『鋼の錬金術師(ハガレン)』の作者として知られる漫画家・荒川弘の新作を探している人に、まず伝えたい作品がある。それが、スクウェア・エニックスの『月刊少年ガンガン』で連載中の漫画『黄泉のツガイ』だ。
2026年11月現在、本作は連載が続いており、シリーズ累計発行部数は750万部を突破。2026年4月にはテレビアニメの放送が始まり、9月には第1期最終話が放送された。加えて、第2期の制作も正式に決定している。単行本第14巻は2026年11月12日に発売予定だ。
【2026年最新】ハガレン作者・荒川弘の新作は『黄泉のツガイ』

荒川弘が手掛ける最新作は『黄泉のツガイ』。読み方は「よみのツガイ」だ。
本作は、2021年12月10日発売の『月刊少年ガンガン』2022年1月号から連載がスタートした。『鋼の錬金術師』で知られる荒川弘が、約11年ぶりに同誌で新連載を開始したことでも話題になった。
出版社のスクウェア・エニックスは、本作を『鋼の錬金術師』に続く荒川弘の完全オリジナル新連載として紹介している。過去の代表作の続編やスピンオフではなく、登場人物も世界観も新たに構築された独立作品だ。
荒川弘とは?代表作から見る漫画家としての歩み荒川弘は1973年、北海道生まれ。1999年にデビューした漫画家で、骨太なストーリー、個性的な人物描写、テンポのよい会話劇を持ち味としている。
代表作として特に知られているのが、錬金術を題材にした『鋼の錬金術師』だ。2001年から2010年まで『月刊少年ガンガン』で連載され、国内外で高い支持を獲得した。
その後も、農業高校を舞台にした青春漫画『銀の匙 Silver Spoon』、自身の北海道での農業経験を題材にしたエッセイ漫画『百姓貴族』など、ジャンルの異なる作品を発表している。
文化庁のメディア芸術関連の作家紹介でも、『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』『百姓貴族』などが関連作品として取り上げられている。
荒川弘の魅力は、壮大なファンタジーだけでなく、登場人物の生活感や人間関係まで丁寧に描き込む点にある。『黄泉のツガイ』にも、そうした作家性が引き継がれている。
【あらすじ・世界観】ユルとアサを中心に展開する黄泉のツガイとは?
『黄泉のツガイ』の物語は、山奥の小さな村で暮らす少年・ユルの日常から始まる。
ユルは野鳥を狩りながら自然に囲まれた生活を送っている。一方、双子の妹であるアサは、村の奥にある牢の中で「おつとめ」を果たしているという。兄妹でありながら、なぜアサだけが牢にいるのか。その不自然な状況が物語の最初の謎となる。
平穏に見えた村には、古くから伝わる秘密が隠されていた。やがて、ユルとアサの運命を大きく変える出来事が起こり、物語は閉ざされた村の外へと広がっていく。
物語の鍵を握る「夜と昼を別つ双子」ユルとアサは、単なる双子ではない。作品では「夜と昼を別つ双子」と呼ばれる特別な存在として描かれている。
ユルは山を知り尽くした狩人で、優れた弓矢の腕を持つ少年。閉ざされた東村で育ったため、現代社会の常識には疎いという特徴がある。
一方のアサは眼帯を着けた少女で、双子の片割れ。公式キャラクター紹介では「解」の力を持つ人物として紹介されている。幼い頃に両親とともに東村を離れたものの、生き別れた兄を大切に思い続けている。
兄妹それぞれが異なる環境で育ち、異なる力を持っていることが、物語の謎を深めている。
ツガイとは何者なのか?独特な世界観と設定本作の最大の特徴は、タイトルにもなっている「ツガイ」という存在だ。
ツガイは、作品世界に登場する対となる存在であり、人間と契約を結ぶことで主従関係を形成する。動物や神話的な存在を思わせるものから、個性的な姿をしたものまで、多彩な種類が登場する。
ユルと契約するのが、東村の守り神として知られる「左右様」だ。右と左の二体で構成され、ユルの戦いを支える重要な存在となる。
また、本作の世界観で興味深いのが、古い伝承や神秘的な存在と現代社会が共存していることだ。
