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【2026年11月1日現在】日本映画の歴代興行収入ランキングTOP10

花村 圭 花村 圭 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

興行通信社の「CINEMAランキング通信」が公表する「歴代興収ベスト100」を基準に、国内興行収入で邦画作品だけを抽出すると、2026年11月1日時点の上位10作品は次のとおりとなる。

単純に国内で公開された映画全体の順位を見ると洋画も含まれるため、ここでは邦画限定の順位と興行収入を整理した。

邦画順位 作品名 国内興収 公開日 配給・作品区分 1位 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 407.5億円 2020年10月16日 東宝・アニプレックス/アニメ 2位 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 403.6億円 2025年7月18日 東宝・アニプレックス/アニメ 3位 千と千尋の神隠し 316.8億円 2001年7月20日 東宝/アニメ 4位 君の名は。 251.7億円 2016年8月26日 東宝/アニメ 5位 もののけ姫 214.6億円 1997年7月12日 東宝/アニメ 6位 国宝 209.0億円 2025年6月6日 東宝/実写 7位 ONE PIECE FILM RED 203.4億円 2022年8月6日 東映/アニメ 8位 ハウルの動く城 196.0億円 2004年11月20日 東宝/アニメ 9位 映画ちいかわ 人魚の島のひみつ 186.6億円 2026年7月24日 東宝/アニメ 10位 踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ! 173.5億円 2003年7月19日 東宝/実写

出典:興行通信社「歴代興収ベスト100」2026年11月1日現在。金額は国内興行収入。

このランキングから読み取れるのは、アニメーション映画の圧倒的な存在感だ。上位10作品のうち8作品がアニメーションであり、実写作品では『国宝』と『踊る大捜査線 THE MOVIE2』がランクインしている。

また、2026年公開の『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が186.6億円で邦画9位に入った点も見逃せない。歴代ランキングは過去の名作だけで固定されるものではなく、新作の上映状況によって順位が更新され続けている。

なお、邦画を含む全作品の総合ランキングでは、洋画の『タイタニック』が277.7億円で4位、『アナと雪の女王』が255.0億円で5位に入る。そのため、『君の名は。』の総合順位は6位となる。

邦画限定と国内公開作品全体では順位が異なる。この違いを理解することが、ランキングを正確に読む第一歩だ。

【鬼滅の刃が歴代1位・2位】無限列車編と無限城編の記録を比較

日本映画ランキング歴代


無限列車編

407.5億円


歴代1位

無限城編 第一章

403.6億円


歴代2位

2026年の邦画ランキングを語るうえで、最大のニュースは『鬼滅の刃』シリーズが歴代1位と2位を独占していることだ。

2作品の差はわずか3.9億円。国内興行収入400億円を超える映画が同じシリーズから2本誕生したことは、日本映画史における大きな記録となった。

無限列車編が記録した407.5億円

2020年10月16日に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、テレビアニメから続く物語を劇場版として描いた作品だ。

煉獄杏寿郎と竈門炭治郎たちの戦いを中心に、家族愛、使命感、喪失と継承を描いた物語が幅広い観客層に支持された。

アニプレックスが公表した2021年5月時点の実績では、国内観客動員数は2,896万6,806人、興行収入は400億1,694万2,050円に達していた。

その後、興行通信社の歴代ランキングでは407.5億円として掲載されている。

無限城編 第一章は403.6億円で歴代2位

2025年7月18日に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、シリーズの劇場版三部作の第一章にあたる。

公開当初から記録的な興行成績を示し、2025年9月には公開60日間で興行収入330億5,606万6,300円、観客動員2,304万2,671人を突破した。

この時点で『千と千尋の神隠し』の316.8億円を上回り、国内歴代2位に浮上している。

加えて、2026年4月9日までの266日間では、アニプレックス発表による国内観客動員2,745万5,968人、興行収入402億1万9,000円を記録した。

ここで押さえておきたいのが、402.0億円と403.6億円という2種類の数字だ。

402.0億円は2026年4月9日時点での配給元発表の実績。一方、403.6億円は、その後の一部劇場での上映も反映された興行通信社の2026年11月1日時点の累計値である。

