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【売上の10%を寄付】猫本を買うことが保護猫活動につながる仕組み

時任 沙也加 時任 沙也加 • 更新: • 公開: • 読了約 14 分
目次

Cat’s Meow Booksを一般的な猫専門書店と区別する最大の特徴が、売上の10%を保護猫活動に寄付する独自の仕組みだ。

要点は、寄付の原資が利益ではなく売上であること。書籍や商品を販売して得た売上の10%を保護猫団体への支援に充てるため、売上が伸びれば支援額も増える構造になっている。

寄付先は固定ではなく、保護猫活動の状況に応じて選定

2024年の「いきもののわ」に掲載された安村さんのインタビューでは、開業当初は猫の譲渡元だったネコリパブリックに寄付し、その後は猫を譲渡してくれた保護団体や公益社団法人アニマル・ドネーションなどにも寄付していると説明されている。

寄付先を一つに固定するのではなく、実際に関わりのある団体や支援を必要とする活動につなげている点が特徴だ。

また、店頭での直接寄付も受け付けている。購入者が本を買うだけでなく、保護猫活動への関心を深め、別の支援へと行動を広げる可能性もある。

書店を継続するための経営上の工夫

2026年3月のfreee公式noteでは、安村さんが店舗運営の実情を公開している。

年間平均の売上構成は、実店舗とオンラインショップでの新刊販売が約80%、古本が約10%、その他のグッズ類が約10%。月間売上は少ない月で約90万円、多い月で約300万円と、イベントや新刊予約の有無によって変動するという。

特に注目したいのは、オンラインでの新刊予約販売だ。出版社と相談して限定特典やサイン本を用意するなど、一般的な大型書店とは異なる販売方法を採用している。

こうした取り組みは、単に猫好きの来店を待つだけでは書店経営を続けにくいという現実への対応でもある。専門店ならではの選書力や、店主と読者の距離の近さを収益につなげている。

「本屋を続けていくことが、社会貢献になるのなら」

freee公式noteのインタビューでは、安村さんが寄付を続けることへの率直な思いも語っている。最初の寄付では、継続できるのか不安を感じたというエピソードも印象的だ。

社会貢献を掲げるだけではなく、事業を続けながら寄付を実行する。この経営姿勢が、Cat’s Meow Booksの独自性を支えている。

猫が登場する本のおすすめ5選

初めて猫本を探す人には、過去に店主の安村さんがGQ JAPANで紹介した作品も参考になる。2019年の選書記事で取り上げられた5冊を紹介する。


1. 『文豪の猫』

アリソン・ナスタシ著/エクスナレッジ
ヘミングウェイや村上春樹など、猫に魅了された作家たちの写真や愛猫とのエピソードを楽しめる一冊。文学と猫の関係に興味がある人におすすめ。


2. 『ルーヴルの猫』

松本大洋/小学館
ルーヴル美術館の屋根裏で暮らす猫たちを描いた漫画。美術館の幻想的な世界観と、猫たちの冒険を味わえる作品。


3. 『エイリア綺譚集』

高原英理/国書刊行会
幻想文学の短編集。収録作「猫書店」に猫と古本屋をめぐる物語があり、隠れた猫本を探す楽しさを象徴する一冊。


4. 『ペンギンクラシックスのデザイン』

ポール・バックリー/スペースシャワーネットワーク
海外文学の装丁デザインを集めたビジュアルブック。チェシャ猫など、猫が描かれたカバーデザインに注目したい。


5. 『MASAHISA FUKASE』

深瀬昌久/赤々舎
写真家・深瀬昌久の作品をまとめた写真集。愛猫サスケへの思いが伝わる写真も収録されている。

これらは店主が過去に推薦した作品であり、2026年11月時点の店頭在庫を保証するものではない。現在の取り扱いはオンラインショップの商品一覧で確認したい。

【店舗情報・アクセス・2026年最新】営業時間や通販、猫本サブスクを解説

cat'smeowbooks

Cat’s Meow Booksは、世田谷区若林の住宅街に位置している。三軒茶屋駅周辺の商業エリアから少し離れているため、初めて訪れる場合は最寄り駅から歩くルートを確認しておくと安心だ。

