2026年、オリックス・バファローズから侍ジャパンに選ばれた現役選手は誰なのか。3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、宮城大弥、曽谷龍平、若月健矢の3選手が日本代表に選出された。一方、11月のアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)2026では、10月7日に発表された代表28人にオリックスの選手は含まれなかった。
加えて、オリックスの代表歴を振り返ると、山本由伸、吉田正尚、山岡泰輔、西勇輝ら、国際大会で実績を残してきた選手が並ぶ。2023年WBCでは宮城や山本らが代表入りし、2026年大会でも球団OBを含む複数の選手が日本代表に名を連ねた。井口資仁監督が説明したAPBCの選考背景、歴代選手の代表歴、大会ごとの実績を時系列で整理する。
【2026年最新】オリックスから侍ジャパンに選ばれた選手は宮城・曽谷・若月の3人

2026年WBCの日本代表には、オリックスから宮城大弥、曽谷龍平、若月健矢の3選手が選ばれた。投手2人と捕手1人という構成で、球団の投手陣とバッテリーを支える選手が国際舞台に挑んだ。
球団公式発表では、若月の選出が2026年1月16日、宮城と曽谷の最終メンバー入りが1月26日に公表された。侍ジャパン公式の最終選手一覧にも3人の名前が掲載されている。
宮城大弥:オリックスを代表する左腕エース宮城大弥は、オリックスの先発ローテーションを支える左投手。2021年には13勝4敗、防御率2.51を記録し、チームのリーグ優勝と日本シリーズ進出に貢献した。
その後も先発投手として実績を重ね、2026年WBCでは背番号13で日本代表入り。左腕としての投球の幅と、先発として試合を組み立てる能力が期待される存在だ。
2023年WBCに続く代表選出という点も注目したい。国際大会を経験した投手が再び代表に加わることは、本人の成長だけでなく、代表チームにとっても経験値を持つ選手を確保できる意味がある。
曽谷龍平:2026年WBCで初めて世界の舞台へ曽谷龍平は、オリックスで先発を中心に経験を積んできた左腕投手。2026年WBCでは背番号47を着け、日本代表の投手陣に加わった。
宮城と同じ左投手であることから、2人の選出によって代表チームは左腕の選択肢を広げた。短期決戦では相手打線との相性や登板順、投手のコンディションに応じた起用が重要になる。
曽谷の代表入りは、オリックスの若い投手陣がトップチームの選考対象として評価されていることを示す出来事でもある。
若月健矢:捕手として投手陣を支える存在若月健矢は、2026年1月16日にWBC代表メンバー入りが発表された捕手。背番号は4で、投手との意思疎通や守備面での働きが期待されるポジションだ。
捕手の評価は打撃成績だけでは決まらない。投手の特徴を把握し、試合展開に応じた配球や守備を組み立てる能力も重要になる。宮城、曽谷というオリックスの投手とともに若月が代表に選ばれたことは、球団ファンにとっても大きな話題となった。
なお、2026年WBCの日本代表には山本由伸と吉田正尚も選ばれている。ただし、2人はすでにオリックスを離れて海外でプレーしているため、現役オリックス所属選手の3人とは区別して考える必要がある。
【なぜ選出ゼロ?】2026年11月のAPBCと井口資仁監督の選考理由
2026年の代表選考で注目されたのが、WBCでは3人を送り出したオリックスから、11月のAPBCでは選出がなかったことだ。
2026年10月7日、侍ジャパンは「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」に出場する28選手を発表した。監督は井口資仁。今回の大会は井口監督にとってトップチームの初陣となる。
発表された28人の所属球団を見ると、オリックスと阪神はともに選出ゼロだった。球団の順位や知名度にかかわらず、代表メンバーは大会の参加条件と選考方針に基づいて決定されている。
APBCは24歳以下・入団3年目までが中心APBCはWBCとは大会の目的が異なる。アジアの野球界の発展や有望な若手選手の発掘、国際経験の獲得を目的とする大会で、2026年大会の基本的な登録条件は次のとおりだ。
- 選手登録は28人。
- 原則として24歳以下、またはプロ入団3年目までの選手を対象とする。