つまり、異なる時点の数字を比べているのであり、単純な誤記ではない。

全世界興行収入と国内興行収入は別の記録

『無限城編 第一章』の2026年4月9日時点の全世界累計興行収入は、約1,179億円。観客動員数は約9,852万人に達した。

この数字は日本国内だけでなく、海外157の国と地域での興行成績を合算したものだ。

国内の403.6億円と世界全体の約1,179億円は、対象となる市場が異なる。

「日本映画の歴代ランキング」で比較する場合は国内興行収入を、「世界でどれほど稼いだか」を調べる場合は全世界興行収入を見る必要がある。

【ジブリ作品と国宝の快挙】長年の記録を塗り替えた名作たち

『鬼滅の刃』が上位を独占する以前、日本映画の歴代ランキングを象徴していたのがスタジオジブリ作品だった。

現在も『千と千尋の神隠し』『君の名は。』『もののけ姫』が邦画上位に残っている。さらに2025年公開の『国宝』が実写映画として歴史的な成績を記録した。

『千と千尋の神隠し』は316.8億円で邦画3位

2001年7月20日公開の『千と千尋の神隠し』は、宮崎駿監督によるスタジオジブリの代表作だ。

公開当初の興行収入は308億円だったが、2020年の再上映で8.8億円が加算され、316.8億円に更新された。

作品は第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞し、第75回アカデミー賞では長編アニメーション賞を獲得している。

この作品の記録が特に興味深いのは、公開から約20年が経過しても、再上映によって興行収入を伸ばしたことだ。

映画の興行収入は公開初週や公開期間中の数字だけで決まるわけではない。再上映も含めた累計実績が歴代ランキングを動かす。

『君の名は。』は251.7億円で邦画4位

新海誠監督の『君の名は。』は2016年8月26日に公開された。

東京に暮らす立花瀧と、地方に暮らす宮水三葉の身体が入れ替わるという設定を軸に、時間と記憶、出会いと別れを描いた作品だ。

興行収入は251.7億円。

国内外で幅広い観客を獲得し、日本のアニメーション映画が海外市場でも大きな存在感を示すきっかけの一つとなった。

後に公開された『天気の子』も142.3億円、『すずめの戸締まり』も149.4億円を記録しており、新海誠監督作品が継続的に高い興行成績を残していることがわかる。

『もののけ姫』は再上映で214.6億円に到達

1997年7月12日に公開された宮崎駿監督の『もののけ姫』は、自然と人間の対立、文明の発展と環境との共存を描いた作品だ。

1997年の劇場公開時には193億円を記録し、当時の日本映画界に大きな衝撃を与えた。

さらに2020年の再上映で8.8億円、2025年のデジタルリマスター上映で12.8億円を加算。累計興行収入は214.6億円となった。

現在の邦画ランキングでは5位に位置する。

公開当時の数字だけを比較すると、現在の累計興行収入とは異なる結果になる代表例といえる。

『国宝』は実写邦画の歴代記録を更新

2025年6月6日に公開された『国宝』は、吉沢亮主演、横浜流星共演、李相日監督による実写映画だ。

吉田修一の同名小説を原作とし、歌舞伎の世界を舞台に、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄の50年間を描く。

2025年11月には興行収入173.7億円を突破し、2003年公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE2』の173.5億円を超えた。

これにより、22年間続いていた実写邦画の歴代興行収入記録が更新された。

2026年2月15日までの公開255日間では、観客動員1,415万2,409人、興行収入200億851万9,000円を記録。実写邦画として初めて国内興行収入200億円を突破した。

2026年11月1日時点では209.0億円で、邦画全体の6位に位置する。

アニメーション作品が上位を占めるランキングにおいて、実写映画が200億円を突破した意義は大きい。歌舞伎という専門性の高い題材を、幅広い観客に届けた作品としても注目される。

【興行収入と観客動員数を比較】映画の人気は金額だけでは測れない

映画ランキングを見るとき、混同しやすいのが興行収入と観客動員数だ。

この2つは密接に関係しているものの、同じ意味ではない。

- 興行収入: 映画館でチケットが販売されて得られた売上金額。
- 観客動員数: 映画館に入場した延べ人数。
- 平均入場料金: 興行収入を観客動員数で割った目安。

同じ人数が映画を鑑賞しても、チケット料金が違えば興行収入は変わる。また、同じ作品を複数回鑑賞した場合は、その都度入場者数に加算される。

鬼滅の刃2作品の数字を比較

アニプレックスが発表した各作品の実績を比較すると、次のようになる。

比較項目 無限列車編 無限城編 第一章
国内観客動員 約2,896万人 約2,745万人
公表された国内興収 約400.17億円 約402.02億円
公開年 2020年 2025年
興行通信社の2026年11月1日現在の累計 407.5億円 403.6億円

