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マイボーム腺梗塞とは?白い詰まりの原因・症状と眼科での治し方を徹底解説

八代 美咲 八代 美咲 • 更新: • 公開: • 読了約 21 分
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まぶたの縁に白い小さな粒ができている、まつ毛の生え際に脂のようなものが詰まっている、目がゴロゴロして乾きやすい。こうした症状の原因として考えられるのが、マイボーム腺の出口が詰まる状態です。一般に「マイボーム腺梗塞」と呼ばれることがありますが、これは医学的に統一された正式病名というより、マイボーム腺の開口部や導管が閉塞した状態を表す通称として使われています。

マイボーム腺は、涙の表面に油分を供給し、涙の蒸発を防ぐ大切な器官です。詰まりを放置すると、マイボーム腺機能不全(MGD)やドライアイにつながる場合があるほか、分泌物が内部にたまって霰粒腫を形成することもあります。白いできものの正体や、ものもらいとの違い、自宅でできる温罨法、眼科で受けられる検査・治療まで、2026年時点の診療情報をもとに整理します。

【基礎知識】マイボーム腺梗塞とは?まぶたに白い詰まりができる仕組み

マイボーム腺梗塞
マイボーム腺は涙を守る油分を分泌する器官

マイボーム腺は、上下のまぶたの内部にある皮脂腺の一種です。まつ毛の生え際より少し内側に開口部が並び、そこから「マイバム(meibum)」と呼ばれる脂質を分泌しています。

マイバムは涙の最も外側にある油層を構成し、涙が蒸発するのを抑える役割を担っています。涙は水分だけでできているわけではありません。油分と水分などが適切なバランスを保つことで、目の表面を滑らかに覆っています。

日本角膜学会の解説によると、マイボーム腺の開口部は上まぶたに約30か所、下まぶたに約20か所あります。小さな出口が多数並ぶ構造だからこそ、脂質や角質などによって一部が塞がれることがあります。

マイボーム腺梗塞とマイボーム腺機能不全(MGD)の違い

マイボーム腺梗塞は、一般にマイボーム腺の開口部が塞がり、内部の分泌物が排出されにくくなった状態を指します。一方、マイボーム腺機能不全(MGD)は、マイボーム腺の働きが広い範囲で異常を起こし、慢性的な目の不快感につながる病態です。

MGDでは、脂質の分泌量が減少したり、分泌物の性状が変化したりします。出口の閉塞、導管上皮の角化、腺房の萎縮などが関係し、マイバムが正常に排出されなくなることもあります。

つまり、白い詰まりが一つ見つかったからといって、必ずしもMGDと診断されるわけではありません。反対に、目立つ白い粒がなくても、腺の機能が低下している場合があります。

日本眼科学会・日本角膜学会・ドライアイ研究会が作成した「マイボーム腺機能不全診療ガイドライン」では、MGDを分泌減少型と分泌増加型に分類しています。診断では自覚症状だけでなく、開口部の状態やマイバムの量・質を総合的に確認します。

【原因と症状】なぜ詰まる?痛みがない白いできものにも注意

マイボーム腺梗塞が起こる主な原因

マイボーム腺の出口が詰まる背景には、脂質の性状変化や導管の角化、慢性的な炎症など複数の要因があります。単純に脂っこい食事をしたから詰まるというものではありません。

MGDの発症に関連する因子として、日本角膜学会のガイドライン関連資料では、次のような項目が挙げられています。

  • 加齢:年齢とともにマイボーム腺の構造や分泌機能が変化する。
  • ホルモンの変化:閉経やアンドロゲンの減少などが関係する。
  • 長時間のVDT作業:パソコンやスマートフォンの使用時にまばたきが減ることが、涙液の不安定化につながる。
  • コンタクトレンズ:ソフトコンタクトレンズの装用との関連が報告されている。
  • 喫煙:MGDのリスク因子の一つとされる。
  • 全身疾患:糖尿病、脂質代謝異常、高血圧、甲状腺機能亢進症などが関連する場合がある。
  • 眼や皮膚の炎症:眼瞼炎、酒さ、シェーグレン症候群なども関係する。

これらは発症との関連が示されている因子であり、該当する人が必ずマイボーム腺梗塞になるわけではありません。複数の要因が重なることで、脂質の分泌や排出が不安定になると考えられています。

アイメイクや洗顔不足も関係する?