- 29歳以下のオーバーエージ枠は3人まで。
- 日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリアの4チームが参加する。
大会は2026年11月12日から15日まで東京ドームで開催される。WBCのように各国のトップ選手を集める大会ではなく、次世代の代表候補に国際経験を積ませる性格が強い。
したがって、WBCに選ばれた選手がAPBCにも選ばれるとは限らない。年齢や入団年数の条件を満たしていても、ポジションの構成やコンディション、チーム全体のバランスによって最終判断は変わる。
井口監督は約70~80人を候補にリストアップ10月7日の発表会見で井口監督は、選考の過程について約70~80人を候補に挙げ、各球団や監督と相談しながら最終メンバーを決めたと説明した。
「選考にあたりまして、70~80人を選考して(各球団の)監督と相談して決めさせていただきました。選手の体調面などを考えてベストな選手を選出させていただいた」
この説明で重要なのは、11月開催という時期を踏まえたコンディションへの配慮だ。シーズン終了後の招集となるため、シーズン中の成績だけではなく、選手の状態や球団との調整も選考に影響する。
また、井口監督は別の取材で、次世代の侍ジャパンを担う選手の育成を重視したこと、担当コーチの意見を取り入れながら長打力や走力など各分野のスペシャリストを選んだことも明かしている。
オリックスの若手が候補として注目されていた経緯実は、オリックスの若手選手が井口監督の視野に入っていなかったわけではない。2026年9月23日、井口監督はオリックス側へのあいさつの際、来田涼斗についてパワーと打撃の確実性を評価し、候補としてリストアップされている可能性に言及した。
また、紅林弘太郎についても守備力や打撃面を評価しながら、遊撃手というポジションの事情も踏まえて最終判断に言及していた。
この経緯から分かるのは、オリックスの選手が評価対象外だったという単純な話ではないことだ。候補者として検討されることと、28人の最終メンバーに入ることは別の段階であり、最終的には大会の目的や選手の状態を含めた総合判断になる。
ただし、個々のオリックス選手が選外になった具体的な理由について、井口監督が選手ごとに詳細を公表したわけではない。球団全体への評価が低かったと解釈するのも適切ではない。
【歴代選手一覧】オリックスから侍ジャパンに選ばれた主な選手と大会実績
オリックスと侍ジャパンの関係は2026年に始まったものではない。2015年のプレミア12、2017年のAPBC、2019年のプレミア12、2023年のWBCとAPBCなど、複数の国際大会で球団所属選手が代表入りしてきた。
特に山本由伸、吉田正尚、山岡泰輔は、複数の大会で名前が挙がる代表的な選手だ。ここではWBC、プレミア12、APBCを中心に、オリックス所属時の選出と球団OBとしての代表歴を区別して整理する。
| 大会・年度 | 主な代表選手 | オリックスとの関係・実績 |
|---|---|---|
| 2015年プレミア12 | 西勇輝 | オリックス所属投手として日本代表入り |
| 2017年APBC | 山岡泰輔、近藤大亮 | 2人が当初選出。山岡は故障により大会前に辞退 |
| 2019年プレミア12 | 山岡泰輔、山本由伸、吉田正尚 | オリックスから3人が選出 |
| 2023年WBC | 山本由伸、宮城大弥、宇田川優希、山﨑颯一郎、吉田正尚 | オリックスで実績を積んだ選手が代表入り。吉田は球団OBとして参加 |
| 2023年APBC | 野口智哉、紅林弘太郎 | オリックス所属の内野手2人が選出 |
| 2026年WBC | 宮城大弥、曽谷龍平、若月健矢 | 現役オリックス所属選手3人が選出 |
| 2026年APBC | 該当選手なし | 10月7日発表の日本代表28人にオリックス所属選手は含まれず |
この一覧で押さえておきたいのは、代表選手の人数だけでなく、選出された大会の種類だ。2019年プレミア12では山岡、山本、吉田の3人がそろって選ばれ、2023年WBCでもオリックスにゆかりのある選手が複数人代表入りしている。
一方、2017年APBCでは山岡と近藤大亮が当初選ばれたものの、山岡は故障によって大会前に辞退した。代表発表時の選出人数と、実際に大会へ参加した人数が異なるケースもある。
