筒香選手のアメリカ挑戦は、2019年11月にポスティングシステムを利用したことから始まりました。
2019年12月にはタンパベイ・レイズと契約。日本で本塁打王と打点王を獲得した強打者が、メジャーリーグでどこまで通用するのか、大きな期待が寄せられました。
1. レイズ時代:メジャーデビューと最初の壁2020年7月24日、筒香選手はメジャーデビューを果たしました。
メジャー1年目は51試合に出場し、8本塁打を記録。開幕戦ではトロント・ブルージェイズの柳賢振投手から本塁打を放ち、華々しいスタートを切りました。
一方、2021年は成績が伸び悩みます。レイズでは26試合に出場したものの、打率.167。5月11日に事実上の戦力外措置にあたるDFAとなり、5月15日にドジャースへ移籍しました。
2. ドジャース時代:新天地でも定着できず2021年5月に加入したドジャースでは、左翼手として出場機会を得ました。
しかし、メジャーでの出場は6試合の先発にとどまり、打撃成績も20打数3安打。さらに右ふくらはぎの故障で負傷者リスト入りするなど、思うように出場機会を確保できませんでした。
その後は傘下のマイナーリーグでプレーし、8月にドジャースを離れます。
3. パイレーツ時代:一時的な復調と苦戦2021年8月、ピッツバーグ・パイレーツに加入します。
移籍直後は好調でした。加入から42打数で7本塁打を記録し、長打力を発揮。限られた打席でも存在感を示しました。
しかし、シーズン終盤には調子が下降。2022年も50試合で打率.171、2本塁打、19打点と苦戦しました。
5月には腰部の筋肉を痛めて負傷者リスト入りし、8月5日にパイレーツを離れることになります。
4. ブルージェイズ、レンジャーズ、ジャイアンツ傘下での再挑戦パイレーツ退団後も、筒香選手はアメリカでのプレーを諦めませんでした。
- 2022年8月:ブルージェイズとマイナー契約。
- 2023年1月:レンジャーズとマイナー契約。
- 2023年8月:米独立リーグのスタテンアイランド・フェリーホークスに加入。
- 2023年8月:ジャイアンツとマイナー契約。
- 2024年3月:ジャイアンツを退団。
特に2023年の独立リーグでは12試合で7本塁打を記録。その後ジャイアンツ傘下に移り、再びメジャーへの道を探りました。
この期間は、単に所属球団が変わっただけではありません。メジャー契約を勝ち取れない状況でも、マイナーや独立リーグで実戦を重ね、野球選手としてのキャリアを継続していた時期です。
MLBでの通算成績は?MLB公式選手データによるレギュラーシーズン通算成績は次のとおりです。
| 項目 | MLB通算成績 |
|---|---|
| 打数 | 557 |
| 安打 | 110 |
| 打率 | .197 |
| 本塁打 | 18 |
| 打点 | 75 |
| 出塁率 | .291 |
| OPS | .630 |
日本で44本塁打を放った打者にとって、MLBでの成績は決して満足できるものではなかったはずです。
しかし、アメリカでの経験は失敗だけで片付けられません。異なる投手環境、複数の球団での起用、故障、マイナーでの再調整など、さまざまな状況を経験したことが、その後の日本復帰につながっています。
【DeNA復帰の理由】なぜ筒香嘉智は横浜に戻ってきたのか?