※観客動員数と公表興収は各配給元の発表値。歴代累計は興行通信社の掲載値であり、集計時点が異なる。

興味深いのは、無限城編のほうが観客動員数は少ない一方、興行収入では無限列車編の公表実績を上回っている点だ。

これは映画の人気を測る際に、入場者数と売上金額を分けて考える必要があることを示している。

映画料金の変化もランキングに影響する

日本映画製作者連盟の2025年全国映画概況によると、2025年の平均入場料金は1,454円だった。

映画の料金は、通常上映だけでなく、IMAX、4DX、特別上映などによっても異なる。

また、上映期間が長い作品は、異なる時期の観客を取り込み続けられる。

つまり、興行収入の大きさは、作品の人気だけでなく、鑑賞料金、上映期間、上映形式、再上映など複数の要素によって左右される。

観客動員数を比較すれば映画館に足を運んだ延べ人数が見え、興行収入を比較すれば市場で生み出した売上規模が見える。

両方を確認することで、作品のヒットの実態をより立体的に理解できる。

【歴代映画興行収入トップ100の仕組み】邦画と洋画、旧作の数字はどう違う?

歴代ランキングを調べると、「日本映画の歴代ランキング」と「日本国内の映画興行収入ランキング」が混同されていることがある。

この2つは集計対象が異なる。

興行通信社の歴代興収ベスト100とは

興行通信社の「歴代興収ベスト100」は、日本国内で公開された映画の興行収入を基準に並べたランキングだ。

邦画だけではなく、洋画も含まれる。

ランキングでは邦画作品に印が付けられているため、その印がある作品を抽出することで邦画限定の順位を把握できる。

2026年11月1日時点の掲載内容では、100位までの枠内に邦画作品が44作品含まれている。

例えば、総合ランキングでは『君の名は。』は6位だが、邦画だけに絞ると4位になる。

『千と千尋の神隠し』も総合3位、邦画限定でも3位だ。

1999年以前と2000年以降では集計基準が異なる

旧作のランキングを見るうえで、特に注意したいのが興行収入と配給収入の違いだ。

日本映画製作者連盟の統計では、2000年から興行収入による発表に切り替わっている。それ以前は配給収入が用いられていた。

配給収入は映画館の売上そのものではなく、映画館側から配給会社側に支払われる収入を基準とする数字だ。

そのため、興行収入と配給収入を同じ意味で扱うことはできない。

旧作の記録を現在の作品と比較するときは、どの指標を使用しているかを確認する必要がある。

再上映によって歴代記録が更新される

もう一つ重要なのが、リバイバル上映やデジタルリマスター上映だ。

『千と千尋の神隠し』は2020年の再上映によって8.8億円を加算し、308億円から316.8億円に更新された。

『もののけ姫』も再上映によって興行収入を伸ばしている。

こうした作品は、最初の公開時の記録だけを見ると、現在の歴代ランキングに掲載されている数字と食い違う。

また、旧作の金額を物価やチケット料金の変化に合わせて調整したランキングとも異なる。

現在の歴代興収ランキングは、基本的に実際に記録された名目金額を比較するものであり、インフレ調整後のランキングではない。

【邦画ランキング2026年最新の注目点】アニメ一強と実写映画の可能性

2026年11月1日時点のランキングには、日本映画市場の変化がはっきり表れている。

アニメーション映画の強さはどこにあるのか

上位10作品のうち8作品をアニメーション映画が占めている。

『鬼滅の刃』『ジブリ作品』『君の名は。』『ONE PIECE FILM RED』など、原作やシリーズを通じて既に多くのファンを獲得している作品が強い。

アニメーション映画には、テレビシリーズや漫画、ゲームなどから映画館へ観客を誘導できる強みがある。

また、作品を複数回鑑賞するファンや、特典配布、上映形式の違いによる鑑賞需要も興行成績に影響する。

もちろん、原作の知名度だけで大ヒットが保証されるわけではない。映画そのものの完成度や劇場体験も重要な要素だ。

実写映画『国宝』が示した新しい可能性

一方、『国宝』の209.0億円という数字は、実写邦画にも大きな興行成績を生み出す可能性があることを示した。

歌舞伎という伝統芸能を中心に据えた作品が、幅広い観客層に受け入れられた点は注目に値する。

また、2025年には『国宝』以外にも、実写作品の話題作が登場している。

興行成績を左右するのは、アニメか実写かというジャンルだけではない。作品の企画力、出演者の演技、映像表現、口コミによる広がり、上映期間などが複合的に作用する。

2025年の映画市場全体も好調

日本映画製作者連盟が2026年1月に発表した2025年の全国映画概況では、映画館の年間興行収入は2,744億5,200万円だった。