2015年プレミア12の代表メンバーや2017年APBCの選手変更はNPB・侍ジャパンの公式記録で確認できる。2019年プレミア12については球団公式発表でも山岡、山本、吉田の3人の選出が公表されている。
【山本由伸・吉田正尚】オリックス時代から世界へ羽ばたいた代表選手
オリックスの侍ジャパン歴代選手を語るうえで、山本由伸と吉田正尚の存在は欠かせない。2人はオリックスで主力として活躍し、その後MLBへ進んだ。2026年WBCでも日本代表に名を連ねており、球団OBとして国際舞台での存在感を示した。
山本由伸:オリックス時代に3年連続沢村賞を達成山本由伸は2017年にオリックスへ入団し、リリーフと先発の両方を経験しながら成長した。2021年から2023年にかけては、日本球界を代表するエースとして圧倒的な成績を残した。
特筆すべきは、2021年から2023年まで3年連続で沢村賞を受賞したことだ。2023年シーズンは23試合に登板して16勝6敗、防御率1.21、169奪三振を記録。3年連続の投手四冠と3年連続MVPも達成した。
2023年WBCでは日本代表の投手として世界一に貢献。その後MLBへ移籍し、2026年WBCでも日本代表の一員として選ばれた。
山本の経歴が示しているのは、オリックスでの成長が国内リーグの実績にとどまらず、世界最高峰の舞台につながったということだ。球団OBとしての代表歴を振り返る際にも、最も象徴的な選手の一人といえる。
吉田正尚:2023年WBCで大会最多13打点吉田正尚は、オリックスで主力外野手として活躍した左打者。高い打撃技術と勝負強さを武器に、球団の中心選手として実績を築いた。
2023年WBCでは、日本代表の外野手として活躍し、大会最多となる13打点を記録。ベストナインにも選出された。準決勝のメキシコ戦では同点3ランを放ち、日本の決勝進出に大きく貢献している。
当時はすでにMLBのボストン・レッドソックスへ移籍していたが、オリックス時代に培った打撃力が国際舞台でも発揮された事例だ。
2026年WBCにも選出されており、山本とともにオリックス出身の代表選手として注目された。現役オリックス選手の選出人数とは別に、球団が育てた選手の代表実績を示す存在だ。
山岡泰輔:プレミア12とAPBCで代表経験山岡泰輔は、オリックスの先発投手として活躍した右腕。2017年APBCでは当初代表メンバーに選ばれたものの、故障のため大会出場を辞退した。
その後、2019年プレミア12では代表入りを果たした。2019年大会では山本由伸、吉田正尚とともにオリックスから3人が選出されている。
山岡の代表歴は、若手時代のAPBC選出からトップチームの国際大会へとつながった経歴として興味深い。
【侍ジャパンの選考基準】WBCとAPBCで代表に求められる能力は違う
侍ジャパンの選手選考を理解するには、大会ごとの目的を把握する必要がある。WBCとAPBCは同じ日本代表チームでも、選考対象となる選手層やチーム編成の考え方が異なる。
WBCは世界一を争うための総合力が必要WBCは各国のトップ選手が集まり、世界一を争う国際大会だ。投手力、打撃力、守備力、走塁、捕手のリードなど、チーム全体の戦力バランスが重視される。
オリックスから2026年に選ばれた宮城、曽谷、若月は、それぞれ投手、捕手として異なる役割を担う。複数のポジションから代表入りしたことは、選手の専門性が評価された結果として見ることができる。
APBCは次世代の代表選手を発掘する場APBCでは、若手選手に国際経験を積ませることが重要なテーマとなる。年齢や入団年数の制限があるため、ベテランの実績や知名度だけで選ばれる大会ではない。
井口監督が説明した「次世代を担う選手」という選考の考え方も、この大会の目的と一致している。加えて、オーバーエージ枠については、将来のプレミア12などを見据え、代表ユニホームを経験させる狙いも説明されていた。
選出人数だけで球団の実力を判断しないオリックスからAPBCの選出がなかったことを、球団の戦力評価が低いという意味に受け取るのは早計だ。
代表選考では、対象年齢、入団年数、ポジションのバランス、選手の状態、球団との調整など複数の要素が関係する。WBCの代表に選ばれた選手がAPBCで選ばれないことも、反対に若手選手がトップチームで経験を積むこともある。