2024年4月16日、横浜DeNAベイスターズは筒香選手との選手契約合意を正式発表しました。
そして4月18日、本拠地・横浜スタジアムで入団記者会見が行われます。
約5年ぶりの古巣復帰でした。
復帰を決断した最大の理由は優勝への思い2024年4月18日の入団会見で、筒香選手は日本でプレーするモチベーションについて語っています。
ベイスターズで優勝したい。優勝する。という思いが、いま日本でプレーするモチベーションとなりました。
テレビ東京の会見報道によると、筒香選手はジャイアンツ退団後、日本に戻るモチベーションがすぐには高まらなかったことも明かしています。
最終的に決断を後押ししたのは、ベイスターズで優勝したいという強い思いでした。
三浦大輔監督からの電話も後押しに復帰をめぐっては、三浦大輔監督とのやり取りも明らかになっています。
筒香選手によると、ジャイアンツを退団した際、三浦監督から電話がありました。
その際にかけられた言葉は、
おい、帰って来いよ
という短い一言だったと報じられています。
長年プレーした球団の監督からの言葉は、古巣への復帰を考えるうえで印象的な出来事だったといえます。
背番号25を選んだ理由復帰時に注目されたのが、背番号25です。
筒香選手は渡米前と同じ番号を選びました。
この25番は、かつてチームメートだった村田修一さんから譲り受けた番号です。筒香選手自身も、尊敬する村田さんから受け継いだ番号であることを会見で語っています。
背番号を変えずに戻ってきたことは、横浜で築いたキャリアを大切にしていることを象徴する出来事でした。
復帰後の成績はどう変化した?DeNA復帰後の3シーズンを比較すると、次のようになります。
| 年度 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 57 | .188 | 7 | 23 |
| 2025年 | 75 | .228 | 20 | 43 |
| 2026年 | 99 | .260 | 20 | 49 |
復帰初年度は打率.188と苦しみましたが、2025年には20本塁打を記録。
2026年には打率.260まで改善し、打点も前年を上回りました。
復帰を単なる古巣への帰還で終わらせず、実際の成績で存在感を示している点は見逃せません。
【NPB通算成績】筒香嘉智は日本でどれだけ打った?
筒香選手の日本球界での実績を振り返ると、メジャー挑戦前からトップクラスの長距離打者だったことが分かります。
NPB公式の個人年度別成績によると、2026年シーズン終了時点の通算成績は以下のとおりです。
筒香嘉智・NPB通算打撃成績
通算試合1,199
通算本塁打252本
通算打点728
通算打率.276
通算安打
1,144本
通算出塁率
.374
通算長打率
.521
通算OPS
.895
出典:NPB公式個人年度別成績。日本の一軍公式戦のみ。MLB成績は含まない。
筒香選手のキャリアで特に評価されるのは、2015~2017年の3年連続ベストナインと、2016年の打撃二冠です。
- 2015年:打率.317、24本塁打、93打点。
- 2016年:打率.322、44本塁打、110打点。
- 2017年:28本塁打、94打点。
- 2018年:38本塁打、89打点。
- 2019年:29本塁打、79打点。
2016年にはセ・リーグ最多本塁打と最多打点を獲得。加えて、同年の出塁率.430、長打率.680、OPS1.110という数字も残しています。
特にOPS1.110は、出塁能力と長打能力の両方が非常に高い水準にあったことを示しています。
筒香選手の実績を評価するときのポイント筒香選手を評価する際には、次の3つを区別する必要があります。
1. 日本での全盛期: 2016年の44本塁打、110打点に代表される圧倒的な長打力。
2. MLBでの挑戦: 18本塁打という通算成績だけでなく、複数球団での経験や環境適応も含めて評価する。
3. DeNA復帰後: 2024年の苦戦から2025年、2026年と成績を改善した過程を見る。
この3つを混同せずに見ることで、筒香選手の現在の実力をより正確に理解できます。
【今後の展望】筒香嘉智は現役続行?2027年に期待される役割
2026年11月4日時点で、筒香選手はDeNAの選手として登録されています。2026年10月30日付の球団選手名簿にも名前が掲載されています。
一方、2027年シーズンの契約や具体的な起用方針については、今後の球団発表を待つ必要があります。
