2026年6月19日(金)から21日(日)まで、大阪・長居で開催された「秩父宮賜杯 第79回西日本学生陸上競技対校選手権大会」。通称・西日本インカレ陸上には、西日本を中心とする大学のトップ選手が集結し、短距離から長距離、競歩、跳躍、投てき、混成競技まで幅広い種目で熱戦を繰り広げた。
2026年の大会では、男子総合で中京大学が86点を獲得して優勝。女子総合では福岡大学が125点で頂点に立った。男子100mでは関西学院大学の増山煌冨が10秒32で優勝し、女子100mでは福岡大学の前田さくらが大会新記録を樹立。競歩では立命館大学の髙田智生、武庫川女子大学の石田紗也がそれぞれ頂点に立った。ここでは公式競技結果をもとに、種目別の注目記録、大学別総合順位、主要入賞者を振り返る。
【大会概要】第79回西日本インカレはいつ開催された?日程と会場を解説

2026年の西日本インカレ陸上は、正式名称を「秩父宮賜杯 第79回西日本学生陸上競技対校選手権大会」として開催された。
主催は東海・関西・中国四国・九州の各学生陸上競技連盟。関西学生陸上競技連盟が主管し、大阪市の長居公園にある2つの競技施設を使用した。
2026年大会の基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 秩父宮賜杯 第79回西日本学生陸上競技対校選手権大会 |
| 通称 | 西日本インカレ |
| 開催日 | 2026年6月19日〜21日 |
| 会場 | ヤンマースタジアム長居 |
| 第2会場 | ヤンマーフィールド長居 |
| 主催 | 東海・関西・中国四国・九州学生陸上競技連盟 |
| 主管 | 関西学生陸上競技連盟 |
ヤンマースタジアム長居
短距離、中長距離、ハードル、リレーなど、トラック競技を中心に実施。100m決勝をはじめとする注目レースの舞台となった。
ヤンマーフィールド長居
投てき競技などを実施する第2会場。円盤投、ハンマー投、やり投など、フィールド種目の結果にも関わる重要な施設となった。
この2会場で同時進行する競技もあり、現地観戦では種目ごとの実施場所を把握することが大切だった。
【男子100m・女子100m結果】2026年大会の短距離を制した選手は?
西日本インカレの注目種目といえば、やはり男子100m・女子100mだ。
各大学のスプリンターが集まる短距離種目では、予選、準決勝を勝ち抜いた選手が決勝で直接対決する。2026年は男女ともに見逃せない結果となった。
男子100m決勝10秒32
風速 +0.7m/s
| 順位 | 選手 | 大学 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 増山煌冨 | 関西学院大学 | 10.32 |
| 2位 | マルティネス ブランドンボイド | 四国学院大学 | 10.49 |
| 3位 | 佐藤旭 | 岡山商科大学 | 10.51 |
| 4位 | 中園真史 | 九州共立大学 | 10.52 |
増山は10秒32で優勝。関西学院大学の男子総合準優勝にも貢献した。
2位には四国学院大学のマルティネス ブランドンボイド、3位には岡山商科大学の佐藤旭が入った。
4位の中園真史も10秒52を記録。上位4人が10秒台前半から半ばに集まる、接戦の決勝となった。
女子100m決勝11秒63
風速 +0.3m/s
| 順位 | 選手 | 大学 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 前田さくら | 福岡大学 | 11.63 |
| 2位 | 上野叶夢 | 関西福祉大学 | 11.78 |
| 3位 | 柴藤凜 | 福岡大学 | 11.78 |
| 4位 | 塩地莉夏 | 大阪国際大学 | 11.87 |
女子100mでは福岡大学の前田さくらが11秒63をマークし、優勝と大会新記録を同時に達成した。
2位は関西福祉大学の上野叶夢、3位は福岡大学の柴藤凜。福岡大学は優勝者だけでなく3位にも選手を送り込み、女子短距離の選手層の厚さを示した。
特に前田の記録は、前年までの大会記録11秒64を0秒01更新するものだった。
【男子10000mW・女子10000mW結果】競歩で輝いた注目選手
短距離と並んで注目したいのが、男子10000mW・女子10000mWだ。
10000mWは陸上競技の競歩種目で、スピードだけでなく、歩型を維持する技術やペース配分が結果を左右する。
2026年大会では、男女ともに異なる大学の選手が優勝を果たした。
男子10000mWの上位結果| 順位 | 選手 | 大学 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 髙田智生 | 立命館大学 | 40分53秒36 |
| 2位 | 平賀丈也 | びわこ成蹊スポーツ大学 | 41分01秒09 |
| 3位 | 馬場康成 | 広島国際大学 | 41分16秒81 |
| 4位 | 鈴木智大 | 名古屋大学 | 41分22秒47 |
立命館大学の髙田智生が40分53秒36で優勝。従来の大会記録40分57秒31を上回り、大会新記録を樹立した。
2位の平賀丈也も41分01秒09と好記録を残し、3位には広島国際大学の馬場康成が入った。
名古屋大学の鈴木智大は41分22秒47で4位。大学公式の大会報告でも入賞者として紹介されている。
女子10000mWの上位結果| 順位 | 選手 | 大学 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 石田紗也 | 武庫川女子大学 | 47分56秒83 |
| 2位 | 寺本瑛美 | 名古屋大学 | 48分12秒84 |
| 3位 | 奥野紗 | 関西大学 | 48分24秒56 |
| 4位 | 後藤美咲 | 至学館大学 | 49分59秒94 |
女子10000mWは武庫川女子大学の石田紗也が47分56秒83で優勝。
2位には名古屋大学の寺本瑛美が入り、48分12秒84を記録した。名古屋大学陸上競技部も寺本の2位入賞を大会後に報告している。
3位の関西大学・奥野紗は48分24秒56。上位3人が48分台前半に入る競り合いとなった。
男女の競歩を比較すると、男子では大会記録更新、女子では武庫川女子大学と名古屋大学の選手による上位争いが、2026年大会の大きな見どころだった。
【大学別総合順位】男子は中京大、女子は福岡大が優勝!
