両作品の配役を最初に比較すると、同じ役名でも俳優が異なることが分かります。
特に間違えやすいのが、八角民夫、原島万二、北川誠、坂戸宣彦の4人です。
- 八角民夫:映画版は野村萬斎、NHKドラマ版は吉田鋼太郎
- 原島万二:映画版は及川光博、NHKドラマ版は東山紀之
- 北川誠:映画版は香川照之、NHKドラマ版は石橋凌
- 坂戸宣彦:映画版は片岡愛之助、NHKドラマ版は眞島秀和
つまり、映画版で野村萬斎が演じた八角民夫を、2013年のNHKドラマでは吉田鋼太郎が演じています。東山紀之と及川光博も、どちらも原島万二役ですが、出演する作品が異なります。
【2019年公開】映画『七つの会議』キャスト・役名一覧
映画『七つの会議』
- 公開日:2019年2月1日
- 上映時間:119分
- 主演:野村萬斎
- 監督:福澤克雄
- 原作:池井戸潤
- 配給:東宝
映画.com・作品情報より
映画版は、野村萬斎を中心に、香川照之、及川光博、片岡愛之助など、存在感のある俳優が集結しています。
| 役名 | 出演者 |
|---|---|
| 八角民夫 | 野村萬斎 |
| 北川誠 | 香川照之 |
| 原島万二 | 及川光博 |
| 坂戸宣彦 | 片岡愛之助 |
| 三沢逸郎 | 音尾琢真 |
| 新田雄介 | 藤森慎吾 |
| 浜本優衣 | 朝倉あき |
| 佐野健一郎 | 岡田浩暉 |
| 田部 | 木下ほうか |
| 淑子 | 吉田羊 |
| 三沢奈々子 | 土屋太鳳 |
| 奈倉翔平 | 小泉孝太郎 |
| 星野 | 溝端淳平 |
| 飯山孝実 | 春風亭昇太 |
| 江木恒彦 | 立川談春 |
| 加茂田久司 | 勝村政信 |
| 村西京助 | 世良公則 |
| 梨田元就 | 鹿賀丈史 |
| 宮野和広 | 橋爪功 |
| 徳山郁夫 | 北大路欣也 |
八角民夫(やすみ・たみお)
営業一課の万年係長。周囲からは仕事に熱心でない社員と思われていますが、社内のパワハラ問題をきっかけに、物語の核心に関わっていきます。
野村萬斎にとって、本作は初めてのサラリーマン役としても知られています。
狂言師として培ってきた独特の身体表現や間の取り方が、八角の飄々とした態度と、時折見せる鋭い表情に生かされています。
一見すると頼りない社員なのに、物語が進むにつれて周囲の人物を圧倒する存在へ変化していく。この人物像が映画版の大きな見どころです。
香川照之:北川誠役
北川誠(きたがわ・まこと)
東京建電の営業部長。結果を重視する方針を掲げ、営業部の社員に厳しい成果を求める人物です。
香川照之が演じる北川は、会社組織の中で数字と実績を優先する管理職の象徴的な存在です。
『半沢直樹』など池井戸潤作品の映像化で知られる俳優が集まった映画版の中でも、香川の存在感は見逃せません。
及川光博:原島万二役
原島万二(はらしま・まんじ)
営業部で万年二番手に甘んじてきた人物。坂戸の異動後、営業一課の新課長に任命されます。
原島は、突然の人事に戸惑いながらも、社内で起きている不可解な出来事を調べ始めます。
八角の正体や会社に隠された問題を追いかける役割を担い、観客が企業の秘密に近づくための案内役にもなっています。
片岡愛之助:坂戸宣彦役営業一課のエースとして知られる課長です。
八角の怠慢な勤務態度を問題視し、厳しく叱責します。しかし、その後に八角からパワハラで訴えられ、異動処分を受けることになります。
片岡愛之助の存在感が、八角との対立を物語の発端として印象づけています。
映画版のその他の出演者にも注目映画版は主役級の俳優だけでなく、脇を固めるキャストも充実しています。
- 音尾琢真・藤森慎吾:東京建電の社員役
- 朝倉あき:浜本優衣役。社内の秘密に関わる人物
- 吉田羊:淑子役
- 土屋太鳳:三沢奈々子役
- 小泉孝太郎・溝端淳平:会社を取り巻く人物
- 立川談春・春風亭昇太:物語に登場する重要人物
- 勝村政信・世良公則:企業関係者役
