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厩務員食堂とは?一般利用の条件・メニュー・料金・営業時間を2026年最新解説

八代 美咲 八代 美咲 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
目次

競馬場やトレーニングセンターには、騎手や調教師だけでなく、競走馬の毎日の世話を担当する厩務員(きゅうむいん)をはじめ、多くの競馬関係者が働いている。そんな人々の日常を食事の面から支えているのが「厩務員食堂」だ。一般的な飲食店とは異なり、競馬の現場に隣接した施設内に設けられた従業員向けの食堂であり、施設によっては一般客も利用できる。

特に知られているのが、茨城県のJRA美浦トレーニング・センターにある厩務員食堂だ。実際に一般客の利用実績があり、唐揚げ定食やカレーなどを比較的手頃な価格で楽しめる。一方、栗東トレーニング・センターや各競馬場の関係者食堂も同じ条件で利用できるわけではない。2026年11月現在の公開情報、JRAの施設案内、飲食店情報、利用者の記録をもとに、一般利用の条件からメニュー、料金、営業時間、競馬関係者の食事事情まで整理する。

【基礎知識】厩務員食堂とは?競馬関係者のための食事施設の実態

厩務員食堂
厩務員食堂は競走馬ではなく働く人のための食堂

厩務員食堂とは、競走馬の飼育管理や調教補助に携わる厩務員をはじめ、調教助手、騎手、調教師など、競馬施設で働く人々が食事を取るための施設を指す。

一般的な会社に置き換えるなら、社員食堂に近い存在だ。競馬場やトレーニングセンターの敷地内に設置され、仕事の合間に食事や休憩を取れる場所として機能している。

ここで注意したいのは、厩務員食堂が競走馬の飼料を調理する場所ではないという点だ。競走馬には、厩舎で飼葉(かいば)と呼ばれる専用の飼料が与えられる。厩務員食堂で提供されるのは、もちろん人間が食べる料理である。

厩舎食堂と一般的な競馬場の飲食店は何が違う?

競馬場には、観客向けのレストラン、売店、フードコートなどがある。一方、厩務員食堂は競馬を開催するための仕事を支える施設であり、利用者や運営目的が異なる。

また、厩舎食堂という言葉が使われていても、全国の厩舎に同じ名称の食堂が設置されているという意味ではない。施設内の厚生施設や共用食堂など、実際の運営形態はそれぞれ異なる。

厩務員食堂の魅力は、一般向けに演出された競馬場グルメとは異なり、競馬の仕事を支える日常的な食事の雰囲気を感じられるところにある。

【仕事の裏側】厩務員の食事事情と食堂が必要とされる理由

厩務員の仕事内容は早朝から始まる

厩務員の仕事を理解すると、なぜトレーニングセンターに専用の食堂が必要なのかが見えてくる。

JRAの競馬学校が公開する厩舎スタッフの仕事紹介によると、厩舎スタッフの一日は、担当する競走馬の健康状態の確認から始まる。馬房の清掃、飼葉の準備、馬装、調教の補助、運動後の手入れなど、担当馬のコンディションを維持するための作業が続く。

一般的なデスクワークとは異なり、馬の体調や行動を観察しながら、身体を動かす作業が多い。担当馬の小さな変化を見逃さない観察力も求められる。

朝と午後に分かれる勤務スケジュール

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、中央競馬の厩舎スタッフの勤務について、早朝から午前中に作業を行い、休憩を挟んで午後に再び厩舎へ向かう勤務形態が紹介されている。

同サイトが示す一般的な勤務例では、午前5時30分ごろに出勤し、午前11時30分ごろまで朝の作業を行う。その後、休憩を挟み、午後2時30分ごろから再び作業に入り、午後4時ごろに終了する。実際の時間帯は季節や担当業務によって変動する。

このような勤務形態では、食事を取れる時間や休憩場所を確保することが大切になる。トレーニングセンターの食堂は、こうした働く人々の日常を支える役割を持っている。

競走馬の食事管理と人間の食事管理は別物

競馬関係者の食事事情を考える際には、競走馬の食事管理と厩務員自身の食事を混同しないことも重要だ。

JRAの栗東トレーニング・センターの案内では、競走馬に与える飼葉について、穀類などの濃厚飼料、牧草などの粗飼料、カルシウムやビタミン剤などの補助飼料が紹介されている。

馬の食事は個体のコンディションや調教内容に応じて管理される。一方、厩務員食堂は人間のための食事施設だ。両者は同じ競走馬管理の現場に存在するが、役割は明確に異なっている。

【施設別比較】美浦・栗東トレセンと競馬場の食堂はどう違う?