店舗基本情報


Cat’s Meow Books


2026年7月掲載情報



住所

東京都世田谷区若林1-6-15




最寄り駅

東急世田谷線・西太子堂駅から徒歩約2分

三軒茶屋駅から徒歩約10分




営業時間

11:00〜19:00




定休日

月曜日・火曜日




電話番号

03-6326-3633


営業時間と定休日は2026年7月の取材記事に掲載された情報。臨時休業やイベントによる変更も考えられるため、訪問当日は公式SNSの告知を確認しておきたい。

西太子堂駅からのアクセス

最も分かりやすいのは、西太子堂駅を利用する方法だ。駅から住宅街の道を進み、徒歩約2分で到着する。

三軒茶屋駅からも徒歩圏内で、散策を楽しみながら向かうこともできる。三軒茶屋の飲食店や商店街を訪れる予定がある人は、街歩きの目的地として組み合わせるのもよい。

店舗は大通り沿いの大型書店とは異なり、住宅街に溶け込んだ小さな建物だ。初訪問では地図を確認しながら向かいたい。

Cat’s Meow Booksのオンラインショップ

遠方に住んでいて実店舗に行けない人には、公式オンラインショップ「Cat’s Meow Books Virtual Shop β」という選択肢がある。

コロナ禍に実店舗への来店が難しくなったことをきっかけにオンライン販売を始め、現在も新刊や古本、雑誌、絵本、写真集などを取り扱っている。

特徴的なのは、猫店員と一緒に本を紹介する販売スタイルだ。猫の写真を見ながら商品を選べるほか、購入商品にはオリジナルの紙製ブックカバーを付けて発送する取り組みも紹介されている。

また、公式ショップの案内によれば、猫が登場しない本でも取り寄せに対応している。つまり、猫本専門店というコンセプトは通常の選書に適用されるもので、すべての注文を猫本に限定しているわけではない。

2026年9月の商品紹介一覧では、猫関連の新刊や雑誌、カレンダー、絵本などが掲載されている。商品によって売り切れや予約販売もあるため、最新の在庫状況を確認することが大切だ。

2026年最新の猫本サブスクは始まった?

2026年の新規構想

2026年のCat’s Meow Booksで特に注目される新しい取り組みが、月額制の猫本サブスクリプションサービスだ。

2026年7月19日公開の「common」の取材記事では、安村さんが2026年秋に月額制サービスを開始する予定と紹介された。

構想されている内容は、一般的な書籍の定期配送だけではない。

- 安村さんが選んだ新刊書籍
- コーヒー
- オリジナルのアイケアサプリメント

読書を続けるための環境づくりまで含めたサービスを目指している点が特徴だ。

このアイデアの背景には、常連客から「老眼で本が読みにくくなった」という声を聞くようになったことがある。読書を楽しむ人が年齢を重ねても本との付き合いを続けられるよう、書籍とアイケア関連商品を組み合わせる発想が生まれた。

また、2026年8月9日公開の東証マネ部!のインタビューでも、選書した本と読書習慣を育むアイテムを組み合わせた月額制サービスが予定されていると紹介されている。

ただし、2026年11月4日時点で、正式な提供開始日、月額料金、申込方法、配送頻度などを確定できる公開情報は確認できていない。そのため、サービス開始がすでに完了したと断定することはできない。利用を検討している人は、公式オンラインショップや公式SNSで最新の募集案内を確認したい。

猫本を売るだけでなく、読書を続けるための商品まで開発するという点に、専門書店として次の段階へ進もうとする姿勢が表れている。

Cat’s Meow Booksの評判・口コミは?

Yahoo!マップでは、同店に対して4.42点、14件の総合評価が掲載されている(閲覧時点の掲載情報)。口コミには、住宅街にひっそりとある隠れ家的な書店という印象や、売上の一部が寄付される仕組みに触れた内容が見られる。

ただし、口コミ件数は限られており、すべての利用者の感想を代表する数字ではない。評価点だけで判断するより、実際の店舗コンセプトや訪問目的との相性を考えたい。

2025年のSUUMOジャーナルの取材では、近所の親子連れから遠方の常連客まで、幅広い人が訪れる様子が紹介されている。住宅街にあるため場所が分かりにくい一方、地域の人が道案内をすることもあるという。

店内で本をじっくり選びたい人、保護猫活動に関心がある人、猫をきっかけに新しいジャンルの本を読みたい人には、特に魅力を感じられる場所だろう。

【よくある質問】Cat’s Meow Booksに関するFAQ

Q1:Cat’s Meow Booksは猫カフェですか?

