海外組の人数は、どこまでを対象にするかによって変わる。男子A代表だけを見るのか、女子選手、若手、2部リーグ、育成年代、アジアや北米のクラブまで含めるのかで集計結果が異なるためだ。
2026年11月1日時点のAssistSideの集計では、海外クラブで今季公式戦の出場記録がある日本人選手は286人。内訳は男子241人、女子45人で、42の国・地域に分布している。今季の出場記録がまだない登録選手も17人いる。
一方、11月4日に日本サッカー協会(JFA)が発表したSAMURAI BLUEの28人には、海外クラブ所属の選手が24人含まれている。これは代表選手の人数であり、海外組全体の人数ではない。
つまり、海外組の日本人サッカー選手を調べるなら、代表選手だけでなく、クラブ単位で見る必要がある。
【欧州5大リーグ】日本人選手の所属クラブ一覧

2026年11月4日を基準とした主な男子選手。代表招集選手に加え、負傷離脱中などの選手も含む。
1. プレミアリーグ(イングランド)
三笘薫 — ブライトン
左サイドからのドリブル突破とチャンスメークが持ち味。2026年11月時点もブライトン所属で、ハムストリングの負傷からの復帰が注目される。
鈴木彩艶 — アストン・ヴィラ
2026年8月19日にパルマから完全移籍。イタリアでの経験を経て、プレミアリーグに挑戦する日本代表GKだ。
鎌田大地 — クリスタル・パレス
中盤でのゲームメークとボール保持能力を生かす。2026年11月の日本代表メンバーにも選ばれた。
冨安健洋 — クリスタル・パレス
2026年8月に加入。複数の守備ポジションをこなせるDFで、コンディション回復が今後の焦点となる。
そのほか、以下の選手もイングランドでプレーしている。
- 遠藤航 — リヴァプール
- 前田大然 — イプスウィッチ・タウン
- 田中碧 — リーズ・ユナイテッド
- 坂元達裕 — コベントリー・シティ
- 守田英正 — ハル・シティ
なお、イングランドのクラブに所属していても、全員がプレミアリーグ所属とは限らない。バーンリーの旗手怜央、サウサンプトンの松木玖生などはチャンピオンシップの選手として区別する必要がある。
鈴木彩艶のアストン・ヴィラ加入と冨安のクリスタル・パレス加入は、それぞれクラブ側の発表でも確認できる。
2. ブンデスリーガ(ドイツ)日本人選手の所属が目立つのがドイツだ。代表クラスから若手まで、複数のクラブに日本人選手が在籍している。
| 選手 | 所属クラブ |
|---|---|
| 伊藤洋輝 | バイエルン・ミュンヘン |
| 堂安律 | アイントラハト・フランクフルト |
| 佐野海舟 | マインツ05 |
| 町田浩樹 | TSGホッフェンハイム |
| 板倉滉 | ボルシア・メンヒェングラートバッハ |
| 鈴木唯人 | SCフライブルク |
| 後藤啓介 | SCフライブルク |
| 山本理仁 | SCフライブルク |
| 川﨑颯太 | マインツ05 |
※上記は主な所属選手。下部リーグや若手選手は別枠となる。
特に注目したいのは、バイエルンの伊藤洋輝、フランクフルトの堂安律、マインツの佐野海舟だ。
伊藤は守備の複数ポジションに対応できる選手であり、堂安は攻撃面での得点力と連係が強み。佐野は中盤でのボール奪取や運動量が評価されるタイプだ。
ドイツでは1部だけでなく、2部にも日本人選手が多い。カールスルーエSCの福田師王、ホルシュタイン・キールの関根大輝など、次のステップを目指す選手にも目を向けたい。
3. ラ・リーガ(スペイン)
久保建英 — レアル・ソシエダ
スペインを代表する日本人アタッカー。狭い局面でのボールコントロール、ドリブル、左足のシュートなどが特徴だ。2026-27シーズンもレアル・ソシエダに所属している。
ほかには、次の選手がスペインでプレーしている。
- 佐藤龍之介 — バレンシアCF
- 宮代大聖 — UDラス・パルマス(2部)
- 伊藤涼太郎 — レアル・バリャドリード(2部)
- 喜多壱也 — レアル・ソシエダのBチーム
久保と佐藤はトップカテゴリー、宮代や伊藤は下部カテゴリーというように、同じスペインでも所属リーグは異なる。
ラ・リーガ公式の選手情報でも、久保の所属先はレアル・ソシエダと確認できる。
4. リーグ・アン(フランス)2026年夏の移籍市場では、日本人選手のフランス国内での移籍が相次いだ。
- 中村敬斗 — オリンピック・リヨン
- 上田綺世 — LOSCリール
- 南野拓実 — ASモナコ
- 瀬古歩夢 — ル・アーヴルAC
とりわけ上田と中村の移籍は大きな動きだった。
上田はフェイエノールトからリールへ移籍し、オランダからフランスへ舞台を移した。中村はスタッド・ランスからリヨンへ移籍。2026年9月2日に発表された4年契約で、背番号11を着用することになった。
リーグ・アンでは、異なるクラブに所属する日本人アタッカーが同じリーグで競う構図が生まれている。
5. セリエA(イタリア)- 菅原由勢 — カリアリ・カルチョ
