NHK Eテレの幼児向け番組『いないいないばあっ!』でおなじみのワンワン。その声を担当している「チョーさん」とは、いったいどんな人物なのでしょうか。
正体は、俳優・声優・ナレーターとして活動するチョーさんです。実は声だけを担当する一般的な声優とは異なり、ワンワンの着ぐるみの中で身体を動かす「操演」も担当しています。加えて、1984年から1992年までNHK教育テレビ『たんけんぼくのまち』に顔出し出演していた、かつての人気キャラクター「チョーさん」本人でもあります。
2026年は『いないいないばあっ!』の放送30周年。ワンワンとしての出演に加え、アニメ『らんま1/2』や映画の吹き替えなど、現在も幅広い分野で活動しています。プロフィール、芸名の由来、出演歴、2026年11月時点の最新情報まで整理します。
【正体を解説】ワンワンのチョーさんは俳優・声優として活躍する人物

ワンワンの正体を知りたい人が最初に押さえておきたいのは、チョーさんが声優だけでなく、舞台やテレビでも活動してきた俳優だという点です。
現在の芸名は「チョー」。埼玉県出身で、1957年12月15日生まれです。2026年11月4日時点では68歳。東京俳優生活協同組合、通称・俳協に所属しています。
チョーの基本プロフィール- 芸名:チョー
- 誕生日:1957年12月15日
- 出身地:埼玉県
- 旧芸名:長島雄一
- 職業:俳優・声優・ナレーター
- 所属事務所:東京俳優生活協同組合(俳協)
- 声質:ハイバリトン
- 代表的な役:ワンワン、ブルック、ゴラム、邪見
所属事務所の俳協公式プロフィールにも、誕生日、出身地、声質、経歴、主な出演作品が掲載されています。1986年にぷろだくしょんバオバブに所属し、2007年に俳協へ移籍した経歴も確認できます。
また、二松學舍大学文学部で学び、当初は国語教師を目指していたことも知られています。大学の落語研究会で人前で表現する楽しさを知り、演劇の道へ進みました。文学座附属演劇研究所や青年座の研究所などで演技を学んでいます。
2022年のLIFULL介護のインタビューでは、大学時代の落語研究会が役者を目指すきっかけになったと本人が振り返っています。声優という肩書きだけでは捉えきれない、舞台・テレビを含めた表現者としての出発点です。
【最大の疑問】ワンワンの声と操演はチョーさん本人が担当している?
答えはYESです。
チョーさんの大きな特徴は、ワンワンの声と身体の動きを一体で担当していることです。俳協の2026年の出演告知でも、担当内容は「ワンワン(声と操演)」と明記されています。
声優と操演を兼任する特殊な役割一般的な着ぐるみキャラクターでは、声を担当する人と、着ぐるみを動かす人が別々になるケースもあります。しかし、ワンワンの場合、チョーさんは着ぐるみの中に入り、声を発しながら身体を動かす役割を担っています。
ファッションプレスの人物紹介では、ワンワンの着ぐるみは約20kgあり、その中で声を出しながら動くと紹介されています。声の演技だけでなく、身体全体を使った表現が求められる仕事です。
この方式には、声と動作のタイミングが自然に一致する利点があります。ワンワンが驚いたときの動き、子どもに話しかけるときの身ぶり、歌やダンスのリズムなどを、ひとつの演技として成立させられるからです。
20年以上続けられる理由は身体づくりにもあるワンワンの出演には、立つ、歩く、踊る、跳ねるといった動作が欠かせません。声優の仕事だけを想像すると見落としがちですが、実際には相応の体力が必要です。
2022年のインタビューでチョーさんは、20歳の頃からジョギングを続けていることを明かしています。役者を目指した頃から毎日10km走る習慣を続け、地方でのステージ出演時にも走っていると話しました。
年齢に応じて距離を調整することはあっても、日々の運動を継続する姿勢が、長期間にわたるワンワンの活動を支える要素になっています。
2021年の『いないいないばあっ!』25周年記念インタビューでは、本人がワンワンを演じる際に意識していることとして「自然体でいること」を挙げています。長く演じ続けることで、本人とキャラクターの境目が薄くなるほど役に馴染んでいることも語っています。
【過去の出演歴】チョーさんは『たんけんぼくのまち』の主人公だった
チョーという芸名の由来を理解するには、1980年代のNHK教育テレビにさかのぼる必要があります。
1984年に始まった『たんけんぼくのまち』は、小学校3年生向けの社会科教育番組です。チョーさんが街を探検し、働く人々や地域の仕組みを調べ、その成果を手描きの地図にまとめるという内容でした。
チョーさんは、番組の主人公として8年間にわたって出演。日本コロムビアが販売するNHK番組のDVD紹介でも、1984~1992年の放送期間と、出演者としての長島雄一(チョー)の名前が確認できます。
チョーさんの顔出し出演は本当?本当です。『たんけんぼくのまち』では、チョーさん本人が画面に登場し、街を歩き、住民と交流しながら探検する姿を見せていました。
つまり、ワンワンの中の人として初めて知られた人物ではありません。もともとテレビ番組に顔出しで出演していた俳優です。
