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【真相を検証】首こりマッサージで死亡する危険はあるのか?

時任 沙也加 時任 沙也加 • 更新: • 公開: • 読了約 23 分
目次

最初に区別すべきなのは、次の3種類のリスクです。

1. 人の手による首のマッサージや強い指圧
2. 首を急激にひねる整体・頸椎矯正などの手技
3. 電動マッサージ器による衣服の巻き込みや身体への過剰な刺激

これらは発生する事故の仕組みが異なります。

厚生労働省が公表した死亡事故の正体

厚生労働省の資料に記載されている代表的な死亡事故は、家庭用ローラー式電気マッサージ器の布カバーを外した状態で使用し、衣服がローラー部分に巻き込まれたことによる窒息事故です。

つまり、首の筋肉を強く揉んだことによって血管が破裂した事故ではありません。

ローラーの回転部分に衣服が引き込まれ、首元が締め付けられることで呼吸ができなくなるという、機械的な事故でした。

この点は、検索結果だけでは誤解されやすい部分です。厚生労働省の2017年の安全性情報にも、事故の原因と発生経緯が具体的に記録されています。

手によるマッサージでも危険はある?

手によるマッサージであれば、電動ローラーのような衣服の巻き込み事故は起こりません。

しかし、首には脳に血液を送る重要な血管、神経、筋肉が集中しています。

特に注意したいのは、次のような施術です。

- 首の前側や側面を強く押し続ける
- 首を急激に左右へひねる
- 首を大きく反らせた状態で強い圧力を加える
- 痛みを我慢させながら強い指圧を続ける
- 首を鳴らすことを目的に勢いよく動かす

こうした行為を安全と考えることはできません。

ただし、通常の穏やかな手技によるマッサージと、首を急激にひねる頸椎操作を同じ危険性として扱うのも正確ではありません。

首へのマッサージがすべて死亡事故につながるわけではありませんが、強い刺激や急激な動きを避ける必要があります。

【死亡事故の経緯】厚生労働省の公表記録と対象製品を比較

首こりマッサージ死亡

家庭用マッサージ器の事故を理解するには、実際にどの製品で、いつ、どのような事故が起きたのかを確認する必要があります。

厚生労働省の2017年11月公表の「医薬品・医療機器等安全性情報 No.348」には、家庭用電気マッサージ器の不適切な使用による死亡事故が整理されています。

事故が発生した製品と時系列



死亡事故6例
的場電機製作所のローラー式マッサージ器

アルビシェイプアップローラーなどの対象製品イメージ


アルビシェイプアップローラー

- 販売期間:1983年~1990年
- 販売台数:約42万台


シェイプアップローラーII

- 販売期間:1988年7月~1996年
- 販売台数:約36万台

出典:厚生労働省の2017年安全性情報。画像は製品の参考イメージです。

事故の発生時期は以下のとおりです。

発生年 事故の発生地域 公表記録 1999年 栃木県 死亡事故1例目 2003年 香川県 死亡事故2例目 2008年 北海道 死亡事故3例目 2012年 愛知県 死亡事故4例目 2014年 山梨県 死亡事故5例目 2017年 北海道 死亡事故6例目

6件に共通しているのは、布カバーを装着しない状態で使用し、衣服がローラーに巻き込まれて窒息したという点です。

2010年には別のマッサージ器でも死亡事故

もう一つ見落とせないのが、株式会社フジ医療器の「ハンディマッサージャー GM-2」、愛称「もみ太くん」に関する事故です。

厚生労働省の資料によると、この製品でも布カバーが破れた状態で使用した結果、マフラーが巻き込まれ、窒息による死亡事故が発生しました。

- 製品名:ハンディマッサージャー GM-2
- 愛称:もみ太くん
- 販売期間:1995年~2003年
- 販売台数:約11万台
- 事故発生:2010年、静岡県

この事例は、ローラー式の大型製品だけでなく、身近なハンディタイプでもカバーの破損が重大事故につながり得ることを示しています。

2012年・2014年・2017年の注意喚起

事故が発生してからの行政対応にも注目したいところです。

- 2012年5月10日: 厚生労働省が家庭用電気マッサージ器の適正使用について注意喚起。
- 2014年6月23日: 的場電機製作所の対象2製品について、使用中止と回収の呼びかけが始まる。
- 2017年8月1日: 的場電機製作所のローラー式製品で6例目の死亡事故が公表される。
- 2017年10月16日: 厚生労働省が各都道府県に対して、事故防止の周知協力を依頼。

