クリームチークは、頬に自然な血色感とみずみずしいツヤを与えられるメイクアイテムです。一方で、「指で塗るとムラになる」「ファンデーションがヨレる」「思ったより濃く発色してしまう」など、使い方に悩む人も少なくありません。きれいに仕上げる要点は、使用する道具だけでなく、ファンデーションとの相性や塗る位置、なじませるときの力加減にあります。
2026年11月現在も、クリームチークは初心者からメイク上級者まで取り入れやすいアイテムです。資生堂の美容情報や美容専門メディアで紹介されているメイクアップアーティストのテクニックを参考に、指・スポンジ・ブラシ別の基本手順から、ファンデーション別の順番、濃くなったときの直し方、長持ちさせる重ね方まで詳しく解説します。
【基本編】クリームチークの塗り方は3ステップ!初心者でも自然な血色感を作る方法

クリームチークをきれいに仕上げるには、最初から広範囲に塗らないことが大切です。色を置く場所を決めてから、少しずつ周囲になじませると、濃淡をコントロールしやすくなります。
STEP1:クリームチークを少量だけ取る最初に、クリームチークを指先やスポンジに少量取ります。パクトタイプなら指の腹で表面を軽くなでる程度、スティックタイプなら直接頬に何度も塗り重ねず、指やスポンジに移して使うと量を調整しやすくなります。
発色が強い製品は、米粒程度を目安に少量から始めると安心です。ただし、適量は製品の硬さや発色によって異なるため、最初は手の甲で色の出方を確認しましょう。
STEP2:頬の高い位置に色を置くチークを置く基本の位置は、頬骨の上にある高い部分です。鏡を正面から見て、黒目の下から頬の中央付近を目安にすると、自然な血色感を作りやすくなります。
最初から頬全体に広げるのではなく、中央に小さく色を置くことがポイント。中心部分に適度な発色を残すと、内側から血色がにじみ出るような仕上がりになります。
STEP3:外側に向かって少しずつぼかす色を置いたら、指やスポンジで軽くトントンとたたくようになじませます。頬の中央は比較的しっかり発色させ、輪郭に近づくほど薄くすると、境目が目立ちません。
横に強くこすったり、何度も同じ場所を往復したりすると、ファンデーションが動いてムラやヨレにつながります。肌に押し込むような感覚で、優しくなじませましょう。
【道具別】指・スポンジ・ブラシで変わるクリームチークの使い方
クリームチークは、使う道具によって仕上がりや扱いやすさが変わります。指は手軽さ、スポンジは均一さ、ブラシは細かな調整に優れているため、自分のメイク習慣や目指す質感に合わせて選ぶのがおすすめです。
指での塗り方:体温を利用して自然になじませる指を使う方法は、特別な道具が必要なく、外出先でも手軽に使えるのが魅力です。指の体温によってクリームが柔らかくなり、肌になじませやすくなります。
おすすめは、中指と薬指の腹を使う方法です。
- クリームチークを指先に少量取る。
- 反対の親指と軽く合わせ、指の腹に薄く均一に広げる。
- 頬の高い位置にトントンと置く。
- 色の境目を指の腹で優しくたたいてぼかす。
- 左右の頬を鏡で確認し、必要なら少量ずつ足す。
美容専門メディア『美的』で紹介されたヘア&メイクアップアーティストの長井かおりさんのテクニックでも、指の腹に色を均一に広げてから頬になじませる方法が紹介されています。
大切なのは、チークを直接頬に大量につけないこと。指についた色を手の甲で調整してから使えば、一部分だけ濃くなる失敗を防ぎやすくなります。
スポンジでの塗り方:ムラを防いで均一に仕上げる初心者に特におすすめなのが、メイク用スポンジを使う方法です。指だけでは力加減が難しい場合でも、スポンジなら色を少しずつ広げやすく、左右の濃さも調整できます。
具体的な手順は次のとおりです。
- スポンジにクリームチークを少量取る。
- 余分な色を手の甲で軽く調整する。
- 頬の高い位置にポンポンと置く。
- スポンジのきれいな面を使って外側に広げる。
- 境目を軽くたたいて自然になじませる。
スポンジは、軽く湿らせてから使用する方法もあります。水で濡らした場合は、余分な水分をしっかり絞ってから使いましょう。水分が多すぎると製品の質感やファンデーションの仕上がりに影響する場合があります。
ヘア&メイクアップアーティストの岡田知子さんによる『美的』掲載のメイクテクニックでも、スポンジを使い、頬骨よりやや高めの位置にチークを置いて横に広げる方法が紹介されています。
特に、指で塗ると濃くなりやすい人や、左右の頬で発色に差が出やすい人には、スポンジを使った方法が向いています。
