2026年11月4日現在、2027年(令和9年)用の年賀はがきと年賀郵便切手は、すでに販売が始まっている。年賀状を準備するときに迷いやすいのが、「年賀はがきに切手を貼る必要はあるのか」「私製はがきには何円の切手を貼ればよいのか」という問題だ。
結論からいうと、日本郵便が発行する通常の年賀はがきには、あらかじめ郵便料金が含まれているため、追加の切手は必要ない。一方、自分で用意した私製はがきで年賀状を送る場合は、基本的に85円分の切手が必要となる。2027年用には85円・110円の年賀郵便切手に加え、寄付金付きのお年玉付年賀郵便切手88円・113円も登場している。
加えて、2027年用は年賀状の引受開始日が12月20日に変更され、元日配達を目指す差出日の目安も12月27日までに繰り下げられた。料金だけでなく、私製はがきの規格や「年賀」の朱書き、切手を貼る位置まで、投函前に押さえておきたいポイントを整理する。
【結論】年賀はがきに切手は必要?通常はがきと私製はがきの違い

年賀状に切手を貼る必要があるかどうかは、使用するはがきの種類によって決まる。最初に確認したいのは、はがき自体に郵便料金が含まれているかどうかだ。
日本郵便の年賀はがきには追加の切手は不要郵便局などで販売されている2027年用のお年玉付年賀はがきには、郵便料金を示す「料額印面」が印刷されている。この印面が郵送料の支払いを示すため、別途85円切手などを貼る必要はない。
無地、インクジェット紙、寄付金付絵入りなど、基本的には購入時点で郵便料金が含まれている。年賀状の裏面に写真やメッセージを印刷した場合も、通常の年賀はがきとしての規格を守っていれば追加料金は発生しない。
なお、寄付金付絵入り年賀はがきは1枚90円で販売されているが、これは郵便料金85円に寄付金5円を加えた金額だ。90円分の切手を別途貼るという意味ではない。
私製はがきには85円分の切手が必要一方、文具店で購入したポストカード、自作したはがき、印刷会社が制作した切手貼付式の年賀状などは、一般に私製はがきに該当する。
私製はがきには日本郵便の料額印面がないため、郵便料金を切手で支払わなければならない。2027年用の国内通常はがきの料金は85円なので、規格に適合する私製はがきには85円分の切手を貼る。
このとき、一般的な85円普通切手でも郵送できるが、年賀郵便切手を選べば、干支を取り入れた季節感のある仕上がりになる。
つまり、判断基準は「年賀状だから切手が必要」ということではなく、「郵便料金がすでに支払われているはがきかどうか」という点にある。
【2027年最新料金】85円・110円・88円・113円の違いを比較
2027年用の年賀はがきと年賀郵便切手には、複数の料金設定がある。特に混同しやすいのが、85円と110円の年賀郵便切手、そして寄付金付きの88円と113円だ。
これらは単純に年賀状の種類が違うというだけではない。85円は通常はがきの料金、110円は定形郵便物などの料金に対応しており、送る郵便物によって使い分ける必要がある。
| 種類 | 販売価格 | 郵便料金・寄付金 | 主な用途・特徴 |
|---|---|---|---|
| 2027年用無地年賀はがき | 85円 | 郵便料金85円込み | 追加切手不要 |
| インクジェット紙年賀はがき | 85円 | 郵便料金85円込み | 家庭用プリンターでの印刷向け |
| 寄付金付絵入り年賀はがき | 90円 | 郵便料金85円+寄付金5円 | 社会貢献もできる年賀はがき |
| 年賀85円郵便切手 | 85円 | 郵便料金85円 | シール式・私製はがき向け |
| 年賀110円郵便切手 | 110円 | 郵便料金110円 | のり式・定形郵便物など向け |
| 寄付金付お年玉付年賀85円郵便切手 | 88円 | 郵便料金85円+寄付金3円 | のり式・お年玉くじ付き |
| 寄付金付お年玉付年賀110円郵便切手 | 113円 | 郵便料金110円+寄付金3円 | のり式・お年玉くじ付き |
2027年用の年賀85円郵便切手は、通常はがきの郵便料金に対応した切手だ。私製はがきを国内の年賀状として送る場合、規格に適合していれば、この切手1枚で郵送料を支払える。
2027年用の85円年賀郵便切手はシール式で、裏面を水で濡らす必要がない。枚数が多い年賀状の準備でも扱いやすい仕様となっている。
110円切手は通常はがき用ではない110円の年賀郵便切手は、2024年10月の郵便料金改定後の定形郵便物の基本料金に対応するものだ。定形郵便物は50g以内で110円となっている。
そのため、一般的な85円の私製はがきに110円切手を貼ると、25円分の過払いになる。通常の年賀状としては85円切手を選ぶのが基本だ。
封書で年始のあいさつを送りたい場合や、郵便物の種類が定形郵便物に該当する場合には、110円切手が選択肢になる。
寄付金付き88円・113円切手は3円が寄付金寄付金付お年玉付年賀郵便切手は、通常の年賀郵便切手とは異なり、1枚につき3円の寄付金が含まれている。
具体的には、88円切手の場合、85円が郵便料金で3円が寄付金。113円切手の場合は110円が郵便料金で3円が寄付金となる。
日本郵便によると、この寄付金は社会福祉の増進、災害支援、地球環境の保全などに取り組む団体の活動に役立てられる。寄付を通じて年始のあいさつを届けたい人に適した選択肢だ。
また、「お年玉付」の名称どおり、寄付金付き切手にはお年玉くじの楽しみもある。切手のデザインだけでなく、くじの有無や寄付への参加も選ぶ際の判断材料になる。
【年賀はがきと年賀郵便切手の違い】どちらを選ぶのがおすすめ?
