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【2026年最新】新神宮球場の完成予定・建設場所はどこ?

桜庭 準 桜庭 準 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
目次

新神宮球場の計画で最も重要なのは、現在の神宮球場と新球場が同じ場所に建てられるわけではないという点だ。

建設場所は現在の秩父宮ラグビー場跡地

新球場の建設予定地は、東京都港区北青山周辺にある現在の秩父宮ラグビー場の敷地だ。

神宮外苑地区の再開発では、神宮球場と秩父宮ラグビー場の位置を入れ替えるように段階的な建て替えを進める。

この方法を採用する最大の理由は、野球とラグビーの試合を長期間中断させないためである。

新球場は現在のラグビー場跡地に先行して整備され、完成後に現在の神宮球場を解体。その跡地には新しい秩父宮ラグビー場の第2期施設などが整備される計画だ。

2033年完成と2034年開場はどう違う?

ここは検索する際に混同しやすいポイントだ。

- 2033年: ホテル併設の新野球場棟の竣工予定
- 2034年: プロ野球の新球場として開場する見込み

事業者の公式計画では2033年の完成が示されている。一方、2034年シーズンからの開場については、2026年10月23日付の週刊ベースボールONLINEの記事でも紹介された。

同記事では、神宮球場の永渕義規場長への取材を通じ、現球場の使用は2033年まで、新球場は2034年シーズンからの開場予定と伝えている。日刊スポーツの2026年3月の取材記事でも同様の見通しが示された。

つまり、2033年は建物の完成時期、2034年は実際のプロ野球開催を想定した時期として理解すると分かりやすい。

なお、2034年の開場日は具体的に確定したものではなく、今後の工事や運営準備によって変更される可能性がある。

【建設スケジュール】2023年から2038年までの再開発の流れ

新神宮球場

新神宮球場だけを見ていると、神宮外苑地区全体の再開発がどこまで進んでいるのか分かりにくい。

実際には、野球場、ラグビー場、オフィス、ホテル、広場などを一体的に整備する大規模プロジェクトだ。

2025年9月の計画変更で事業スケジュールを更新

2025年9月26日、東京都は神宮外苑地区第一種市街地再開発事業の事業計画変更を認可した。

この変更では、新秩父宮ラグビー場の規模などが見直され、総事業費は約3,445億円とされた。

2025年9月29日付の事業者発表に掲載された工程表では、新球場を含む施設の建設時期も示されている。

主要施設の関係と完成予定年表
時期 施設・出来事 内容
1926年 現在の神宮球場 10月22日に竣工
2023年3月 第二球場 解体工事に着手
2025年9月 再開発計画変更 事業費約3,445億円に更新
2026年 再開発準備・関連工事 樹木保全措置や各施設の計画を継続
2029~2033年 ホテル併設野球場棟 新神宮球場の建設・竣工予定
2034年 新神宮球場 プロ野球の開場見込み
2034~2036年 ラグビー場第2期 現球場跡地などを活用した整備
2038年 神宮外苑地区 再開発全体の完成予定

2026年11月時点で注目したいのは、新神宮球場そのものの建設は、まだ先の工程に位置付けられていることだ。

事業者の公式サイトでは、2026年9月11日にも質問への回答が公開され、同年8月には伊藤忠商事東京本社ビルの解体工事に関する説明会も実施された。4月には、いちょうの樹勢回復措置も行われている。

