『ベイマックス』の音楽を調べると、AIやフォール・アウト・ボーイ以外にも複数のアーティストの楽曲が登場します。
ここで注意したいのは、映画本編で流れる曲と、オリジナル・サウンドトラックのアルバムに収録された曲は必ずしも一致しないことです。
映画本編で確認できる主なボーカル楽曲
1. Boca Dulce Boca
アーティスト:ホセ・ルイス・ロドリゲス
ハニー・レモンが登場する場面などで使われるラテン系の楽曲。映画の明るくコミカルな雰囲気を引き立てる。
2. Eye of the Tiger
アーティスト:Survivor
力強いロックナンバー。ヒロが研究や発明に取り組む場面に関連して使用される楽曲として知られる。
3. Immortals
アーティスト:Fall Out Boy
ヒロたちがヒーローチームとして活動する場面を盛り上げる、本作のために制作されたオリジナル楽曲。
4. Story (English Version)
アーティスト:AI
日本公開版のエンドソング。物語を締めくくる重要な楽曲。
この4曲は、劇中音楽を理解するうえで押さえておきたいボーカル楽曲です。ただし、すべてが同じサウンドトラックCDに収録されているわけではありません。
特に「Boca Dulce Boca」と「Eye of the Tiger」は、映画で使用された既存曲ですが、日本盤の公式サウンドトラックの商品掲載曲目には含まれていません。
この違いを知らずにCDの収録曲だけを調べると、映画で聴いた曲が見つからず、疑問が残ることがあります。
【サントラ全曲解説】ヘンリー・ジャックマンが手掛けた映画音楽の魅力

『ベイマックス』の劇伴を担当したのは、イギリス出身の作曲家ヘンリー・ジャックマンです。
ディズニー公式作品ページでも音楽担当として名前が掲載されています。ジャックマンは映画のアクションだけでなく、ヒロとベイマックスの関係性や、仲間たちとの絆を表現する音楽を構築しました。
オーケストラと電子音楽を融合したサウンド米ディズニーが2014年10月に発表したサウンドトラック資料によると、ジャックマンは77人編成のオーケストラを使用して劇伴を制作しました。
作品の舞台となるサンフランソウキョウは、サンフランシスコと東京の文化を融合した架空都市です。その未来的な街並みやロボット工学をテーマにした物語に合わせ、オーケストラの旋律に電子音楽の要素を取り入れています。
監督のドン・ホールも、メロディーを重視したテーマを持たせながら、電子音楽によって技術的な新しさを追求する方向性を説明しています。
そのため、作品の音楽は単純なアクション映画のBGMではありません。テクノロジーへの期待、ヒーローとしての高揚感、そして家族や仲間への思いが一つの音楽世界にまとめられています。
日本盤オリジナル・サウンドトラックの収録曲ユニバーサルミュージックの商品情報に掲載されている日本盤は、全21曲です。フォール・アウト・ボーイの「Immortals」に加え、ヘンリー・ジャックマンの劇伴曲、AIの「Story (English Version)」が収録されています。
収録曲は次のとおりです。
『ベイマックス』オリジナル・サウンドトラック/日本盤掲載曲目
{#each [{n:"01",t:"Immortals",a:"Fall Out Boy"},{n:"02",t:"Hiro Hamada"},{n:"03",t:"Nerd School"},{n:"04",t:"Microbots"},{n:"05",t:"Inflatable Friend"},{n:"06",t:"Huggable Detective"},{n:"07",t:"The Masked Man"},{n:"08",t:"One of the Family"},{n:"09",t:"One of the Family"},{n:"10",t:"Upgrades"},{n:"11",t:"The Streets of San Fransokyo"},{n:"12",t:"To the Manor Born"},{n:"13",t:"So Much More"},{n:"14",t:"First Flight"},{n:"15",t:"Silent Sparrow"},{n:"16",t:"Family Reunion"},{n:"17",t:"Big Hero 6"},{n:"18",t:"I Am Satisfied with My Care"},{n:"19",t:"Signs of Life"},{n:"20",t:"Reboot"},{n:"21",t:"Story (English Version)",a:"AI"}] as track}
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{#if track.n!=="21"}
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注:曲名はユニバーサルミュージックの日本盤商品ページに基づく表記です。同ページでは8曲目と9曲目が同じ曲名で掲載されています。
