ラストオーダーを表す英語には、主に「last call」「last orders」「last order」の3つがあります。どれも最後の注文に関係する表現ですが、英語圏での使用頻度や場面には違いがあります。
1.last call:アメリカ英語で一般的な表現「last call」は、バーや飲食店で最後の飲み物を注文できる機会を知らせる表現です。特にアメリカやカナダなどの北米でよく使われます。
直訳すると「最後の呼びかけ」ですが、飲食店では「まもなく注文受付を終了します」「最後の注文をお願いします」という意味になります。
例えば、バーテンダーが「Last call!」と声をかけた場合、閉店前に最後のドリンクを注文できるという案内です。
料理の注文を締め切る場合は、対象を明確にして「Last call for food!」と表現できます。
例文:
- Last call for drinks!(ドリンクのラストオーダーです!)
- This is the last call for food.(お食事のラストオーダーです)
- It's almost time for last call.(もうすぐラストオーダーの時間です)
「last orders」は、イギリスのパブやバーで使われる代表的な表現です。
Oxford Advanced Learner's Dictionaryでは、last ordersをイギリス英語の複数形の名詞として掲載し、パブやバーが閉店する前に飲み物を購入できる最後の機会と説明しています。
「Last orders, please!」は、お客様に最後の注文を促す定番の呼びかけです。
イギリスのパブでは、閉店が近づくとスタッフが「Last orders!」と案内する文化があります。単に注文を締め切るだけでなく、飲み終えて退店するまでの時間を意識してもらう合図としても機能します。
例文:
- Last orders, please!(皆様、ラストオーダーです)
- We're taking last orders now.(ただいま最後のご注文を承っております)
- When are last orders?(ラストオーダーは何時ですか?)
「last order」は、文字どおり「最後の注文」という意味です。日本語のラストオーダーに最も近い形なので、英語でも使える表現です。
ただし、last orderとlast ordersには使い方の違いがあります。
英語では、バーやパブで最後の注文を促す決まった表現として、last ordersという複数形が定着しています。一方、last orderという単数形は、個別の最後の注文や、ある注文の最終受付を説明する文脈で使われます。
例えば「The last order is at 9:30 p.m.」なら「最後の注文は午後9時30分です」という意味で通じます。ただし、一般的な案内としては「We stop taking orders at 9:30 p.m.」のほうが受付終了時刻を明確に伝えられます。
つまり、last orderが間違いというわけではありません。定番の呼びかけにはlast callやlast orders、具体的な受付終了時刻の説明にはstop taking ordersを使うと、より自然です。
【英米比較】アメリカ英語とイギリス英語ではラストオーダーの表現が違う?

ラストオーダーの英語を覚えるうえで押さえておきたいのが、アメリカ英語とイギリス英語の地域差です。
Oxford Advanced Learner's Dictionaryでは、last callを特に北米英語で使われる表現とし、イギリス英語では通常last ordersを使うと説明しています。Cambridge Dictionaryも、last ordersをイギリスのパブで最後に購入できる飲み物として定義しています。
この違いを整理すると、次のようになります。
この比較で注意したいのは、last callとlast ordersの違いが絶対的な地域の境界ではないことです。Oxfordの説明でも、last callは北米で特に一般的ですが、イギリスでも使われる場合があります。
飲食店ではlast callは料理にも使える?使えます。ただし、last callだけではバーのアルコール注文を連想させる場合があるため、料理を対象にするなら「Last call for food!」と伝えると明確です。
また、レストランで料理の受付を終了することを伝える場合は、次のような表現も便利です。
- Last call for food orders!(お料理の最終注文です)
- The kitchen is taking its last orders.(厨房で最後の注文を承っています)
- Food orders close at 9:30 p.m.(料理の注文受付は午後9時30分までです)
飲食店の英語では、何を注文できなくなるのかを明確にすることが大切です。ドリンクと料理の受付終了時刻が異なる店舗なら、それぞれ別に案内すると誤解を防げます。
【接客英語】飲食店でラストオーダーを丁寧に伝える英語フレーズ10選
飲食店のスタッフにとって、ラストオーダーの案内は単に注文を締め切るだけの業務ではありません。お客様に不快感を与えず、注文できる時間が残っていることを伝える必要があります。
そのため、英語では「We're taking last orders now.」のように、注文を受け付けていることを伝える表現が便利です。
1.ただいまラストオーダーを承っていますWe're taking last orders now.
意味:ただいまラストオーダーを承っております。
接客で使いやすい自然な表現です。last ordersを使うため、イギリス英語圏のお客様にもなじみがあります。
2.追加のご注文はございますか?Would you like anything else?
意味:ほかに何かご注文はございますか?