2027年に期待される3つのポイント1. 20本塁打を超える長打力
2025年、2026年と2年連続で20本塁打を記録しています。次のシーズンでは、出場機会を維持しながら25本、30本と数字を伸ばせるかが注目されます。
ただし、単純な本塁打数だけではなく、打席数に対する長打の割合や長打率の改善も重要です。
2. 打率と出塁率のさらなる向上
2026年は打率.260、出塁率.364でした。
四球55という数字もあり、選球眼を生かした出塁が持ち味になっています。打率.280前後まで上げられれば、長打力との相乗効果が期待できます。
3. チームの中心打者としての存在感
筒香選手は、2016年にチームをけん引した実績を持っています。
DeNAには牧秀悟選手、宮﨑敏郎選手、佐野恵太選手など、打線を支える選手がいます。
筒香選手が中心打者として長打を供給し、若い選手たちとともに打線を形成できるかは、チームの戦力を考えるうえでも重要です。
【プロの結論】筒香嘉智の現在地は「復活の完成」ではなく「再成長の段階」筒香選手の2026年を評価するなら、単に20本塁打を達成したという事実だけでは不十分です。
2024年の打率.188から2025年の.228、2026年の.260へと、復帰後の打率は段階的に改善しています。
その一方で、2025年と2026年の本塁打数は同じ20本。長打率とOPSは前年を下回っています。
ここから読み取れるのは、打撃の安定性が改善している一方で、全盛期の圧倒的な長打力を完全に取り戻したとまではいえないということです。
筒香選手の本当の評価基準は、過去の44本塁打という数字だけではありません。
現在の打撃技術を生かし、どれだけ長くチームの勝利に貢献できるか。
その点にこそ、2027年以降のキャリアを見守る価値があります。
【筒香嘉智の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:筒香嘉智は現在どこの球団に所属していますか?
A1:2026年11月現在、横浜DeNAベイスターズに所属しています。背番号は25で、内野手として登録されています。
Q2:筒香嘉智の2026年の成績は?
A2:レギュラーシーズン99試合に出場し、打率.260、20本塁打、49打点を記録しました。出塁率は.364、OPSは.848です。
Q3:筒香嘉智のMLBでの所属球団は?
A3:タンパベイ・レイズ、ロサンゼルス・ドジャース、ピッツバーグ・パイレーツでメジャーリーグに出場しました。そのほか、ブルージェイズ、レンジャーズ、ジャイアンツの傘下マイナーリーグでもプレーしています。
Q4:筒香嘉智がDeNAに復帰した理由は?
A4:本人が2024年の入団会見で明かした理由は、ベイスターズで優勝したいという思いです。三浦大輔監督からの電話も復帰をめぐるエピソードとして知られています。
Q5:筒香嘉智のNPB通算ホームラン数は?
A5:2026年シーズン終了時点で252本です。2016年には自己最多の44本塁打を記録しました。
Q6:筒香嘉智の背番号はなぜ25番なのですか?
A6:背番号25は、かつてチームメートだった村田修一さんから譲り受けた番号です。DeNA復帰後も同じ番号を選んでいます。
Q7:筒香嘉智は2027年も現役を続けますか?
A7:2026年11月4日時点ではDeNAの選手として登録されています。ただし、2027年の契約や具体的な去就については、球団からの正式発表を確認する必要があります。
2026年現在、筒香嘉智選手は横浜DeNAベイスターズの背番号25としてプレーしています。
レイズ、ドジャース、パイレーツなどを渡り歩いたMLB挑戦は、決して平坦な道ではありませんでした。マイナーリーグや独立リーグでのプレーも経験し、2024年に古巣へ復帰しました。
復帰後の成績を振り返ると、2024年は7本塁打、2025年は20本塁打、2026年も20本塁打。打率も.188から.260まで上昇しています。
日本で252本塁打を積み重ねた実績は、現在も色あせていません。
かつての44本塁打という全盛期の数字を追いかけるだけではなく、今の筒香選手がどのような打撃でチームを支えるのか。その変化を追うことが、これからの楽しみ方です。
横浜で優勝したいという思いを胸に戻ってきた筒香嘉智。2027年以降も、そのバットで横浜のファンを沸かせることができるのか、引き続き注目が集まります。