年賀はがきと年賀郵便切手は、どちらも年始のあいさつに使われるものだが、郵便物としての役割は異なる。
年賀はがきは、郵便料金があらかじめ含まれた郵便はがきそのもの。年賀郵便切手は、私製はがきや封書などに貼り付けて郵送料を支払うための切手だ。
年賀はがきは手軽さとお年玉くじが魅力日本郵便が発行する年賀はがきは、購入後すぐに宛名やメッセージを書いて投函できる。切手を別に用意する必要がなく、郵便料金の不足を心配しにくい点がメリットだ。
加えて、お年玉付郵便はがきには抽せん番号が付いている。2027年用も年始の楽しみとして、お年玉賞品の抽せんが用意されている。
年賀郵便切手はデザインの自由度を重視する人向け私製はがきに年賀郵便切手を貼れば、市販の年賀はがきにはないデザインや紙質を楽しめる。
旅行先で購入したポストカードや、自分でデザインしたオリジナルカードを年賀状にしたい場合にも便利だ。特に、写真やイラストを使って個性を表現したい人には相性がよい。
ただし、郵便料金の確認や宛名面の表示、年賀の朱書きなど、自分で確認する項目は増える。
主な違いを整理すると、次のようになる。
- 年賀はがき:切手を貼る手間を省きたい人、お年玉くじを楽しみたい人向け。
- 通常の年賀郵便切手:自作のポストカードやオリジナルデザインを使いたい人向け。
- 寄付金付お年玉付年賀郵便切手:オリジナルの年賀状に加え、寄付やお年玉くじも楽しみたい人向け。
【私製はがきの注意点】サイズ・重さ・「年賀」の朱書きと切手の位置
私製はがきを年賀状に使う場合、切手を貼るだけでは十分ではない。郵便はがきとして認められるサイズや重量を守り、年賀郵便として取り扱ってもらうための表示も必要になる。
私製はがきのサイズと重さは全国共通日本郵便の内国郵便約款およびはがき作成ガイドラインでは、通常はがきの規格が定められている。
- 長辺:14.0cm以上15.4cm以下
- 短辺:9.0cm以上10.7cm以下
- 重さ:2g以上6g以下
- 形状:長方形
- 紙質・厚さ:日本郵便発行のはがきと同等以上
- 表面の色:白色または淡色
これらの条件を満たしていれば、私製はがきも通常はがきとして85円で送ることができる。
注意したいのは、正方形やハート型など、長方形以外のカードだ。デザインが魅力的でも、通常はがきの規格に適合しなければ第二種郵便物として扱われない。
規格を超えた場合は第一種郵便物として扱われ、サイズや重量に応じた料金が必要になる。例えば、定形郵便物の規格に収まる50g以内の郵便物なら110円だが、厚さやサイズが定形の条件を超える場合は、さらに異なる料金になる。
私製はがきには「郵便はがき」の表示も必要私製はがきの宛名面には、上部中央などの見やすい位置に「郵便はがき」または「POSTCARD」と表示する必要がある。
日本郵便の案内でも、この表示がない場合は手紙(第一種郵便物)として取り扱うと説明されている。印刷会社などにオリジナル年賀状を依頼する場合も、宛名面の仕様を確認しておきたい。
また、宛名や郵便番号が読み取りやすいよう、住所を書くスペースを十分に確保することも大切だ。
朱書きの「年賀」は赤色で見やすく記載する私製はがきを年賀状として送る際に忘れてはいけないのが、宛名面への「年賀」の朱書きだ。
日本郵便の内国郵便約款第148条では、年賀特別郵便物の表示について、郵便物の表面の見やすい場所に「年賀」の文字を明瞭に朱記することが定められている。
実際の記載では、次のポイントを押さえておこう。
- 赤色または朱色の文字で「年賀」と書く。
- 宛名面の切手付近など、郵便局側から確認しやすい位置に記載する。
- 文字を小さくしすぎず、はっきり読める大きさにする。
- 切手や消印が重なる場所は避ける。
特に重要なのは、年賀郵便切手を貼っていても「年賀」の表示を省略しないことだ。切手のデザインが年賀用であることだけでは、年賀特別郵便としての表示を満たしたことにはならない。
朱書きを忘れると、通常郵便として扱われ、年内に配達される可能性がある。元日以降に届けたい場合は、投函前に必ず確認したい。