アイラインやマスカラなどの化粧品がまつ毛の生え際やマイボーム腺の開口部に残ると、まぶたの縁の汚れや炎症を悪化させる可能性があります。

特に、まつ毛の内側までアイラインを引く習慣がある人や、目元のメイクを十分に落とさずに就寝する人は、目元の清潔を意識したいところです。

ただし、化粧品の使用だけが原因ではありません。加齢や体質、全身疾患なども関係するため、メイクを落としていてもMGDが起こることはあります。

代表的な症状は白い粒・異物感・目の乾燥

マイボーム腺の出口が詰まると、まぶたの縁や裏側に白色から黄色っぽい小さな塊が見えることがあります。分泌物が内部にとどまることで、まぶたに違和感が生じる場合もあります。

代表的な自覚症状は次のとおりです。

  • まぶたの縁に白い粒や黄色っぽい栓が見える。
  • 目がゴロゴロする、異物感がある。
  • 目が乾く、しょぼしょぼする。
  • 夕方になると目が疲れやすい。
  • 涙が出やすい、目がかすむ。
  • まぶたの一部に軽い腫れや圧迫感がある。

痛みがほとんどないケースも珍しくありません。ただし、詰まりに炎症や感染が加わると、赤み、腫れ、押したときの痛みなどが現れることがあります。

強い痛みや急激な腫れがある場合は、単純な脂の詰まりだけでは説明できない可能性があります。麦粒腫やほかの眼瞼疾患も考慮し、眼科で診察を受けることが大切です。

【見分け方と違い】白いできものは霰粒腫?ものもらい?

マイボーム腺の詰まりを見分けるポイント

鏡でまぶたの縁を確認すると、マイボーム腺の出口付近に白や黄色の小さな栓のようなものが見えることがあります。これがマイバムの排出不良や開口部の閉塞に関連する所見である可能性があります。

ただし、まぶたの白いできものには複数の種類があります。結膜結石、嚢胞、霰粒腫など、見た目だけでは区別しにくい病変もあります。まぶたを強く裏返したり、白い粒を針や爪で取り除いたりすることは避けてください。

霰粒腫・麦粒腫との違いを比較

特に間違えやすいのが、霰粒腫と麦粒腫です。どちらも一般に「ものもらい」と呼ばれることがありますが、発生する仕組みが異なります。

状態・疾患 主な特徴 痛み・炎症 基本的な対応
マイボーム腺の詰まり 腺の出口に白や黄色の脂質の栓が見られることがある 無症状または軽い違和感が中心 温罨法、眼瞼清拭、必要に応じて眼科処置
マイボーム腺機能不全(MGD) 脂質の分泌量や性状、排出機能に異常が生じる 乾燥感、異物感、眼精疲労など 温罨法、リッドハイジーン、専門的治療
霰粒腫 分泌物が内部にたまり、慢性的な肉芽腫性炎症によるしこりができる 典型例では痛みや赤みが少ない 経過観察、薬物治療、ステロイド注射や手術など
麦粒腫(ものもらい) まぶたの分泌腺などに細菌感染が起こる 赤み、腫れ、痛みが出やすい 抗菌薬、必要に応じて切開排膿

日本眼科学会の病気解説では、霰粒腫はマイボーム腺の出口が詰まり、内部にたまった脂を処理する過程で肉芽腫が形成された状態と説明されています。典型的には痛みや赤みが少なく、まぶたにコロコロとしたしこりができます。

一方、麦粒腫は分泌腺への細菌感染による急性の炎症です。赤く腫れ、痛みを伴い、化膿すると膿がたまることもあります。

2025年10月30日の第31回日本眼科記者懇談会でも、京都府立医科大学眼科によって、麦粒腫は細菌感染、霰粒腫はマイボーム腺の慢性肉芽腫性炎症として整理されています。また、霰粒腫に二次感染が加わった急性霰粒腫は、麦粒腫との区別が難しくなる場合があります。

重要なのは、白い詰まりがあることと、霰粒腫や麦粒腫になっていることは同じではないという点です。症状の経過や炎症の程度も含めて判断する必要があります。

【眼科の検査】マイボグラフィやマイバムの観察で何が分かる?

