柚香光さんがクラシックバレエを始めたのは、1995年、3歳の頃です。これは2025年に開催された「マチュー・ガニオ スペシャル・ガラ ニューイヤーコンサート」の公式発表資料にも記載されています。
ただし、注目したいのは始めた年齢だけではありません。本人がインタビューで語ったエピソードには、幼い子どもらしい純粋な憧れが表れています。
近所のお姉さんのシニヨン姿に憧れた2024年12月11日公開の「T JAPAN」のインタビューで、柚香さんはバレエを始めたきっかけを具体的に説明しています。
近所に住んでいたお姉さんが、髪をシニヨンにまとめてバレエのお稽古に通う姿が印象的だったそうです。
その姿に憧れ、自分もバレエをやってみたいと思ったことが、最初の一歩になりました。
「私もやってみたい」
この短い言葉に、幼少期の柚香さんの出発点が凝縮されています。
バレエを始める理由は、最初から将来の職業を意識したものではありませんでした。身近な人の姿に心を動かされ、自分も同じ世界に触れてみたいと思ったのです。
宝塚入団まで続いたクラシックバレエ柚香さんは、バレエを一時的な習い事で終わらせませんでした。
本人によると、宝塚歌劇団に入団するまで続けた習い事は、クラシックバレエとピアノの2つでした。
3歳で始めたバレエを、15歳で宝塚音楽学校に入学するまで継続した計算になります。幼少期から10年以上にわたって身体表現の基礎を積み上げてきたことが分かります。
ここで重要なのは、バレエを続けたことと、宝塚を目指していたことは別だという点です。
柚香さんにとって当初の中心はあくまでバレエでした。宝塚歌劇との出会いは、もっと後の中学時代に訪れます。
【幼少期のエピソード】ピアノと『くるみ割り人形』の子役出演

柚香光さんの子供時代を知るうえで、もう一つ見逃せないのが、ピアノと実際の舞台経験です。
幼い頃からレッスンを受けるだけでなく、観客の前で踊り、役を演じる経験も積んでいました。
ピアノは小学校入学前から習っていた2022年6月17日付の日刊スポーツのインタビューでは、柚香さんのピアノ歴についても紹介されています。
同紙によれば、ピアノを習い始めたのは小学校入学前。バレエと並行して音楽にも親しんでいました。
ただし、ピアノの腕前については本人も控えめに語っています。
クラシックの練習曲や中学校の合奏曲を弾く程度だったと振り返り、宝塚入団後はピアノに向かう機会が大きく減ったそうです。
このエピソードから分かるのは、幼少期のピアノ経験を過度に専門的な演奏技術と結びつける必要はないということです。
音楽に触れる習慣を持ち、長年バレエとともに続けてきたこと自体に意味があります。
実際、2022年の宝塚花組公演『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』では、柚香さんがピアニストのフランツ・リストを演じ、人生初のピアノ弾き語りにも挑戦しました。
幼少期に親しんだ楽器と、舞台上で演じる芸術家という役柄が結びついた仕事でした。
牧阿佐美バレヱ団『くるみ割り人形』に子役出演柚香さんの幼少期を語るうえで、特に興味深いのが牧阿佐美バレヱ団との関わりです。
2024年12月20日公開のキョードー大阪「KEPオンライン」のインタビューで、柚香さん自身が幼い頃の出演経験を振り返っています。
牧阿佐美バレヱ団の『くるみ割り人形』に子役として出演していたというのです。
『くるみ割り人形』は、チャイコフスキーの音楽で知られるクラシックバレエの代表作です。
クリスマスの夜を舞台に、少女クララと不思議な物語が繰り広げられます。
この作品への子役出演は、幼い柚香さんにとって、バレエの技術を披露するだけではない舞台経験になったと考えられます。
なお、本人のインタビューでは出演した具体的な年や役名までは明かされていません。クララ役だったといった情報を確定事項として扱うことはできません。
岸辺バレエスタジオでは子ども向けオペレッタにも出演もう一つの重要な場所が、岸辺バレエスタジオです。
同じKEPオンラインのインタビューで、柚香さんは同スタジオで子ども向けのオペレッタに出演した経験についても話しています。
オペレッタは、音楽や歌、芝居などを組み合わせた舞台芸術です。
ここで柚香さんが特に興味を持ったのは、単に振付を正確に踊ることではありませんでした。
本人は、キャラクター性が加わり、お芝居の要素を含む踊りが好きだったと振り返っています。
「役に入ること自体に魅力を感じていた」
この経験は、その後の宝塚での男役表現を考えるうえでも興味深い証言です。
加えて、同インタビューでは、パリ・オペラ座バレエ団のエトワールとして活躍するオニール八菜さんも岸辺バレエスタジオ出身であることが紹介されています。
世界的なバレエダンサーとの共通点も、柚香さんの幼少期のバレエ経験を知る手がかりです。
【関係者・年表】柚香光の幼少期から宝塚入団までを整理
ここまで登場した人物や団体との関係を整理すると、柚香さんの歩みがより分かりやすくなります。
出典:T JAPAN、キョードー大阪「KEPオンライン」、キョードーエンタテインメント公式発表、スターダストプロモーション公式プロフィール。
この関係から見えてくるのは、柚香さんが幼少期からクラシックバレエの技術と、物語を演じる舞台経験の両方に触れていたことです。
【宝塚への道】柚香光はなぜ中学時代に受験を決めた?