短く丁寧で、幅広い飲食店で使える表現です。ラストオーダーのタイミングで注文を確認するときにも適しています。
3.お料理のラストオーダーですThis is the last call for food.
意味:お料理のラストオーダーです。
料理の受付終了を知らせる表現です。バーで使われるlast callと、料理の注文を区別できます。
4.ドリンクのラストオーダーですThis is the last call for drinks.
意味:ドリンクのラストオーダーです。
バーやレストランで飲み物の注文を締め切る際に使えます。
5.厨房が間もなく閉まりますThe kitchen will be closing shortly.
意味:厨房は間もなく営業を終了いたします。
直接的に注文を急かすことなく、受付終了が近いことを伝えられます。
6.閉店まであと10分ですWe'll be closing in 10 minutes.
意味:あと10分で閉店いたします。
ラストオーダーではなく、実際の閉店時刻を伝える表現です。注文受付がすでに終了している場合にも使えます。
7.最後に何かご注文されますか?Would you like to order anything else before we close?
意味:閉店前に何か追加でご注文されますか?
丁寧で柔らかい印象のフレーズです。お客様に注文するかどうかを選んでもらえる言い方になっています。
8.ご注文は以上でよろしいでしょうか?Will that be all for your order?
意味:ご注文は以上でよろしいでしょうか?
注文内容の最終確認に適しています。ラストオーダー時だけでなく、通常の注文受付でも使用できます。
9.注文受付は午後9時30分までですWe stop taking orders at 9:30 p.m.
意味:午後9時30分に注文受付を終了します。
受付終了時刻を明確に伝えられる表現です。料理やドリンクの受付時間を説明するときに便利です。
10.最後のご注文をお伺いしますMay I take your final order?
意味:最後のご注文をお伺いしてもよろしいでしょうか?
やや改まった接客表現です。ホテルのレストランや落ち着いた雰囲気の店舗などで使いやすいでしょう。
丁寧さで選ぶ接客フレーズ英語で接客するときは、命令形よりも疑問文を使うと柔らかい印象になります。
- カジュアル:Last call!(ラストオーダーです!)
- 標準的:We're taking last orders now.(ただいま最後の注文を承っています)
- 丁寧:Excuse me, would you like anything else before the kitchen closes?(失礼いたします。厨房が閉まる前に追加のご注文はございますか?)
- より改まった表現:May I take your final order, please?(最後のご注文をお伺いしてもよろしいでしょうか?)
特におすすめなのは、「We're taking last orders now. Would you like anything else?」という組み合わせです。注文受付の終了を知らせたうえで、追加注文の有無を自然に確認できます。
【旅行・日常英会話】「ラストオーダーは何時ですか?」を英語で聞く方法
海外旅行中にレストランへ入ったものの、注文できる時間が分からないという場面は少なくありません。
この場合、「What time is the last order?」でも意味は伝わりますが、より自然で具体的な聞き方を覚えておくと便利です。
What time do you stop taking orders?What time do you stop taking orders?
意味:何時に注文受付を終了しますか?
飲食店でラストオーダーの時間を尋ねるときに、特におすすめしたい表現です。
stop taking ordersは「注文を受け付けるのをやめる」という意味なので、料理やドリンクを注文できる最終時刻を明確に確認できます。
What time is last call?What time is last call?
意味:ラストコールは何時ですか?
アメリカのバーやレストランで使いやすい表現です。特に最後のドリンクを注文できる時間を知りたいときに適しています。
When are last orders?When are last orders?
意味:ラストオーダーはいつですか?
イギリスのパブやレストランで使いやすい表現です。last ordersという複数形を使っている点が特徴です。
What's the latest time I can place an order?What's the latest time I can place an order?
意味:何時までなら注文できますか?
旅行者にとって非常に便利な表現です。注文可能な最終時刻を具体的に聞くことができ、カジュアルなレストランからホテルの飲食施設まで幅広く使えます。
Could you tell me when the kitchen closes?Could you tell me when the kitchen closes?
意味:厨房が何時に営業終了するか教えていただけますか?
丁寧に質問したい場合におすすめです。レストラン自体の閉店時刻と厨房の営業終了時刻が違う場合にも役立ちます。
質問するときの使い分け- 一般的な飲食店:What time do you stop taking orders?
- アメリカのバー:What time is last call?
- イギリスのパブ:When are last orders?
- 丁寧に聞く:Could you tell me the last order time, please?
- 厨房の終了時刻:When does the kitchen close?
