お台場ユニコーンガンダムの最大の魅力は、ユニコーンモードからデストロイモードへ変形する演出です。
アニメ『機動戦士ガンダムUC』では、ユニコーンガンダムは通常時のユニコーンモードから、機体の能力を解放したデストロイモードへと姿を変えます。立像はこの設定を実物大で再現していました。
ユニコーンモードとデストロイモードの違い
ユニコーンモード
- 一本の角を持つ特徴的な頭部
- 白い装甲に覆われた引き締まったシルエット
- サイコフレームが外から見えにくい形態
デストロイモード
- V字型に展開するアンテナ
- 顔や肩、腰、膝の装甲が展開
- 内部のサイコフレームが露出・発光
- 全体的に大きく広がった迫力ある姿
この変形は単純な照明の切り替えではありません。角の開閉、頭部の変化、装甲パーツの展開など、複数の可動機構を組み合わせています。
2017年の展示開始時に公開された三井不動産の資料でも、これらの変化を可能な限り再現することが立像の特徴として紹介されていました。安全性や耐久性を保ちながらV字アンテナの開閉を実現する難しさは、2026年のファイナルセレモニーでも設計・製造関係者のエピソードとして取り上げられています。
WALL-Gとは?立像と壁面映像が連動する演出もう一つの重要な要素が「WALL-G」です。
WALL-Gは、立像そのものとダイバーシティ東京 プラザの壁面に投影される映像を組み合わせた演出です。単独の映像上映ではなく、巨大な立像をスクリーンの一部のように見せることで、アニメーションの世界を現実の空間に広げていました。
2026年3月7日からは、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』のヒットを記念した「ハサウェイver.」のスペシャルムービーも登場しました。『機動戦士ガンダムUC』の世界から、その後の宇宙世紀を描く『閃光のハサウェイ』へとつなぐ映像演出です。
2026年最後のWALL-G上映スケジュール8月22日から31日までの最終期間には、夜の演出が特別編成に変更されました。
| 時刻 | 演出内容 |
|---|---|
| 19:00 | MidNight CHA CHA |
| 19:30 | ガンダムUC SPECIAL MOVIE Ver.2.0「Cage」 |
| 20:00 | UNICORN GUNDAM Statue ― BEYOND POSSIBILITY ― |
| 20:30 | 復刻映像「翔べ!ガンダム 2017」 |
| 21:00 | ガンダムUC ペルフェクティビリティ |
| 21:30 | GUNDAM:BEYOND |
特に20時の「BEYOND POSSIBILITY」は、約9年間の展示を締めくくるために用意された特別映像です。立像と壁面映像を連動させた、最後の10日間だけのプログラムでした。
なお、上記は展示終了直前のスケジュールです。現在は立像の展示終了に伴い、これらの立像連動演出も終了しています。
出典:三井不動産2017年ニュースリリース、2026年3月の特別映像発表、実物大ユニコーンガンダム立像公式サイト。
【ファイナルセレモニー2026】澤野弘之・SennaRinのライブと最後の演出

2026年8月29日(土)、ダイバーシティ東京 プラザで「実物大ユニコーンガンダム立像 ファイナルセレモニー」が開催されました。展示終了の2日前にあたるこのイベントは、約9年間にわたって立像を見守ってきたファンや来場者に感謝を伝えるための催しでした。
イベントのMCを務めたのは、声優の大河元気さん。スペシャルライブには、ガンダムシリーズの音楽を手掛けてきた澤野弘之さんと、アーティストのSennaRinさんが出演しました。
スペシャルライブで披露された楽曲澤野弘之さんは『機動戦士ガンダムUC』『機動戦士ガンダムNT』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』などの音楽を手掛けてきた作曲家・音楽プロデューサーです。
SennaRinさんもガンダム作品との関わりが深く、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の挿入歌を担当しています。
公式レポートによると、ライブでは次の楽曲が披露されました。
- yet.:『機動戦士ガンダムUC』の挿入歌「Sternengesang」にSennaRinさんが日本語詞を付けた楽曲。
- ENDROLL:映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の挿入歌。