自然に囲まれた村の静かな暮らしから一転、物語にはヘリコプターや拳銃などの現代的な要素も登場する。閉鎖的な村の常識と、外の世界の現実が衝突する構造が、単純な異世界ファンタジーとは異なる緊張感を生み出している。
【登場人物・関係性一覧】作品を動かす主要キャラクターと制作陣
『黄泉のツガイ』では、ユルとアサを中心に、東村や影森家など複数の人物・勢力が関係する。加えて、それぞれの人物と契約したツガイが加わることで、物語は複雑な人間関係とバトルへ発展していく。
ここでは、作品の中心となる人物とアニメ化に関わった主要スタッフを整理する。
| 人物・組織 | 関係・役割 | 主な特徴・担当 |
|---|---|---|
| 荒川弘 | 原作者 | 『鋼の錬金術師』『銀の匙』などの作者 |
| ユル | 主人公 | 夜と昼を別つ双子の片割れ。弓矢を得意とする狩人 |
| アサ | ユルの双子の妹 | 「解」の力を持つ眼帯の少女 |
| 左右様 | ユルのツガイ | 東村の守り神だった右と左の二体 |
| デラ | ユルを導く人物 | 東村と下界をつなぐ重要人物 |
| ガブちゃん | 主要キャラクター | 独特な存在感を持つツガイ使い |
| 影森家 | 物語に関わる一族 | ユルとアサを巡る重要な勢力 |
| スクウェア・エニックス | 出版社・製作関連 | 原作漫画の刊行を担当 |
| ボンズフィルム | アニメーション制作 | テレビアニメの制作を担当 |
2026年放送のテレビアニメでは、実力派声優が主要人物を担当している。
- ユル:小野賢章
- アサ:宮本侑芽
- デラ:中村悠一
- ガブちゃん:久野美咲
- 右:小山力也
- 左:本田貴子
- ハナ:島袋美由利
- ジン:諏訪部順一
特に主人公ユルとアサを演じる小野賢章、宮本侑芽の兄妹役は、作品の中心となる関係性を表現する重要な配役だ。
【連載状況・最新刊】黄泉のツガイ14巻は2026年11月12日発売
『黄泉のツガイ』は2026年11月4日現在も連載中だ。掲載誌はスクウェア・エニックスの『月刊少年ガンガン』で、作品の公式ページでは連載の最新更新情報も案内されている。
現在の連載状況は?2026年11月4日時点で、ガンガンONLINEには第54話-2「船だま様と海坊主」が掲載されている。公開期間は11月4日から11月10日までで、次回更新は11月11日と案内されている。
このように、単行本の刊行だけでなく、連載本編も継続して進んでいる。アニメ第1期が終了した後も、原作漫画では物語の展開を追うことができる。
最新刊14巻の発売日と収録内容注目されている単行本第14巻の発売日は、2026年11月12日。スクウェア・エニックスの公式書籍情報に掲載されている。
なお、11月4日時点では発売前であり、発売済みの最新刊は第13巻だ。第13巻は2026年7月10日に発売されている。
第14巻のあらすじでは、拘束した醍醐から、西ノ村が「解」と「封」によって湖底からの復活を企てていることを知ったユルたちの動向が描かれる。
また、御陵によって破壊された影森屋敷の後片付けが続く中、アサがユルに相談を持ち掛け、二人は姿を消す。向かった先は、祖母のいる沖縄。宇宙人を思わせるツガイとの船旅にも、新たな襲撃の影が迫る。
第14巻は、双子の関係性だけでなく、東村と西ノ村を巡る物語の広がりにも注目したい一冊だ。
第14巻の基本情報
- 作品名:黄泉のツガイ 14
- 著者:荒川弘
- 発売日:2026年11月12日
- 出版社:スクウェア・エニックス
- 紙版定価:590円(税込)
- ISBN:9784301008736
作品の人気を示す数字として注目したいのが、シリーズ累計発行部数だ。
2026年9月20日付のMANTANWEBの報道によると、『黄泉のツガイ』のシリーズ累計発行部数は750万部以上に到達している。
アニメ化決定時に公表されていた400万部以上という数字からも、その後の作品の広がりがうかがえる。2026年6月には600万部以上、同年9月には750万部以上と報じられており、アニメ放送とともに注目度を高めてきた。
【アニメ2026最新情報】放送日は4月4日!第2期の制作も決定