細隙灯顕微鏡によるまぶたの観察

眼科では、まず細隙灯顕微鏡などを使って、まぶたの縁やマイボーム腺の開口部を詳しく観察します。

確認するのは、開口部が塞がっていないか、周囲に赤みや血管拡張がないか、分泌物がどの程度排出されるかといった項目です。

患者が感じている乾燥感や異物感、症状が出る時間帯、コンタクトレンズの使用状況なども診断材料になります。

マイバムの量と質を確認する検査

マイバムの状態を調べることも重要です。医師がまぶたに適切な圧力を加え、分泌物が出るか、どの程度の量が排出されるか、性状が正常かを確認します。

正常な分泌物と比べて粘り気が強かったり、排出されにくかったりする場合は、閉塞性MGDなどが疑われます。

マイボグラフィ検査とは?

マイボグラフィは、赤外線などを利用してマイボーム腺の形態を画像で確認する検査です。まぶたの裏側などにある腺の状態を観察し、腺が短くなっていないか、脱落していないか、形が変化していないかなどを調べます。

特徴は、比較的短時間で、非侵襲的に腺の構造を確認できることです。MGDの評価や重症度の把握、治療前後の状態の比較などに役立ちます。

ただし、画像で腺の形が確認できても、それだけで現在の分泌機能を完全に判断できるわけではありません。日本眼科学会の診療ガイドラインでも、マイボグラフィは診断に有用とされる一方、ほかの臨床所見と組み合わせた評価が必要とされています。

ドライアイとの関係も調べる

マイボーム腺の機能が低下すると、涙の表面に必要な油層が不足し、涙が蒸発しやすくなります。このため、涙液層破壊時間(BUT)の測定や、角膜・結膜の染色検査などを行うことがあります。

マイボーム腺の問題によるドライアイは、涙の水分が不足するタイプとは仕組みが異なります。水分量だけでなく、涙を安定させる油分にも目を向けることが大切です。

【治し方とセルフケア】温罨法・眼瞼清拭・マイボーム腺圧出を解説

1. 温罨法でまぶたを温める

マイボーム腺機能不全に対する基本的なケアの一つが、温罨法(おんあんぽう)です。まぶたを適度に温めることで、硬くなったマイバムを軟らかくし、分泌物の排出を促すことが期待できます。

日本眼科学会などが作成したMGD診療ガイドラインでは、温罨法について実施を強く推奨しています。

自宅で行う場合の一般的な手順は次のとおりです。

  1. 清潔な温熱アイマスクや温めたタオルを用意する。
  2. 目を閉じ、まぶたの上から適度な温かさで温める。
  3. 5分程度を目安に、無理のない範囲で温める。
  4. 必要に応じて、眼科医の指導に従って優しくまぶたをケアする。

回数の目安は1日1〜2回程度ですが、症状や使用する温熱用品によって異なります。熱すぎるタオルを使うと低温やけどや皮膚への刺激につながるため、必ず心地よい温度に調整してください。

蒸しタオルは冷めやすいため、温度を保ちにくいことがあります。温熱アイマスクなどを利用する場合も、製品の使用方法を守ることが大切です。

2. 眼瞼清拭(リッドハイジーン)で目元を清潔に保つ

リッドハイジーンとは、まぶたの縁やまつ毛の根元を清潔にするケアのことです。日本語では眼瞼清拭と呼ばれます。

マイボーム腺の開口部やまつ毛の根元には、皮脂や化粧品の残り、汚れなどが付着することがあります。こうした汚れを丁寧に取り除き、まぶたの環境を整えることが目的です。

基本的な方法は次のとおりです。

  • 手を洗い、目元に触れる前に清潔な状態にする。
  • 水で湿らせた清潔な綿棒やコットンを用意する。
  • まつ毛の生え際を優しく拭く。
  • 必要に応じて眼科用のアイシャンプーなどを使う。
  • 強くこすらず、毎日のケアとして継続する。