ブラシでの塗り方:ふんわりした仕上がりを目指すクリームチークは、専用のクリームチークブラシでも塗れます。ブラシを使うと、頬骨に沿った細かな調整や、広い範囲への均一なぼかしがしやすくなります。
使い方の要点は次のとおりです。
- 手の甲にクリームチークを少量出す。
- ブラシの毛先に薄く含ませる。
- 手の甲で軽くなじませ、ブラシ全体に均一に広げる。
- 頬の中央から外側へ、軽いタッチで色を置く。
- 境目を小さな円を描くように動かしてぼかす。
ブラシを強く押しつける必要はありません。特にクリームタイプは、一度に多く含ませると濃くつきやすいため、少量ずつ重ねることが基本です。
ローラ メルシエの公式ブラシ使用ガイドでも、クリームやリキッド製品は手の甲でブラシになじませ、余分な量を調整してから使用する方法が案内されています。
専用ブラシを持っていない場合は、まずスポンジで十分です。新たに道具を購入する前に、手持ちのメイク用品で扱いやすい方法を見つけるとよいでしょう。
【頬の位置・ぼかし方】自然な血色感を作るチークの入れ方
クリームチークの仕上がりを大きく左右するのが、色を置く位置です。同じ色を使っても、頬の中央に丸く入れるのか、頬骨に沿って横長に広げるのかによって顔全体の印象が変わります。
初心者は頬の中央より少し高めが基本初めてクリームチークを使う場合は、頬の中央より少し高い位置から始めるのがおすすめです。黒目の下付近を目安に、頬骨の上に小さく色を置きます。
資生堂の美容情報メディア「Beauty Journey」で、資生堂ヘアメイクアップアーティストの西森由貴さんが紹介している基本の方法も、頬の一番高い部分を起点に丸くなじませるというものです。
中央部分に色を残し、周囲を薄く仕上げると、頬に自然な立体感が生まれます。
なりたい印象で塗る位置を調整する- かわいらしい印象:頬の中央に丸く入れ、外側に向かって柔らかくぼかす。
- 大人っぽい印象:頬骨に沿ってやや横長に入れ、斜め上方向に薄く広げる。
- ヘルシーな印象:頬の高い位置を中心に、少し広めに血色を足す。
- 自然なツヤ感:頬の内側寄りに色を置き、外側の境目を丁寧になじませる。
頬の位置を決める際は、笑ったときに盛り上がる部分だけに注目しないことも大切です。笑顔を作ったときの頬の位置は、真顔に戻ると下がって見えることがあります。正面を向いた自然な表情でも確認し、少し高めに仕上げるとバランスが取りやすくなります。
境目を消すぼかし方のコツクリームチークの境目が目立つ場合は、色を新たに足すのではなく、何もついていないスポンジや指のきれいな部分で周囲を軽くたたきます。
このとき、中央の色まで消してしまわないように注意しましょう。中心は血色を残し、外側だけを薄くすることが自然な仕上がりのポイントです。
頬の中央からフェイスラインまで同じ濃さで広げてしまうと、チークを塗った範囲が大きく見えます。色の濃淡を意識しながら、少しずつ境目をなじませてください。
【ファンデーション別】クリームチークを塗る順番は前後どちらが正解?
クリームチークで失敗しやすいのが、ファンデーションとの順番です。特にパウダーファンデーションとリキッドファンデーションでは、基本的な塗布順序が異なります。
MiMCの公式美容情報でも、ファンデーションの種類によってクリームチークの使用順を変える方法が紹介されています。
| ファンデーションの種類 | おすすめの塗る順番 | 仕上がりのポイント |
|---|---|---|
| リキッドファンデーション | 下地→ファンデーション→クリームチーク→フェイスパウダー | 肌になじませやすく、ツヤ感を残しやすい。 |
| クリームファンデーション | 下地→ファンデーション→クリームチーク→フェイスパウダー | クリーム同士を重ね、自然な血色感を作りやすい。 |
| パウダーファンデーション | 下地→クリームチーク→パウダーファンデーション | 粉の上でクリームを伸ばすことによるムラを防ぎやすい。 |
| クッションファンデーション | 下地→クッションファンデーション→クリームチーク→必要に応じてフェイスパウダー | ベースメイクのツヤを残しながら血色を足せる。 |
リキッドファンデーションを使う場合は、ファンデーションを塗り終えてからクリームチークを重ねるのが基本です。
ファンデーションが肌になじんだ状態でチークを少量ずつ置くと、自然に色を広げられます。その後、必要に応じてフェイスパウダーを薄く重ねます。
ただし、ファンデーションが乾ききってから強くこすると、表面のベースメイクが動いてしまう場合があります。スポンジで優しくたたくようになじませましょう。