- 鹿賀丈史・橋爪功・北大路欣也:会社の上層部を担うベテラン俳優陣
こうした多彩な顔ぶれによって、単なる八角と坂戸の対立にとどまらず、企業全体を巻き込む群像劇として仕上がっています。
【2013年NHKドラマ版】東山紀之・吉田鋼太郎らの出演者一覧
NHK土曜ドラマ『七つの会議』
- 放送期間:2013年7月13日~8月3日
- 放送回数:全4回
- 主演:東山紀之
- 脚本:宮村優子
- 音楽:横山克
- 演出:堀切園健太郎、新田真三
2013年版は、映画版とは異なり、東山紀之が演じる原島万二を中心に展開します。
営業成績が振るわない原島が、突然の人事異動をきっかけに、会社で起きている問題の真相を追い始めるという構成です。
NHKドラマ版の主要キャスト| 役名 | 出演者 |
|---|---|
| 原島万二 | 東山紀之 |
| 八角民夫 | 吉田鋼太郎 |
| 原島江利子 | 戸田菜穂 |
| 佐伯浩光 | 田口淳之介 |
| 坂戸宣彦 | 眞島秀和 |
| 加瀬孝毅 | 堀部圭亮 |
| 浜本優衣 | 村川絵梨 |
| 稲葉要 | 中村育二 |
| 原島万作 | 竜雷太 |
| 三次逸郎 | 甲本雅裕 |
| 三次奈々子 | 遊井亮子 |
| 佐野健一郎 | 豊原功補 |
| 北川誠 | 石橋凌 |
| 宮野和広 | 長塚京三 |
原島万二
営業部の課長。業績が振るわず、上司から叱責されることも多い人物です。
東山紀之が演じる原島は、映画版の及川光博が演じる原島と同じ役名です。
ただし、ドラマ版では物語の中心人物としての立場がより明確になっています。不可解な人事の裏側を探り、会社の実態に迫る過程が全4話を通じて描かれます。
吉田鋼太郎:八角民夫役
八角民夫
営業一課の万年係長。坂戸をパワハラで訴えた人物です。
映画版では野村萬斎が演じた八角を、NHKドラマ版では吉田鋼太郎が担当しています。
舞台経験も豊富な吉田鋼太郎の演技によって、八角の不思議な存在感や、周囲が理解できない行動の裏側が物語の謎として際立ちます。
眞島秀和:坂戸宣彦役眞島秀和が演じる坂戸は、営業部のエースとして認められている人物です。
映画版では片岡愛之助が同じ役を演じています。
八角とのパワハラ問題をきっかけに異動となる人物であり、物語の出発点を担います。
NHKドラマ版を支えるベテラン俳優陣脇役にも実力派がそろっています。
- 石橋凌:北川誠役
- 長塚京三:宮野和広役
- 豊原功補:佐野健一郎役
- 戸田菜穂:原島江利子役
- 竜雷太:原島万作役
- 甲本雅裕:三次逸郎役
- 村川絵梨:浜本優衣役
- 堀部圭亮:加瀬孝毅役
映画版の香川照之が演じた北川誠を、NHK版では石橋凌が担当している点も見逃せません。
同じ企業の人間関係を描きながら、俳優の組み合わせが変わることで、作品の印象も大きく変化しています。
【キャスト相関図・比較表】映画版とドラマ版の配役はどう違う?
両作品の人間関係を理解するには、役名と俳優の対応だけでなく、それぞれの人物が会社でどのような立場にあるのかを押さえることが大切です。
主要人物の関係性物語の舞台は、中堅メーカーの東京建電です。
- 北川誠:営業部長として結果第一主義を推進する。
- 坂戸宣彦:営業一課の課長で、実績を上げているエース社員。
- 八角民夫:営業一課の万年係長。坂戸をパワハラで訴える。
- 原島万二:坂戸の後任として営業一課の課長に就任し、事件の真相を追う。
この4人の関係が、物語の骨格になっています。
映画版・NHKドラマ版の配役と作品比較以下の表で、主要人物の俳優と作品の違いをまとめます。
検索時に見落としやすいのが北川誠役です。
映画版では香川照之、NHKドラマ版では石橋凌が演じています。
また、宮野和広役は映画版が橋爪功、NHK版が長塚京三です。
同じ役名で比較すると、それぞれの俳優がどのように人物を表現しているかを見比べる楽しさがあります。
【映画版とドラマ版の違い】池井戸潤の原作はどう映像化された?
