第108回大会は、8月5日から22日までの18日間で開催された。大会期間には3日間の休養日が含まれており、実際に試合が行われたのは15日間。開幕当初は夕方からの開催日を設け、8月7日以降は朝から夜まで試合を進める日程が組まれた。
以下は日本高等学校野球連盟が公表した大会日程を基に、雨天順延後の実施日程も反映した一覧だ。時刻は各試合の開始時刻を示す。
2026年夏の甲子園・全日程
出典:日本高等学校野球連盟の大会日程・試合結果。8月12日の第4試合は翌13日に順延。
大会の流れを大きく分けると、8月5日から14日までが1・2回戦、15日と16日が3回戦、18日が準々決勝、20日が準決勝、22日が決勝という構成だった。
特に注目したいのは、8月18日の準々決勝だ。4試合を1日で実施し、その翌日を休養日に設定。準決勝も2試合に絞り、決勝前日の8月21日を休養日とすることで、勝ち進んだチームがコンディションを整える時間を確保した。
【雨天順延と休養日】8月12日の台風15号で大会日程はどう変わった?

2026年大会で日程変更の大きなポイントとなったのが、8月12日の第8日だ。台風15号の影響による天候不良が見込まれ、大会本部は午後の部の第4試合として予定していた東海大甲府(山梨)対健大高崎(群馬)の中止と翌13日への順延を発表した。
8月12日は午前8時02分開始の拓大紅陵対佐賀商、午後の花咲徳栄対仙台育英、神村学園対佐野日大の3試合を実施。東海大甲府対健大高崎だけが翌日に持ち越された。
8月13日は4試合を組み直して開催順延された東海大甲府対健大高崎は、8月13日の午前10時30分開始に変更された。その後の3試合も開始時刻が調整され、有明対長崎日大、青森山田対東日大昌平、大分商対英明の順で行われた。
この変更によって、8月13日は通常の午後開始ではなく、午前中から4試合を実施する日程となった。観客の入れ替えも8月13日以降は行わず、当日の入場券でその日の全試合を観戦できる運用に切り替わった。
この順延が注目された理由は、単純に1試合が翌日に移っただけではない。試合日程、観客の入場方法、選手の調整時間など、大会運営の複数の部分に影響したためだ。
2026年夏の甲子園の休養日は3日間休養日は以下の3日間だった。
- 8月17日(月):3回戦2日目の翌日
- 8月19日(水):準々決勝の翌日
- 8月21日(金):準決勝の翌日、決勝前日
休養日は単なる予備日ではなく、連戦による疲労を軽減し、投手や野手が次の試合に備えるための重要な時間だ。高校野球では投手の登板間隔や選手の身体的負担が議論されることも多く、日程設計は競技の公平性にも関係する。
なお、休養日は雨天順延が発生した場合に変更・消滅する可能性がある。2026年は8月12日に順延が生じたものの、最終的には8月17日、19日、21日の3日間を休養日として大会を終えた。
【夏の甲子園49代表校と組み合わせ】地方大会を勝ち抜いた高校一覧
第108回大会には、全国47都道府県から49代表校が出場した。北海道は北北海道・南北海道、東京都は東東京・西東京に分かれて代表を選出するため、都道府県数より2校多い。
地方大会は各都道府県の高等学校野球連盟などが運営し、夏休みまでの土日祝日や夏休み期間を利用して実施。日本高等学校野球連盟の開催要項では、7月末までに代表校が決まるよう日程を組むことが定められている。2026年は7月28日に49代表校が出そろった。
地域別・49代表校一覧北海道・東北(8校)
- 北北海道:白樺学園
- 南北海道:札幌日大
- 青森:青森山田
- 岩手:花巻東
- 秋田:横手
- 山形:鶴岡東
- 宮城:仙台育英
- 福島:東日大昌平
関東(9校)
- 茨城:霞ケ浦
- 栃木:佐野日大
- 群馬:健大高崎
- 埼玉:花咲徳栄
- 千葉:拓大紅陵
- 東東京:関東第一
- 西東京:八王子実践
- 神奈川:横浜
- 山梨:東海大甲府
北信越(5校)
- 新潟:日本文理
- 長野:松商学園
- 富山:高岡商
- 石川:遊学館
- 福井:敦賀気比
東海(4校)
- 静岡:聖隷クリストファー
- 愛知:享栄
- 岐阜:中京
- 三重:三重
近畿(6校)
- 滋賀:八幡商
- 京都:立命館宇治
- 大阪:履正社
- 兵庫:社
- 奈良:天理
- 和歌山:智辯和歌山
中国(5校)
- 岡山:岡山学芸館
- 広島:福山
- 鳥取:鳥取城北
- 島根:立正大淞南
- 山口:高川学園
四国(4校)
- 香川:英明
- 徳島:鳴門渦潮
- 愛媛:新田
- 高知:明徳義塾
九州・沖縄(8校)
- 福岡:東筑
- 佐賀:佐賀商
- 長崎:長崎日大
- 熊本:有明
- 大分:大分商
- 宮崎:日南学園
- 鹿児島:神村学園
- 沖縄:沖縄尚学
