「マジェスティック」が初めてライブで演奏されたのは、2018年9月29日にアメリカ・ハワイ州ホノルルのNeal S. Blaisdell Concert Hallで開催された「B’z PARTY Presents B’z Pleasure in Hawaii」です。
この公演はB’zのファンクラブ会員向けイベントとして開催され、セットリストの11曲目に「マジェスティック」が組み込まれました。
当時はまだCD化されていませんでしたが、すでにポッキーのCMで楽曲を耳にしていたファンもいました。つまり、ライブ会場で初めて聴く完全な未発表曲とは異なり、CMで知っていたメロディーを初めてステージ上の演奏として体験できる機会だったのです。
ライブデータを記録するeasygo!の公演記録でも、この演奏は「ライブ初演奏」として整理されています。
2018年9月29日のハワイ公演が初披露であり、2019年のアルバム発売やツアーで初めて演奏されたわけではありません。この区別は、楽曲の歴史を調べる際に押さえておきたいポイントです。
フルバージョンはいつ公開された?「マジェスティック」のフルバージョンが初めて公開されたのは、2018年10月2日です。
江崎グリコは、ポッキーCMと連動したWEB限定動画「何本分話そうかな・超ロング篇」を公開しました。映像の長さは7分6秒で、テレビCMでは描き切れなかった家族の物語が展開されています。
テレビCMでは母親の視点を中心に物語が進みますが、超ロング篇では南沙良さんが演じる娘の悩みや葛藤、母親に対する思いなどがより詳しく描かれました。
この映像の中で、B’zの「マジェスティック」がフルバージョンで初披露されました。Billboard JAPANも2018年10月2日付の記事で、この公開を報じています。
ここで注意したいのは、7分6秒という数字は映像作品全体の長さであり、楽曲単体の長さではないということです。アルバム『NEW LOVE』に収録された音源は4分14秒です。
そのため、フルバージョンを探している人は、次の3つを区別すると分かりやすくなります。
- テレビCM版:15秒・30秒などの広告用映像。
- WEB限定超ロング篇:7分6秒のドラマ映像と楽曲のフルバージョン。
- アルバム版:『NEW LOVE』5曲目に収録された4分14秒の音源。
CMの短い部分だけでは伝わりにくかった歌詞の展開や、メロディー全体の構成を味わえるようになったことも、このWEB公開の大きな意味でした。
【プロの結論】「マジェスティック」がタイアップ曲を超えて愛される理由

「マジェスティック」を評価するうえで重要なのは、ポッキーCMとの相性だけを見るのではなく、楽曲単体としてのメッセージを理解することです。
この曲には、広告音楽としての分かりやすさと、B’zのオリジナル作品としての奥行きが共存しています。
CMの世界観と歌詞が自然につながっているタイアップ曲では、商品のイメージと楽曲のテーマが必ずしも一致するとは限りません。しかし「マジェスティック」では、会話や家族のつながりというCMの中心テーマが、歌詞にも自然に反映されています。
ポッキーを食べながら会話するという具体的な提案と、誰かの話を聞くことに価値を見いだす歌詞。この2つが別々のメッセージにならず、一つの物語として成立しています。
家族だけでなく、幅広い人間関係に当てはまるCMの映像は親子を中心に構成されていますが、歌詞の解釈は家族関係だけに限定されません。
友人、恋人、同僚、久しぶりに会った人など、日常の中で誰かと話す機会は誰にでもあります。相手の話を聞くこと、自分の気持ちを伝えること、何気ない言葉を大切にすることは、あらゆる人間関係に共通するテーマです。
加えて、自分の好きなことを隠さずに生きるというメッセージもあるため、単なる家族愛のバラードとして聴くよりも、自己肯定や他者との関係を描いた楽曲として捉えると、作品の幅が広がります。
どんな人におすすめできる曲なのか特におすすめしたいのは、次のような人です。
- B’zのロックナンバーだけでなく、穏やかなバラードも楽しみたい人。
- 稲葉浩志の歌詞に込められた人間関係や人生観に興味がある人。
- ポッキーCMの親子の物語を覚えていて、楽曲の全体像を知りたい人。
- 日常の会話や身近な人との時間を大切にしたい人。
- 『NEW LOVE』の収録曲を改めて聴き直したい人。
反対に、B’zの激しいギターサウンドやスピード感のあるロックを最優先で求める人にとっては、最初の印象が少し異なる可能性があります。この曲は、派手な高揚感よりも、歌詞とメロディーが生み出す穏やかな余韻を楽しむ作品です。
聴く際は、まず歌詞の内容を意識し、その後にメロディーや松本孝弘のギターを含むサウンド全体に耳を傾けると、CMで聴いたときとは違う魅力を感じられます。
作品を理解するための最も重要な視点は、「マジェスティック」という大きな言葉が、実は日常の小さな出来事に向けられていることです。 何気ない会話や誰かの声が、自分にとってどれほど大切なものなのか。その価値を再発見させてくれるところに、この曲の本質があります。
「B’zのマジェスティック」に関するよくある質問(FAQ)
Q1:B’z「マジェスティック」の作詞・作曲は誰ですか?
A1:作詞は稲葉浩志、作曲は松本孝弘です。編曲はYukihide “YT” Takiyamaが担当しています。
Q2:「マジェスティック」の発売日と収録アルバムは?
A2:2019年5月29日発売の21作目のオリジナルアルバム『NEW LOVE』に収録されています。アルバムの5曲目で、収録時間は4分14秒です。
Q3:「マジェスティック」のライブ初披露とフルバージョン公開はいつですか?
A3:ライブ初披露は2018年9月29日の「B’z PARTY Presents B’z Pleasure in Hawaii」です。フルバージョンは同年10月2日公開のポッキーWEB限定超ロング篇で初披露されました。
B’zの「マジェスティック」は、江崎グリコのポッキーCMのために書き下ろされた、稲葉浩志作詞・松本孝弘作曲のバラードです。
2018年9月4日のCM放送開始をきっかけに世に登場し、同年9月29日のハワイ公演でライブ初披露。10月2日にはWEB限定動画でフルバージョンが公開され、2019年5月29日にアルバム『NEW LOVE』へ収録されました。
歌詞が伝えるのは、身近な人との会話を大切にすること、自分の気持ちを素直に表現すること、そして繰り返される日常の中にある小さな幸せを見つけることです。
ポッキーCMとのタイアップを知ったうえで聴けば、歌詞と映像のつながりが見えてきます。さらにCMの印象から離れて一曲として聴き込めば、B’zらしい音楽表現と稲葉浩志の言葉の奥深さにも気づくはずです。
2026年に改めて聴いても色あせないのは、特別な出来事ではなく、誰にでもある日常を題材にしているからでしょう。大切な人と過ごす時間や、何気なく交わす言葉の価値を思い出させてくれる。それが「マジェスティック」の魅力です。
主な参考資料:
- 江崎グリコ「母と子のコミュニケーション調査 2018 by Pocky」(2018年9月12日)
- rockin’on.com「B'z、ポッキーCMに新曲“マジェスティック”を書き下ろし」(2018年8月31日)
- Billboard JAPAN「B'zの新曲『マジェスティック』フル解禁、ポッキーCM超ロングバージョン公開」(2018年10月2日)
- TOWER RECORDS『NEW LOVE』作品情報・収録曲一覧
- easygo!「B’z PARTY Presents B’z Pleasure in Hawaii」公演記録
- 歌ネット「B'z マジェスティック 歌詞」作品情報