中央競馬の厩舎スタッフが働く主要な拠点は、茨城県の美浦トレーニング・センターと滋賀県の栗東トレーニング・センターだ。

日本調教師会の施設案内によると、中央競馬に登録されている競走馬は、原則としてこの2つのトレーニングセンターのいずれかの厩舎に所属している。どちらも大規模な競走馬管理施設だが、一般客が食堂を利用できるかどうかは別の問題である。

主要施設と食堂の利用条件を比較
施設・関連施設 主な役割・利用者 一般利用について 確認できる情報
美浦トレーニング・センター 厩務員、調教師、騎手、調教助手など 厩務員食堂に一般利用の実績あり 限定時間の一般利用案内、2026年のイベント販売実績
栗東トレーニング・センター 厩務員約250名、調教助手、騎手など 一般利用可能な厩務員食堂の情報は確認できない JRA公式施設案内に施設規模や従事者の情報あり
競馬場の関係者食堂 開催業務に携わる競馬関係者 施設ごとの運用による 一般客向けの飲食施設とは区別が必要
一般向け競馬場レストラン 競馬場を訪れる観客 通常の営業条件に従って利用可能 各競馬場の飲食施設案内による
美浦トレーニング・センターは一般利用の実例が豊富

美浦トレーニング・センターは茨城県稲敷郡美浦村にあるJRAの施設で、競走馬の調教や厩舎管理を担っている。

JRAの公式施設紹介では、厩務員は約460名とされ、担当馬の飼育管理、運動、手入れ、馬房清掃などを行うと説明されている。

この美浦トレセンには、実際に一般客が利用できる時間帯を設けた厩務員食堂がある。飲食店情報サイトや2026年の利用者投稿でも、一般客が食事をした記録が確認できる。

栗東トレーニング・センターは同じ条件ではない

一方、栗東トレーニング・センターは滋賀県栗東市にある施設だ。JRA公式案内によると、約150万平方メートルの敷地に調教コースや坂路コース、競走馬診療所などを備え、2,000頭を超える競走馬が生活している。

同施設では約250名の厩務員をはじめ、多数の競馬関係者が働いている。しかし、公式の施設案内で、美浦と同様の一般客向け厩務員食堂の利用条件は確認できない。

つまり、美浦で一般利用できたという経験だけを根拠に、栗東でも同じように食事ができると考えるのは早計だ。

競馬場の関係者食堂についても同様で、一般観客向けのレストランと関係者向けの食堂は別の施設として考える必要がある。

【一般利用ガイド】美浦トレセンの厩務員食堂は一般客も入れる?

一般利用の実績あり

厩務員食堂を実際に訪れてみたい人にとって、最も重要なのが一般利用の条件だ。

2026年現在、一般客の利用実績が確認できる代表的な施設は、JRA美浦トレーニング・センターの厩務員食堂である。

厩務員食堂の場所と住所

施設の所在地は次のとおり。

JRA美浦トレーニング・センター 厩務員食堂

  • 所在地:茨城県稲敷郡美浦村大字美駒2500-2
  • 施設:JRA美浦トレーニング・センター内
  • ジャンル:社員食堂・食堂
  • 一般利用:利用実績あり、時間制限あり

Yahoo!マップの施設情報では、美浦トレセン前のバス停から徒歩約5分と案内されている。

食堂はトレセンの入口付近にあると利用者から報告されているが、競走馬の厩舎や調教施設のすべてに立ち入れるわけではない。食堂へのアクセスと、施設全域への入場許可は別のものとして理解したい。

一般利用できる営業時間は?

食べログの店舗情報では、一般利用可能時間として11時30分から13時00分、ラストオーダー12時45分という案内が掲載されている。

一方、2026年6月の利用者投稿では、一般客の利用時間を12時00分から12時45分と記載している。情報に差があるため、訪問当日の営業時間を確定情報として扱うことはできない。

関係者の食事が優先される時間帯もあるため、一般客は昼の指定時間に合わせて訪問するのが基本となる。

2026年の一般向け特別営業にも注目

2026年9月23日に開催された「美浦村UMAフェスタ2026」では、JRA美浦トレーニング・センターの会場内で厩務員食堂による特別販売が実施された。

JRAの2026年8月26日付公式発表によると、販売時間は11時00分から13時00分まで。オリジナルのミニゼッケンマグネットが付いた「UMAフェスタ限定からあげ定食」を150食限定で販売する企画だった。