特に注目したいのは、最後の21曲目にAIの英語版「Story」が配置されている点です。映画の本編音楽を聴いた後にエンドソングを楽しめる構成になっています。
なお、アルバムに収録された劇伴曲は、映画の場面を音楽だけで振り返る楽しみ方にも適しています。「Hiro Hamada」「First Flight」「Family Reunion」など、登場人物や物語の展開を連想させる曲名も見どころです。
【歌詞の意味を和訳】StoryとImmortalsが伝えるメッセージ
楽曲をより深く理解するには、英語詞の意味を知ることも欠かせません。両曲は同じ映画に使われていますが、歌詞が表現する感情には違いがあります。
AI「Story (English Version)」の歌詞の意味「Story (English Version)」は、孤独や不安を抱えていた人が、大切な誰かとの出会いによって自分らしさを取り戻していくという内容です。
英語版では、相手がそばにいることで一人ではないと感じられること、相手が落ち込んだときには今度はこちらが支えたいという思いが描かれています。
ユニバーサルミュージックが2014年12月に紹介した歌詞の比較では、日本語オリジナルのサビにある「一人じゃないから」というメッセージが、英語版では「I'm not alone, You're by my side」という表現になっています。
この部分を日本語の意味に置き換えると、「私は一人じゃない。あなたがそばにいてくれるから」というニュアンスです。
さらに英語版には、相手が苦しいときには自分が支え、涙をぬぐい、笑顔を取り戻せるように寄り添いたいという相互的な愛情も込められています。
ヒロとベイマックスの関係に当てはめると、ベイマックスがヒロを守るだけではなく、ヒロもベイマックスとの出会いによって成長していく姿と重なります。
Immortalsの歌詞の意味と日本語訳のポイントフォール・アウト・ボーイの「Immortals」は、AIの「Story」とは異なり、仲間とともに困難に立ち向かうことや、誰かのために行動する勇気を感じさせる楽曲です。
タイトルの「Immortals」は、日本語では「不滅の存在」「永遠に生き続ける者たち」といった意味に訳せます。
ただし、ここでいう不滅は、文字どおり肉体が死なないという意味だけではありません。仲間と築いた絆や、誰かのために成し遂げたことが、その後も意味を持ち続けるという解釈が作品のテーマに合います。
パトリック・スタンプの制作コメントでも、兄のために立ち上がる少年の姿や、仲間たちが力を合わせて目標に向かうことが楽曲の着想として語られています。
このため、Immortalsの歌詞を理解する際には、個人の強さだけではなく、チームとしての強さに注目するのがおすすめです。
2曲の歌詞の意味を比較| 楽曲 | 歌詞の中心的な意味 | 映画とのつながり |
|---|---|---|
| Story | 愛情、安心感、相互の支え合い | ヒロとベイマックスの絆 |
| Immortals | 勇気、仲間、共同の勝利 | ビッグ・ヒーロー・シックスの結束 |
どちらも人とのつながりを描いていますが、Storyは個人と個人の深い絆、Immortalsは仲間同士が力を合わせる集団の絆に重点を置いています。
なお、歌詞の全編をそのまま日本語に置き換えるよりも、こうしたテーマや物語との対応関係を理解すると、映画の音楽としての魅力がより伝わります。
【2026年最新情報】ベイマックスの主題歌に変更や新発表はある?
2026年11月4日現在、『ベイマックス』の日本版エンドソングとして案内されている楽曲は、引き続きAIの「Story (English Version)」です。
ディズニー公式の作品紹介ページでは、音楽担当としてヘンリー・ジャックマン、日本版エンドソングとしてAIの「Story (English Version)」が掲載されています。
また、ユニバーサルミュージックの公式商品情報でも、日本盤サウンドトラックにAIの英語版が特別収録されていることを確認できます。
2026年に押さえておきたい3つの事実- 主題歌の基本情報は変わっていない: 日本版エンドソングはAIの英語版「Story」。
- Immortalsも作品の重要曲: フォール・アウト・ボーイの楽曲はヒーローチームの活躍を彩る。
- 劇伴の担当者はヘンリー・ジャックマン: 映画全体の音楽を構成した作曲家として公式に紹介されている。
2014年の公開から時間が経過しても、AIの「Story」が作品を象徴する楽曲として語られる理由は、ヒロとベイマックスの関係を端的に表現しているからです。
2026年の時点で、別の楽曲が日本版エンドソングに変更されたという公式発表は確認できません。新しい作品情報と過去の起用経緯を混同せず、ディズニー公式の表記を基準にするとよいでしょう。
【よくある質問】ベイマックスの主題歌に関するFAQ
Q1:ベイマックスの主題歌はAIの「Story」ですか?