2038年まで続く再開発と新球場の関係

注意したいのは、2033年に新球場が完成しても、神宮外苑の再開発全体が終わるわけではないことだ。

新球場の完成後には、現在の神宮球場の解体やラグビー場の第2期整備などが続く。

事業者が示す全体完成予定は2038年。新球場の開場からさらに数年間、周辺施設の工事が続く見通しとなっている。

【新球場の施設・設備】屋外球場、人工芝、ホテル併設の全貌

新神宮球場は、単に古い野球場を新しくするだけの計画ではない。

観客の移動、座席、グラウンド、周辺施設との接続まで含めた施設更新が予定されている。

① 屋外球場として建設する理由

新球場はドーム型ではなく、屋外球場として計画されている。

事業者が説明する理由は、神宮外苑ならではの自然を感じながら野球観戦を楽しめる環境をつくり、現在の神宮球場の歴史を受け継ぐためだ。

特に、4列のいちょう並木を含む外苑の景観との調和が重要なテーマになっている。

また、公式Q&Aでは、屋内型にした場合、地区計画で定められた容積率の上限を超えることになるとの説明もある。

したがって、屋外球場という選択には、景観上のコンセプトだけでなく、都市計画上の条件も関係している。

ただし、屋外球場には猛暑や突然の豪雨という課題もある。

事業者は暑さ対策や排水計画を今後の設計・運営検討の中で具体化するとしている。屋外型である以上、天候への対応は開場後の満足度を左右する重要な要素になる。

② 人工芝の採用を想定

グラウンドの芝については、事業者の公式Q&Aで、現時点では人工芝の使用を想定していると説明されている。

ただし、人工芝の種類や製品、具体的な仕様まで確定したわけではない。

選手の足腰への負担、打球の転がり方、夏場の表面温度、メンテナンス性など、実際の競技環境に関係する部分は詳細設計で検討される。

東京ヤクルトスワローズだけでなく、大学野球や高校野球など複数の主催者が使用する施設であるため、プロ野球だけを基準に仕様を決められない点も特徴だ。

③ バックネット裏にホテルを併設

新神宮球場の大きな特徴が、バックネット裏にホテルを併設する計画だ。

球場とホテルを一体化し、さらに商業施設を備えた複合棟とデッキで接続する構想となっている。

この施設には、一般的な野球観戦とは異なる楽しみ方を生み出す可能性がある。

例えば、ホテルの宿泊とスポーツ観戦を組み合わせた滞在型の利用や、国内外から訪れるスポーツ関係者の利用などが考えられる。

ただし、客室の具体的な配置、料金、観戦プラン、ホテルの運営事業者などについては、詳細な発表を待つ必要がある。

公式Q&Aでも、ホテルの詳細計画や運営方法は今後検討すると説明されている。

④ 観客席は約3万2,000人を想定

新球場の収容人数は、約3万2,000人が想定されている。

ただし、現時点の計画値であり、詳細設計によって増減する可能性がある。

注目すべきなのは、現在の球場と比較して外野スタンドの座席数が減少する予定であることだ。

これは、日影や周辺景観への配慮、いちょう並木との距離、施設全体の配置などを考慮した結果と説明されている。

その一方で、座席のゆとりやコンコースの広さ、観戦スタイルの多様化も検討されている。単純に座席数を増やすことよりも、観戦環境の質を改善する方向性が見えてくる。

⑤ バリアフリーと歩行者動線の改善

現在の神宮球場が抱える課題の一つが、バリアフリー対応と歩行者・車両の動線分離だ。

新球場では、以下の改善が計画されている。

- バリアフリーに配慮した移動経路
- 歩行者と車両の動線分離
- ゆとりあるコンコースと通路
- 現球場よりゆとりのある座席
- トイレなど来場者向け設備の改善
- 多様な観戦スタイルに対応する座席・エリア

