スタジオジブリの名作『耳をすませば』のキャストは、1995年公開のアニメ映画版と、2022年公開の実写映画版で大きく異なります。ジブリ版では、月島雫を本名陽子、天沢聖司を高橋一生が担当。加えて、猫の人形バロンを露口茂、西司朗(地球屋の主人)を小林桂樹が演じています。
一方、2022年の実写映画では、大人になった月島雫を清野菜名、天沢聖司を松坂桃李が演じ、中学生時代には安原琉那と中川翼を起用。杉村竜也役の山田裕貴、原田夕子役の内田理央にも注目が集まりました。2026年11月現在は、ジブリ監修の4Kデジタルリマスター版の劇場上映も話題です。今回は両作品の声優・出演者を役柄別に整理し、年代ごとの配役や作品の違いまで詳しく紹介します。
【まず結論】耳をすませばのキャストはジブリ版と実写版でどう違う?

『耳をすませば』のキャストを調べる際に、最初に整理したいのが1995年のアニメ映画と2022年の実写映画の区別です。同じキャラクターが登場しても、声を担当する俳優と実際に演じる俳優は別々にキャスティングされています。
1995年のアニメ版は、柊あおいの漫画を原作に、近藤喜文が監督を務めたスタジオジブリ作品です。1995年7月15日に劇場公開され、宮崎駿が製作プロデューサー・脚本・絵コンテを担当しました。
2022年の実写版は、平川雄一朗が監督・脚本を担当。中学生時代の物語を描くだけでなく、主人公たちが大人になった10年後のオリジナルストーリーを加えています。
そのため、キャストを確認するときは「ジブリ版の声優」「実写版の大人時代」「実写版の中学生時代」という3つに分けると混乱しません。スタジオジブリ、ディズニー公式、松竹の作品情報でも、それぞれの作品の基本情報が確認できます。
【1995年ジブリ版】耳をすませばの声優一覧と役柄を紹介
1995年のジブリ版で中心となるのは、本名陽子と高橋一生です。二人が演じた月島雫と天沢聖司を軸に、家族や学校の友人、地球屋の人々が物語を支えています。
特に注目したいのは、主人公二人だけでなく、バロンや西司朗といった物語の世界観を象徴するキャラクターにも、印象的な俳優が起用されていることです。
主人公・主要キャラクターの声優
月島雫:本名陽子
読書が大好きな中学3年生の主人公。図書カードをきっかけに聖司の存在を意識し、自分自身の夢と向き合っていきます。本名陽子は主題歌「カントリー・ロード」も歌っています。
天沢聖司:高橋一生
バイオリン職人を目指す少年。雫にとって、憧れであり、自分の可能性を考えるきっかけとなる存在です。
バロン:露口茂
地球屋に置かれている猫の人形。雫が物語を書くきっかけにもなる、作品を象徴する重要なキャラクターです。
西司朗:小林桂樹
地球屋の主人で、聖司の祖父。若者たちの夢を温かく見守る人物です。
この4人は、検索時に名前を取り違えやすい組み合わせでもあります。正しく整理すると、バロンが露口茂、西司朗が小林桂樹です。
月島家・学校の友人たちの声優主人公を取り巻くキャラクターにも、実力派の俳優や声優が参加しています。
| キャラクター | 声優 |
|---|---|
| 月島靖也(雫の父) | 立花隆 |
| 月島朝子(雫の母) | 室井滋 |
| 月島汐(雫の姉) | 山下容莉枝 |
| 高坂先生 | 高山みなみ |
| 原田夕子 | 佳山麻衣子 |
| 杉村 | 中島義実 |
| 絹代 | 飯塚雅弓 |
| ナオ | 千葉舞 |
なかでも高山みなみは、『名探偵コナン』の江戸川コナン役でも知られる声優です。ジブリ作品の中でも、キャラクターの声を誰が担当しているのかを調べる楽しみがあります。
また、雫の親友である原田夕子と杉村の関係も、青春時代ならではの複雑さを描く重要な要素です。雫の恋愛だけでなく、友人たちの気持ちが交錯することで、作品に現実味が生まれています。
なお、上記は役名が確認できる主な出演者の一覧です。ジブリ公式作品ページでは主要な声の出演者が掲載され、役柄ごとの詳しい対応はディズニー公式やORICON NEWSの作品情報でも確認できます。