番組の特徴だったのが、探検した街の情報を一枚の大きな地図にまとめる演出でした。単なる知識の紹介ではなく、実際の街の様子を見て、聞いて、考えて、絵にするという構成が、小学生の視聴者に親しまれました。
芸名「チョー」の由来は番組の役名現在の芸名「チョー」は、この『たんけんぼくのまち』で演じたキャラクター「チョーさん」に由来します。
当時は長島雄一という芸名で活動していましたが、チョーさんという呼び名が広く知られるようになり、2006年に芸名を「チョー」へ変更しました。
過去の番組で親しまれた役名を、そのまま現在の芸名にしたという珍しい経歴です。芸名と代表作が強く結びついているため、世代によってチョーさんに対する印象が違うのも特徴です。
【経歴・出演作品一覧】チョーさんと関連人物・作品の関係を整理
チョーさんのキャリアは、教育番組の俳優から声優、吹き替え、ナレーションへと広がっています。代表作を時系列と役柄の関係から整理すると、現在の活動につながる流れが見えてきます。
| 時期・作品 | 出演・経歴 | チョーとの関係 |
|---|---|---|
| 1984~1992年 | 『たんけんぼくのまち』 | チョーさん役で顔出し出演。芸名の由来。 |
| 1986年 | ぷろだくしょんバオバブ | 所属し、声優としての活動を広げる。 |
| 1996年~ | 『いないいないばあっ!』 | ワンワンの声と操演を担当。 |
| 2006年 | 芸名変更 | 長島雄一から「チョー」へ変更。 |
| 2007年 | 東京俳優生活協同組合 | 俳協へ移籍。 |
| アニメ作品 | 『ONE PIECE』 | ブルック役の声優。 |
| 映画吹き替え | 『ロード・オブ・ザ・リング』 | ゴラム役の日本語吹き替え。 |
| 2026年 | 『らんま1/2 第3期』 | 早乙女玄馬役。 |
| 2026年 | 『ワンワンわんだーらんど』 | ワンワンとして出演。 |
この一覧から分かるのは、チョーさんが特定のジャンルだけで活動してきたわけではないということです。
『ONE PIECE』ブルック役との意外な共通点『ONE PIECE』のブルックも、チョーさんの代表的な出演役です。
ブルックは麦わらの一味に所属する音楽家で、骨だけの姿をした陽気なキャラクター。音楽を愛し、独特のユーモアを持つ人物です。
ワンワンとブルックは見た目も作品の対象年齢も大きく異なりますが、明るく親しみやすい声の表現や、コミカルな演技という点では、チョーさんの表現力を知るうえで興味深い組み合わせです。
『ONE PIECE』公式キャラクター紹介でも、ブルックの声優としてチョーの名前が掲載されています。
そのほかの代表的な出演作品俳協の公式プロフィールには、以下のような出演歴も掲載されています。
- 『犬夜叉』シリーズ:邪見役
- 『クレヨンしんちゃん』:野原銀の介役
- 『宇宙戦艦ヤマト2199』:アナライザー役など
- 『マギ』:マタル・モガメット役
- 『ログ・ホライズン』:茜屋=一文字の介役
- 『ロード・オブ・ザ・リング』:ゴラム役
- 『侍戦隊シンケンジャー』:骨のシタリ役
また、2018年には第12回声優アワードの富山敬賞を受賞しています。長年の声の演技における実績も評価されてきました。
【2026年最新】チョーさんの現在の活動と出演番組
2026年11月4日時点で確認できる情報では、チョーさんは現役で活動を続けています。
今年は『いないいないばあっ!』の放送30周年という節目にあたり、ワンワンとしての出演だけでなく、アニメ、映画、ナレーションなど複数の仕事が確認できます。
2026年の主な出演・活動情報- 3月24日:Eテレ『クイズ!Eテレ春のオススメ番組大図鑑』にワンワンとして出演。
- 3月27日:NHK総合『チコちゃんに叱られる!拡大版SP』にワンワンとして出演。
- 4月4日:Eテレ『いないいないばあっ!の舞台裏~赤ちゃん学の最前線~』でナレーションを担当。
- 5月2日・3日:『いないいないばあっ!30周年すぺしゃる』の再放送にワンワン(声と操演)として出演。
- 5月8日:映画『ひつじ探偵団』でモップル役の日本語吹き替えを担当。
- 5月30日:Eテレ『Nコン2026 みんなの合唱レッスン・小学校の部』にワンワン(声と操演)として出演。
- 10月3日:TVアニメ『らんま1/2 第3期』で早乙女玄馬役として出演。
- 10月16日:映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』でドン・ソバージュ役の日本語吹き替えを担当。
- 10月27日:『ワンワンわんだーらんど 高知公演』がEテレで放送され、出演者として名前が掲載。
これらは所属事務所の俳協が掲載した2026年の出演告知や番組情報で確認できる活動です。特に『Nコン2026』の告知では、ワンワンの担当内容が「声と操演」と明記されています。