車いす利用者や高齢者、小さな子どもを連れた家族など、幅広い来場者が利用しやすい球場になるかどうかが問われている。

ただし、車いす席の具体的な数やエレベーターの配置など、個別設備の詳細は今後の設計で決まる。

【なぜ建て替える?】明治神宮野球場の老朽化と再開発の本当の理由

現在の明治神宮野球場は1926年10月22日に竣工した。

2026年10月22日には、開場からちょうど100年という節目を迎えている。

2026年10月23日付の週刊ベースボールONLINEの記事によると、神宮球場では高校野球、大学野球、プロ野球など年間約400試合が開催されている。

一つの球場で幅広いカテゴリーの野球文化が共存している点は、神宮球場の大きな特徴だ。

老朽化だけではない3つの建て替え理由

1. 建物自体の老朽化

築100年を迎えた施設では、設備の更新や建物の維持管理が大きな課題となる。

耐震工事などを実施してきたものの、既存の建物を部分的に改修するだけでは、すべての機能更新に対応できない。

2. バリアフリー化に必要なスペースが不足

現在の球場は敷地内の空間に制約があり、エレベーターやエスカレーターの新設、十分な通路幅の確保などが難しい。

球場外周でも歩行者と車両の動線を分けにくいという課題がある。

3. 現地での大規模改修では競技の継続が難しい

同じ場所で球場を建て替えると、工事期間中にプロ野球や大学野球などを長期間開催できなくなる。

そのため、球場とラグビー場の場所を入れ替えながら建て替える方式が採用された。

事業者の公式Q&Aでは、甲子園球場との比較についても、敷地面積や工事期間を確保できる運営環境などの条件が異なると説明している。

東京ヤクルトスワローズだけの球場ではない

新神宮球場の設計では、東京ヤクルトスワローズとの協議も続けられる予定だ。

ただし、神宮球場の利用者はプロ野球チームだけではない。

東京六大学野球、東都大学野球、高校野球など、幅広い競技団体や主催者が関わっている。

このため、新球場ではプロ野球の興行に適した設備だけでなく、学生野球の応援活動や試合前練習などにも配慮する必要がある。

公式Q&Aでも、学生野球とプロ野球の併用を想定し、試合前練習ができる場所の確保について協議・検討するとしている。

【いちょう並木の保全計画】新球場建設と自然環境は両立できるのか

神宮外苑再開発をめぐって、大きな議論となってきたのが樹木の保全問題だ。

特に象徴的な存在である4列のいちょう並木は、新神宮球場の建設場所に近接している。

4列のいちょう並木は保存する方針

事業者は、4列のいちょう並木について、伐採せずに保全する方針を示している。

また、再開発後の緑化計画として、以下の目標を公表している。

- 樹木本数:1,904本から2,304本へ増加
- 緑の割合:約25%から約30%へ増加
- 既存樹木:可能な限り保存・移植
- やむを得ず伐採する樹木:利活用を検討

これらは事業者が示す計画上の数値であり、樹木の本数だけでなく、種類や生育環境も含めた継続的な管理が重要になる。

新球場をいちょう並木から約18.3メートル離す

特に注目されるのが、新球場の地下構造物の位置を見直したことだ。

2024年9月、事業者は、いちょう並木の歩道縁石から新球場の地下躯体までの距離を、当初の約8メートルから約18.3メートルへ拡大する方針を公表した。

これは、根系調査の結果を踏まえた見直しである。

2023年1月と2024年1月に実施した根系調査などをもとに、いちょうの生育環境を改善するための距離を確保することになった。

なお、18.3メートルは歩道縁石から地下躯体までの距離であり、球場のすべての部分がいちょう並木から同じ距離だけ離れるという意味ではない。

2026年もいちょうの樹勢回復措置を実施

2026年4月13日から17日にかけて、事業者は明治神宮が所有・管理する一部のいちょうに対して樹勢回復措置を実施した。

内容は、水圧穿孔による土壌改良や灌水設備の点検などだ。

加えて、2026年4月30日の公表資料では、2025年の活力度調査において一部の木に葉の褐変や早期落葉などが確認された一方、前年までの調査と比較して評価が改善したことも報告されている。

ただし、これは対象となった樹木についての調査結果であり、並木全体の健全性がすべて確認されたという意味ではない。

いちょう並木の保全で見落とせないポイント

4列のいちょう並木の保全方針と、神宮外苑地区にあるすべての樹木の扱いは分けて考える必要がある。

例えば、港区道沿いのいちょうについては、移植可能性を検討するための調査が2026年2月に開始された。

つまり、4列のいちょう並木を残す方針がある一方で、周辺の樹木については個別に保存・移植などの検討が進められている。

再開発を評価する際には、樹木の総数だけでなく、既存の大木がどれだけ残るのか、移植後に根付くのか、生育環境が維持されるのかという点も重要だ。

【総事業費3,445億円】神宮外苑再開発で変わる街の姿

新神宮球場は、単独の建設事業ではなく、神宮外苑地区第一種市街地再開発事業の一部である。

東京都都市整備局が公表している事業概要によると、総事業費は約3,445億円。

この金額は新神宮球場だけの建設費ではなく、ラグビー場やオフィスビル、ホテル、広場などを含む再開発全体の事業費だ。

再開発で整備される主な施設

主な整備対象は次のとおりだ。

- 新神宮球場・ホテル併設棟
- 新秩父宮ラグビー場
- オフィスビル
- 商業施設
- サービスアパートメント
- 室内球技場
- 中央広場・絵画館前広場
- 新しいテニスコート