要点は、単に「閉店は何時か」と聞くのではなく、「注文を受け付けるのは何時までか」と聞くことです。これなら、店が営業中でも料理を注文できないという状況を避けやすくなります。
【追加注文・注文終了】last call for ordersの使い方と自然な例文
ラストオーダーに関連して覚えておきたいのが、「追加注文」「注文終了」「注文を締め切る」という表現です。
これらは似ているようで、英語では異なる動詞や言い回しを使います。
追加注文は英語で何と言う?「追加注文」は、文脈に応じてadditional orderやanother orderと表現できます。ただし、実際の会話では、名詞を使うよりも具体的に追加注文を尋ねる疑問文が自然なことも多くあります。
- Would you like anything else?(ほかに何かご注文はございますか?)
- Can we order one more drink?(飲み物をもう一杯注文できますか?)
- Could we get another order of fries?(フライドポテトをもう一つ追加できますか?)
- Can I add one more item to our order?(注文にもう一品追加できますか?)
- I'd like to order something else.(別のものを追加注文したいです)
スタッフ側なら「Would you like anything else?」、お客様側なら「Can we order one more drink?」を覚えておくと、実際の飲食店で役立ちます。
last call for ordersの意味と使い方「last call for orders」は、注文の最終受付を知らせる表現です。
last callだけでも最後の注文を知らせる意味になりますが、for ordersを付けることで、注文受付全般に関する最終案内だと分かりやすくなります。
例文:
- Last call for orders!(ご注文の最終受付です!)
- This is the last call for all food orders.(すべてのお料理の最終注文となります)
- We're making the last call for orders in five minutes.(あと5分で注文の最終受付を行います)
- There will be one last call for drinks before closing.(閉店前にドリンクの最終注文をお伺いします)
飲食店のスタッフが案内する場合は、「We're taking last orders now.」のほうが簡潔で自然な場合もあります。last call for ordersは、注文受付の最終案内であることを強調したいときに便利です。
注文を締め切る・受付を終了する英語注文受付の終了を伝えるには、stop taking ordersやno longer accepting ordersなどの表現が使えます。
- We're no longer taking orders.(注文受付は終了しました)
- We're no longer accepting food orders.(お料理の注文受付は終了しました)
- We've stopped taking orders for tonight.(本日の注文受付は終了しました)
- The kitchen is now closed.(厨房の営業は終了しました)
- Orders are now closed.(注文受付を終了しました)
特に「We're no longer taking orders.」は、すでに注文を締め切ったことを明確に伝えられます。
一方、「We're taking last orders now.」は、最後の注文をまだ受け付けている段階です。この時間的な違いを意識すると、接客での誤解を防げます。
閉店時間とラストオーダーは別の英語ここで間違えやすいのが、「ラストオーダー」と「閉店時間」の違いです。
閉店時間は「closing time」と表現します。Cambridge Dictionaryでは、closing timeを店舗やレストランなどが営業を終了し、営業中ではなくなる時刻として説明しています。
例えば、午後10時に閉店する店でも、料理の注文は午後9時30分まで、ドリンクの注文は午後9時45分までという設定が考えられます。
このように、ラストオーダーと閉店時間は必ずしも同じではありません。店舗によって受付終了時刻は異なるため、具体的な時間を確認することが大切です。
例文:
- Our last orders are at 9:30 p.m.(ラストオーダーは午後9時30分です)
- We close at 10 p.m.(午後10時に閉店します)
- The kitchen closes at 9:30 p.m.(厨房は午後9時30分に営業終了します)
- We'll be closing in 15 minutes.(あと15分で閉店します)
- Food is served until 9:30 p.m.(お料理の提供・注文は午後9時30分までです)
特に海外の飲食店では、営業時間と厨房の営業時間が異なる場合もあります。「What time do you close?」だけでなく、「What time do you stop taking food orders?」と尋ねると、より確実です。
【実践会話】ラストオーダーで使える英語の会話例文
実際の接客や旅行では、単独のフレーズだけでなく、会話の流れを覚えておくとスムーズです。ここでは飲食店でよく想定される場面を紹介します。
会話例1:スタッフがラストオーダーを案内するStaff: Excuse me, we're taking last orders now. Would you like anything else?
スタッフ:失礼いたします。ただいまラストオーダーを承っております。追加のご注文はございますか?
Customer: Yes, could I have one more coffee, please?
お客様:はい、コーヒーをもう一杯いただけますか?
Staff: Certainly. Anything else?
スタッフ:かしこまりました。ほかにはございますか?
Customer: No, that's all. Thank you.
お客様:いいえ、それで全部です。ありがとうございます。
会話例2:旅行者がラストオーダーの時間を尋ねるCustomer: Excuse me, what time do you stop taking orders?
お客様:すみません、注文受付は何時までですか?
Staff: We stop taking food orders at 9:30 p.m.
スタッフ:お料理の注文受付は午後9時30分までです。
Customer: And can I still order drinks after that?