『黄泉のツガイ』のテレビアニメは、2026年4月4日に放送を開始した。
当初から連続2クールでの放送が発表されており、2026年9月19日に第24話が第1期の最終回として放送された。そして翌20日には、第2期の制作決定が公式発表された。
2026年アニメの放送情報主要な放送局の放送開始情報は以下の通り。
- TOKYO MX:2026年4月4日から毎週土曜23時30分
- BS11:2026年4月4日から毎週土曜23時30分
- 群馬テレビ:2026年4月4日から毎週土曜23時30分
- とちぎテレビ:2026年4月4日から毎週土曜23時30分
- MBS:2026年4月4日から毎週土曜26時08分
- CBCテレビ:2026年4月4日から毎週土曜26時43分
- AT-X:2026年4月6日から毎週月曜23時30分
配信についても、ABEMA、dアニメストア、U-NEXT、Netflix、Prime Video、Disney+、Huluなど複数のサービスが公式配信情報に掲載されている。実際の視聴可否や配信話数は各サービスの最新番組情報を確認したい。
アニメ制作はボンズフィルムアニメーション制作を担当するのはボンズフィルム。プロダクション・スーパーバイズはボンズが担当している。
監督は安藤真裕、シリーズ構成は高木登、キャラクターデザイン・総作画監督は新井伸浩、音楽は末廣健一郎という制作体制だ。
『鋼の錬金術師』シリーズと同じく、スクウェア・エニックス、アニプレックス、ボンズが関わる作品としても注目を集めた。
第2期はいつ放送?2026年9月20日、アニプレックスの公式ニュースでテレビアニメ第2期の制作決定が発表された。第2期の特報映像とスーパーティザービジュアルも公開されている。
ただし、2026年11月4日時点では、第2期の具体的な放送開始日や放送時期は正式発表されていない。
第1期は全24話で、最終話では東村と西ノ村を巡る対立が物語の重要な焦点となった。第2期では、ユルやアサを取り巻く勢力の関係がさらに深まっていくことが期待される。
【ハガレンとの比較・人気の理由】荒川弘の新作が支持される背景
『黄泉のツガイ』を読む際、多くの人が気になるのが『鋼の錬金術師』との違いだろう。
両作品には、荒川弘らしい冒険性や緻密な世界設定、複雑な人間関係という共通点がある。一方で、物語の中心に据えられているテーマや能力の仕組みは異なる。
鋼の錬金術師と黄泉のツガイの違い- 鋼の錬金術師:錬金術を軸に、兄弟の旅、国家の陰謀、戦争、命の価値などを描く。
- 黄泉のツガイ:双子の宿命とツガイの契約を軸に、村に隠された謎や勢力間の対立を描く。
『鋼の錬金術師』では、エドワードとアルフォンスの兄弟が物語の中心だった。それに対し、『黄泉のツガイ』ではユルとアサという双子が物語を動かす。
ただし、兄弟・双子という設定が共通しているからといって、両作品が同じ世界の物語というわけではない。『黄泉のツガイ』は独立した完全オリジナル作品である。
人気の理由1:最初から張り巡らされた謎本作の大きな魅力は、序盤から読者に疑問を投げかける構成だ。
なぜアサは牢にいるのか。なぜユルとアサは特別な双子なのか。村の外には何があるのか。登場人物が知っている情報と読者が知っている情報に差があるため、物語を読み進めるほど新しい疑問が生まれる。
こうした謎を少しずつ解き明かしていく構成は、先の展開を予想しながら読む楽しさにつながっている。
人気の理由2:ツガイの能力とキャラクターの組み合わせツガイの存在も、作品を特徴づける重要な要素だ。
単に強い能力を持つキャラクターが戦うのではなく、人間とツガイの関係性や契約、相性が物語に関わってくる。ツガイごとに姿や能力が異なるため、戦闘の見せ方にも幅が生まれている。
ユルと左右様の関係もその代表例だ。二体の存在感とユルの行動力が組み合わさることで、戦闘シーンに独特のテンポが生まれている。
人気の理由3:荒川弘らしい人間ドラマ荒川弘作品では、ファンタジーの設定だけでなく、登場人物の感情や生活、人間同士の利害関係も物語の重要な部分を占める。