2026年の西日本インカレ陸上で、特に注目されたのが大学別総合順位だ。
公式の対校得点を見ると、男子と女子では優勝校が異なっている。男子は中京大学、女子は福岡大学が総合優勝を獲得した。
男子総合順位トップ5| 順位 | 大学 | 総合得点 |
|---|---|---|
| 1位 | 中京大学 | 86点 |
| 2位 | 関西学院大学 | 71点 |
| 3位 | 九州共立大学 | 66点 |
| 4位 | 福岡大学 | 47点 |
| 5位 | 環太平洋大学 | 45点 |
中京大学は86点で男子総合優勝。2位の関西学院大学に15点差をつけた。
関西学院大学は71点で準優勝。短距離、400m、10000m、110mハードル、走幅跳、4×400mリレーなど、複数種目で得点を重ねた。
九州共立大学も66点で3位に入り、投てき競技を中心に存在感を発揮した。
女子総合順位トップ5| 順位 | 大学 | 総合得点 |
|---|---|---|
| 1位 | 福岡大学 | 125点 |
| 2位 | 園田学園大学 | 106.5点 |
| 3位 | 九州共立大学 | 76点 |
| 4位 | 中京大学 | 51点 |
| 5位 | 武庫川女子大学 | 45点 |
女子総合は福岡大学が125点で優勝。2位の園田学園大学は106.5点で、その差は18.5点だった。
3位は九州共立大学の76点。男女ともに総合3位以内に入った点も注目に値する。
大学別の強みと選手の活躍を比較今回の大学別総合順位を読み解くうえで重要なのは、単純な優勝種目数だけではなく、トラック、フィールド、混成の各部門でどれだけ得点を獲得したかという点だ。
| 大学・選手 | 大会での実績 | 主な強み |
|---|---|---|
| 中京大学 | 男子総合1位 | 男子の総合的な得点力 |
| 関西学院大学 | 男子総合2位・71点 | 短距離、跳躍、リレー |
| 九州共立大学 | 男子3位・女子3位 | 男女のフィールド競技 |
| 福岡大学 | 女子総合1位・125点 | 女子の総合力、短距離 |
| 園田学園大学 | 女子総合2位・106.5点 | 女子トラック・跳躍など |
| 武庫川女子大学 | 女子総合5位 | 女子10000mW、投てきなど |
この順位表は、あくまで第79回大会の対校得点によるものだ。年間を通した大学陸上ランキングや、大学の競技力を恒久的に評価するランキングとは異なる。
【陸上競技入賞者一覧】関西学院大と九州共立大の活躍が光る
大学別の成績をさらに詳しく見ると、2026年大会では関西学院大学と九州共立大学の活躍が際立った。
関西学院大学は男子6種目で優勝関西学院大学陸上競技部の大会報告によると、男子は6種目で優勝し、総合71点で準優勝を獲得した。
主な優勝者は以下の通り。
| 種目 | 選手 | 結果 |
|---|---|---|
| 100m | 増山煌冨 | 優勝・10秒32 |
| 400m | 妻鹿 | 優勝 |
| 10000m | 嘉味本 | 優勝 |
| 110mH | 田中 | 優勝 |
| 走幅跳 | 須藤 | 優勝 |
| 4×400mR | 妻鹿・田中・谷生・小幡 | 優勝 |
特に注目したいのが男子4×400mリレーだ。
関西学院大学は3分03秒84を記録。大学公式の報告によると、この記録は関西学生新記録、西日本学生新記録であり、日本学生歴代3位に相当する好記録だった。
個人種目だけでなく、複数選手の連携が求められるリレーでも高い競技力を示したことが、男子総合準優勝につながった。
九州共立大学は投てきで圧倒的な存在感九州共立大学陸上競技部の公式報告では、69名が出場し、6名が優勝、18名とリレー1チームが入賞したと発表されている。
主な優勝者は次の通り。
| 種目 | 選手 | 記録 |
|---|---|---|
| 男子円盤投 | 阪上弘貴 | 48m50 |
| 女子ハンマー投 | 嶋本美海 | 61m32 |
| 男子ハンマー投 | 髙橋慶太 | 66m18 |
| 女子やり投 | 辻萌々子 | 56m25 |
| 女子円盤投 | 友利晟弓 | 48m02 |
| 女子七種競技 | 上野山真白 | 5037点 |
男子ハンマー投の髙橋慶太は66m18で優勝し、自己ベストも更新。女子ハンマー投の嶋本美海も61m32で優勝した。
加えて、女子やり投では辻萌々子が56m25を記録。女子円盤投では友利晟弓が48m02で頂点に立った。
対校得点では、九州共立大学が男子・女子のフィールド部門でともに優勝。女子混成部門でも優勝を果たしている。