日本眼科学会などのガイドラインでは、眼瞼清拭はMGDの自覚症状や涙液の安定性を改善する可能性があるとして、実施を弱く推奨しています。

洗浄剤によっては刺激が出ることもあるため、一般的な洗顔料や刺激の強い石けんをまぶたの縁に使用するのは避け、目元専用の製品や医師に勧められた方法を選びましょう。

3. マイボーム腺圧出治療で詰まった脂を排出する

セルフケアだけでは改善しない場合、眼科でマイボーム腺圧出を検討することがあります。

これは、医師がまぶたの状態を確認しながら適切な圧力を加え、腺内に滞留したマイバムの排出を促す処置です。閉塞性MGDの治療選択肢として位置づけられています。

圧出によって分泌物の排出が改善する可能性がありますが、処置時には圧迫による痛みや不快感が生じることもあります。痛みの感じ方や必要な処置は個人差があるため、事前に医師へ確認してください。

2026年5月発行の医学書院『臨床眼科』では、マイボーム腺圧出時の患者の不快感や恐怖感を軽減する工夫が取り上げられています。処置の効果だけでなく、患者の負担を抑えることも診療上の課題になっています。

自分でまぶたを強く押したり、針やピンセットで白い詰まりを取り除いたりするのは危険です。眼球やまぶたを傷つけるほか、感染や炎症を悪化させるおそれがあります。

4. 症状に応じて薬物治療や専門的な処置を行う

炎症や感染が認められる場合には、医師の判断で抗菌薬や抗炎症薬などが処方されることがあります。ただし、単純な脂の詰まりに対して、すべての人に抗菌薬が必要というわけではありません。

症状が長引くMGDでは、次のような専門的治療が検討される場合もあります。

  • 温熱圧迫治療:専用機器でまぶたを温めながら圧力を加え、分泌物の排出を促す。
  • IPL治療:光エネルギーを利用して、MGDに関連する炎症やまぶた周囲の状態にアプローチする。
  • プロービング:専用の器具を用いて閉塞した導管にアプローチする治療法。
  • 霰粒腫への処置:しこりが大きい場合や長期間改善しない場合に、ステロイド注射や切開摘出を検討する。

これらはすべての患者に必要な治療ではありません。MGD診療ガイドラインでは、温罨法と比べて眼瞼清拭やマイバム圧出、IPL、温熱圧迫治療などの推奨は弱く設定されています。推奨の強さには有効性・安全性だけでなく、保険適用なども関係しています。

治療法を選ぶ際は、症状、腺の状態、ドライアイの程度、費用や通院負担を含めて眼科医と相談することが大切です。

【放置しても大丈夫?】受診の目安と再発を防ぐ生活習慣

痛みがなければ必ず治療が必要というわけではない

マイボーム腺の開口部に小さな詰まりがあっても、症状がなく、炎症も認められない場合があります。その場合、必ずしも積極的な処置が必要になるとは限りません。

ただし、詰まりが続いてマイバムの排出が妨げられると、MGDやドライアイの症状が現れることがあります。また、分泌物が腺内に蓄積し、霰粒腫につながるケースもあります。

特に、白い粒が大きくなっている、同じ場所に何度もできる、まぶたに硬いしこりが残るといった場合は、眼科で原因を確認してください。

早めに眼科を受診したい症状
  • 白い詰まりやしこりが長期間消えない。
  • まぶたの腫れや赤みが強くなっている。
  • 押さなくても痛みがある。
  • 目やにや膿が増えている。
  • 何度も同じ場所にできものができる。
  • 目の乾燥や異物感が続き、日常生活に支障がある。

特に、急激な視力低下、強い眼痛、強いまぶしさ、発熱を伴うまぶたの腫れ、赤みが周囲に広がる症状などがある場合は、単純なマイボーム腺の詰まりと考えて様子を見ず、速やかに医療機関を受診してください。

