見せます。
2022年版の声優は神谷浩史。旧作では古川登志夫が演じました。新旧で声の印象は異なりますが、あたるの調子のよさと人間味をどう表現するかが大きな見どころです。
三宅しのぶ|怪力と繊細さを併せ持つ幼なじみ
三宅しのぶ
- 種族:地球人
- 立場:友引高校の生徒・あたるの幼なじみ
- 2022年版声優:内田真礼
- 主な関係者:諸星あたる、ラム、面堂終太郎
しのぶは、あたるのクラスメイトで幼なじみ。物語の初期にはあたるとの恋愛関係が描かれ、ラムが地球で暮らし始めたことで三角関係に巻き込まれていきます。
見た目はかわいらしい女の子ですが、実は驚くほどの怪力の持ち主です。怒ったときに机や物を持ち上げるなど、周囲を驚かせる行動も少なくありません。
しのぶの性格は、素直で感情表現が豊かな一方、理不尽な状況には黙っていられないタイプ。あたるやラムの騒動に振り回されながらも、自分の感情を大切にする人物です。
2022年版の担当声優は内田真礼。旧作では島津冴子が演じています。
面堂終太郎|容姿端麗な御曹司に隠された意外な素顔
面堂終太郎
- 種族:地球人
- 立場:面堂財閥の跡取り息子
- 2022年版声優:宮野真守
- 主な関係者:諸星あたる、三宅しのぶ、水乃小路飛麿、面堂了子
面堂終太郎は、莫大な財産と優れた容姿を持つ名家の御曹司です。友引高校に転入してきた当初は女子生徒から圧倒的な人気を集めます。
しかし、物語が進むにつれて、プライドの高さや負けず嫌いな性格、少々世間知らずな一面が明らかになります。外見の完璧さと内面のコミカルさのギャップが魅力です。
あたるとは何かにつけて張り合うライバル関係。ラムをめぐる騒動でも、あたると面堂の価値観の違いが笑いを生みます。
担当声優は宮野真守。旧作の神谷明から交代し、面堂の華やかさとコミカルな部分を表現しています。
ここでは、2022年版テレビアニメの公式キャラクター紹介とキャスト情報を基に、主要人物とその関係性を整理します。声優名はすべて新作アニメの担当者です。
出典:TVアニメ『うる星やつら』公式キャラクター・キャスト情報、文化庁メディア芸術データベース。旧作欄の「—」は、この表で旧作担当声優を掲載していないことを示します。
なお、2022年版には上記以外にも、クラマ姫(声:水樹奈々)、温泉マーク(声:三宅健太)、水乃小路飛麿(声:梶裕貴)、しゅがあ(声:久野美咲)、じんじゃあ(声:森永千才)、ぺっぱあ(声:高橋李依)などが登場します。
物語後半では、因幡(声:入野自由)、ルパ(声:中村悠一)、カルラ(声:水瀬いのり)、ウパ(声:チョー)も加わります。全46話を通して登場人物が増えていく構成も、新作アニメの特徴です。
【キャラクター相関図を解説】ラム・あたる・面堂・しのぶの人間関係

『うる星やつら』の相関関係は、恋愛、友情、家族、ライバル関係という4つの軸で整理すると理解しやすくなります。
恋愛を中心にした関係物語の中心は、ラムとあたるです。ラムはあたるを一途に愛していますが、あたるはほかの女の子にも興味を示します。この気持ちの温度差が、数々の騒動を生み出します。
しのぶは、もともとあたると関係の深い幼なじみです。ラムが現れたことで、二人の関係は変化していきます。さらに面堂も加わり、友引高校を舞台にした恋愛模様は複雑さを増していきます。
ラムを中心とした宇宙人の友情ラン、弁天、おユキは、ラムとつながりの深いキャラクターです。ただし、全員が同じタイプの性格ではありません。
- ラン:ラムの幼なじみ。かわいらしい外見と、ラムの前で見せる本音とのギャップが特徴。
- 弁天:七福神の一人である弁財天。豪快で勝ち気な性格で、バイクを乗り回す行動派。
- おユキ:海王星の女王で雪女。落ち着いた上品さを持つ一方、商売にはシビア。
この3人とラムの関係は、作品における友情の重要な部分です。とくに、節分に行われる鬼族軍と福の神軍の対決は、ラムと弁天の関係を象徴するエピソードです。
