『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE(ザ ファースト スラムダンク リソース)』は、井上雄彦が原作・脚本・監督を務めた映画『THE FIRST SLAM DUNK』の制作背景を掘り下げた特別書籍です。2022年12月15日に集英社から発売され、映画制作のために描かれた貴重な原画や演出資料、約1万5,000字のロングインタビュー、宮城リョータの物語につながる読切漫画『ピアス』などを収録しています。
2026年現在も、映画の制作過程を知りたいファンや、井上雄彦の創作に関心を持つ読者にとって見逃せない一冊です。価格は税込1,980円、B5判・本文176ページ。この記事では、収録内容や『ピアス』の位置づけ、書籍の評判、発売日・価格・ISBNまで整理し、本書を読む価値を詳しく解説します。
【基本情報】THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCEとはどんな本?
『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』は、映画の公式パンフレットや一般的な作品紹介本とは異なり、映画が完成するまでの創作過程に焦点を当てた資料性の高い書籍です。
原作・脚本・監督を担当した井上雄彦が、映像を生み出すために描いた絵や、登場人物のドラマを演出するために書き起こした文字などを豊富に収録。映画の完成形だけでは見えない、制作段階の思考や試行錯誤を追体験できる構成になっています。
タイトルの読み方は「リソース」正式な読み方は「ザ ファースト スラムダンク リソース」です。
英語の「resource」は、資源・資料・源泉などを意味する言葉。本書では、映画を形づくったアイデアや原画、演出上の資料をまとめた一冊という性格が、タイトルにも表れています。
単なる映画の関連グッズではなく、作品がどのような発想から生まれ、どのような工程を経てスクリーンに届いたのかを知るための制作資料集と捉えると、その位置づけが理解しやすくなります。
井上雄彦が原作・脚本・監督を担当本書の中心人物は、漫画家の井上雄彦です。
井上雄彦は1967年、鹿児島県生まれ。1988年に『楓パープル』で漫画家デビューし、1990年から『週刊少年ジャンプ』で『SLAM DUNK』の連載を開始しました。
その後も『バガボンド』『リアル』などを手がけ、人物の心理描写や身体の動きを表現する画力で高い評価を受けています。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』では、原作者という立場にとどまらず、脚本と監督も担当しました。そのため、本書には漫画家としての表現だけでなく、映像作品を統括する立場からの創作の記録も収められています。
【収録内容】約1万5,000字のインタビューと映画制作資料が見どころ
本書の魅力は、大きく分けて映画制作資料、井上雄彦のロングインタビュー、読切漫画『ピアス』、映画のポスターや告知ビジュアルの4つです。
1. 井上雄彦が描いた膨大な原画・制作過程最も注目したいのが、映画制作の過程で描かれた絵と文字です。
映画を制作するには、監督が頭の中で思い描く映像を、多くのスタッフと共有しなければなりません。漫画であれば、作者が描いたコマによって人物の表情や動作、場面の意図を直接伝えられます。しかし、アニメーションでは、そのイメージを映像制作に携わるスタッフが理解できる形に変換する必要があります。
井上雄彦は、その共有手段として大量の絵を描き、文字による説明や演出上の指示も書き残しました。
本書には、アイデアスケッチやネーム、絵コンテに関連する資料だけでなく、作画の修正や調整、新たな描き下ろしなど、制作の進行に関係する素材が収録されています。
完成した映画だけを見ていると、キャラクターの何気ない視線や身体の向き、動作の一つひとつは自然に見えます。しかし、その自然さを実現するまでには、細かな検討と修正が積み重ねられていました。
原画と制作過程を追うことで、映画の完成度が偶然生まれたものではなく、井上雄彦と制作スタッフによる緻密な共同作業の結果であることが伝わってきます。
2. 約1万5,000字の井上雄彦ロングインタビューもう一つの大きな柱が、約15,000字に及ぶ井上雄彦へのロングインタビューです。
インタビューでは、映画制作に初めて挑戦した動機や、『SLAM DUNK』のファンに対する思い、制作を終えた後の心境などが取り上げられています。
特に興味深いのは、長年にわたって漫画という表現方法を追求してきた井上雄彦が、映画という異なる媒体に向き合った点です。