単に建物を新しくするのではなく、スポーツ施設と商業施設、公共的な広場を組み合わせた街づくりが計画されている。

事業費の負担と公的支援

事業者側の公式計画では、国や東京都からの補助金・助成金を導入する予定はないと説明されている。

また、事業を推進する主体には三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事が名を連ねる。

総事業費が約3,445億円という大きな規模である以上、今後は建設費の変動や工事スケジュールの変更も注目点となる。

新神宮球場の完成だけでは再開発は終わらない

新球場の竣工は2033年予定だが、周辺の施設整備は2038年まで続く計画だ。

そのため、2034年に新球場が開場しても、神宮外苑地区では工事や施設の更新が継続している可能性がある。

観戦環境だけでなく、駅から球場までのアクセス、周辺の歩行者空間、緑地や広場の整備状況も、完成後の評価に関わってくる。

【新神宮球場に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:新神宮球場はいつ完成しますか?

A1:事業者の公式計画では2033年にホテル併設野球場棟の竣工を予定しています。プロ野球の新球場としては2034年シーズンからの開場が見込まれています。

Q2:新神宮球場はどこに建設されますか?

A2:現在の秩父宮ラグビー場の敷地に建設される計画です。現在の神宮球場と場所を入れ替える形で段階的に整備されます。

Q3:現在の神宮球場はいつまで使えますか?

A3:事業者は新球場が完成するまで、競技の継続性に配慮しながら可能な限り現球場を使用する方針です。2026年の球場長への取材記事では、2033年までの使用予定と報じられています。

Q4:新神宮球場はドーム球場になりますか?

A4:いいえ。現在の計画では屋外球場です。神宮外苑の自然やいちょう並木を感じながら観戦できる施設を目指しています。

Q5:新神宮球場の芝は人工芝ですか?

A5:事業者の公式Q&Aでは人工芝の使用を想定しています。ただし、具体的な製品や仕様は今後の詳細設計で検討されます。

Q6:新神宮球場の収容人数は何人ですか?

A6:約3万2,000人を想定しています。ただし、設計の進捗によって増減する可能性があります。

Q7:新神宮球場にはホテルが併設されますか?

A7:はい。バックネット裏にホテルを併設する計画です。商業施設を備えた複合棟との接続も予定されています。

Q8:神宮外苑再開発全体はいつ完成しますか?

A8:事業者の計画では2038年が全体完成予定です。新神宮球場の2033年竣工とは別のスケジュールです。

2026年11月現在、新神宮球場の計画で押さえておきたい数字は、2033年竣工、2034年シーズン開場見込み、総事業費約3,445億円、収容人数約3万2,000人の4つだ。

建設場所は現在の秩父宮ラグビー場跡地。屋外球場として計画され、人工芝を想定し、バックネット裏にはホテルが併設される。バリアフリー化や観客席の改善など、現在の神宮球場が抱えてきた課題の解決も目指している。

一方、注目すべき課題も残る。人工芝の具体的な仕様、暑さ対策、雨天時の排水、ホテルの詳細、最終的な座席構成などは今後の設計次第だ。4列のいちょう並木についても、保全方針だけでなく、樹木の生育状況を継続して確認することが欠かせない。

特に重要なのは、2033年の新球場完成と2038年の神宮外苑全体の完成を混同しないことだ。新球場が先に誕生しても、街全体の再整備は続く。

神宮球場は、プロ野球だけでなく大学野球や高校野球の歴史も刻んできた場所だ。2026年に竣工100周年を迎えた今、その歴史を次の100年につなげられるかが、新球場の本当の評価基準になる。

2034年の開場に向けて、建設スケジュールだけでなく、観客の使いやすさ、選手の競技環境、自然との共存という3つの視点から今後の発表を追っていきたい。

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