【2022年実写映画版】清野菜名・松坂桃李らキャストを年代別に比較
2022年10月14日に公開された実写映画『耳をすませば』は、清野菜名と松坂桃李のダブル主演作品です。
最大の特徴は、同じ人物を中学生時代と大人時代で別の俳優が演じていること。雫、聖司、杉村、夕子の4人には、それぞれ成長前後の配役が用意されています。
松竹の公式作品紹介では、大人になった雫と聖司の物語が加わったことが作品の大きな特徴として紹介されています。役名と出演者の対応は、ORICON NEWSの出演者一覧でも整理されています。
主人公4人の中学生時代・大人時代の配役
月島雫(大人):清野菜名
中学生時代に小説家になる夢を抱いた雫。大人になってからは出版社で児童書の編集者として働いています。
中学生時代:安原琉那
天沢聖司(大人):松坂桃李
チェロ奏者を目指してイタリアへ渡った聖司。離れて暮らす雫との約束を胸に、自分の夢に向き合います。
中学生時代:中川翼
杉村竜也(大人):山田裕貴
雫たちの同級生。中学生時代からの人間関係が、大人になった後の物語にもつながります。
中学生時代:荒木飛羽
原田夕子(大人):内田理央
雫の親友。中学生時代から続く人間関係を通じて、物語にもう一つの青春の側面を加えます。
中学生時代:住友沙来
以下は、ジブリ版と実写版の配役を横並びにした比較表です。
※実写版の杉村の正式な役名は杉村竜也。1995年のアニメ版では杉村として紹介されています。また、実写版のおじいさんは近藤正臣が演じており、作品情報では地球屋の店主として紹介されています。
そのほかの実写版出演者主人公4人以外にも、出版社や月島家、地球屋に関係する出演者がそろっています。
- 音尾琢真: 堀内部長
- 松本まりか: 津田みどり
- 中田圭祐: 高木洋輔
- 小林隆: 月島靖也(雫の父)
- 森口瑤子: 月島朝子(雫の母)
- 田中圭: 園村真琴(雫が担当する作家)
- 近藤正臣: おじいさん(地球屋の店主)
- 宮下かな子: 高坂先生
この配役から分かるのは、実写版が単純にアニメ版の登場人物を俳優に置き換えた作品ではないということです。大人になった雫の職場や仕事上の人間関係を描くため、出版社の人物も新たに配置されています。
【アニメ版と実写版の違い】中学生時代と大人時代で何が変わった?
両作品の違いはキャストだけではありません。物語の時間軸、主人公たちの職業、夢の描き方にも違いがあります。
1.ジブリ版は中学生の青春時代を中心に描く1995年のアニメ版では、中学3年生の雫が、図書館の貸出カードで見つけた天沢聖司という名前に興味を持つところから物語が始まります。
聖司はバイオリン職人を目指し、イタリアで修業することを考えています。一方の雫は、聖司の生き方に刺激を受け、自分も物語を書いてみようと決意します。
二人が互いの存在によって夢を見つけていく過程が、アニメ版の大きな見どころです。
2.実写版には10年後のオリジナルストーリーがある2022年の実写版では、原作漫画とアニメ版で描かれた中学生時代に加え、10年後の二人の姿が描かれます。
松竹の公式作品紹介によると、10年後の舞台は1998年。雫は児童書の編集者として出版社に勤めながら、小説家になる夢を追い続けています。
一方、聖司は夢を追ってイタリアで生活しています。しかし、二人とも順風満帆な日々を送っているわけではありません。夢と現実の間で悩みながら、それぞれの人生を歩んでいきます。
この設定によって、実写版は初恋の物語にとどまらず、夢を追い続けることの難しさや、時間が経過した後の人間関係まで描く作品になっています。
3.聖司の夢はバイオリン職人からチェロ奏者へ特に見逃せないのが、聖司の音楽に関する設定変更です。
- 1995年ジブリ版:バイオリン職人を目指す。
- 2022年実写版:チェロ奏者を目指す。