日本公開版のエンドソングはAIの「Story (English Version)」です。日本語オリジナル版ではなく、英語詞で歌われたバージョンが使用されています。
Q2:ベイマックスの海外版の主題歌はImmortalsですか?
「Immortals」はフォール・アウト・ボーイによる本編のオリジナル楽曲です。ヒーローチームの変身・活躍場面に使われています。日本版のエンドソングであるAIの「Story」とは役割が異なります。
Q3:Storyの英語版はいつ発売されましたか?
2014年10月22日に配信限定シングルとしてリリースされました。日本盤サウンドトラックにも特別収録されています。
Q4:Storyはベイマックスのために作られた曲ですか?
いいえ。オリジナル版は2005年5月18日に発売されたAIのシングルです。映画への起用に合わせて英語版が制作され、日本版エンドソングに採用されました。
Q5:ベイマックスの音楽を担当したのは誰ですか?
劇伴を担当したのはヘンリー・ジャックマンです。フォール・アウト・ボーイもオリジナル楽曲「Immortals」を提供しています。
Q6:日本盤サウンドトラックにはStoryとImmortalsの両方が入っていますか?
はい。ユニバーサルミュージックの日本盤商品情報では、1曲目に「Immortals」、21曲目に「Story (English Version)」が掲載されています。
Q7:ベイマックスのエンドロールで流れる曲は何ですか?
日本公開版ではAIの「Story (English Version)」です。海外版の本編オリジナル楽曲「Immortals」と混同しないようにしましょう。
映画『ベイマックス』の日本版エンドソングは、AIの「Story (English Version)」です。2005年に発表された代表曲を英語詞化した楽曲で、2014年12月20日の日本公開に先立つ10月22日に配信が始まりました。
採用の決め手となったのは、ヒロとベイマックスが育んでいく絆と、「Story」が描く大切な人を思う気持ちの共通性です。
一方、フォール・アウト・ボーイの「Immortals」は、仲間とともにヒーローへ成長する物語を盛り上げるオリジナル楽曲。ヘンリー・ジャックマンの劇伴や「Boca Dulce Boca」「Eye of the Tiger」といった楽曲も、映画の世界観を支えています。
最後に、目的別のおすすめを整理します。
- 日本版エンドロールの曲を聴きたい人:AI「Story (English Version)」
- ヒーローたちの活躍を思い出したい人:Fall Out Boy「Immortals」
- 映画の情景や感情を音楽で振り返りたい人:ヘンリー・ジャックマンのオリジナル・スコア
- 劇中で流れる既存曲も楽しみたい人:「Boca Dulce Boca」「Eye of the Tiger」
『ベイマックス』の音楽の魅力は、単に感動的な主題歌があることだけではありません。誰かを守る愛情、仲間と協力する勇気、そして人と人とのつながりという作品のテーマが、異なるジャンルの楽曲によって表現されている点にあります。
2026年に改めて作品を楽しむなら、ぜひAIの「Story」とフォール・アウト・ボーイの「Immortals」を聴き比べてみてください。同じ映画から生まれた2曲が、それぞれ違う角度から『ベイマックス』の魅力を伝えてくれます。
主な参照資料
- ウォルト・ディズニー・ジャパン「ベイマックス」公式作品紹介
- ユニバーサルミュージック「Story (English Version)」2014年10月22日発表資料
- ユニバーサルミュージック「ベイマックス オリジナル・サウンドトラック」商品情報
- ウォルト・ディズニー・レコード「Big Hero 6 Soundtrack」2014年10月14日発表資料
- 映画.com、シネマトゥデイ、クランクインの2014年公開時の報道