『クローズEXPLODE』と『クローズZERO II』の大きな違いは、主演俳優だけでなく、物語を動かす中心人物と監督が変わったことです。
『クローズZERO II』は2009年4月11日公開で、小栗旬演じる滝谷源治、山田孝之演じる芹沢多摩雄、金子ノブアキ演じる鳴海大我、三浦春馬演じる美藤竜也らが物語の中心でした。監督は三池崇史です。
一方、2014年の『クローズEXPLODE』では豊田利晃が監督を務め、東出昌大、早乙女太一、柳楽優弥、勝地涼らを中心とする新しい世代の物語に切り替わりました。
主要キャストの交代と続投を比較『クローズZERO II』の中心人物
- 小栗旬:滝谷源治
- 山田孝之:芹沢多摩雄
- 金子ノブアキ:鳴海大我
- 三浦春馬:美藤竜也
- 黒木メイサ:逢沢ルカ
『クローズEXPLODE』の新世代の中心人物
- 東出昌大:鏑木旋風雄
- 早乙女太一:加賀美遼平
- 勝地涼:小岐須健一
- KENZO:高木哲次
- 柳楽優弥:強羅徹
- 岩田剛典:柴田浩樹
- 永山絢斗:藤原一
- ELLY:山下甲兵
キャストが一新されたと紹介されることの多い本作ですが、シリーズを支えてきた俳優も引き続き出演しています。
- やべきょうすけ:片桐拳
- 高橋努:牧瀬隆史
- 深水元基:林田恵
この3人は『クローズZERO II』にも同じ役で出演しています。したがって、「前作のキャストが全員いなくなった」という理解は正確ではありません。中心人物は刷新しながら、シリーズを知る観客になじみのある人物を残した構成です。
鳳仙学園と黒咲工業高校を混同しないもう一つ押さえておきたいのが、学校の違いです。
『クローズZERO II』では鈴蘭高校と鳳仙学園の抗争が重要な軸でした。対して『クローズEXPLODE』では、黒咲工業高校の柴田浩樹と藤原一の関係が物語に絡みます。
つまり、黒咲工業高校は『クローズZERO II』で登場した鳳仙学園と同じ学校ではありません。作品ごとに対立する勢力と人物の関係が異なります。キャスト情報を調べる際は、この違いを理解しておくと登場人物を整理しやすくなります。
【制作背景と見どころ】豊田利晃監督が描いた新しいクローズ

『クローズEXPLODE』は、原作漫画の人気キャラクターをそのまま再現することよりも、映画独自の人物関係と青春群像劇を重視した作品です。
監督は『青い春』『空中庭園』などを手がけた豊田利晃。原作は髙橋ヒロシの漫画『クローズ』で、脚本には向井康介、水島力也、長谷川隆が参加しています。国内配給は東宝です。
監督交代によって変わった作品の方向性『クローズZERO』『クローズZERO II』を監督した三池崇史から豊田利晃へバトンタッチしたことは、シリーズの大きな転換点でした。
映画.comの2014年のインタビューでは、豊田監督は原作漫画の世界観を踏まえながらも、新しい『クローズ』の世界を構築したことが紹介されています。また、豊田監督は過去のインタビューで、原作漫画のキャラクターが本作にはほとんど登場せず、物語としてはオリジナルに近い内容になっていると説明しています。
そのため、漫画版の登場人物や映画『クローズZERO』の人物関係を完全に引き継いだ続編として見るより、新世代の鈴蘭高校を描いた独立性の高い青春アクションとして捉えると理解しやすくなります。
東出昌大と豊田監督の演技づくり主演の東出昌大にとって、本作は大きな挑戦でもありました。
映画.comのインタビューによれば、東出は豊田監督の作品に以前から関心を持ち、オーディションを受けて主演に抜てきされました。撮影現場では細かな指導を受け、1カットで30テイク以上を重ねることもあったといいます。
2014年4月12日の公開初日舞台あいさつでは、東出が前2作の大ヒットを受けてプレッシャーを感じていたことも報じられました。そのうえで、従来のシリーズにとらわれず、新しい青春映画として楽しんでほしいという思いを語っています。
この制作背景を知ると、旋風雄が単なる強い主人公ではなく、葛藤しながら自分の居場所を探す人物として描かれている理由も理解しやすくなります。
アクションだけではない若手キャストの競演本作の魅力は、アクションシーンだけではありません。鈴蘭高校の生徒たちが、それぞれ異なる価値観を持って行動することにも注目したいところです。
勝地涼演じる小岐須は、仲間とのつながりを大切にします。東出昌大演じる旋風雄は孤独を抱えながらも人との関係を求め、早乙女太一演じる加賀美は衝動的な行動で周囲を揺さぶります。