この事例は、厩務員食堂がイベント時に一般来場者向けの飲食スペースとして活用されることを示すものだ。ただし、イベント当日の特別販売と通常営業の一般利用は別の仕組みである。

初めて訪問する人が気をつけたいこと

一般客が利用できる場合でも、厩務員食堂は本来、競馬関係者の仕事を支える施設だ。

  • 一般利用可能な時間帯を確認してから訪問する。
  • 関係者の食事や業務を優先する。
  • 指定された場所以外には立ち入らない。
  • 写真撮影は施設のルールを確認してから行う。
  • 馬や車両の通行を妨げない。
  • 売り切れや営業変更の可能性を考慮する。

競馬場の観客エリアとは違い、トレセンは競走馬の管理と調教が行われる業務施設である。食事を楽しむ場合も、施設の運営を妨げない行動が求められる。

【メニュー・料金】厩務員食堂では何が食べられる?2026年の利用者記録

人気メニューは唐揚げ定食や日替わり定食

美浦トレセンの厩務員食堂について、利用者の投稿や料理写真で確認できるメニューには、次のようなものがある。

  • 唐揚げ定食:大きめの唐揚げを主菜にした定食。
  • とんかつ定食:揚げ物を中心とした定食メニュー。
  • 生姜焼き定食:豚肉を使った定番の定食。
  • 日替わり・朝定食:その日の料理を組み合わせた食事。
  • カレー・カツカレー:食事量を確保しやすい定番料理。
  • ラーメン・チャーシュー麺:定食以外の麺類。

メニュー構成は、一般的な社員食堂に近い。特別な競馬場限定料理というよりも、毎日の仕事の合間に食べやすい定番料理が中心となっている。

地域情報サイト「日本一の湖のほとりにある街の話」が2025年1月に紹介した美浦の厩務員食堂の記事でも、唐揚げが印象的なメニューとして取り上げられている。

2026年の料金はいくら?

厩務員食堂の料金については、JRAが一般向けの公式料金表を公開しているわけではない。そのため、実際の価格を知る手掛かりになるのは、利用者が訪問時に記録した注文金額だ。

2026年6月から7月の食べログ利用者投稿では、次のような価格が確認できる。

  • 朝定食:680円(2026年7月の利用記録)
  • 唐揚げ定食:730円(2026年7月の利用記録)
  • カツカレー:700円(2026年6月のYahoo!マップ利用者投稿)

これらは実際の利用者が投稿した当時の価格であり、全メニューの固定料金を示すものではない。メニューや時期、関係者と一般客の区分によって価格が異なる可能性もある。

ただし、2026年の投稿記録を見る限り、一般客でも1,000円未満で定食を注文できた実例がある点は特徴的だ。

なぜボリュームがあると評判なのか

利用者の口コミでは、唐揚げの大きさやご飯の量について言及されている。

2026年7月の食べログ投稿では、唐揚げ定食について、大きめの唐揚げが4個提供されたという記録がある。揚げたてで熱いため、食べる際には注意が必要だったとも紹介されている。

こうしたボリューム感は、厩務員食堂ならではの魅力として受け止められている。

ただし、食堂が厩務員の身体活動量に合わせて特定のカロリーや栄養基準を設定しているという公式資料は確認できない。量の多さと、栄養管理上の基準は分けて考える必要がある。

関係者と一般客で料金は違う?

厩務員食堂については、関係者と一般客で価格が異なるという利用者の報告もある。

しかし、2026年時点で全メニューの関係者料金と一般料金を比較できる公式資料は確認できない。一般客向けの価格だけを見て、関係者が必ず一定額安く利用できると断定することはできない。

福利厚生施設としての性格を持つ食堂であることと、具体的な価格差の仕組みは別の問題だ。

【プロの結論】厩務員食堂の魅力とネット上の誤解を正しく見極める

「厩務員食堂は全国どこでも一般利用できる」は誤解

インターネットで厩務員食堂を検索すると、美浦トレセンの情報を中心に、一般客が利用できるという紹介が多く見つかる。

しかし、これは全国の競馬場やトレーニングセンターに共通する利用制度ではない。

美浦トレセンには一般利用の実績がある一方、栗東トレセンについては同様の一般利用条件が公式に案内されていない。競馬場の関係者食堂についても、観客向けの飲食施設と同じように入れるとは限らない。