家族・親族・ライバルの関係家族関係にも、作品独特のユーモアがあります。ラムには父母といとこのテンがおり、地球での生活に宇宙人の家族事情が持ち込まれます。
錯乱坊とサクラは親族関係にあり、錯乱坊の妹がサクラの母親です。また、面堂終太郎には妹の了子がいます。兄をからかうことを楽しむ了子の存在が、面堂家の騒動をさらに大きくします。
もう一つ注目したいのが、藤波竜之介と父親の関係です。浜茶屋を営む父親と竜之介は、顔を合わせれば口論になりがち。親子でありながら、性格も考え方もぶつかり合う関係です。
相関関係を簡単に整理すると中心となる人物関係
ラム
一途な愛情・宇宙人の仲間との友情
諸星あたる
恋愛の中心・友引高校の騒動の発端
三宅しのぶ
あたるの幼なじみ・恋愛関係の変化
面堂終太郎
あたるのライバル・ラムをめぐる騒動
ラン・弁天・おユキ
ラムの幼なじみ・宇宙人の友人
テン
ラムのいとこ・あたると対立
サクラ・錯乱坊
親族関係・神社や怪異をめぐる縁
竜之介と父
浜茶屋を舞台にした親子の対立
人物の主なつながりを整理した概念図。すべての恋愛感情やエピソードを示すものではありません。
公式キャラクター紹介でも、あたるとしのぶの幼なじみ関係、ラムとラン・弁天・おユキの幼なじみ関係、面堂と水乃小路飛麿のライバル関係などが紹介されています。
【歴代アニメと2026年最新情報】旧作・新作の声優や作品展開はどう違う?
『うる星やつら』のキャラクターを語る際には、1981年版と2022年版の違いも押さえておきたいところです。同じキャラクターでも、時代によって演技や映像表現が変化しています。
1981年版と2022年版の主な違い1981年版は、1981年10月14日から1986年3月19日まで放送されたテレビアニメです。文化庁のメディア芸術データベースにも、当時の作品情報と出演声優が記録されています。
2022年版は、小学館創業100周年を記念して企画された完全新作です。原作からエピソードを選び、全4クールで構成されました。アニメーション制作はdavid productionが担当しています。
大きな違いは、単なる声優交代だけではありません。旧作を知る世代には懐かしさがあり、新しい視聴者には現代的な映像表現で作品に触れられるという、それぞれの楽しみ方があります。
2022年版の声優交代で注目したいポイント特に注目されるのは、主人公とヒロインのキャストです。
- 諸星あたる:古川登志夫から神谷浩史へ。
- ラム:平野文から上坂すみれへ。
- 面堂終太郎:神谷明から宮野真守へ。
- 三宅しのぶ:島津冴子から内田真礼へ。
- テン:杉山佳寿子から悠木碧へ。
また、旧作のラム役だった平野文が、2022年版ではラムの母親役を担当していることも興味深いポイントです。旧作を知るファンにとっては、キャストの世代を超えたつながりを感じられる配役になっています。
2026年現在の公式情報と作品展開2026年11月4日時点で確認できるTVアニメ公式サイトのNEWS欄では、2024年8月1日のコミックマーケット104でのポストカード配布会に関する告知が、掲載されている最新のお知らせです。2022年版テレビアニメはすでに全46話で完結しており、公式サイトには2026年の新シリーズ放送決定は掲載されていません。
また、2024年にはTVアニメ『うる星やつら』展が開催され、東京、京都、新潟、静岡などを巡回しました。静岡会場は2025年8月17日に終了しており、展覧会の公式サイトでも本展の終了が案内されています。
したがって、2026年の作品情報を調べる際には、テレビアニメの放送実績、旧作と新作のキャスト、過去の展覧会・関連企画を区別して把握することが大切です。過去のイベント情報を現在開催中の企画と取り違えないようにしたいところです。
【キャラクターの人気と評判】世代を超えて支持されるのは誰?