また、高齢者で霰粒腫のようなしこりが長期間治らない場合や、同じ場所に繰り返しできる場合は注意が必要です。日本眼科学会の解説でも、難治性の霰粒腫に似た病変には脂腺癌などの悪性腫瘍が含まれる可能性があるため、必要に応じて病理検査を含めた精査が必要とされています。

再発を防ぐために意識したい習慣

マイボーム腺の状態を良好に保つには、一度詰まりを取り除くだけでなく、日常的に目元の環境を整えることが重要です。

  • 目元のメイクを丁寧に落とす:まつ毛の生え際に化粧品が残らないようにする。
  • 温罨法を継続する:眼科医の指示に従い、無理のない範囲で習慣化する。
  • まぶたを清潔にする:リッドハイジーンを取り入れる。
  • 画面作業の休憩を取る:長時間のパソコン・スマートフォン使用では意識してまばたきをする。
  • コンタクトレンズを適切に使う:装用時間や衛生管理を守る。
  • 全身の健康状態にも気を配る:糖尿病や脂質異常症などがある場合は、主治医と連携して管理する。

目元のケアは一度だけ行えば十分というものではありません。症状が落ち着いた後も、刺激を避けながら継続できる方法を選ぶことが再発予防につながります。

【マイボーム腺梗塞】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:マイボーム腺梗塞は自然に治りますか?
A1:軽度の詰まりであれば、温罨法などによって分泌物の排出が改善することがあります。ただし、長期間詰まりが残る場合や、しこり・炎症が生じている場合は自然に改善しないこともあります。症状が続く場合は眼科で診察を受けてください。

Q2:マイボーム腺梗塞は痛みがありますか?
A2:詰まりだけであれば、痛みがほとんどない場合もあります。軽い異物感や圧迫感が中心ですが、炎症や細菌感染が加わると赤み、腫れ、痛みが出ることがあります。強い痛みがある場合は別の病気も考えられるため、早めの受診が必要です。

Q3:白い詰まりは自分で取ってもよいですか?
A3:自分で取ることはおすすめできません。針やピンセット、爪などを使うと、まぶたや眼球を傷つけたり、感染を起こしたりする危険があります。除去が必要かどうかも含め、眼科医に相談してください。

Q4:温罨法は毎日行っても大丈夫ですか?
A4:MGDのケアとして温罨法は診療ガイドラインで強く推奨されています。適切な温度と時間を守れば、日常的なケアとして取り入れられます。ただし、熱すぎる温度や長時間の使用は避け、炎症が強い場合や温めることで症状が悪化する場合は医師に相談してください。

Q5:マイボーム腺梗塞とドライアイは関係がありますか?
A5:関係があります。マイボーム腺から分泌されるマイバムは涙の表面の油層を形成し、蒸発を防いでいます。分泌機能が低下すると涙が不安定になり、蒸発亢進型ドライアイにつながる場合があります。

Q6:眼科でマイボーム腺圧出を受ければ完治しますか?
A6:圧出によって詰まった分泌物の排出が改善することはありますが、すべての原因を取り除けるわけではありません。腺の機能低下や慢性的な炎症が残る場合は再発する可能性もあります。温罨法や眼瞼清拭などの継続的なケアも重要です。

マイボーム腺梗塞は、まぶたの縁にある脂の出口が詰まった状態を指す通称です。白や黄色の小さな粒が見えることがありますが、霰粒腫や麦粒腫など、似た症状を示す病気もあるため、見た目だけで判断することはできません。

マイボーム腺の働きが低下すると、マイバムの分泌や排出が不安定になり、MGDやドライアイにつながることがあります。特に、目の乾燥感や異物感が続く場合は、涙の水分だけでなく油層の状態にも目を向ける必要があります。

日常生活では、温罨法と眼瞼清拭を中心としたケアが基本です。セルフケアで改善しない場合には、眼科でマイボグラフィやマイバムの状態を調べ、必要に応じて圧出などの治療を検討できます。

大切なのは、白い粒を自分で取り除こうとするのではなく、詰まりの原因と現在の腺の状態を正しく把握することです。痛みがなくても症状が長引く場合や、繰り返し腫れる場合は眼科に相談し、目元の健康を長期的に守るケアにつなげていきましょう。