漫画は、読者が自分のペースでページをめくり、コマの間にある時間や人物の感情を読み取る表現です。一方、映画は時間の流れがあり、映像や音響、動きによって観客に物語を伝えます。
漫画家として培ってきた表現力を、どのように映像制作へ応用するのか。その考え方を本人の言葉から知ることができるのは、本書ならではの魅力です。
3. 映画のポスター・告知ビジュアル映画化決定から公開までに発表されたポスターや告知ビジュアルも収録されています。
公開前のビジュアルは、映画の世界観やキャラクターの印象を観客に伝える重要な役割を担っていました。完成した映画と見比べることで、宣伝段階からどのようなイメージが打ち出されていたのかを振り返れます。
特に、湘北高校の主要メンバーが描かれたビジュアルは、映画の世界観を象徴する資料としても楽しめます。
これらの資料を含め、本書は映画の完成形だけでなく、企画から公開までの表現の変化をたどれる構成になっています。
【人物・作品の関係】井上雄彦、宮城リョータ、『ピアス』のつながり
『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』を理解するには、映画、原作漫画、井上雄彦の創作活動、そして読切『ピアス』の関係を整理すると分かりやすくなります。
| 人物・作品 | 本書との関係 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 井上雄彦 | 原作・脚本・監督 | 映画制作資料と約1万5,000字のインタビューを収録 |
| THE FIRST SLAM DUNK | 本書の中心となる映画作品 | 制作の土台となった絵や文字を掲載 |
| 宮城リョータ | 映画の物語の中心人物の一人 | 過去の物語に関係する『ピアス』とのつながり |
| 読切『ピアス』 | 本書に初収録された漫画 | 映画の宮城リョータの物語の部分的な下敷き |
| SLAM DUNK | 映画の原作となる漫画 | 湘北高校バスケットボール部の物語 |
| 集英社 | 本書の発売元 | 愛蔵版コミックスとして刊行 |
この関係で特に重要なのは、映画における宮城リョータの物語と、過去に発表された読切『ピアス』のつながりです。
『THE FIRST SLAM DUNK』は、原作漫画の山王工業戦を中心にしながら、宮城リョータの過去を組み込んだ映画作品です。その物語をより深く理解するための手がかりとして、『ピアス』が本書に収録されています。
つまり、本書は映画の制作資料集であると同時に、井上雄彦が長年描いてきた作品世界のつながりを考えるための資料でもあります。
【初収録の読切漫画】宮城リョータにつながる『ピアス』とは?
『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』の収録内容で、特に大きな注目を集めたのが読切漫画『ピアス』です。
この作品は、過去に雑誌掲載されたものの、単行本には収録されていなかった読切漫画です。映画『THE FIRST SLAM DUNK』における宮城リョータの物語の部分的な下敷きとなった作品として、本書で初めて収録されました。
『ピアス』の掲載歴と収録ページ数集英社の少年ジャンプ公式サイトによると、『ピアス』は次の2誌に掲載された経緯があります。
- 『週刊少年ジャンプ』1998年9号
- 『週刊ヤングジャンプ』2001年49号
本書では、カラー4ページとモノクロ35ページを合わせた全39ページを収録。カラー部分も当時の色を生かした形で掲載されています。
単行本未収録だった作品を、当時の掲載内容に近い形で読めることは、長年のファンにとって大きな意味を持ちます。
映画の宮城リョータの物語とどう関係する?映画では、宮城リョータの幼少期や家族との関係、バスケットボールとの向き合い方が描かれています。
一方、『ピアス』は、映画における宮城の物語の部分的な下敷きとなった読切作品です。集英社の公式告知でも、その関係が明確に説明されています。
ここで押さえておきたいのは、『ピアス』と映画の宮城の物語が完全に同一というわけではないことです。映画のストーリー全体をそのまま漫画化した作品でも、映画のすべての設定を説明するための資料でもありません。
あくまで、映画の宮城リョータの物語を考えるうえで重要な源流の一つです。
映画を見た後に『ピアス』を読むと、井上雄彦が以前から描いていた人物や物語の要素が、どのように新しい映画作品へつながっていったのかを考える楽しみがあります。
なぜ『ピアス』の初収録が注目されたのか最大の理由は、映画をきっかけに、過去の読切作品に新たな意味が生まれたことです。
1998年に掲載された作品が、2022年公開の映画と関係する形で再び注目されました。しかも、長らく単行本に収録されていなかったため、過去の掲載誌を持っていない読者にとっては、本書がまとまった形で読む機会になりました。