ジブリ版では、聖司はバイオリンを製作する職人になるためにイタリアへ向かおうとします。実写版では、チェロ奏者としての夢を追い、海外で活動する設定です。
どちらも音楽に人生を懸ける人物であることは共通していますが、職業の違いによって夢への向き合い方や、成長後の生活の描かれ方が変わっています。
4.バロンは実写版でも作品を象徴する存在バロンは、1995年版では露口茂が声を担当した猫の人形です。雫が空想する物語世界にも深く関係しています。
2022年の実写版でもバロンは登場します。ソニー・ピクチャーズが2022年4月に発表したティザービジュアルでも、地球屋で二人を見守るバロンの後ろ姿が印象的に取り上げられました。
実写版では、バロンは人間の出演者ではなく、作品の世界をつなぐ象徴的な存在として扱われています。アニメ版の声優である露口茂が実写版のバロン役として出演する、という意味ではありません。
【キャストの関係性】間違えやすい配役と知っておきたいポイント
『耳をすませば』のキャスト情報には、作品ごとの役名の違いや、声優と俳優の区別など、少し注意したいポイントがあります。
バロンと西司朗は別のキャラクターまず混同しやすいのが、バロンと西司朗です。
- バロン:露口茂
- 西司朗:小林桂樹
バロンは猫の人形であり、西司朗は地球屋の主人です。二人はまったく異なるキャラクターで、物語における役割も違います。
また、実写版の近藤正臣は地球屋の店主であるおじいさんを演じています。近藤正臣と小林桂樹は、同じ人物のアニメ版・実写版における対応を考える際に比較される出演者です。
実写版の杉村は「杉村竜也」という名前1995年版では、雫や聖司の同級生は「杉村」として登場します。2022年の実写版では、山田裕貴が演じる役名が「杉村竜也」となり、中学生時代は荒木飛羽が担当しています。
そのため、杉村竜也という名前で検索した場合には、実写版のキャラクター情報が中心になります。アニメ版のキャストを探す場合は、中島義実という名前も合わせて確認すると分かりやすくなります。
本名陽子は声の出演だけでなく主題歌も担当もう一つ知っておきたいのが、月島雫役の本名陽子と主題歌の関係です。
ジブリ版の主題歌「カントリー・ロード」を歌っているのも本名陽子です。つまり、主人公の声と歌の両方を担当しています。
一方、2022年実写版の主題歌は、杏が歌う「翼をください」です。音楽面でも、二つの作品はそれぞれ異なる魅力を持っています。
【プロの結論】キャストを比較すると作品のテーマまで理解できる『耳をすませば』のキャストを調べるときは、単に有名俳優の名前を確認するだけでなく、作品の時間軸と役柄の変化を合わせて見ることが大切です。
ジブリ版は、本名陽子と高橋一生による中学生時代の雫と聖司の物語が中心です。対して実写版は、清野菜名と松坂桃李によって、10年後の二人の人生まで描いています。
したがって、青春時代のキャラクターと声優を知りたい人は1995年版、大人になった二人の人生や新しいキャストを知りたい人は2022年版を中心に確認するのがおすすめです。
特に、同じ役を年代別に演じ分ける実写版の配役は、作品の構成を理解するうえで要点です。
【2026年最新情報】耳をすませばのキャストと4Kリマスター上映
2026年の『耳をすませば』に関する大きなニュースは、ジブリ監修による4Kデジタルリマスター版の劇場上映です。
スタジオジブリは2026年8月17日、公式サイトで『耳をすませば』と『借りぐらしのアリエッティ』の4Kデジタルリマスター版の上映を発表しました。
今回の上映は、1995年のアニメ映画を高精細な映像とクリアな音響で楽しめる企画です。キャストを一新した新作映画ではなく、オリジナル作品の映像をリマスターしたものです。
2026年の上映スケジュール| 項目 | 上映期間・内容 |
|---|---|
| 4K IMAX上映 | 2026年10月23日~11月2日 |
| 全国拡大上映 | 2026年10月30日~11月12日 |