- Cage enD:立像のテーマソング「Cage」を、この日のためにリアレンジした特別バージョン。
ライブ中には、ダイバーシティ東京 プラザの壁面に映像が投影され、楽曲に合わせて立像のサイコフレームの発光カラーも変化しました。
特に「Cage enD」は、ユニコーンガンダム立像との関係を象徴する演出でした。立像のテーマソングを最後のセレモニーで再構成することで、音楽と実物大立像が歩んできた時間を一つのステージに集約したのです。
最後の映像と花火、バナージからのメッセージセレモニー終盤では、特別映像「UNICORN GUNDAM Statue ― BEYOND POSSIBILITY ―」を上映。約9年間の立像の歴史と『機動戦士ガンダムUC』本編、過去のWALL-G映像などを組み合わせた内容でした。
映像の終了に合わせて花火が打ち上がり、会場は大きな歓声に包まれました。
加えて、最後にはサプライズとして、バナージ・リンクス役の内山昂輝さんとハロ役の広橋涼さんによる録り下ろしメッセージも流されました。作品の登場人物を演じた声優からのメッセージが、現実の立像のフィナーレに重なる演出となりました。
サンライズワールドの公式レポートでは、小雨の降る中、多くのファンが会場に集まり、立像に向けて拍手や「ありがとう」の声を送った様子が紹介されています。
このセレモニーは、単なる展示物の終了イベントではありませんでした。アニメ作品、音楽、立体造形、映像技術を一つの空間で結び付けてきたプロジェクトの集大成だったのです。
出典:サンライズワールド「8月29日実施・実物大ユニコーンガンダム立像 ファイナルセレモニー」公式レポート(2026年8月31日)。
【展示終了記念商品】RX-0 Ver. TWC FINALとガンダムベースの楽しみ方
立像の展示終了に合わせて、関連する記念商品も展開されました。なかでも注目されたのが「RX-0 ユニコーンガンダム Ver. TWC FINAL」です。
RX-0 ユニコーンガンダム Ver. TWC FINALとは?これは、実物大立像のフィナーレに向けてカトキハジメ氏がデザインした特別マーキング仕様の名称です。2026年6月20日から8月31日まで、実物大立像そのものがこのFINAL仕様で公開されました。
一方、商品として案内されたのが「メガサイズモデル 1/48 ガンダムベース限定 RX-0 ユニコーンガンダム Ver. TWC FINAL」です。こちらは実物大立像とは異なるプラモデル商品であり、名称が似ていても混同しないようにしましょう。
1/48というスケールは、実物大の48分の1という意味です。立像の特別装飾を記念する模型として、ファンにとっては展示終了後もその姿を手元に残せる関連アイテムとなります。
TWCの意味は?「Ver. TWC」のTWCは、Tokyo Waterfront Cityの略称です。東京臨海副都心を表す名称であり、立像が設置されていたお台場エリアとの結び付きを示しています。
ファイナルセレモニーでも、この名称の意味が紹介されました。単にユニコーンガンダムの別バージョンを表す記号ではなく、立像が展示されていた場所にちなんだ名称なのです。
展示終了後にお台場へ行く価値はある?実物大立像を目当てに訪れる場合は、展示終了後に同じ体験をすることはできません。しかし、ガンダムベース東京や東京アネックスでは、ガンプラや関連商品を楽しめます。
訪問目的によって、次のように判断するとよいでしょう。
- 実物大ユニコーンガンダムを撮影したい人: 展示終了のため、以前の撮影スポットとしては利用できません。
- 限定ガンプラや関連商品を探したい人: ガンダムベース東京や東京アネックスが候補になります。
- ガンダムの世界観や模型製作を楽しみたい人: ガンダムベース東京の展示・体験ゾーンが適しています。
- 過去の立像演出をもう一度見たい人: ファイナルセレモニーの記録映像や公式レポートが参考になります。
ただし、記念商品の販売状況や在庫は時期によって変わります。2026年11月現在の購入可否については、訪問前にガンダムベースの最新営業・商品情報を確認するのが確実です。
出典:バンダイナムコフィルムワークス、りんかい線イベント情報、THE GUNDAM BASE公式サイト。
【お台場ユニコーンの展示終了】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:お台場のユニコーンガンダムはいつまで展示されていましたか?