原作:池井戸潤『七つの会議』
- 単行本刊行:2012年11月
- 出版社:日本経済新聞出版社
- ページ数:403ページ
- 物語構成:全8章
原作は、トップセールスマンだった坂戸を、年上の部下である八角がパワハラで訴えるところから始まります。
不可解な人事の裏側を調べる原島を通して、東京建電と取引先を取り巻く秘密が明らかになっていきます。
特徴的なのは、原作が8章で構成され、章ごとに異なる人物の視点を通して企業の実態を描くことです。
映画版とNHKドラマ版は、この原作をそれぞれ異なる主人公の視点で再構成しています。
2013年NHKドラマ版は原島を中心に展開NHK版は東山紀之が演じる原島万二を中心に、全4回でストーリーを展開します。
原島は、業績が振るわず、上司から叱責される立場にあります。
ところが、坂戸の異動によって営業一課の課長に任命され、会社の内部で起きている不可解な出来事に向き合うことになります。
約230分という放送尺を使えるため、映画版とは異なるテレビドラマならではの構成になっています。
各話のタイトルは以下の通りです。
- 第1回「だれかが消えていく」
- 第2回「二度と戻れない」
- 第3回「すべてが壊れていく」
- 第4回「だれかが生き残る」
映画版は野村萬斎が演じる八角民夫を中心に、119分で物語をまとめています。
八角の一見やる気のない態度と、坂戸の異動をめぐる謎が、作品を引っ張る大きな要素です。
監督を務めた福澤克雄は、『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』など、池井戸潤作品の映像化に関わってきた人物です。
映画版には、香川照之、及川光博、片岡愛之助など、池井戸作品のドラマでも存在感を発揮してきた俳優が集まりました。
シネマトゥデイの2019年の分析記事でも、こうしたスタッフ・キャストの集結と、従来の池井戸作品を思わせる演出が映画の特徴として取り上げられています。
2作品は続編ではなく、同じ小説をもとにした別々の実写化ここは誤解しやすいポイントです。
2013年版と2019年版は、前作と続編の関係ではありません。
どちらも池井戸潤の同じ小説を原作とする独立した映像化作品です。
そのため、八角役や原島役などの俳優が変更されたというよりも、作品ごとにキャスティングと物語の中心人物を設定し直したものと理解すると分かりやすくなります。
【プロの結論】七つの会議はどちらから見るべき?
映画版とNHKドラマ版は、優劣を決めるよりも、何を楽しみたいかによって選ぶのがおすすめです。
映画版がおすすめの人
- 野村萬斎の八角民夫を見たい人
- 香川照之、及川光博、片岡愛之助の共演を楽しみたい人
- 119分で企業サスペンスを一気に楽しみたい人
- 福澤克雄監督の池井戸作品らしい演出が好きな人
NHKドラマ版がおすすめの人
- 東山紀之の原島万二を見たい人
- 吉田鋼太郎の八角民夫を見たい人
- 眞島秀和や石橋凌などの出演作に興味がある人
- 全4話を通じて、原島の視点から会社の秘密を追いたい人
特に面白いのは、八角民夫という同じ人物を野村萬斎と吉田鋼太郎が演じている点です。
俳優の表現方法が違えば、同じ台詞や行動でも受け取る印象は変わります。
また、原島万二も及川光博と東山紀之という異なる個性の俳優が演じています。
作品を比較するなら、まず映画版を見てからNHK版を見る方法もおすすめです。 先に映画で八角の謎を知り、その後にドラマで原島の視点から物語を見直すと、人物関係や組織の構造を別の角度から楽しめます。
【七つの会議のキャスト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:映画『七つの会議』で八角民夫を演じている俳優は誰?
映画版では野村萬斎が演じています。2013年のNHKドラマ版では吉田鋼太郎が同じ八角民夫役を担当しています。
Q2:香川照之は七つの会議で何役を演じている?
2019年の映画版で、東京建電の営業部長・北川誠を演じています。2013年のNHKドラマ版では、同じ北川誠を石橋凌が演じました。
Q3:東山紀之と及川光博は同じ役を演じている?
はい。どちらも原島万二役です。2013年のNHKドラマ版では東山紀之、2019年の映画版では及川光博が演じています。
Q4:眞島秀和は七つの会議で何役?
2013年のNHKドラマ版で、営業部のエース社員・坂戸宣彦を演じています。映画版では片岡愛之助が同じ役を担当しています。
Q5:七つの会議の映画版とドラマ版は同じストーリー?
どちらも池井戸潤の同名小説を原作としていますが、主人公の置き方やストーリーの構成が異なります。NHKドラマ版は原島万二を中心に全4回で展開し、映画版は八角民夫を中心に119分で描いています。
『七つの会議』には、2013年のNHKドラマ版と2019年の映画版があり、同じ原作でも主演俳優や配役、物語の視点が異なります。
映画版は野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助らの豪華共演が魅力。NHKドラマ版は東山紀之、吉田鋼太郎、眞島秀和、石橋凌らによる演技と、原島万二を中心としたストーリーが見どころです。
特に覚えておきたい配役は、映画版の野村萬斎=八角民夫、香川照之=北川誠、及川光博=原島万二、NHKドラマ版の吉田鋼太郎=八角民夫、東山紀之=原島万二、眞島秀和=坂戸宣彦という組み合わせです。
2026年に改めて作品を楽しむなら、俳優の違いだけでなく、同じ企業の不正を異なる人物の視点から描いた2作品として見比べてみてください。池井戸潤の原作が持つ企業社会への鋭い問いかけも、より深く味わえるはずです。
主な参考資料:NHKエンタープライズ「七つの会議 DVD-BOX」、NHKグループモール作品情報、映画.com『七つの会議』作品情報、東宝・TBS関連作品資料、集英社『七つの会議』書籍情報、シネマトゥデイの映画評・分析記事。