同大学の男子フィールド部門優勝は5回目で3連覇、女子フィールド部門は7回目で同じく3連覇だった。
この結果からも、九州共立大学が投てき・フィールド競技で築いてきた強さが、2026年大会でも発揮されたことが分かる。
【西日本インカレ競技日程・速報】2026年のリザルトを確認するポイント
西日本インカレ競技日程は、6月19日から21日までの3日間にわたって組まれた。
公式競技日程では、予選・準決勝・決勝の実施時刻が種目ごとに設定されており、短距離と長距離、フィールド競技が並行して進行した。
3日間の主な競技スケジュール| 日程 | 主な競技・見どころ |
|---|---|
| 6月19日(金) | 開会式、短距離予選、ハードル、1500m、投てきなど |
| 6月20日(土) | 100m決勝、競歩決勝、各種目の準決勝・決勝 |
| 6月21日(日) | 200m決勝、リレー決勝、長距離、跳躍・投てき、混成競技など |
特に男子・女子100mの決勝は6月20日、男女10000mWも同日の夕方に実施された。
2026年最新リザルトを調べる方法西日本インカレ速報や種目別競技結果を確認するときは、次の3つを使い分けると情報を整理しやすい。
1. 関西学生陸上競技連盟の大会ページ: 公式競技結果、競技日程、記録集、対校得点を確認できる。
2. 公式の競技別一覧表: 予選・準決勝・決勝を種目別に確認できる。
3. 大学陸上競技部の大会報告: 自校選手の記録、順位、入賞者、自己ベストなどを詳しく確認できる。
また、競技結果を見るときには、以下の略号にも注意したい。
| 略号 | 意味 |
|---|---|
| PB | 自己ベスト |
| SB | シーズンベスト |
| NGR | 大会新記録 |
| Q | 次のラウンドへの進出 |
| DNS | 欠場 |
| DNF | 途中棄権 |
例えば、予選の順位だけを見て選手の最終成績を判断するのは適切ではない。準決勝に進出した選手が決勝で何位になったか、また決勝でどのような記録を残したかまで確認する必要がある。
大学陸上ランキングを比較する場合も、個人の記録、種目別の順位、対校得点を分けて見ることが大切だ。
【西日本インカレ陸上2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:西日本インカレ陸上2026はいつ開催されましたか?
2026年6月19日(金)から21日(日)までの3日間、大阪府のヤンマースタジアム長居とヤンマーフィールド長居で開催されました。
Q2:2026年の西日本インカレで総合優勝した大学はどこですか?
男子総合は中京大学が86点で優勝しました。女子総合は福岡大学が125点で優勝しています。男子と女子で優勝校が異なります。
Q3:男子100mと女子100mの優勝者は誰ですか?
男子100mは関西学院大学の増山煌冨が10秒32で優勝。女子100mは福岡大学の前田さくらが11秒63の大会新記録で優勝しました。
Q4:2026年の10000mWで優勝した選手は誰ですか?
男子は立命館大学の髙田智生が40分53秒36で優勝し、大会新記録を樹立しました。女子は武庫川女子大学の石田紗也が47分56秒83で優勝しました。
Q5:九州共立大学はどのような成績を残しましたか?
男子総合3位、女子総合3位を獲得しました。また、男女のフィールド部門と女子混成部門で優勝し、6名の優勝者を輩出しました。
第79回西日本学生陸上競技対校選手権大会は、2026年6月19日から21日まで長居の2会場で開催され、大学ごとの競技力が明確に表れた大会となった。
男子総合では中京大学が86点で優勝し、関西学院大学が71点で準優勝。女子総合では福岡大学が125点を獲得し、園田学園大学を抑えて優勝した。
個人種目では、関西学院大学の増山煌冨が男子100mを10秒32で制し、福岡大学の前田さくらは女子100mで11秒63の大会新記録を樹立。競歩では男子の髙田智生が大会記録を更新し、女子では石田紗也が優勝した。
また、九州共立大学が男女フィールド部門で3連覇を達成したことも見逃せない。
今回の結果から読み取れるのは、大学陸上の強さは短距離のスター選手だけでは決まらないということだ。トラック競技、投てき、跳躍、競歩、混成競技、リレーまで幅広く得点を積み上げる総合力が、対校戦の順位を左右する。
2026年の西日本インカレ陸上は、個人の記録更新と大学同士の総合力の競争、その両方を楽しめる大会だった。