また、APBCの28人という枠は限られている。特定の球団から何人選ぶかという人数配分よりも、大会の目的に合うチームを作ることが優先される。
【プロの結論】オリックス侍ジャパンの歴代成績から分かる3つのポイント
オリックスの代表選手を長期的に見ると、単にWBCで何人選ばれたかという数字以上の特徴が見えてくる。
第一に、オリックスは投手を中心に代表選手を輩出してきた。山本由伸、山岡泰輔、宮城大弥、曽谷龍平ら、先発を担える投手が国際大会で代表入りしている。投手陣の層の厚さは球団の大きな特徴だ。
第二に、野手や捕手も国際舞台で存在感を示している。吉田正尚は2023年WBCで13打点を記録し、若月健矢は2026年WBCで捕手として選ばれた。野手の代表実績も球団の歴史を構成する重要な要素だ。
第三に、大会ごとの選考結果を単純比較してはいけない。2026年WBCでは現役オリックス選手3人が選ばれた一方、APBCではゼロだった。しかし、両大会では選考の対象と目的が異なるため、同じ評価軸で比較することはできない。
オリックスの代表歴を調べる際には、選出時の所属球団、大会名、最終メンバー入りの有無、実際の出場状況を分けて確認することが重要だ。特に山本や吉田のようなOBを現役選手の人数に加えてしまうと、2026年の選出人数を誤って理解することになる。
【オリックスの侍ジャパン選出】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年WBCでオリックスから選ばれた選手は誰ですか?
A1:現役オリックス所属選手では宮城大弥、曽谷龍平、若月健矢の3人です。オリックスOBの山本由伸と吉田正尚も日本代表に選ばれています。
Q2:2026年APBCでオリックスの選手が選ばれなかった理由は何ですか?
A2:大会の若手中心という編成方針に加え、井口資仁監督は約70~80人の候補者をリストアップし、各球団との協議や選手の体調面を考慮して決定したと説明しています。選手ごとの具体的な選外理由は公表されていません。
Q3:山本由伸はオリックス時代に侍ジャパンに選ばれていますか?
A3:はい。2019年プレミア12や2023年WBCなどに選出されています。オリックス時代には2021年から2023年まで3年連続で沢村賞を受賞しました。
Q4:吉田正尚のWBCでの実績は?
A4:2023年WBCで大会最多の13打点を記録し、外野手部門のベストナインに選ばれました。オリックスで培った打撃力を国際舞台でも発揮しています。
Q5:オリックスからAPBCに選ばれた歴代選手はいますか?
A5:います。2017年大会では山岡泰輔と近藤大亮が当初選出され、2023年大会では野口智哉と紅林弘太郎が代表入りしました。2017年の山岡は故障のため大会前に辞退しています。
Q6:2026年の侍ジャパン代表メンバーはどこで確認できますか?
A6:野球日本代表・侍ジャパンの公式サイトで、WBCやAPBCなど大会別の出場選手一覧を確認できます。発表時点の予定選手と最終登録メンバーが異なる場合もあるため、大会ごとの公式発表を見ることが大切です。
2026年WBCでは、オリックスから宮城大弥、曽谷龍平、若月健矢の3選手が日本代表に選ばれた。加えて、球団OBの山本由伸と吉田正尚も代表入りしており、オリックスにゆかりのある選手が世界の舞台で活躍した。
一方、11月のAPBC2026では10月7日に発表された28人の代表メンバーにオリックス所属選手は含まれなかった。井口資仁監督は候補者のリストアップ、球団との協議、選手のコンディションなどを選考の背景として説明している。
歴代の代表歴を見ても、オリックスは山岡、山本、吉田、宮城らを主要国際大会に送り出してきた。2023年APBCでは野口智哉と紅林弘太郎も選出されており、投手だけでなく野手にも代表経験が広がっている。
今後の侍ジャパン選考では、シーズン成績に加え、年齢、国際経験、ポジション、コンディションなどが引き続き注目される。代表選出の人数だけではなく、大会の目的と選手のキャリアを合わせて見ることが、オリックスと侍ジャパンの関係を正しく理解するポイントだ。
主な事実確認資料: 侍ジャパン公式の2026年WBC・APBC選手発表、オリックス球団公式発表、NPB公式記録、日刊スポーツの井口監督会見報道。