柚香さんの経歴で意外性があるのが、幼少期から宝塚歌劇団を目指していたわけではないことです。
本人の過去のインタビューを再掲した記事によれば、中学3年生の秋頃まで、宝塚歌劇については『ベルサイユのばら』で知られる劇団という程度の認識だったそうです。
転機になったのは、母親が書店のレジ横で見つけた宝塚音楽学校の入学願書でした。
母親が持ち帰った入学願書が人生の転機に母親から願書を見せられた柚香さんは、宝塚音楽学校について調べ始めます。
そこで興味を引かれたのが、学校の時間割でした。
合唱、演劇、声楽、バレエ、ダンス、ピアノなど、舞台芸術に関係するさまざまな分野を学べる環境に魅力を感じたとされています。
幼い頃から続けてきたバレエやピアノに加え、新たな表現を学べる場所として、音楽学校への関心が高まったのです。
初めての宝塚観劇は願書提出後さらに興味深いのは、初めて宝塚歌劇を観劇したタイミングです。
柚香さんが初めて観たのは、願書を提出した後。東京宝塚劇場で上演されていた月組の『パリの空よりも高く』でした。
それまで主にバレエ公演を観ていた柚香さんにとって、宝塚の舞台は新鮮なものでした。
豪華な舞台装置、華やかな衣装、生演奏のオーケストラ、そして歌や台詞によって直接伝わってくる物語。
バレエとは異なる舞台芸術の魅力に触れ、願書を出してよかったと感じたことを本人が振り返っています。
2007年に宝塚音楽学校へ入学公式発表資料によると、柚香さんは2007年、15歳で宝塚音楽学校に入学しました。
その2年後の2009年には、宝塚歌劇団の95期生として入団。花組に配属され、男役として新たなキャリアをスタートさせます。
2019年11月25日には花組トップスターに就任し、2024年5月26日の東京公演千秋楽をもって退団しました。
ここで注目したいのは、バレエを続けることと宝塚を目指すことの間に、明確な転換点があったことです。
最初から決められた夢を追い続けたというより、幼少期に育んだ芸術への関心が、中学時代に新しい進路と結びついた歩みでした。
【舞台表現の秘密】幼少期のバレエ経験は現在の演技にどう生きている?
柚香光さんの幼少期を調べる最大の意義は、現在の舞台表現とのつながりを理解できることです。
バレエ経験は、単純にダンスが得意という一言では説明できません。
本人のインタビューを読むと、身体の使い方、音楽の捉え方、役柄の表現という複数の側面で、その経験が生きていることが分かります。
1.身体の軸と美しい動き2025年4月発売の「anan」のインタビューで、柚香さんはバレエと宝塚の男役では、身体の使い方が異なることを説明しています。
クラシックバレエでは重心を引き上げることを学んできた一方、宝塚の男役では身体の軸を下げて立つトレーニングが必要だったそうです。
タップダンス、ジャズダンス、ヒップホップでも、膝や足裏の使い方、ビートの刻み方が異なります。
つまり、長年のバレエ経験は大きな強みである一方、新しいジャンルに適応するための課題にもなっていました。
2.技術だけではなく物語を踊るKEPオンラインのインタビューでは、柚香さんが自身の理想とする踊りについても語っています。
振付を正確に再現するだけでなく、動きの一つひとつから感情や情景が伝わる表現を目指しているそうです。
本人は、バレエの基礎が振付を理解する際にも役立っていたと説明しています。
特にデュエットダンスでは、相手役のドレスさばきにもバレエの知識が必要だったといいます。
幼少期に経験したオペレッタや『くるみ割り人形』での舞台経験も、この表現志向と重なります。
単に踊るのではなく、役として舞台に存在することを楽しんでいた点が、現在の表現につながる重要な要素です。
3.ピアノ経験が音楽を理解する土台にピアノについても、興味深いエピソードがあります。
2022年の『巡礼の年』でフランツ・リストを演じた際、柚香さんは楽曲を聴き、音の一つひとつから言葉のようなものを感じ取ったと話しています。
音楽を単なる伴奏として捉えるのではなく、役の感情や身体の動きと結びつけて理解しようとする姿勢です。
幼少期のピアノ経験が、現在の音楽的な感性にどの程度直接影響したかは本人が明言していません。
ただ、幼い頃から身体表現と音楽の両方を学んできたことは、ダンス、歌、芝居を横断する現在の舞台活動を考えるうえで興味深い背景です。
【2026年最新】柚香光の現在は?宝塚退団後の活動と今後
柚香光のプロフィール
- 生年月日:1992年3月5日
- 年齢:34歳(2026年11月現在)
- 出身地:東京都
- 身長:171cm
- 宝塚歌劇団入団:2009年・95期生
- 花組トップスター就任:2019年