以上が2026年大会の49代表校だ。初出場を果たした東日大昌平、八王子実践、福山、有明など、甲子園初挑戦のチームも顔をそろえた。一方、仙台育英、横浜、智辯和歌山、天理といった全国大会で実績を持つ強豪校も出場した。
1回戦の主な組み合わせと結果8月1日にオンラインで組み合わせ抽選会が行われ、3回戦までの対戦カードが決定した。初戦から横浜対沖縄尚学という注目カードが組まれたことも、大会前の話題となった。
主な1回戦の対戦結果は次の通り。
- 札幌日大 1-3 仙台育英
- 東筑 1-5 神村学園
- 聖隷クリストファー 0-1 佐野日大
- 東海大甲府 5-2 鶴岡東
- 八幡商 1-7 健大高崎
- 立命館宇治 3-6 有明
- 立正大淞南 1-15 長崎日大
- 遊学館 5-6 青森山田
- 白樺学園 1-2 東日大昌平
- 日本文理 4-6 大分商
- 英明 4-1 関東第一
- 新田 2-4 花巻東
- 岡山学芸館 3-7 鳥取城北
- 鳴門渦潮 2-1 八王子実践(延長10回タイブレーク)
- 中京 3-6 霞ケ浦
- 明徳義塾 1-2 日南学園
- 横浜 7-2 沖縄尚学
初戦から横浜が前年優勝校の沖縄尚学を破ったことは、大会の勢力図を占ううえでも印象的だった。また、健大高崎は八幡商を7対1で下し、東海大甲府との2回戦に進出。結果的には、この両校が順延を挟んで対戦し、健大高崎が勝利している。
なお、準々決勝以降の組み合わせは、3回戦を勝ち上がったチームの主将が試合直後に抽選を行う方式。勝ち上がりによって次の対戦相手が決まる仕組みも、夏の甲子園の見どころの一つだ。
【決勝結果を詳しく解説】智辯和歌山対健大高崎は4対3
2026年8月22日(土)、第108回全国高等学校野球選手権大会の決勝が行われた。対戦したのは和歌山代表の智辯和歌山と群馬代表の健大高崎。午前10時02分に始まった試合は、智辯和歌山が4対3で競り勝った。
2026年8月22日・決勝4
智辯和歌山
和歌山・優勝3
健大高崎
群馬・準優勝
試合開始 10:02 / 試合終了 12:06
観客数 44,700人 / 阪神甲子園球場
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 健大高崎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
| 智辯和歌山 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | X | 4 |
試合は2回に智辯和歌山が2点を先制。健大高崎は5回に1点を返し、8回には2点を挙げて3対2と逆転した。しかし、その裏に智辯和歌山が2点を取り返し、再びリードを奪った。
健大高崎は9回の攻撃で追いつくことができず、智辯和歌山が1点差を守り切った。試合終了は12時06分。44,700人の観客が見守るなか、和歌山代表が最後まで勝ち切った。
智辯和歌山は5年ぶり4度目の優勝この勝利により、智辯和歌山は5年ぶり4度目の夏の甲子園優勝を達成した。準決勝では横浜を7対1で破り、決勝でも勝負どころで得点を重ねた。
一方、健大高崎は準決勝で天理を1対0で下して決勝へ進出。6回目の甲子園出場で初優勝を目指したが、あと一歩届かなかった。
今大会の決勝は、先制したチームがそのまま逃げ切る展開ではなかった。終盤の逆転と再逆転が生まれ、最後まで勝敗の行方が分からない試合となった点が大きな特徴だ。
【夏の甲子園入場券・観戦方法】2026年の料金と購入ルール
2026年大会では、入場券は原則として前売りの全席指定席だった。販売窓口はチケットぴあ、ローソンチケット、あさチケ、甲チケなど。コンビニ店頭での販売も実施されたが、準々決勝以降はインターネット販売のみとなった。
前売り券が完売しておらず、残席に余裕がある場合に限り当日券も販売する仕組みだった。完売した日や時間帯は当日券が発売されないため、現地で購入できると決めつけて球場に向かうのは避けたい。
2026年大会の入場料金今大会では、日程に応じてカテゴリーAとカテゴリーBの2種類の料金が設定された。カテゴリーBは開幕直後と朝の部、カテゴリーAは午後の部や8月13日以降が対象だった。
カテゴリーA:8月7日午後の部、8月13日以降
| 席種 | 大人 | こども |
|---|---|---|
| 中央指定席 | 4,800円 | 4,800円 |
| 1・3塁指定席 | 3,900円 | 1,000円 |
| 1・3塁アルプス席 | 2,000円 | 2,000円 |
| 外野指定席 | 1,000円 | 200円 |
カテゴリーB:8月5日~6日、8月7日~12日の朝の部
| 席種 | 大人 | こども |
|---|---|---|