2017年の通知では、該当製品が家庭に残っている可能性を考慮し、自治体や薬局などを通じた注意喚起の重要性が示されました。

2026年現在も注意が必要な理由

販売から数十年が経過した製品であっても、家庭の押し入れや倉庫に保管されている可能性があります。

特に中古品や古い家電を譲り受けた場合、製品名や製造年を確認しないまま使用してしまうことがあります。

的場電機製作所の「アルビシェイプアップローラー」と「シェイプアップローラーII」は、厚生労働省とPMDAが使用中止を呼びかけている対象製品です。

該当製品を所有している場合は、カバーの状態にかかわらず使用を中止し、製造販売業者に連絡してください。

【医学的に検証】首の強揉みと頸動脈解離・椎骨動脈解離の関係

首のマッサージで死亡するという検索ワードが不安を呼ぶ背景には、頸動脈解離や椎骨動脈解離という病気の存在があります。

これらは首の血管の壁が傷つき、血流に異常が生じる病気です。

頸動脈と椎骨動脈は何が違う?

首から脳に血液を送る代表的な血管には、頸動脈と椎骨動脈があります。

頸動脈

首の前側から側面に位置し、脳の前方を中心に血液を送る重要な血管です。

頸動脈解離では、血管の内側に傷ができ、血液が血管壁の内部に入り込むことで、血管が狭くなったり血栓が形成されたりする場合があります。

椎骨動脈

首の骨の中を通り、脳の後方へ血液を送る血管です。

椎骨動脈解離では、突然の後頭部痛や首の後ろの痛みが現れることがあります。進行すると脳梗塞やくも膜下出血につながる可能性もあります。

済生会の脳神経外科医による解説でも、椎骨動脈解離は血管壁の内膜に傷がつき、血液が壁の内部に入り込む病気として説明されています。

首を強く揉むとなぜ問題になるのか

首の血管は、頭部と脳への血液供給を担っています。

通常の筋肉への圧迫と、血管や神経が通る部位への強い圧迫は区別しなければなりません。

特に問題になるのは、強い圧力だけでなく、首を急激に伸ばしたり、反らせたり、ひねったりする動作です。

米国心臓協会(AHA)と米国脳卒中協会(ASA)は2014年、頸部の徒手操作と頸動脈・椎骨動脈解離の関連について科学的声明を発表しました。

この声明では、頸部の操作を受けた後に動脈解離が確認されたという疫学的関連が報告されている一方、因果関係を確定するだけの証拠は十分ではないと整理されています。

ここでいう頸部操作には、首に対して瞬間的な力を加える矯正手技などが含まれます。

一般的な筋肉のマッサージと、勢いよく首をひねる操作は同一ではありません。

2026年の最新研究では何が分かった?

2026年9月には、カイロプラクティックによる脊椎操作と頭頸部の血管イベントの関連を検討したシステマティックレビュー・メタ解析が、学術誌「BMC Neurology」に掲載されました。

研究では10件の研究を分析し、主な結果として次の数値が示されています。

- 施術後1日以内:オッズ比1.12(95%信頼区間0.53~2.36)
- 施術後7日以内:オッズ比1.76(95%信頼区間1.04~3.00)
- 施術後14日以内:オッズ比2.00
- 施術後30日以内:オッズ比1.95

この研究では主要評価項目の統計的有意水準を0.025に設定しており、1日・7日以内の結果はいずれも有意な関連とは判定されませんでした。

一方、14日・30日以内の副次解析では正の関連が示されましたが、研究間のばらつきや証拠の確実性に課題が残っています。

研究者らの結論は、頸部操作と血管イベントとの間に意味のある関連があると断定できる証拠は得られていないというものです。

さらに2026年9月14日には、別の後ろ向きコホート研究も発表されました。

新たな首の痛みや頭痛を訴えた患者を対象に、カイロプラクティックによる頸部操作を受けた群と、イブプロフェンを処方された群を比較した研究です。

傾向スコアで調整した各群の人数は431,492人でした。30日以内の頸動脈解離の発生リスクについて、頸部操作群で増加は確認されませんでした。

ただし、これらは米国のカイロプラクティックによる脊椎操作を対象とした研究です。一般的な首のマッサージや家庭用マッサージガンの安全性を直接証明するものではありません。