パウダーファンデーションの場合はファンデの前パウダーファンデーションの場合は、クリームチークを先に塗り、その上からパウダーファンデーションを重ねる方法がおすすめです。
パウダーの上からクリームを伸ばそうとすると、粉が部分的に取れたり、ファンデーションが固まったように見えたりすることがあります。先にクリームチークをなじませておけば、その後のベースメイクで境目を自然に整えられます。
一方、パウダーファンデーションを塗った後にチークを使いたい場合は、製品の使用方法を確認したうえで、スポンジにごく少量を取り、こすらずに軽くたたくように重ねましょう。
フェイスパウダーはいつ使う?リキッドやクリームファンデーションを使う場合、クリームチークをなじませた後にフェイスパウダーを重ねると、表面のベタつきを抑えやすくなります。
ただし、パウダーを大量に重ねると、せっかくのクリームチークのツヤが失われる場合があります。頬の中央は薄く、崩れやすい部分を中心に軽く押さえると、ツヤと持ちのバランスを取りやすくなります。
【失敗対策】濃すぎ・ムラ・ヨレを防ぐクリームチークの直し方
クリームチークは発色がよい製品も多く、少しの量でも印象が変わります。失敗したときに慌てて重ね塗りをすると、かえって厚塗りになることもあるため、原因に合わせて直すことが大切です。
濃くなりすぎたときはファンデーション付きスポンジで調整チークが濃くなりすぎた場合は、ファンデーションを塗ったときに使ったスポンジを活用します。
- スポンジに残ったファンデーションを確認する。
- 濃くなった部分に優しくポンポンと押し当てる。
- チークの色を少しずつ薄める。
- 周囲との境目を整えて左右のバランスを確認する。
MiMCの公式解説でも、濃くなりすぎたチークはファンデーションがついたスポンジで上からぼかす方法が紹介されています。
ファンデーションを新たに大量につける必要はありません。スポンジに残った少量を利用し、色を少しずつ調整するのがポイントです。
ムラになるときは指やスポンジに取る量を見直すクリームチークがムラになる原因として考えられるのが、道具に色が均一についていないことや、頬の一部分に多くの量が集中していることです。
対策として、次のポイントを意識しましょう。
- チークを取ったら手の甲で量を均一にする。
- 頬の一点に大量につけない。
- 指やスポンジを肌に強く押しつけない。
- 中央から外側へ少しずつ色を広げる。
- 左右の頬を交互に確認する。
特に指で塗る場合は、指の腹に色が偏っていると、その部分だけ濃くなることがあります。指に均一に広げてから頬にのせるだけでも、仕上がりが変わります。
ヨレるときはベースメイクの密着を優先するクリームチークを塗ったときにファンデーションがヨレる場合は、スキンケアや化粧下地の油分・水分が十分になじんでいない可能性があります。
ベースメイクを始める前にスキンケアをなじませ、肌表面に余分な油分が残っている場合はティッシュで軽く押さえます。その後、下地とファンデーションを薄く均一に仕上げましょう。
また、チークを塗る際に何度もこすらないことも重要です。ファンデーションの上にクリームを重ねる場合は、横に滑らせるよりも、スポンジで軽く押さえるようになじませるとヨレを抑えやすくなります。
【長持ちさせる方法】クリームチークとパウダーチークの重ね方
クリームチークの仕上がりを長持ちさせたいなら、フェイスパウダーで軽く固定する方法や、パウダーチークを組み合わせる方法があります。
フェイスパウダーで薄く固定するリキッドファンデーションやクリームファンデーションの後にチークを使った場合は、最後にフェイスパウダーを薄く重ねます。
パフを使う場合は、粉を取りすぎないように調整し、頬に軽く押さえるようにつけます。ブラシを使う場合も、余分な粉を落としてから優しくなじませると、厚塗りを防ぎやすくなります。
ツヤ感を残したい場合は、頬全体を粉で覆うのではなく、ベタつきやすい部分を中心に使用するのがおすすめです。
パウダーチークを重ねて血色感をキープするクリームチークの上にパウダーチークを重ねる方法は、血色感を補いながら仕上がりを調整したい場合に便利です。
基本の順番は次のとおりです。
- 下地とファンデーションを仕上げる。
- クリームチークを頬の高い位置になじませる。
- 必要に応じてフェイスパウダーを薄く使う。
- パウダーチークをブラシに少量取る。
- クリームチークを塗った範囲より少し広めに、ふんわり重ねる。
要点は、パウダーチークをクリームチークとまったく同じ範囲に濃く重ねないことです。少し広めに薄く重ねると、色の境界が目立ちにくくなり、自然なグラデーションが生まれます。