| 中央指定席 | 1,500円 | 1,500円 |
| 1・3塁指定席 | 1,200円 | 300円 |
| 1・3塁アルプス席 | 700円 | 700円 |
| 外野指定席 | 300円 | 100円 |
こども料金の対象は4歳から中学生まで。ただし、中央指定席とアルプス席は大人と同額だった。4歳未満でも座席を確保する場合は入場券が必要となる。
観客入れ替え制と購入時の注意点8月7日から12日までは、朝の部1試合と午後の部3試合に分ける観客入れ替え制が採用された。1日を通して観戦する場合は、朝の部と午後の部の2枚の入場券が必要だった。
一方、8月13日以降は入れ替え制を実施せず、1日の入場券でその日の全試合を観戦できる方式となった。
観戦時には、次の点にも注意が必要だった。
- 全席指定席のため、券面に記載された座席で観戦する。
- 入場券を忘れたり紛失したりした場合、購入履歴の画面だけでは入場できない。
- 球場を一度退場すると再入場できない。
- 瓶・缶類の持ち込みは禁止。
- 球場周辺は駐車禁止のため、公共交通機関を利用する。
- 転売された入場券は入場を断られる場合がある。
雨天順延によって予定していた日が休養日になった場合などには、払い戻しの対象となるケースも定められていた。試合日程とチケットの有効日をセットで確認することが、観戦計画を立てる際の基本となる。
なお、2026年大会はすでに終了しているため、上記は当時の料金・販売条件であり、現在購入できる入場券を案内するものではない。
【プロの結論】2026年の甲子園日程から読み解く3つのポイント
2026年大会の全体像を把握するうえで、押さえておきたい要点は3つある。
1.18日間の開催と15日間の試合日は別物8月5日から22日までという開催期間だけを見ると、18日間すべて試合が行われるように感じる。しかし、実際には3日間の休養日が設けられていた。試合日程を確認するときは、開催期間と試合実施日を分けて理解する必要がある。
2.雨天順延は試合だけでなく観戦計画にも影響する8月12日の東海大甲府対健大高崎の順延は、翌日の開始時刻や観客入れ替えの運用にも関係した。甲子園の予定表を見る際には、最初に発表された日程と最終的な実施日程を区別することが大切だ。
3.49代表校の顔ぶれとトーナメントの勝ち上がりを追う地方大会の代表校一覧は、単なる出場校名簿ではない。初出場校の挑戦、伝統校の復活、強豪校同士の初戦など、大会の見どころを理解するための出発点となる。
特に2026年は、横浜と沖縄尚学の初戦、健大高崎の決勝進出、智辯和歌山の5年ぶりの優勝など、トーナメントの流れを追うことで大会のドラマがより明確になった。
【2026年夏の甲子園の日程に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年夏の甲子園の開幕日と決勝日はいつですか?
A1:開幕日は2026年8月5日(水)、決勝日は8月22日(土)です。兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催されました。
Q2:2026年夏の甲子園の休養日はいつでしたか?
A2:8月17日(月)、19日(水)、21日(金)の3日間でした。3回戦2日目、準々決勝、準決勝のそれぞれ翌日に設定されました。
Q3:2026年夏の甲子園の優勝校はどこですか?
A3:智辯和歌山です。8月22日の決勝で健大高崎を4対3で破り、5年ぶり4度目の優勝を果たしました。
Q4:2026年の甲子園は雨天順延がありましたか?
A4:ありました。8月12日の第4試合、東海大甲府対健大高崎が台風15号の影響による天候不良のため中止となり、翌13日に順延されました。
Q5:夏の甲子園には何校が出場しましたか?
A5:49校です。全国47都道府県の代表に加え、北海道から2校、東京都から2校が出場しました。
Q6:甲子園の入場券は全席指定でしたか?
A6:はい。2026年大会は全席指定席で、前売り券を中心に販売されました。残席がある場合に限り当日券も販売されました。
第108回全国高等学校野球選手権大会は、2026年8月5日に開幕し、8月22日の決勝で幕を閉じた。全国49代表校が参加し、台風15号による1試合の順延を挟みながらも、予定された決勝日に大会を終えた。
最終的に頂点に立ったのは智辯和歌山。健大高崎との決勝を4対3で制し、5年ぶり4度目の優勝を飾った。
日程を振り返る際には、開幕・決勝だけでなく、8月12日の順延、3日間の休養日、地方大会から選ばれた49代表校の組み合わせを併せて確認することが大切だ。試合開始時刻やチケットの取り扱いまで把握すれば、2026年の夏の甲子園をより立体的に振り返ることができる。