2026年9月1日、菅原はイングランド2部サウサンプトンからカリアリへ期限付き移籍した。
オランダ、イングランド、ドイツでプレーしてきた経験を持つ右サイドのDFであり、イタリアでの新しい戦術環境への適応が注目される。
なお、鈴木彩艶も2026年夏まではパルマに所属していたが、8月にアストン・ヴィラへ移籍している。過去の所属先と現在の所属先を混同しないことが大切だ。
【欧州5大リーグ以外】ベルギー・オランダ・ポルトガルなどの日本人選手
海外組を調べるとき、欧州5大リーグだけで一覧を作ってしまうと、多くの日本人選手を見落とす。
特にベルギーとオランダは、日本人選手の海外キャリアを考えるうえで重要な地域だ。
ベルギーリーグ主な所属選手は次のとおり。
- 小久保玲央ブライアン — シント=トロイデンVV
- 高井幸大 — シント=トロイデンVV
- 谷口彰悟 — シント=トロイデンVV
- 伊東純也 — KRCヘンク
- 横山歩夢 — KRCヘンク
- 野澤大志ブランドン — ロイヤル・アントワープ
- 齋藤俊輔 — KVCウェステルロー
- 山田新 — OHルーヴェン
- 坂本一彩 — KVCウェステルロー
- 荻原拓也 — OHルーヴェン
- 名和田我空 — シャルルロワSC
ベルギーでは、シント=トロイデンのように日本人選手が複数在籍するクラブもある。
若手選手にとっては、欧州のフィジカルや戦術に慣れ、より競争力の高いリーグへ進むための環境にもなっている。
オランダリーグ- 渡辺剛 — フェイエノールト
- 佐野航大 — PSVアイントホーフェン
- 三戸舜介 — スパルタ・ロッテルダム
- 毎熊晟矢 — AZアルクマール
- 市原吏音 — AZアルクマール
オランダは、攻撃的なポジショニングやビルドアップを重視するクラブが多く、技術面を伸ばしたい日本人選手にとって魅力的な環境だ。
その他の国・リーグ| 国・リーグ | 主な日本人選手 | 所属クラブ |
|---|---|---|
| ポルトガル | 福井太智 | FCアロウカ |
| デンマーク | 鈴木淳之介 | FCコペンハーゲン |
| アメリカ | 古橋亨梧 | LAギャラクシー |
| アメリカ | 吉田麻也 | LAギャラクシー |
| アメリカ | 濃野公人 | D.C.ユナイテッド |
| セルビア | 中山雄太 | レッドスター |
| オーストリア | 北野颯太 | レッドブル・ザルツブルク |
欧州以外にも、アメリカのMLS、タイ、シンガポール、オーストラリアなどに日本人選手がいる。
また、女子サッカーでも海外進出が進んでいる。イングランドでは宮澤ひなた、長野風花、清家貴子、藤野あおば、山下杏也加らが海外クラブでプレーしている。海外組という言葉は、男子だけに限定して考える必要はない。
【2026年夏の移籍情報】日本人選手の所属クラブはどう変わった?
2026年夏は、海外でプレーする日本人選手の所属先が大きく変化した時期だった。
特に代表クラスの選手が欧州5大リーグへ移籍したことは、2026-27シーズンの海外組を理解するうえで要点となる。
2026年の主な移籍・所属変更一覧| 選手 | 移籍元 | 移籍先 | 時期・形態 |
|---|---|---|---|
| 鈴木彩艶 | パルマ | アストン・ヴィラ | 8月・完全移籍 |
| 上田綺世 | フェイエノールト | リール | 8月・完全移籍 |
| 中村敬斗 | スタッド・ランス | リヨン | 9月・完全移籍 |
| 菅原由勢 | サウサンプトン | カリアリ | 9月・期限付き |
| 冨安健洋 | アヤックス | クリスタル・パレス | 8月・フリー加入 |
| 旗手怜央 | セルティック | バーンリー | 9月・完全移籍 |
| 前田大然 | セルティック | イプスウィッチ | 7月・完全移籍 |
| 守田英正 | スポルティングCP | ハル・シティ | 7月・完全移籍 |
| 佐野航大 | NECナイメヘン | PSV | 8月・完全移籍 |
| 板倉滉 | アヤックス | ボルシアMG | 8月・完全移籍 |
この移籍一覧は、サッカーキングが掲載した2026-27シーズンの確定移籍情報を中心に整理したものだ。
移籍情報から読み取れる3つの変化1. イタリアからイングランドへのステップアップ
鈴木彩艶はパルマからアストン・ヴィラへ移籍した。セリエAで積んだ経験を、プレミアリーグという新しい環境で生かせるかが注目点だ。
2. オランダからフランスへの移籍
上田綺世はフェイエノールトからリールへ移籍した。日本代表のストライカーが欧州5大リーグに挑戦する新たな段階に入った。
3. ベテラン・主力選手の新天地開拓
冨安健洋、守田英正、旗手怜央、前田大然らも新しいクラブへ移った。移籍先のリーグや戦術によって、求められる役割も変化している。
移籍情報を追う場合は、報道段階の噂と、クラブが発表した確定情報を区別することが欠かせない。