『黄泉のツガイ』でも、家族への思い、信頼と疑念、異なる立場の人物同士の衝突が描かれる。善悪を単純に分けられない人物関係も、作品を読み進めるうえでの魅力だ。
2026年9月時点でのシリーズ累計750万部以上という実績や、アニメ第2期の制作決定は、本作が漫画・アニメの両面で大きな支持を集めていることを示す客観的な材料になっている。
どんな人におすすめ?読む前に知っておきたい判断基準おすすめできる人
- 『鋼の錬金術師』のように伏線や世界設定が緻密な作品が好きな人
- 兄弟・双子など、家族関係を軸にした物語が好きな人
- 妖怪や神話的な存在を扱うファンタジーが好きな人
- 能力バトルとミステリーの両方を楽しみたい人
- 個性的なキャラクターが多数登場する作品が好きな人
好みが分かれる可能性がある人
- 序盤から明確な説明が続くシンプルな物語を好む人
- 登場人物や勢力が増えていく複雑な作品が苦手な人
- 謎を残しながら展開する長編ストーリーが苦手な人
物語の全体像を一度に理解するよりも、人物同士の関係や伏線を追いながら楽しむタイプの作品だ。『ハガレン』のファンはもちろん、独立した新しいファンタジー作品を探している読者にも向いている。
【よくある質問】ハガレン作者・荒川弘の新作に関するFAQ
Q1:ハガレン作者・荒川弘の最新作は何ですか?
A1:『黄泉のツガイ』です。2021年12月から『月刊少年ガンガン』で連載されている完全オリジナル作品です。
Q2:黄泉のツガイの最新刊14巻はいつ発売ですか?
A2:2026年11月12日発売予定です。11月4日時点での発売済み最新刊は13巻です。
Q3:黄泉のツガイのアニメは2026年4月から放送されていますか?
A3:はい。2026年4月4日に放送開始し、9月19日に第24話で第1期が終了しました。9月20日には第2期の制作決定が発表されています。
Q4:黄泉のツガイは鋼の錬金術師の続編ですか?
A4:いいえ。荒川弘による完全オリジナルの新作で、ハガレンとは別の世界観・登場人物で構成されています。
Q5:黄泉のツガイの累計発行部数は何部ですか?
A5:2026年9月20日時点の報道では、シリーズ累計750万部以上です。
Q6:黄泉のツガイは現在も連載していますか?
A6:はい。2026年11月4日時点で連載継続中です。公式のガンガンONLINEでは第54話-2が掲載され、次回更新は11月11日と案内されています。
Q7:アニメ第2期の放送日は決まっていますか?
A7:第2期の制作は2026年9月20日に正式発表されていますが、11月4日時点では具体的な放送開始日は発表されていません。
ハガレン作者・荒川弘の新作を探しているなら、まず読むべき作品は『黄泉のツガイ』だ。
本作は、山奥の村で暮らすユルと、離れて暮らす双子の妹アサを中心に、ツガイという独特な存在や、東村・西ノ村を巡る秘密と対立を描いたファンタジー漫画である。
2026年11月4日時点の最新状況を整理すると、原作は月刊少年ガンガンで連載継続中。単行本13巻まで発売されており、14巻は11月12日に発売予定だ。シリーズ累計発行部数は750万部以上に達し、テレビアニメ第1期は全24話で放送を終え、第2期の制作も決定している。
特に注目したいのは、『鋼の錬金術師』で培われた荒川弘のストーリー構成力を感じさせながら、ツガイという新しい設定を軸に独自の物語を展開している点だ。
ハガレンの続編を期待するのではなく、荒川弘が新たに構築した世界を楽しむ。その視点で読み始めれば、『黄泉のツガイ』の魅力をより深く味わえるはずだ。
今後は第2期の放送時期や、原作で明かされていく双子の秘密、東村と西ノ村の対立の行方にも注目したい。
主な参照資料
- スクウェア・エニックス「黄泉のツガイ」作品・連載情報
- 公式書籍情報・第14巻発売情報
- アニプレックス公式・アニメ放送および第2期発表
- MANTANWEB・2026年9月20日付、累計750万部と第1期終了の報道
- 文化庁・荒川弘の作家プロフィール
- ボンズ公式・アニメ制作スタッフおよびキャラクター情報