お客様:その後もドリンクは注文できますか?
Staff: Yes, drinks are available until 10 p.m.
スタッフ:はい、ドリンクは午後10時までご注文いただけます。
会話例3:ラストオーダーに間に合わなかった場合Customer: Excuse me, can I still order something?
お客様:すみません、まだ何か注文できますか?
Staff: I'm sorry, we've already stopped taking food orders.
スタッフ:申し訳ございません。お料理の注文受付はすでに終了しております。
Customer: Can I still get a drink?
お客様:飲み物ならまだ注文できますか?
Staff: Of course. We can still serve drinks.
スタッフ:もちろんです。ドリンクはまだご注文いただけます。
この会話のように、料理の注文は終了していても、ドリンクは注文できるケースがあります。ラストオーダーの対象をfoodとdrinksに分けて覚えておくと便利です。
英語の看板・メニューに書く場合飲食店が外国人のお客様向けにラストオーダーの時刻を表示するなら、次のような表記が分かりやすいでしょう。
- Last Orders: 9:30 p.m.(ラストオーダー:午後9時30分)
- Last Call: 9:30 p.m.(最終注文:午後9時30分)
- Food Orders Until 9:30 p.m.(料理の注文受付:午後9時30分まで)
- Drink Orders Until 9:45 p.m.(ドリンクの注文受付:午後9時45分まで)
- Closing Time: 10:00 p.m.(閉店時間:午後10時)
日本の飲食店で見かける「L.O.」という略記だけに頼らず、Last OrdersやLast Callのように正式な表現で表示するほうが、海外からのお客様にも理解してもらいやすくなります。
【ラストオーダーの英語】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ラストオーダーは英語でlast orderといえば通じますか?
A1:はい、意味は通じます。ただし、バーやパブで最後の注文を促す定番表現は、アメリカではlast call、イギリスではlast ordersです。last orderは個別の最後の注文を説明する場合などに使えます。
Q2:last callとlast ordersの違いは何ですか?
A2:last callは北米、特にアメリカで一般的な表現です。一方、last ordersはイギリスのパブやバーでよく使われます。どちらも閉店前の最後の注文機会を意味します。
Q3:「ラストオーダーは何時ですか?」は英語で何と言いますか?
A3:「What time do you stop taking orders?」が自然です。バーなら「What time is last call?」、イギリスのパブなら「When are last orders?」も使えます。
Q4:ラストオーダーのお時間です、と丁寧に伝えるには?
A4:「Excuse me, we're taking last orders now. Would you like anything else?」がおすすめです。「失礼いたします。ただいま最後のご注文を承っております。追加のご注文はございますか?」という意味です。
Q5:追加注文は英語で何と言いますか?
A5:「additional order」や「another order」という表現があります。接客では「Would you like anything else?」、お客様側なら「Can we order one more drink?」が自然です。
Q6:last call for ordersは正しい英語ですか?
A6:はい。注文の最終受付を知らせる表現として使えます。料理に限定する場合は「Last call for food orders!」とすると、何の注文を締め切るのかが明確になります。
Q7:ラストオーダーと閉店時間は同じ意味ですか?
A7:違います。ラストオーダーは注文受付の終了時刻、閉店時間は店舗が営業を終了する時刻です。ラストオーダーを英語で尋ねるなら「What time do you stop taking orders?」、閉店時間なら「What time do you close?」と使い分けます。
Q8:L.O.という略語は海外でも通じますか?
A8:日本の飲食店では一般的ですが、英語圏で広く通用する標準的なラストオーダーの略記とはいえません。海外のお客様向けにはLast Orders、Last Call、Food Orders Until 9:30 p.m.などの表記がおすすめです。
ラストオーダーの英語表現は、アメリカ英語とイギリス英語の違いを押さえると理解しやすくなります。
アメリカでは「last call」、イギリスでは「last orders」が代表的です。「last order」も意味は伝わりますが、バーやパブでの定番の呼びかけとは使い方が異なります。
接客スタッフが覚えておきたいのは「We're taking last orders now.」と「Would you like anything else?」の2つです。組み合わせれば、注文の締め切りを知らせながら、追加注文も丁寧に確認できます。
旅行者なら「What time do you stop taking orders?」を覚えておくと便利です。ラストオーダーと閉店時間を区別して尋ねられるため、海外のレストランでも役立ちます。
【プロの結論】 ラストオーダーの英語で最も大切なのは、単語を直訳することではなく、注文受付が終了するのか、厨房が閉まるのか、店舗そのものが閉店するのかを正確に伝えることです。last call・last orders・stop taking orders・closing timeを状況に合わせて使い分ければ、接客でも旅行でも自然で誤解のない英語になります。