【注目選手4人】三笘薫・久保建英・鈴木彩艶・上田綺世の現在地
海外組の中でも検索される機会が多い4人について、現在の所属と注目点を整理する。
三笘薫
ポジションは主に左ウイング。相手DFとの1対1で仕掛ける突破力が最大の武器。2026年は負傷による離脱があり、復帰後のコンディションと出場機会が焦点となる。
久保建英
スペインで経験を積んできた攻撃的選手。細かいタッチ、ドリブル、味方との連係によって攻撃を組み立てる。ラ・リーガでの継続的な活躍が期待される。
鈴木彩艶
パルマから2026年8月に移籍。セービングだけでなく、足元の技術やビルドアップへの参加も評価されるGK。プレミアリーグでの定着が大きなテーマだ。
上田綺世
フェイエノールトから2026年8月31日に移籍。ゴール前でのポジショニング、裏への抜け出し、フィニッシュ能力が特徴。フランスで得点力をどこまで発揮できるかが注目される。
4人はそれぞれ異なるポジションと役割を担っている。三笘と久保は攻撃の創造性、鈴木は守備の最後の砦、上田は得点を決める役割という違いがある。
海外組を比較する際は、単純なゴール数だけではなく、ポジションごとの役割や出場時間も見ると選手の評価が理解しやすい。
【プロの結論】海外組を正しく比較するために知っておきたいこと
海外サッカーの日本人選手を評価する際、所属クラブの知名度だけで判断するのは適切ではない。
同じ海外組でも、トップリーグでレギュラーを目指す選手と、2部リーグで出場時間を確保する選手では、キャリアの目的が異なるからだ。
所属リーグだけで実力を判断しない例えば、ベルギーやオランダの上位クラブで継続的に出場することは、必ずしもプレミアリーグの控え選手でいることより価値が低いわけではない。
実戦経験、チーム内での役割、試合への貢献度を総合的に見る必要がある。
所属クラブと出場機会は分けて考える選手がクラブに所属していることと、試合に出場していることは別問題だ。
負傷による離脱、監督交代、戦術変更、ポジション争いなどによって、出場状況は変わる。
三笘薫や冨安健洋のように負傷が話題になる選手については、所属クラブだけでなく、最新のチーム状況も確認したい。
移籍の噂と正式決定を区別する移籍情報を確認する際には、次の順番で情報を評価するとよい。
1. クラブ公式サイトの加入・退団発表
2. JFAや所属リーグの登録情報
3. 主要スポーツメディアの移籍報道
4. 移籍専門メディアの報道
5. SNSや移籍の噂
特に期限付き移籍は、保有元クラブと実際にプレーするクラブが異なる場合がある。選手の現在地を調べるときは、実際の登録先を優先することが重要だ。
【海外サッカー日本人一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月現在、海外でプレーする日本人選手は何人?
A1:集計方法によって異なる。AssistSideの2026年11月1日時点の集計では、今季海外クラブで出場記録がある日本人選手は男女合計286人。男子241人、女子45人で、42の国・地域に広がっている。
Q2:三笘薫の現在の所属クラブは?
A2:イングランドのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC。2026年11月時点も同クラブに所属している。
Q3:久保建英の現在の所属クラブは?
A3:スペインのレアル・ソシエダ。2026-27シーズンもラ・リーガでプレーしている。
Q4:鈴木彩艶は現在どこのクラブに所属している?
A4:イングランドのアストン・ヴィラ。2026年8月にイタリアのパルマから完全移籍した。
Q5:上田綺世はフェイエノールトを退団した?
A5:退団している。2026年8月31日にフランスのLOSCリールへの完全移籍が発表された。
Q6:欧州5大リーグ以外で日本人選手が多いのはどこ?
A6:ベルギーやオランダが代表的だ。シント=トロイデン、KRCヘンク、PSV、フェイエノールトなどに日本人選手が在籍している。
Q7:海外組には女子サッカーの選手も含まれる?
A7:含まれる。宮澤ひなた、長野風花、清家貴子、藤野あおばなど、海外クラブでプレーする女子選手もいる。
2026年11月現在、海外でプレーする日本人選手は欧州5大リーグだけでなく、ベルギー、オランダ、ポルトガル、デンマーク、アメリカなど幅広い地域に広がっている。
三笘薫はブライトン、久保建英はレアル・ソシエダ、鈴木彩艶はアストン・ヴィラ、上田綺世はリールに所属。2026年夏の移籍市場では、複数の日本代表選手が新天地へ移り、海外組の勢力図にも変化が生まれた。
また、ベルギーやオランダのクラブで経験を積む若手選手、ドイツ2部やイングランド2部で成長を目指す選手、海外女子リーグで活躍する選手も見逃せない。
海外サッカーの日本人選手を追うなら、名前や所属クラブだけでなく、所属リーグ、移籍形態、出場時間、負傷状況まで確認することが大切だ。今後の冬の移籍市場や2027年に向けた各選手の動向にも注目したい。