単に懐かしい漫画を復刻しただけではなく、映画と原作漫画の間にある創作上のつながりを知ることができる。この点が『ピアス』の大きな価値です。
【評判・読み方】購入者はどこを評価している?映画と本のおすすめの楽しみ方
『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』の評判を見ると、映画の制作背景を深く知りたい人や、井上雄彦の作品を長年追いかけてきたファンに支持されていることが分かります。
レビューで注目される3つのポイント楽天市場の商品レビュー掲載ページでは、検索時点で4.75/5点、137件の評価が確認できます。また、読書メーターでも85%、126件の感想・レビューが掲載されています。
これらは各サービスに投稿された利用者評価であり、すべての読者を対象とした調査ではありません。ただし、実際の購入者や読者がどこに魅力を感じているかを把握する参考にはなります。
特に評価されやすい要点は次の3つです。
- 制作の裏側が分かる:完成した映像だけでは分からない原画や修正、演出の過程を確認できる。
- 井上雄彦の考えを知れる:約1万5,000字のインタビューから映画制作への姿勢や思いに触れられる。
- 『ピアス』が読める:単行本未収録だった作品をまとめて読める。
映画を見てから本書を購入した読者のレビューでは、制作過程を知ることで作品への理解が深まったという評価も見られます。映画と書籍を組み合わせることで、同じ場面を違う視点から楽しめる点が魅力です。
おすすめの読む順番は「映画→re:SOURCE→映画」本書を最大限に楽しむなら、最初に映画を鑑賞し、その後に本書を読む方法がおすすめです。
まず映画を見て、キャラクターの動きや表情、試合の臨場感を体験します。その後、本書で制作資料や井上雄彦のインタビューを読み、どのような意図や試行錯誤があったのかを確認します。
最後にもう一度映画を見ると、最初は気づかなかった演出や動作の細部に目が向くようになります。
また、原作漫画を読み返してから『ピアス』を読むと、映画で描かれた宮城リョータの人物像について、さらに多角的に考えられます。
購入前に知っておきたい注意点本書は、漫画『SLAM DUNK』の全エピソードを収録した総集編ではありません。また、映画の完全な脚本や、全シーンの制作データを網羅した技術書でもありません。
中心となるのは、井上雄彦が映画制作で生み出した絵と文字、インタビュー、読切『ピアス』、関連ビジュアルです。
そのため、映画のストーリーだけをもう一度読みたい人や、漫画本編の続編を期待している人には、想像していた内容と異なる可能性があります。
反対に、制作の裏側や作家の思考、映画と漫画のつながりに関心がある人には、非常に相性のよい一冊です。
【発売日・価格・ISBN】2026年最新の書誌情報を確認
2026年に購入を検討している人のために、書籍の基本情報を整理します。
- 書名:THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE
- 読み方:ザ ファースト スラムダンク リソース
- 原作・脚本・監督:井上雄彦
- 出版社:集英社
- 発売日:2022年12月15日
- 定価:1,980円(税込)
- 本体価格:1,800円
- 判型:B5判
- ページ数:本文176ページ
- ISBN:978-4-08-792602-6
- 出版区分:愛蔵版コミックス
集英社の公式書誌情報では、発売日と定価は2022年12月15日、1,980円(税込)と案内されています。井上雄彦の公式作品情報でも、本書は集英社刊・1,980円(税込)の書籍として掲載されています。
2026年に探す場合も、この価格を新品購入時の基本的な目安にできます。ただし、実際の販売価格や在庫状況は販売店によって異なります。中古品やフリマアプリでは、商品の状態や需要によって価格が変動するため、定価と比較して購入するのがおすすめです。
ISBNで検索すると間違いにくい購入時に便利なのが、ISBNによる検索です。
978-4-08-792602-6は本書を特定するためのISBNです。書名の表記揺れや、関連する『SLAM DUNK』の書籍との取り違えを避けたい場合は、この番号で書店や通販サイトを検索するとスムーズです。
特に、通常の漫画単行本や『SLAM DUNK』のイラスト集、映画のパンフレットと間違えないように注意してください。
【プロの結論】THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCEはどんな人におすすめ?