「厩務員食堂」は観光施設ではなく職場の食堂

もう一つの誤解は、一般利用できることを理由に、誰でも自由に施設内を見学できると思ってしまうことだ。

トレーニングセンターには、厩舎、調教コース、診療施設など、競走馬の安全と競馬の公正な運営に関わる重要な施設が集まっている。

食堂を利用できることは、トレセンの業務区域全体への自由な立ち入りを認めるものではない。

利用をおすすめできる人・注意したい人

美浦トレセンの厩務員食堂は、次のような人に向いている。

  • 競馬の舞台裏や競馬関係者の日常に興味がある人
  • 一般的な社員食堂のような素朴な食事を楽しみたい人
  • 定食や揚げ物など、ボリュームのある昼食を探している人
  • 美浦村周辺を訪れる際に、競馬に関係する施設を体験したい人

一方で、次のような人は注意したい。

  • 営業時間が長い一般飲食店を探している人
  • 休日や夕方でも必ず食事ができる場所を探している人
  • 競馬場やトレセンの業務区域を自由に見学したい人
  • 最新の公式メニューや料金表を事前に確認したい人

特に、遠方から訪れる場合は、営業時間と一般利用条件の確認が欠かせない。飲食店情報サイトの掲載時間と、利用者が実際に入店できた時間に差があるためだ。

厩務員食堂の本当の価値は、安い食事を提供することだけではない。競走馬のコンディションを守るために早朝から働く人々を、日常の食事という形で支えている点にある。競馬ファンにとっては、レースの結果だけでは見えない競馬の仕事を身近に感じられる場所でもある。

厩務員食堂に関するよくある質問(FAQ)

Q1:厩務員食堂は一般人でも利用できますか?
A1:施設によって異なる。JRA美浦トレーニング・センターの厩務員食堂には一般利用の実績があり、指定された時間帯に利用できる。一方、栗東トレセンなどについては、同じ条件で一般利用できるという公式案内は確認できない。

Q2:美浦トレセンの厩務員食堂の営業時間は何時から何時までですか?
A2:食べログの店舗情報では、一般利用時間は11時30分から13時00分、ラストオーダー12時45分とされている。ただし、2026年6月の利用者投稿には12時00分から12時45分という記録もあるため、訪問前に最新情報を確認したい。

Q3:厩務員食堂の料金はいくらですか?
A3:2026年の利用者投稿では、朝定食680円、唐揚げ定食730円、カツカレー700円という実例がある。公式の固定料金表ではないため、実際の価格は現地で確認する必要がある。

Q4:厩務員食堂にはどんなメニューがありますか?
A4:美浦トレセンでは、唐揚げ定食、とんかつ定食、生姜焼き定食、日替わり定食、カレー、ラーメンなどの利用記録がある。提供内容は日によって変わる可能性がある。

Q5:競馬場にある関係者食堂も一般利用できますか?
A5:一律に利用できるわけではない。観客向けのレストランや売店と、競馬関係者向けの食堂は異なる施設である。各施設の一般利用に関する案内を確認することが大切だ。

厩務員食堂は、競走馬の管理や調教を支える厩務員、調教助手、騎手など、競馬関係者の日常的な食事を支える施設だ。一般的な社員食堂と同じように、仕事の合間に食事や休憩を取る役割を担っている。

2026年現在、一般客が利用できる代表的な事例として知られているのが、JRA美浦トレーニング・センターの厩務員食堂である。唐揚げ定食やカレーなどのメニューが利用者によって紹介され、1,000円未満の価格で食事を楽しんだ記録もある。

一方、営業時間や料金は公式に一元管理された一般向け飲食店情報とは異なり、掲載情報と実際の利用状況に差が生じることもある。栗東トレセンや競馬場の関係者食堂についても、美浦と同じ利用条件を当てはめることはできない。

厩務員食堂を理解するうえで大切なのは、一般客が利用できる珍しい食堂という側面だけでなく、競走馬と向き合う人々の仕事を支える職場の一部であると理解することだ。

競馬は騎手や競走馬だけで成り立っているわけではない。早朝から馬の健康を守り、日々の調教と管理を続ける厩務員たちがいる。厩務員食堂は、そうした競馬の舞台裏を食事という身近な切り口から知ることができる場所なのである。

主な確認資料

- JRA公式「美浦村UMAフェスタ2026 トレセン会場情報」
- JRA公式「美浦・栗東トレーニングセンター施設案内」
- 厚生労働省「job tag 厩舎スタッフ」
- 日本調教師会「JRA厩舎スタッフの勤務地と待遇」
- 食べログの店舗情報および2026年6〜7月の利用者投稿
- Yahoo!マップの2026年6月の利用者投稿

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デジタルマーケター 八代 美咲
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