- 宝塚歌劇団退団:2024年5月26日
- 所属:スターダストプロモーション
2024年の退団後、柚香さんは俳優・ダンサーとして活動の幅を広げています。
2024年9月のソロコンサート『TABLEAU』を皮切りに、舞台、ミュージカル、ダンスコンサート、朗読劇など、さまざまなジャンルに挑戦しています。
2025年から2026年の主な活動| 年 | 主な活動 |
|---|---|
| 2025年 | マチュー・ガニオ スペシャル・ガラ |
| 2025年 | 『バーン・ザ・フロア 2025』 |
| 2025年 | 劇団新感線『紅鬼物語』主演 |
| 2025~2026年 | ミュージカル『十二国記』主演 |
| 2026年 | 『エリザベート TAKARAZUKA30周年 スペシャル・ガラ・コンサート』 |
| 2026年 | 舞台『ハムレット』 |
| 2026年 | 朗読劇『ラヴ・レターズ』 |
2026年11月現在、特に注目されるのが劇団新感線46周年興行・冬公演『髑髏城の七人 LAST STAND』です。
柚香さんは極楽太夫役で出演します。
- 東京公演:2026年11月14日~12月25日
- 会場:新橋演舞場
- 作:中島かずき
- 演出:いのうえひでのり
2026年10月28日からは、国立新美術館で開催されている「少女漫画・インフィニティ 萩尾望都×山岸凉子×大和和紀 三人展」の音声ガイドナビゲーターも担当しています。
宝塚時代に培ったダンスや男役の技術を大切にしながら、退団後は役柄や作品ごとに新しい表現を模索している柚香さん。
2024年のT JAPANのインタビューでも、宝塚で培った技術を捨てるのではなく、自分の個性や魅力を改めて見つめながら俳優として歩んでいく思いを語っていました。
幼少期のバレエ少女から、宝塚のトップスター、そして現在の舞台俳優へ。その活動の根底には、長年培ってきた身体表現と舞台への愛情があります。
【よくある質問】柚香光の幼少期に関するFAQ
Q1:柚香光は何歳からクラシックバレエを始めましたか?
3歳からです。近所に住んでいたお姉さんがシニヨン姿でバレエのお稽古に通う姿に憧れ、自分もやってみたいと思ったことがきっかけです。
Q2:柚香光は幼少期にピアノも習っていたのですか?
はい。日刊スポーツによると、小学校入学前からピアノを習っていました。クラシックバレエとともに宝塚入団まで続けた習い事です。
Q3:柚香光は『くるみ割り人形』に子役出演していたのですか?
はい。本人がキョードー大阪のインタビューで、牧阿佐美バレヱ団の『くるみ割り人形』に子役として出演した経験を語っています。
Q4:柚香光が宝塚を目指したきっかけは何ですか?
中学3年生の頃、母親が書店で見つけた宝塚音楽学校の入学願書を持ち帰ったことがきっかけです。学校の時間割に魅力を感じ、受験を決めました。
Q5:柚香光は2026年現在、何をしていますか?
スターダストプロモーションに所属し、俳優・ダンサーとして活動しています。2026年11月には劇団新感線『髑髏城の七人 LAST STAND』への出演が予定されています。
柚香光さんの幼少期を振り返ると、現在の華やかな舞台表現には、長年積み重ねてきた経験が息づいていることが分かります。
特に押さえておきたい要点は次の5つです。
- 3歳でクラシックバレエを開始。 きっかけは近所のお姉さんへの憧れだった。
- ピアノも小学校入学前から習っていた。 音楽と身体表現の両方に親しんでいた。
- 牧阿佐美バレヱ団の『くるみ割り人形』に子役出演。 岸辺バレエスタジオではオペレッタも経験した。
- 宝塚との出会いは中学3年生。 母親が持ち帰った願書が進路を変えるきっかけになった。
- 2026年も俳優・ダンサーとして活躍。 宝塚退団後も多様な舞台表現に挑戦している。
【プロの結論】
柚香光さんの幼少期から読み取れる最大の特徴は、技術を身につけることと、役を演じることを早い段階から両立していたことです。
3歳からのクラシックバレエは身体の基礎をつくり、ピアノは音楽に親しむ機会となりました。そして『くるみ割り人形』やオペレッタへの出演によって、舞台上で役として存在する楽しさにも触れていました。
とりわけ重要なのは、本人が子どもの頃から芝居の要素がある踊りを好んでいたという証言です。
この原点を知ると、宝塚での男役としてのダンスだけでなく、退団後に挑戦しているミュージカルや演劇にも一貫した魅力を感じられます。
2026年以降も新しい役柄に挑み続ける柚香光さん。幼少期から育まれた舞台への情熱が、これからどのような表現へと進化していくのか、今後の活躍にも期待が高まります。