見逃してはいけない「逆の因果関係」

医学的に重要なのが、動脈解離が先に始まっていた可能性です。

例えば、次のような経過が考えられます。

1. 血管に解離が発生する。
2. 初期症状として首の痛みや頭痛が現れる。
3. 本人が首こりや肩こりだと思い、マッサージを受ける。
4. その後、脳梗塞などの症状が現れて病院を受診する。

この場合、マッサージを受けたことと血管解離が発見されたことには時間的な関係がありますが、マッサージが原因だったとは限りません。

2026年の研究でも、こうした逆因果や患者背景による交絡が重要な研究上の課題として指摘されています。

【家庭用マッサージ器の危険性】マッサージガンや電動ローラーの注意点

首こり対策として普及している家庭用マッサージ器にも、それぞれ異なる注意点があります。

マッサージガンを首に使用する危険性

マッサージガンは、振動や打撃によって筋肉に刺激を与える器具です。

肩や太ももなどの大きな筋肉に使用されることがありますが、首は同じように扱える部位ではありません。

特に首の前側には、頸動脈、神経、静脈などが通っています。

米国ユタ大学ヘルスケアの2025年3月の解説でも、首の前側は血管や神経が存在するため、マッサージガンの使用に特別な注意が必要とされています。

避けたい使い方は次のとおりです。

- 首の前側に直接当てる
- 首の側面を強く打撃する
- 首の骨に直接当てる
- 強い設定で同じ場所を長時間刺激する
- 痛みやしびれが出ても使用を続ける

首こりの解消が目的なら、マッサージガンで首を直接刺激する必要はありません。

ローラー式マッサージ器は布カバーが重要

厚生労働省とPMDAが繰り返し注意喚起しているのは、ローラー部分を覆う布製カバーの役割です。

このカバーは単なる装飾ではありません。

PMDAによると、カバーは髪の毛や手指などの巻き込みを防ぎ、衣服が巻き込まれて窒息する事故や、内部の電気部品に触れる危険を防止する役割を持っています。




使用してはいけない状態

- 布カバーを取り外している
- カバーが破れている
- 布地にほつれや大きな損傷がある
- 内部のローラーや部品が露出している

該当する場合は使用中止
出典:PMDA、厚生労働省の家庭用電気マッサージ器に関する注意喚起。

カバーの破れをテープなどで補修して使うのも避けてください。修理や点検は販売店や製造販売業者に相談する必要があります。

PMDAが示すマッサージ器の使用上の注意

PMDAは、家庭用マッサージ器について、使用前に取扱説明書を確認するよう呼びかけています。

特に、以下に該当する人は使用前に医師へ相談する必要があります。

- 心臓に障害がある人
- ペースメーカーなどの植込み型医療機器を使用している人
- 悪性腫瘍がある人
- 骨粗鬆症がある人
- 背骨に異常がある人や、背骨が曲がっている人

また、血栓塞栓症、重度の動脈瘤、急性の静脈瘤、皮膚炎などがあり、医師からマッサージを禁止されている人は使用してはいけません。

PMDAは、マッサージチェアについても、使い始めは弱い刺激に設定し、身体に異常を感じたら急停止ボタンなどで直ちに中止するよう説明しています。

【施術後のめまい・しびれに注意】病院を受診すべき症状と判断基準

首のマッサージ後に不調が出た場合、すべてを揉み返しと判断するのは危険です。

特に注意したいのは、突然現れる頭痛、首の痛み、めまい、神経症状です。

首のマッサージ後に注意したい症状
症状 判断の目安
軽い筋肉痛 強い刺激を避け、改善しなければ受診
突然の激しい後頭部痛 速やかに救急受診
首の痛みが急に強くなった 当日中に医療機関へ相談
片側の手足や顔のしびれ 脳卒中を疑い119番
ろれつが回らない 直ちに119番
急な視覚異常や複視 直ちに119番
立てないほどのめまい・ふらつき 直ちに119番
椎骨動脈解離に特徴的な頭痛