加えて、柳楽優弥の強羅、KENZOの高木、ELLYの山下という異なるタイプの実力者が加わることで、鈴蘭高校の勢力争いは単純な強さ比べではなくなっています。
TBSの作品紹介でも、豊田監督がケンカのシーンにリアリティーを求めた演出が見どころとして紹介されています。俳優それぞれの身体表現と人物の個性が結びついたアクションは、本作を特徴づける要素です。
【プロの結論】2026年に見るなら押さえたい3つのポイント
2014年公開から12年が経過した2026年現在、『クローズEXPLODE』を改めて楽しむなら、単に出演者の豪華さだけでなく、キャスト交代の意味と人物関係に注目することをおすすめします。
1.前作の続きでありながら、新しい主人公の物語時間軸では『クローズZERO II』の1か月後ですが、中心人物は新世代に交代しています。小栗旬や山田孝之が演じた人物の物語をそのまま追うのではなく、卒業後の鈴蘭高校で誰が頂点に立つのかという新しいテーマに注目してください。
2.鈴蘭と黒咲の2つの対立を意識する鈴蘭高校では強羅、旋風雄、加賀美、高木、小岐須らの関係が重要です。一方、黒咲工業高校では柴田と藤原の過去の因縁が中心になります。この2つの流れを意識すると、登場人物が多い作品でもストーリーを追いやすくなります。
3.漫画版と映画版の違いを理解する本作は髙橋ヒロシの漫画『クローズ』を原作としていますが、映画独自のオリジナルストーリーが大きな特徴です。原作漫画の人物関係をすべて知っている必要はありません。むしろ、映画版独自のキャラクターと新しい勢力図を楽しむ見方が適しています。
前作の小栗旬や山田孝之を中心とするキャストの再登場を期待する人には、やや方向性の違う作品に感じられる可能性があります。一方、新しい俳優陣による群像劇や、鈴蘭高校の勢力争いを楽しみたい人にはおすすめできる作品です。
【クローズEXPLODEのキャスト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:映画『クローズEXPLODE』の主演は誰ですか?
東出昌大です。鈴蘭高校に転入してくる3年生・鏑木旋風雄を演じています。物語は旋風雄と早乙女太一演じる加賀美遼平の登場によって大きく動き始めます。
Q2:柳楽優弥は何役で出演していますか?
柳楽優弥は強羅徹役です。新年度の鈴蘭高校で頂点に最も近いとされる3年生で、高木哲次らとともに勢力争いの中心にいます。
Q3:岩田剛典と永山絢斗は何役ですか?
岩田剛典は黒咲工業高校のトップ・柴田浩樹、永山絢斗は柴田と過去に因縁を持つ藤原一を演じています。黒咲側の抗争を理解するうえで重要な2人です。
Q4:『クローズZERO II』から続投したキャストは誰ですか?
主な続投俳優は、片桐拳役のやべきょうすけ、牧瀬隆史役の高橋努、林田恵役の深水元基です。主演や鈴蘭の中心人物は新しい俳優陣に交代しています。
Q5:加賀美の名前は「良平」と「遼平」のどちらが正しいですか?
正しくは「加賀美遼平」です。JFDBや映画.com、出演者公式キャストページでも「遼平」と表記されています。TBSのあらすじ欄には一部「良平」とありますが、キャスト名としては「遼平」を使用するのが適切です。
Q6:『クローズEXPLODE』は『クローズZERO II』の続編ですか?
はい。時間軸では『クローズZERO II』から1か月後を描くシリーズ第3作です。ただし、中心キャストと監督が交代し、映画独自の新しい人物関係を描く作品になっています。
映画『クローズEXPLODE』は、東出昌大、早乙女太一、勝地涼、KENZO、柳楽優弥を中心とする新世代のキャストが、鈴蘭高校の頂点をめぐってぶつかり合う青春アクション作品です。
主要な配役を整理すると、東出昌大が鏑木旋風雄、早乙女太一が加賀美遼平、勝地涼が小岐須健一、KENZOが高木哲次、柳楽優弥が強羅徹。加えて、岩田剛典が柴田浩樹、永山絢斗が藤原一を演じています。
『クローズZERO II』からは中心キャストが大きく変わりましたが、やべきょうすけ、高橋努、深水元基といったシリーズ続投組も存在します。また、鈴蘭高校と黒咲工業高校の対立を理解することで、登場人物の関係がより明確になります。
2026年に本作を楽しむなら、俳優と役名の対応だけでなく、前作からの世代交代、鈴蘭内部の勢力争い、柴田と藤原の因縁という3つの視点を押さえることがポイントです。 それぞれの俳優が演じる個性的なキャラクターに注目すれば、シリーズの新たな一面を発見できます。