A1:猫カフェではなく、猫がいる猫本専門の書店です。猫が登場する書籍を購入する場所であり、猫との触れ合いを主目的とした施設ではありません。

Q2:Cat’s Meow Booksの営業時間と定休日は?

A2:2026年7月の掲載情報では、営業時間は11時から19時、定休日は月曜日と火曜日です。臨時休業などの可能性があるため、来店前に公式SNSで最新情報を確認してください。

Q3:売上の10%は何に使われますか?

A3:保護猫活動への寄付に充てられます。寄付先は固定ではなく、保護猫団体やアニマル・ドネーションなど、関係のある支援先に届けられています。

Q4:猫が登場しない本も購入できますか?

A4:通常の選書は猫が登場する本が中心ですが、公式オンラインショップの案内では、取り寄せの場合は猫が登場しない本にも対応するとしています。

Q5:2026年の猫本サブスクは申し込めますか?

A5:2026年秋の開始予定として報じられていますが、11月4日時点で料金や正式な受付開始日などは確認できていません。最新の募集状況は公式ショップで確認する必要があります。

Q6:『夢の猫本屋ができるまで』はどんな本ですか?

A6:ノンフィクションライターの井上理津子さんが執筆し、安村正也さんが協力した書店開業記です。2018年7月26日発売で、開業の動機、資金調達、クラウドファンディング、店舗づくり、経営の実情などが紹介されています。

Cat’s Meow Booksは、東京都世田谷区若林にある猫本専門店であり、元保護猫の猫店員と本の販売、保護猫活動への寄付を組み合わせた独自の書店だ。

2017年8月8日の開業以来、店主の安村正也さんが掲げてきた「猫と本屋が助け合う」という考え方は、書籍の選び方や店舗設計、売上の10%を寄付する仕組みに反映されている。

2026年の注目要点は、オンラインショップの充実に加え、猫本とコーヒー、アイケア商品を組み合わせたサブスクリプション構想だ。書店を継続するための新しい事業モデルとしても興味深い。

【プロの結論】訪れる価値があるのはどんな人?

Cat’s Meow Booksをおすすめできるのは、次のような人だ。

- 猫が登場する小説や絵本、写真集を幅広く探したい人
- 普通の書店では出会えない意外な作品を発見したい人
- 保護猫活動を日常的な買い物から支援したい人
- 元保護猫たちが安心して暮らす空間に関心がある人
- 小規模な独立系書店や個性的なビジネスモデルが好きな人

反対に、大型書店のような広い売り場や、特定の猫と自由に触れ合える猫カフェのような体験を求める人には、期待と異なる可能性がある。

この書店の本当の価値は、猫がいることだけではない。猫という共通のテーマを通して、読者と作家、書店と保護猫活動、地域と遠方のファンをつないでいることにある。

一冊の本を購入することが、保護猫を支える小さな行動になる。Cat’s Meow Booksは、本屋という場所が持つ文化的な役割と社会貢献の可能性を、具体的な形で示している。

これから訪れる人も、オンラインショップを利用する人も、まずは一冊、自分の知らなかった猫本を手に取ってみてほしい。その出会いが、本と猫の世界をさらに広げるきっかけになるはずだ。

主な参考資料

- 集英社・ホーム社『夢の猫本屋ができるまで Cat’s Meow Books』
- FNNプライムオンライン(2025年12月28日)
- freee公式note(2026年3月23日)
- zen place(2026年5月22日)
- common・街のニュース編集部(2026年7月19日)
- 東証マネ部!(2026年8月9日)
- GQ JAPAN(2019年2月11日)
- Cat’s Meow Books公式オンラインショップ
- Yahoo!マップ店舗情報

情報基準日:2026年11月4日

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時任 沙也加

アイドルとライブ情報を担当。公式サイトの告知、リリース、本人の投稿を照合してから記事を書いています。

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