本書の価値は、映画の内容をもう一度確認できることだけではありません。完成した作品を、制作する側の視点から読み解けることにあります。
漫画家が描いた絵が、映画制作の現場でどのように共有され、映像として形になっていったのか。井上雄彦のインタビューや制作資料は、漫画とアニメーションという異なる表現の関係を理解するための貴重な手がかりです。
購入をおすすめしたい人- 映画『THE FIRST SLAM DUNK』を見て、制作の裏側まで知りたい人。
- 井上雄彦の画力や演出、創作に対する考え方に興味がある人。
- 宮城リョータの過去や人物像をもっと深く理解したい人。
- 読切『ピアス』を掲載当時以来、または初めて読みたい人。
- 映画の原画やポスター、告知ビジュアルを資料として手元に残したい人。
- 漫画・アニメーション制作に関心があり、創作工程を学びたい人。
- 映画のストーリーだけを簡単に振り返りたい人。
- 『SLAM DUNK』の本編漫画を全巻そろえたい人。
- 映画の完全な脚本や、技術的なアニメーション解説書を探している人。
176ページという限られた紙面に、映画制作の資料とインタビュー、さらに未収録だった読切漫画までまとめられている点は、本書ならではの特徴です。
映画を見て感動した人にとっては、その感動がどのような創作の積み重ねから生まれたのかを知るための一冊になります。単なる記念品ではなく、作品への理解を深めるための資料として評価したいところです。
THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCEに関するよくある質問(FAQ)
Q1:THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCEの発売日はいつですか? A1:2022年12月15日です。集英社から愛蔵版コミックスとして発売されました。
Q2:THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCEの価格はいくらですか? A2:定価は1,980円(税込)、本体価格は1,800円です。中古販売価格や店舗ごとの販売条件は異なる場合があります。
Q3:『ピアス』は宮城リョータの過去を描いた漫画ですか? A3:『ピアス』は、映画における宮城リョータの物語の部分的な下敷きとなった読切作品です。1998年の『週刊少年ジャンプ』と2001年の『週刊ヤングジャンプ』に掲載され、本書には全39ページが初収録されています。
Q4:井上雄彦のインタビューは何文字ありますか? A4:約1万5,000字です。映画制作に挑戦した動機や『SLAM DUNK』のファンへの思い、制作を終えた後の心境などが取り上げられています。
Q5:THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCEは何ページですか? A5:本文176ページです。判型はB5判で、映画制作資料やインタビュー、読切漫画『ピアス』などが収録されています。
Q6:映画を見る前と後では、どちらに読むのがおすすめですか? A6:映画を見た後がおすすめです。先に作品を鑑賞してから制作資料やインタビューを読むことで、映像の意図や宮城リョータの物語、『ピアス』との関係をより深く楽しめます。
まとめ:THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCEは映画の魅力を深く知るための一冊
『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』は、井上雄彦が原作・脚本・監督を務めた映画の制作過程を記録した、集英社刊の特別な書籍です。
2022年12月15日に発売され、定価は1,980円(税込)。B5判・本文176ページで、映画制作のために描かれた絵や文字、約1万5,000字のロングインタビュー、ポスター・告知ビジュアル、そして読切漫画『ピアス』を収録しています。
なかでも『ピアス』の初収録は、宮城リョータの物語をより深く理解したい読者にとって大きな見どころです。過去の読切作品と映画がつながることで、井上雄彦の創作の広がりを感じられます。
2026年に本書を購入するなら、ISBN「978-4-08-792602-6」と定価1,980円を目安に探すとよいでしょう。
映画を見て終わりにするのではなく、その裏側にある絵や言葉、制作スタッフとの試行錯誤まで知ることで、『THE FIRST SLAM DUNK』の楽しみ方はさらに広がります。長年のファンはもちろん、映画をきっかけに作品に出会った人にも、一度手に取ってほしい資料性の高い一冊です。
主な事実確認資料
- 集英社・少年ジャンプ公式の書籍紹介、発売情報
- 井上雄彦公式サイトの作品紹介
- 映画『THE FIRST SLAM DUNK』公式発表
- 映画.comの制作過程解説
- 楽天市場・読書メーターの読者評価