アムウェイの2026年8月更新の公式使用ガイドでも、クリームとパウダーは単独使用だけでなく、重ねて使う方法が紹介されています。クリームをなじませた後にパウダーをやや広めに重ねることで、仕上がりを調整できます。
クリームチークとパウダーチークは同系色がおすすめ重ね使いに慣れていない人は、似た色味の組み合わせから始めましょう。
- ピンク系×ピンク系:柔らかくかわいらしい血色感。
- コーラル系×コーラル系:健康的で明るい印象。
- ベージュ系×ベージュ系:落ち着いた自然な血色感。
- ローズ系×ローズ系:上品で大人っぽい印象。
異なる色を組み合わせることもできますが、初心者はまず同系色で濃淡を作ると失敗しにくくなります。
クリームチークが向いている人・選び方の判断基準クリームチークは、自然なツヤや内側からにじむような血色感を求める人に向いています。乾燥が気になる人や、パウダーチークの粉っぽさが苦手な人にも選択肢の一つです。
一方、サラサラしたマット肌が好みの人や、ベースメイクに油分を重ねたくない人は、パウダーチークのほうが扱いやすい場合があります。また、皮脂による崩れが気になる人は、軽い使用感の製品を選び、仕上げに薄くパウダーを使うとよいでしょう。
重要なのは、クリームチークだから必ずツヤ肌になる、あるいは必ず崩れにくいと決めつけないことです。製品の処方、肌質、ファンデーションとの相性によって仕上がりは変わります。
【よくある質問】クリームチークの塗り方に関するFAQ
Q1:クリームチークは指とスポンジのどちらで塗るのがおすすめ?
A1:初心者にはスポンジがおすすめです。色を均一に広げやすく、濃さや範囲を調整しやすいためです。指は手軽で、体温を利用してなじませられるメリットがあります。
Q2:クリームチークはファンデーションの前と後、どちらに塗る?
A2:リキッドファンデーションやクリームファンデーションなら基本的にファンデーションの後、パウダーファンデーションなら基本的にファンデーションの前です。製品ごとの使用方法も確認しましょう。
Q3:クリームチークを塗る位置はどこが正解?
A3:基本は頬の高い位置です。黒目の下付近を目安に中央へ色を置き、外側に向かって薄くぼかすと自然な血色感に仕上がります。
Q4:クリームチークが濃くなりすぎた場合はどうする?
A4:ファンデーションが少量残ったスポンジを使い、濃い部分を軽くたたいて色を薄めます。強くこすらず、少しずつ調整してください。
Q5:クリームチークの上からパウダーチークを重ねてもいい?
A5:問題ありません。クリームチークをなじませた後、同系色のパウダーチークを少量、やや広めに重ねると自然なグラデーションを作れます。
Q6:クリームチークがムラになる原因は?
A6:一度に多く取りすぎている、指やスポンジに色が均一についていない、肌の上で強くこすっているといった原因が考えられます。少量ずつ取り、手の甲で量を調整してから使用しましょう。
Q7:クリームチークを長持ちさせるには?
A7:ベースメイクを薄く均一に整え、チークを少量ずつなじませた後、フェイスパウダーを軽く重ねるのがおすすめです。さらに持ちを意識したい場合は、同系色のパウダーチークを薄く重ねる方法もあります。
クリームチークをきれいに仕上げるために、最初から難しいテクニックを覚える必要はありません。少量を頬の高い位置に置き、中心に色を残しながら外側へぼかす。この基本を押さえるだけでも、自然な血色感を作りやすくなります。
指は手軽さ、スポンジは均一さ、ブラシは細かな調整に優れています。初心者ならスポンジから始め、慣れてきたら指やブラシも取り入れると、仕上がりの幅が広がります。
ファンデーションとの順番も忘れてはいけません。リキッドファンデーションなら後、パウダーファンデーションなら前という基本を覚えておくと、ムラやヨレを防ぎやすくなります。
【プロの結論】クリームチークを美しく見せる最大の要点は、塗る量よりも色の残し方にあります。頬の中央に自然な血色を残し、周囲を薄くぼかすことで、厚塗りに見えない仕上がりが実現します。さらにフェイスパウダーやパウダーチークを上手に組み合わせれば、ツヤ感とメイク持ちの両方を調整できます。
まずは手持ちのクリームチークとスポンジで、少量から試してみましょう。自分の肌質やファンデーションに合った順番を見つけることが、毎日のメイクをきれいに仕上げる近道です。
主な参考資料: 資生堂「Beauty Journey」、MiMC公式美容情報、『美的』のメイクアップアーティストによる解説、ローラ メルシエ公式ブラシ使用ガイド、アムウェイ公式使用ガイド。