年賀状の切手を貼る位置はどこ?切手を貼る位置について、日本郵便は郵便物の表面の左上部を基本としている。ただし、横長に使用するはがきでは右上部に貼る。
- 縦長のはがき:宛名面の左上。
- 横長のはがき:宛名面の右上。
切手は郵便番号枠や宛名と重ならないように貼り、消印を押すスペースも確保しておく。
また、切手が剥がれないようにしたいからといって、切手の上からセロハンテープを貼るのは避けたい。日本郵便は、切手の上にテープを貼り付けることはできないと案内している。粘着力が弱い場合は、切手裏面ののりで対応しよう。
【2027年用年賀郵便切手の販売期間】発売日・デザイン・購入時の注意
2027年用の年賀郵便切手は、年賀はがきと同じ2026年11月2日(月)に発行された。販売期間は2027年1月15日(金)までとなっている。
販売場所は全国の郵便局などで、郵便局のネットショップでも取り扱いがある。ただし、店舗やオンラインの在庫状況によっては売り切れとなる場合もある。
2027年用年賀郵便切手は未年のデザイン2027年の干支は未(ひつじ)。今回の年賀郵便切手には、羊をモチーフにしたデザインが採用されている。
通常の年賀郵便切手は、明治から昭和にかけて活躍した郷土玩具の絵で知られる川崎巨泉(1877~1942)の作品をもとに、未年にちなんだ郷土玩具の絵を取り上げている。
85円切手はシール式、110円切手はのり式という仕様の違いもある。使いやすさを重視するなら、貼り付けが簡単な85円シール式が便利だ。
一方、寄付金付お年玉付年賀郵便切手は、伝統的な染色技法である型染めの風合いを取り入れた羊のイラストが特徴となっている。
販売期間は2027年1月15日まで年賀郵便切手4種類の販売期間は共通している。
- 発行日:2026年11月2日(月)
- 販売開始:2026年11月2日(月)午前9時
- 販売終了:2027年1月15日(金)
- 販売場所:全国の郵便局など、郵便局のネットショップなど
年賀はがきの販売期間も同じく2026年11月2日から2027年1月15日までだ。ただし、年賀状の引受開始日とは異なるため、購入できる期間と投函できる期間を混同しないようにしたい。
なお、年賀郵便切手と、年賀状のお年玉くじで当たる「お年玉切手シート」は別の商品だ。前者は年賀状を送るための切手、後者は抽せん賞品として交付される切手シートである。
【2027年の投函時期】年賀状を元日に届けるには12月27日まで
2027年用年賀状で特に注意したい変更点が、引受開始日と元日配達を目指す差出日の繰り下げだ。
日本郵便は、年賀状を出す時期が遅くなる傾向に対応し、2027年用から引受開始日を従来の12月15日から12月20日に変更した。元日配達のための差出日目安も、12月25日から12月27日に変更している。
2027年用年賀状の重要日程- 2026年11月2日(月):年賀はがき・年賀郵便切手の販売開始。
- 2026年12月19日(土)まで:引受開始前。通常郵便の標準送達日数で年内に配達される。
- 2026年12月20日(日):年賀状の引受開始。
- 2026年12月27日(日)まで:元日配達を目指す差出日の目安。
- 2027年1月1日(金):元日。
- 2027年1月3日(日):年賀郵便物などの配達日。
- 2027年1月15日(金):年賀はがき・年賀郵便切手の販売終了。
注意したいのは、12月19日以前に投函した年賀状だ。
日本郵便の2027年用年賀はがき発行概要によると、引受開始前に差し出された年賀状は通常郵便の標準送達日数で年内に配達される。つまり、年賀状として準備したものでも、12月20日より前に投函すると、元日まで保管されず年内に届く可能性がある。
年始のあいさつとして元日に届けたい場合は、12月20日以降に投函することが基本となる。