A1:2026年8月31日(月)までです。2017年9月24日の展示開始から8年11カ月にわたって公開され、同日をもって展示を終了しました。
Q2:実物大ユニコーンガンダムはなぜ展示終了したのですか?
A2:2026年5月15日に展示終了が公式発表されましたが、老朽化や維持費など具体的な終了理由は公表されていません。2029年のガンダム50周年プロジェクトと同時期に発表されたものの、それが直接の終了理由だとは説明されていません。
Q3:展示終了したユニコーンガンダムは移設されますか?
A3:2026年11月現在、確認できる公式発表では移設先は明らかになっていません。同じ場所に新しい実物大ガンダムを設置するという後継計画も公表されていません。
Q4:ファイナルセレモニーはいつ開催されましたか?
A4:2026年8月29日(土)19時30分から開催されました。澤野弘之さん、SennaRinさんによるスペシャルライブのほか、声優の大河元気さんがMCを担当しました。
Q5:WALL-Gの特別映像は現在も見られますか?
A5:展示終了直前の2026年8月22日から31日まで上映された「UNICORN GUNDAM Statue ― BEYOND POSSIBILITY ―」は、現地での上映を終了しています。立像と連動した演出を現在のお台場で見ることはできません。
Q6:展示終了後もガンダムベース東京アネックスは利用できますか?
A6:ガンダムベース公式サイトでは、ダイバーシティ東京 プラザ2階の店舗として案内されています。立像の展示終了と店舗の営業終了は別です。営業時間や入店制限については最新の店舗案内を確認してください。
お台場の実物大ユニコーンガンダム立像は、2017年9月24日から2026年8月31日まで、約8年11カ月にわたって展示されました。
全高19.7メートル、重量49トンという巨大な造形に加え、ユニコーンモードからデストロイモードへの変身、サイコフレームの発光、WALL-Gによる壁面映像との連動など、現実の空間でガンダムの世界観を体験できる場所として親しまれてきました。
2026年のフィナーレでは、カトキハジメ氏による「RX-0 ユニコーンガンダム Ver. TWC FINAL」、10日間限定の「BEYOND POSSIBILITY」、そして8月29日の澤野弘之さん・SennaRinさんによるスペシャルライブが実施されました。
展示終了の具体的な理由や立像の移設先は公表されていません。一方、ガンダムベース東京や東京アネックスなど、お台場でガンダムの世界に触れられる場所は残っています。
【プロの結論】立像そのものと、ガンダムを楽しむ文化は別に考える今回の展示終了で失われたのは、単なる大型モニュメントではありません。アニメの機体が現実の都市空間に現れ、光と音楽と映像によって動き出すという、現地でしか味わえない体験です。
その一方、ガンダムの魅力は実物大立像だけに依存しているわけではありません。模型、映像作品、音楽、イベント、公式ショップなど、異なる形で作品に触れられる場所は引き続き存在します。
今後お台場を訪れる際は、実物大ユニコーンガンダムの撮影を目的にするのではなく、ガンダムベースでの模型購入や展示鑑賞を中心に計画するのが現実的です。
約9年間、お台場の景色の一部だったユニコーンガンダム。2026年8月31日は、その立像を現地で見られる最後の日となりました。しかし、立像が残した映像や音楽、そしてファンの記憶までが消えるわけではありません。お台場のガンダムの歴史に刻まれた一つの大きな節目として、これからも語り継がれていくはずです。