11月以降の番組・公演予定にも注目2026年11月8日には、Eテレで『みんな集まれ!こどもうたまつり うたの文化祭』の再放送が予定されています。番組表では、今田耕司さん、佐藤貴史さんらとともにチョーさんの出演が掲載され、ワンワンもMCを務める構成です。
また、NHKプロモーションが公開している2026年度の『いないいないばあっ!ワンワンわんだーらんど』公演日程には、11月7日・8日の福井公演、12月6日の宮城公演が掲載されています。
10月の高知公演の放送実績もあり、ワンワンとしてのステージ活動が2026年も継続していることが分かります。
アニメや映画の吹き替えも含め、2026年のチョーさんは、子ども向け番組と一般向けエンターテインメントの両方で活動しています。
【誤解を検証】チョーさんの顔出し・現在・ワンワンとの関係
チョーさんについて検索されやすい疑問には、顔出しの有無や、ワンワン以外の仕事を続けているのかというものがあります。
誤解1:チョーさんは顔を公開していない?これは誤解です。『たんけんぼくのまち』で長年顔出し出演しており、俳協の公式プロフィールにも本人の写真が掲載されています。
チョーさんは着ぐるみ専門の出演者ではなく、俳優としてのキャリアを持つ人物です。ワンワン以外の番組や映画、アニメでも声や演技を披露しています。
誤解2:ワンワンだけを演じている?これも違います。『ONE PIECE』のブルックや『犬夜叉』の邪見、『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムなど、幅広い作品に出演しています。
加えて、2026年には『らんま1/2 第3期』の早乙女玄馬役も担当。ワンワンという印象の強い役柄だけに活動が限定されているわけではありません。
誤解3:2026年は引退・降板している?2026年11月時点で、引退やワンワンからの降板を示す公式発表は確認できません。
むしろ、俳協の出演情報や2026年の番組表には、ワンワンとしての出演が複数掲載されています。
2022年のインタビューでは、チョーさん自身がワンワンを続ける原動力について、ステージで子どもたちや家族が喜ぶ姿を見ることだと話しています。長年の役柄を支えているのは、仕事への愛着だけでなく、視聴者との直接的なつながりでもあるようです。
ワンワンのチョーさんに関するよくある質問(FAQ)
Q1:ワンワンの声優はチョーさん本人ですか?
A1:はい。チョーさんがワンワンの声を担当しています。加えて、着ぐるみの中で身体を動かす操演も担当しており、声と動きの両方を表現しています。
Q2:チョーさんは昔『たんけんぼくのまち』に出演していた人ですか?
A2:その通りです。1984年から1992年までNHK教育テレビの『たんけんぼくのまち』にチョーさん役で顔出し出演していました。現在の芸名も、この役名が由来です。
Q3:チョーさんは2026年現在もワンワンを続けていますか?
A3:はい。2026年の俳協公式出演情報では、30周年記念番組や『Nコン2026』などにワンワン(声と操演)として出演したことが掲載されています。10月の『ワンワンわんだーらんど』高知公演の放送にも出演者として名前があります。
Q4:チョーさんは『ONE PIECE』のブルックも演じていますか?
A4:はい。ブルック役の声優もチョーさんです。ワンワンとは大きく異なるキャラクターですが、声優としての代表作のひとつです。
「ワンワンのチョーさん」の正体は、俳優・声優・ナレーターとして活躍するチョーさんです。
1984年から1992年まで『たんけんぼくのまち』に顔出し出演し、その役名を由来とする芸名で現在も活動しています。そして1996年に始まった『いないいないばあっ!』では、ワンワンの声と操演を長年担当してきました。
『ONE PIECE』のブルックや『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムなど、代表作を見ても、その表現の幅は非常に広いものがあります。
2026年の活動を判断するうえで重要なのは、ワンワンとしての出演と、俳優・声優としての個別作品への出演を分けて見ることです。両方の活動が現在も続いているため、ワンワンの印象だけでチョーさんの仕事全体を捉えると、そのキャリアの広さを見落としてしまいます。
2026年は番組放送30周年という節目。『ワンワンわんだーらんど』をはじめとするステージ活動や、アニメ・映画の出演にも引き続き注目です。
長年にわたって子どもたちに親しまれてきたワンワン。その声だけでなく、動きや表情まで作り上げているチョーさんの仕事こそ、世代を超えて愛されるキャラクターを支える大きな理由です。
主な参照資料(記事の事実確認)
- 俳協公式プロフィール・2026年出演告知
- 講談社『WEBげんき』25周年記念インタビュー
- LIFULL介護「ワンワンを25年以上続けるチョーさん」インタビュー
- ファッションプレス・チョーの経歴と出演作品
- 日本コロムビア・『たんけんぼくのまち』DVD情報
- NHKプロモーション・2026年度公演日程
- 2026年11月の番組情報
- 『ONE PIECE』公式ブルック紹介