『うる星やつら』には、ラムのような象徴的なヒロインだけでなく、あたるや面堂、しのぶ、竜之介など、それぞれに違った魅力を持つ人物がそろっています。
キャラクターの人気を考えるときには、単純な登場回数だけでなく、物語に与える影響や性格の面白さ、ほかの人物との関係性も重要です。
ラムが作品の象徴として親しまれる理由ラムは、ビジュアルの印象が強く、作品を代表するキャラクターです。虎柄の衣装、角、電撃、特徴的な話し方など、ひと目で認識できる要素がそろっています。
加えて、嫉妬深いのに一途という性格も印象的です。強い能力を持ちながら恋愛では不器用なところが、親しみやすさにつながっています。
あたるは欠点の多さが魅力になる主人公あたるは、模範的な主人公とは正反対の人物です。女好きで調子がよく、何度失敗しても同じような行動を繰り返します。
しかし、欠点があるからこそ、時折見せる優しさや本音が際立ちます。ラムとの関係がどのように変化するのかという点も、物語を追う楽しみです。
面堂と竜之介はギャップが魅力面堂は、容姿と財力を備えた御曹司でありながら、意外な弱点や子どもっぽい一面を持っています。完璧に見える人物が騒動の中心になることで、コメディーとしての面白さが生まれます。
竜之介は、短髪で男勝りな振る舞いが印象的ですが、公式設定でも美少女として紹介されています。父親との衝突や、周囲からの扱われ方が、独特のキャラクター性を作っています。
人気ランキングを見るときの注意点インターネット上にはキャラクターの人気ランキングや投票結果が数多くあります。ただし、調査対象や投票期間、投票者の年齢層によって順位は変わります。
特定のランキングを作品全体の公式人気順位と受け取るのは適切ではありません。旧作をリアルタイムで見た世代と、2022年版から入った世代では、思い入れのあるキャラクターが異なることもあります。
作品を楽しむなら、順位だけで判断せず、好きな性格や関係性、印象に残ったエピソードを基準にキャラクターを選ぶのがおすすめです。
【よくある質問】うる星やつらのキャラクターに関するFAQ
Q1:うる星やつらの主人公とヒロインは誰ですか?
A1:主人公は地球人の高校生・諸星あたる、ヒロインは鬼族の宇宙人・ラムです。ラムはあたるをダーリンと呼び、一途に愛しています。
Q2:2022年版のラムと諸星あたるの声優は誰ですか?
A2:ラム役は上坂すみれ、諸星あたる役は神谷浩史です。旧作ではラムを平野文、あたるを古川登志夫が演じました。
Q3:面堂終太郎と三宅しのぶの声優は誰ですか?
A3:2022年版では、面堂終太郎を宮野真守、三宅しのぶを内田真礼が担当しています。
Q4:ラン、弁天、おユキはラムとどのような関係ですか?
A4:3人ともラムの幼なじみです。ランは二面性のある少女、弁天は豪快な福の神、おユキは海王星の女王である雪女という、それぞれ異なる個性を持っています。
Q5:テンとラムはどのような関係ですか?
A5:テンはラムのいとこです。鬼族の子どもで、口から炎を吐く能力があります。女の子好きで、あたるを敵視するところも特徴です。
Q6:うる星やつらの2022年版アニメは何話までありますか?
A6:全46話です。2024年6月20日に最終話が放送され、全4クールのシリーズが完結しました。
Q7:2026年にうる星やつらの新作アニメは放送されますか?
A7:2026年11月4日時点で、TVアニメ公式サイトには新シリーズの放送決定は掲載されていません。確認できる2022年版は全46話で完結しています。
『うる星やつら』の魅力は、ラムと諸星あたるの恋愛だけではありません。しのぶの怪力と繊細さ、面堂の御曹司らしさと意外な素顔、ランの二面性、弁天の豪快さ、おユキの冷静さ、竜之介と父親の親子関係など、登場人物一人ひとりに独自の魅力があります。
2022年版アニメでは、神谷浩史、上坂すみれ、内田真礼、宮野真守をはじめとする声優陣が、それぞれのキャラクターに新たな表情を与えました。1981年版のキャストと比較することで、長い歴史を持つ作品ならではの楽しみ方もできます。
キャラクターを調べる際は、名前や声優だけでなく、種族、性格、家族構成、恋愛関係、友情関係まで押さえるのがポイントです。そうすることで、個々の登場人物の魅力だけでなく、友引町で繰り広げられる騒動の面白さも、より深く理解できます。
世代を超えて親しまれてきた『うる星やつら』。お気に入りのキャラクターを見つけながら、原作漫画と歴代アニメ、それぞれの世界を楽しんでみてください。