前年の2,069億8,300万円と比べて32.6%増となっている。

指標 2025年 前年比
年間興行収入 2,744億5,200万円 132.6%
年間入場者数 約1億8,876万人 130.7%
邦画興行収入 2,075億6,900万円 133.2%
洋画興行収入 668億8,300万円 130.7%
平均入場料金 1,454円 101.5%

邦画の市場構成比は75.6%に達した。

これは国内映画市場において、日本映画が大きな存在感を示していることを意味する。

ただし、年間市場全体の数字と個別作品の歴代ランキングは別の統計だ。市場全体が好調でも、すべての作品がヒットしているわけではない。

2026年のランキングを見る際には、個別作品の記録と映画産業全体の動向を分けて考えることが大切だ。

【日本映画ランキング歴代】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:日本映画の歴代興行収入1位は何ですか?

A1:2026年11月1日時点では、2020年公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』です。興行通信社の国内累計興行収入は407.5億円で、邦画・洋画を含む総合ランキングでも1位となっています。

Q2:『無限城編 第一章 猗窩座再来』は歴代何位ですか?

A2:邦画・洋画を含む国内総合ランキング、邦画限定ランキングの両方で2位です。興行通信社の2026年11月1日時点の累計興行収入は403.6億円です。

Q3:『千と千尋の神隠し』は現在何位ですか?

A3:邦画限定ランキングで3位、国内公開作品全体でも3位です。興行収入は316.8億円で、2020年の再上映による8.8億円も加算されています。

Q4:邦画の実写映画で歴代1位は何ですか?

A4:『国宝』です。2026年11月1日時点の国内興行収入は209.0億円で、邦画実写作品として歴代1位の記録を持っています。

Q5:興行収入と観客動員数はどちらを重視すべきですか?

A5:目的によって異なります。映画館に足を運んだ延べ人数を比較するなら観客動員数、チケット販売による売上規模を比較するなら興行収入が適しています。映画の人気を総合的に判断するなら、両方を確認するのがおすすめです。

Q6:歴代興収ベスト100には洋画も含まれますか?

A6:はい。興行通信社の歴代興収ベスト100は、日本国内で公開された邦画と洋画を合わせたランキングです。邦画限定の順位を調べる場合は、邦画の印が付いた作品だけを抽出する必要があります。

2026年11月1日時点の日本映画歴代興行収入ランキングでは、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が407.5億円で首位を維持し、『無限城編 第一章 猗窩座再来』が403.6億円で続いている。

『千と千尋の神隠し』は316.8億円で3位。『君の名は。』『もののけ姫』といった歴代の名作に加え、『国宝』が209.0億円で実写邦画の新たな記録を打ち立てた。

今回のランキングから見えてくる要点は3つある。

- アニメーション映画が国内興行収入の上位を大きく占めている。
- 『国宝』の成功によって実写邦画にも大規模なヒットの可能性が示された。
- 再上映や集計時点の違いによって、歴代興行収入の数字は更新される。

今後ランキングを見る際は、邦画限定なのか、洋画を含む国内総合なのか、全世界興行収入なのかを最初に確認したい。

加えて、公開当時の興行収入と再上映を含む累計金額、興行収入と観客動員数を区別することで、作品が残した記録をより正確に理解できる。

日本映画の歴史は、過去の名作だけでなく、新しい作品によっても塗り替えられていく。『鬼滅の刃』が築いた400億円時代と、『国宝』が示した実写映画の可能性。その両方が、2026年の日本映画ランキングを象徴している。

主な参考資料・公表データ

- 興行通信社「CINEMAランキング通信・歴代興収ベスト100」
- 一般社団法人日本映画製作者連盟「2025年全国映画概況」「過去データ一覧」
- アニプレックス『鬼滅の刃』劇場版興行成績発表
- スタジオジブリ公式「スタジオジブリの歴史」
- 東宝による映画『国宝』興行成績発表

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花村 圭

芸能ニュースを担当して12年。所属事務所の公式リリース、制作発表の資料、配信サービスの告知を一次情報として確認し、裏付けのない話は記事にしていません。

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