済生会の医学解説では、椎骨動脈解離の早期発見のポイントとして、首の後ろや後頭部に突然強い頭痛が起こり、数日間続くことが挙げられています。

この痛みは、単なる肩こりや筋肉の疲れとは異なる可能性があります。

血管の解離が進行すると、脳梗塞やくも膜下出血を起こすこともあります。

脳卒中を疑う5つの症状


日本脳卒中協会が示す代表的な症状



1. 顔の片側が麻痺する

片方の口元が下がる、顔がゆがむ。


2. 片側の手足に力が入らない

片方の腕や脚が動かしにくい、しびれる。


3. 言葉が出ない・ろれつが回らない

会話が成立しない、相手の話を理解できない。


4. 急に立てない・歩けない

体のバランスが取れず、強くふらつく。


5. 経験したことのない激しい頭痛

突然始まる、今までにない強い頭痛。


1つでも突然現れたら119番
出典:公益社団法人日本脳卒中協会。2026年3月19日更新の公開情報。

日本脳卒中協会は、こうした症状が突然現れた場合、救急車を呼ぶよう呼びかけています。症状が軽くても、自然に治るのを待つべきではありません。

受診時に伝えるべき情報

マッサージ後に異常を感じて受診する場合は、次の情報を医師に伝えると診断の助けになります。

- マッサージを受けた日時
- 施術した場所と方法
- 首を強く押されたり、ひねられたりしたか
- 頭痛やめまいが始まった時間
- しびれや視覚異常などが現れたか
- 使用した電動マッサージ器の製品名

特に、症状が始まった時刻は重要です。

脳卒中が疑われる場合は、自分で運転して病院に向かわず、119番で救急車を呼んでください。

【安全な首こり対策】マッサージの正しい方法とコクランの研究レビュー

首こりを改善するために、必ずしも強い指圧を受ける必要はありません。

むしろ、痛みを我慢する施術や、強い刺激を繰り返す方法は避けるべきです。

コクランの研究レビューが示すマッサージの効果

医学的な根拠を考えるうえで参考になるのが、国際的な医療研究の評価機関であるコクラン(Cochrane)のレビューです。

2024年2月28日に公表された「Massage for neck pain」では、首の痛みに対するマッサージの効果と安全性が検討されました。

主な研究結果は次のとおりです。

- 対象研究:33件
- 分析対象者:1,994人
- データベースの検索期間:2023年10月1日まで
- 主な比較:マッサージと偽のマッサージなど

亜急性・慢性の首の痛みについて、偽のマッサージと比較した場合、12週間程度の時点では痛みや身体機能、生活の質などに大きな差がない可能性が示されました。

また、軽い施術後の痛みなどが報告されています。

ただし、重大な有害事象については十分なデータがなく、マッサージの安全性を完全に証明した研究ではありません。

加えて、このレビューはマッサージガンなどの器具による施術を対象としていません。

この研究から読み取れるのは、強いマッサージほど効果が高いという科学的根拠はないことです。

自宅でできる安全な首こり対策



1. 温める

蒸しタオルなどを使い、首や肩周辺を心地よい程度に温めます。熱すぎるものは避けてください。


2. ゆっくり動かす

痛みのない範囲で首を自然に動かします。無理に反らしたり、勢いよく回したりしないことが大切です。


3. 肩周辺を優しくほぐす

首の前側や側面を強く押さず、肩の筋肉を中心に軽い刺激でケアします。


4. 姿勢と休憩を見直す

長時間のスマートフォンやパソコンの使用では、適度に休憩を取り、画面を見る姿勢を調整します。


安全なマッサージと避けたい施術の見分け方
判断項目 比較的安全な方向性 避けたい行為
圧力 痛みのない軽い刺激 強い指圧
動かし方 自然な動き 急激なひねり
対象部位 肩周辺の筋肉 首の前側・側面への強圧
電動器具 説明書どおりの使用 首への強い打撃
施術中の反応 心地よい範囲 しびれや痛みを我慢
体調不良時 施術を控えて相談 不調を無視して続行

首の痛みが長く続く場合や、腕にしびれがある場合は、マッサージだけで対処せず、整形外科などで原因を調べてもらうことも大切です。

【首こりマッサージ死亡に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:首こりマッサージで本当に死亡することはありますか?