12月27日を過ぎた場合は元日配達できない?12月27日は、元日に届けるための差出日の目安だ。日本郵便がこの日までの差し出しについて元日配達に向けて取り組むとしているため、確実性を高めるなら期限内に投函したい。
12月28日以降の投函でも年賀状として引き受けられる場合はあるが、元日配達が保証されるわけではない。地域や郵便物の量、交通事情などによって到着時期は変わる。
また、2027年は1月3日が日曜日に当たるが、日本郵便はこの日に年賀郵便物と普通扱いの郵便物などを配達すると発表している。
年賀状を準備する際は、販売終了日ではなく、引受開始日と元日配達の目安を優先してスケジュールを組むことが大切だ。
【年賀はがき切手】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2027年用の年賀はがきに85円切手を貼る必要はありますか?
A1:必要ありません。日本郵便が発行する通常の年賀はがきには85円の郵便料金が含まれているため、追加の切手を貼らずに投函できます。
Q2:私製はがきで年賀状を送る場合、何円の切手が必要ですか?
A2:通常はがきのサイズ・重量などの規格を満たしていれば85円分の切手が必要です。年賀郵便切手の85円タイプを使用できます。年賀扱いにするため、宛名面には赤色で「年賀」と明記してください。
Q3:寄付金付お年玉付年賀郵便切手の88円と113円は何が違いますか?
A3:88円は85円の郵便料金に3円の寄付金を加えたもの、113円は110円の郵便料金に3円の寄付金を加えたものです。どちらも寄付金付きで、お年玉くじも付いています。
Q4:2027年用年賀郵便切手はいつまで購入できますか?
A4:2026年11月2日から2027年1月15日までです。郵便局などで購入できますが、在庫状況によっては期間内でも売り切れる場合があります。
Q5:年賀郵便切手を貼れば「年賀」と書かなくてもよいですか?
A5:私製はがきを年賀状として送る場合は、「年賀」の朱書きが必要です。年賀郵便切手を貼っていても、この表示を省略しないようにしてください。
Q6:年賀状を元日に届けるには、いつまでに投函すればよいですか?
A6:2027年用は、2026年12月27日(日)までが差出日の目安です。また、年賀状の引受開始は12月20日(日)なので、それ以前に投函すると通常郵便として年内に配達される可能性があります。
2027年用の年賀はがきは、通常の無地・インクジェット紙が85円、寄付金付絵入りが90円となっている。日本郵便発行の年賀はがきには郵便料金が含まれているため、追加の切手は必要ない。
一方、私製はがきを年賀状として使う場合は、通常はがきの規格を満たしていることを確認したうえで、85円分の切手を貼る必要がある。年賀郵便切手を使うなら、通常タイプの85円と、寄付金付きのお年玉付88円から選べる。110円・113円は定形郵便物などに対応する料金なので、通常はがきとの混同には注意したい。
投函前には、次の3点を最終確認しておこう。
- 料金:年賀はがきなら追加切手不要。私製はがきなら郵便料金に合った切手を貼る。
- 表示と規格:私製はがきはサイズ・重量を確認し、宛名面に「郵便はがき」と「年賀」を適切に表示する。
- 投函時期:2026年12月20日以降に差し出し、元日配達を目指すなら12月27日までに投函する。
年賀状は、料金の違いや小さな記載ミスによって、予定どおり届かなくなることもある。特に2027年用は引受開始日が変更されているため、例年の感覚で12月15日から投函しないよう気を付けたい。
使いやすさを重視するなら通常の年賀はがき、デザインの自由度を重視するなら私製はがきと年賀郵便切手。目的に合わせて選び、料金・表示・投函日を確認しておけば、安心して新年のあいさつを届けられる。
主な根拠資料: 日本郵便「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」(2026年8月31日)、2027年用年賀はがき券種一覧、令和9年用年賀郵便切手の発行情報、内国郵便約款、はがき作成ガイドライン。