| Dolby Cinema上映 | 2026年10月30日~11月12日 |
| 対象作品 | 『耳をすませば』『借りぐらしのアリエッティ』 |
2026年11月4日時点では、IMAX上映期間は終了していますが、全国47都道府県での拡大上映とDolby Cinema上映は11月12日まで予定されています。
スタジオジブリの発表では、特に『耳をすませば』について、雫が空想する物語の世界や日常風景の美しさが、4K映像によって一層際立つと紹介されています。
2026年に新しいキャスト変更はあった?2026年の4K上映に関する公式発表は、1995年版の映像を再構成した上映企画です。新しい声優や俳優への交代を発表したものではありません。
したがって、2026年現在もジブリ版の主要キャストは、本名陽子、高橋一生、立花隆、室井滋、露口茂、小林桂樹という従来の配役で確認できます。
実写版についても、清野菜名、松坂桃李、山田裕貴、内田理央ら、2022年に発表された出演者が基本情報となります。
2026年の新しい話題と、過去の映画のキャスト情報を混同しないことが、最新情報を正確に把握するポイントです。
【耳をすませばのキャスト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ジブリ版『耳をすませば』で月島雫を演じた声優は誰ですか?
A1:本名陽子です。1995年公開のアニメ映画で月島雫の声を担当し、主題歌「カントリー・ロード」も歌っています。
Q2:天沢聖司の声優は高橋一生ですか?
A2:はい。1995年のジブリ版で天沢聖司の声を担当したのは高橋一生です。2022年の実写版では、大人の聖司を松坂桃李、中学生時代の聖司を中川翼が演じています。
Q3:バロンと西司朗の声優は誰ですか?
A3:バロンは露口茂、西司朗は小林桂樹です。バロンは地球屋に置かれた猫の人形、西司朗は地球屋の主人で聖司の祖父にあたります。
Q4:2022年実写版で中学生時代の月島雫と天沢聖司を演じたのは誰ですか?
A4:月島雫は安原琉那、天沢聖司は中川翼です。大人時代はそれぞれ清野菜名と松坂桃李が演じています。
Q5:実写版の杉村竜也と原田夕子は誰が演じていますか?
A5:大人時代は杉村竜也が山田裕貴、原田夕子が内田理央です。中学生時代は杉村竜也を荒木飛羽、原田夕子を住友沙来が演じています。
Q6:ジブリ版と実写版の一番大きな違いは何ですか?
A6:ジブリ版は主に中学生時代を描いているのに対し、実写版は中学生時代に加えて10年後のオリジナルストーリーを描いている点です。また、聖司の夢もバイオリン職人からチェロ奏者へ変更されています。
Q7:2026年の『耳をすませば』の最新キャストは変わりましたか?
A7:2026年の主な新情報は、ジブリ監修の4Kデジタルリマスター上映です。新作映画のキャスト変更ではありません。ジブリ版は本名陽子・高橋一生ら、実写版は清野菜名・松坂桃李らの配役が基本です。
『耳をすませば』のキャストは、1995年のジブリ版と2022年の実写版を分けて整理すると、誰がどの役を演じているのかが明確になります。
ジブリ版の中心人物は、月島雫役の本名陽子と天沢聖司役の高橋一生。バロン役の露口茂、西司朗役の小林桂樹も、作品を語るうえで欠かせない出演者です。
2022年の実写版では、清野菜名と松坂桃李が大人になった雫と聖司を演じ、安原琉那と中川翼が中学生時代を担当。山田裕貴、内田理央らも加わり、10年後の物語を彩っています。
2026年は4Kデジタルリマスター版の劇場上映も実現し、1995年の名作を新たな映像環境で楽しめる機会が生まれました。
キャストを調べる際には、①1995年のジブリ版の声優、②2022年の実写版の大人時代、③実写版の中学生時代という3つの区分を意識することがポイントです。それぞれの配役を知ったうえで見比べると、雫と聖司が歩んできた時間や、二つの映画が伝えようとする夢と成長の意味も、より深く味わえます。