A1:死亡につながる可能性のある事故は実際に発生しています。ただし、厚生労働省が公表している代表的なローラー式マッサージ器の死亡事故は、布カバーを外した状態で使用した際の衣服の巻き込みによる窒息事故です。通常の手による首のマッサージで同じ事故が起きたという意味ではありません。

Q2:首を強く揉むと頸動脈解離や椎骨動脈解離になりますか?

A2:首への強い刺激や急激な頸部操作と血管解離の関連は研究されていますが、通常のマッサージが血管解離を引き起こすと確定しているわけではありません。特に強いひねりや瞬間的な矯正動作には注意し、無理な施術を受けないことが大切です。

Q3:マッサージガンを首に使用しても大丈夫ですか?

A3:首への直接使用は避けるのが安全です。特に前側や側面には重要な血管や神経があるため、強い打撃を加えないでください。肩や太ももなどの大きな筋肉に、製品の説明書に従って使用する方法が適しています。

Q4:首のマッサージ後にめまいやしびれが出たらどうすればよいですか?

A4:突然の片側のしびれ、麻痺、ろれつが回らない、視覚異常、歩行困難、経験したことのない激しい頭痛などがあれば、直ちに119番してください。突然の強い首の痛みや後頭部痛だけの場合も、血管の病気を含めて早急に医療機関で評価を受けてください。

Q5:古い家庭用ローラー式マッサージ器は今でも使えますか?

A5:的場電機製作所の「アルビシェイプアップローラー」と「シェイプアップローラーII」は、厚生労働省とPMDAが使用中止を呼びかけている製品です。所有している場合は直ちに使用を中止し、製造販売業者に連絡してください。

首こりマッサージと死亡事故の関係を調べると、最も重要なのは、異なる事故の仕組みを混同しないことです。

厚生労働省が公表した家庭用ローラー式電気マッサージ器の死亡事故では、布カバーを外したり破損したりした状態で使用し、衣服が巻き込まれて窒息するという事故が繰り返されました。的場電機製作所の対象製品では、2017年に6例目の死亡事故が公表されています。

一方、首への強い手技では、頸動脈解離や椎骨動脈解離などの血管障害に注意が必要です。2026年の研究でも頸部操作と血管イベントの因果関係には未解決の課題が残っており、通常のマッサージと急激な頸部矯正を同じものとして扱うことはできません。

首こりを改善するために、強い圧力を我慢する必要はありません。優しいケアを基本とし、電動器具は説明書に従って使い、首の前側や側面への強い刺激を避けることが大切です。

そして、施術後に突然の激しい頭痛、めまい、しびれ、視覚異常などが現れた場合は、単なる揉み返しと決めつけないでください。

マッサージは痛みを我慢して受けるものではなく、身体の状態に合わせて安全に行うものです。 首こりの改善を急ぐよりも、異常のサインを見逃さず、必要なときには医療機関で診断を受けることが、自分の健康を守る最も確実な判断です。

主な参考資料

- 厚生労働省「家庭用電気マッサージ器の正しい使用について(注意喚起)」
- 厚生労働省「医薬品・医療機器等安全性情報 No.348」
- PMDA「家庭用マッサージ器に関するQ&A」
- Cochrane「Massage for neck pain」(2024年)
- American Heart Association「Treatment and Outcomes of Cervical Artery Dissection in Adults」(2024年)
- BMC Neurology「Association between chiropractic spinal manipulation and adverse vascular events of the head and neck」(2026年9月)
- Chiropractic & Manual Therapies「Association between spinal manipulative therapy and cervical artery dissection in patients with neck pain or headache」(2026年9月)
- 公益社団法人日本脳卒中協会「脳卒中の主な症状」(2026年3月更新)

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時任 沙也加

アイドルとライブ情報を担当。公式サイトの告知、リリース、本人の投稿を照合してから記事を書いています。

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