卒業式で制服の第二ボタンを渡す意味は、好きな人への告白だけではありません。第二ボタンには「一番大切な人に自分の想いを託す」「心に近い場所にあるものを形見として贈る」といった象徴的な意味があり、友情や感謝、青春時代の思い出を残す行為としても受け継がれています。
その背景には、男子生徒の学ラン文化、戦時中の別れにまつわる伝承、1960年公開の映画『予科練物語 紺碧の空遠く』などが関係しています。加えて、2026年の菅公学生服による全国中高生1,200人調査では、第二ボタンの風習を知っている人が80.6%、実際に渡したりもらったりするものとして第二ボタンを挙げた人が27.2%に達しました。令和の卒業式でも、この文化は残っています。
【意味を解説】卒業式に第二ボタンを渡すのはなぜ?好きな人への告白だけではない

卒業式で第二ボタンを渡す行為には、基本的に「自分にとって大切な存在に、身につけていたものを贈る」という意味があります。
とりわけ恋愛においては、好きな人への気持ちを伝える象徴として知られています。しかし、必ずしも告白だけを目的とした行為ではありません。長い学校生活をともにした友人への感謝や、卒業後も思い出を残しておきたいという気持ちが込められる場合もあります。
第二ボタンは「一番大切な人」を象徴する詰襟学生服のボタンには、それぞれ異なる意味があるという言い伝えがあります。
その代表的な解釈では、第二ボタンは「一番大切な人」を表すものです。
- 第一ボタン:自分自身
- 第二ボタン:一番大切な人
- 第三ボタン:友人
- 第四ボタン:家族
- 第五ボタン:その他の人、または明確な意味は不明
この考え方に従えば、第二ボタンを渡すことは、自分にとって特別な人だと伝える行為になります。
ただし、この5つの意味は学校や制服メーカーが定めた公式ルールではありません。広く知られるようになった象徴的な解釈の一つです。
好きな人に渡す場合は告白の意味が強くなる好きな人に第二ボタンを渡す場合、言葉にしにくい恋愛感情を形にして伝える意味があります。
特に卒業式は、同じ学校に通う最後の日です。進学や就職によって離れ離れになる可能性があるため、それまで伝えられなかった気持ちを打ち明ける機会にもなります。
第二ボタンを渡すことで、相手に対して「あなたは自分にとって特別な人」というメッセージを伝えられるのです。
恋愛以外にも友情や感謝の意味がある第二ボタンを渡す相手は、必ずしも恋愛対象とは限りません。
仲の良かった友人や、部活動で苦楽をともにした仲間に渡すケースも考えられます。卒業後に制服を着る機会がなくなるからこそ、毎日身につけていたものを記念として残したいという心理も働きます。
つまり、第二ボタンの本質は、恋愛感情だけではなく「自分にとって大切な人に、学校生活の思い出を託すこと」にあります。
【心臓に近い理由】第二ボタンが特別視されるのはなぜ?学ランとの関係
第一ボタンや第三ボタンではなく、なぜ第二ボタンなのでしょうか。
その理由として最も有名なのが、第二ボタンは心臓に近い位置にあるという考え方です。
心臓に近いボタンだから「ハートをつかむ」詰襟学生服の第二ボタンは、胸元の比較的高い位置にあります。
そのため、「心に近い場所にあるボタンを渡すことで、自分の心を相手に託す」というロマンチックな意味が生まれました。
加えて、第二ボタンをもらうことには「相手のハートをつかむ」という意味があるとも説明されています。
ただし、心臓との位置関係はあくまで象徴的な表現です。制服のデザインやボタンの配置によって位置は異なり、医学的に第二ボタンが必ず心臓に最も近いという意味ではありません。
毎日身につけた制服だからこそ価値があるもう一つの理由は、第二ボタンが本人の身体に近い場所で、日常的に身につけられていたものだからです。
卒業式に制服を着るという行為には、入学から卒業までの学校生活を振り返る意味があります。何度も袖を通した学ランのボタンには、その人が過ごした時間や思い出が重なっています。
新品のアクセサリーとは違い、本人が実際に使っていたものだからこそ、受け取る側にとって特別な記念品になるのです。
学ランの文化が第二ボタンの風習を支えた第二ボタンの風習を理解するうえで、学ランの歴史も欠かせません。
学ランとは、男子学生が着用してきた詰襟型の学生服を指す一般的な呼び方です。制服メーカーのトンボによる解説では、「学ラン」という呼称の由来について、洋学を学ぶ学生の服装を「蘭学」にちなむ言葉遊びとして表現した可能性が紹介されています。ただし、正式な語源として確定したものではありません。
学生服の歴史をカンコー博物館の資料でたどると、1879年(明治12年)に学習院で詰襟制服が採用されています。その後、戦後の1950年(昭和25年)には男子の詰襟学生服が復活しました。
このように、長年にわたって男子学生の象徴だった学ランが、第二ボタンを卒業の記念品として渡す文化の土台になったと考えられます。
【起源を検証】第二ボタンの由来は戦時中?1960年の映画との関係
第二ボタンの由来については、大きく分けて戦時中の別れにまつわる説と、映画をきっかけに広まった説があります。
どちらも第二ボタンに込められた「大切な人に自分の想いを残したい」という感情につながっています。
説1:戦時中、出征する若者が大切な人に渡したよく知られる説の一つが、太平洋戦争中の若者にまつわる話です。
戦時中は、学生であっても出征することがありました。戦地から無事に戻れる保証がない状況で、愛する人に自分の存在を残したいと考え、身につけていた学生服の第二ボタンを渡したという伝承です。
この話では、第一ボタンを外すと襟元が目立ってしまうため、比較的目立ちにくい第二ボタンが選ばれたとも説明されています。
学生服メーカーのトンボが公開している制服文化の解説にも、出征する学徒が自分の分身として第二ボタンを渡したというエピソードが紹介されています。
ただし、この話は伝承として紹介されているもので、全国の学生に共通する慣習だったことを示す同時代の記録とは区別する必要があります。
説2:1960年公開の映画『予科練物語 紺碧の空遠く』第二ボタンの由来を語る際、特に注目されるのが1960年4月1日に公開された映画『予科練物語 紺碧の空遠く』です。
同作は、獅子文六の小説『一号倶楽部』を原作とする作品で、井上和男が監督、松山善三が脚色を担当しました。松竹の作品データベースにも公開日や作品概要が記録されています。
物語の舞台は戦時中です。主人公の山川道夫は、特攻隊として出撃することになります。そして最後の別れの際、思いを寄せるお雛に胸のボタンを渡す場面が描かれています。
このシーンについて、2017年3月8日に放送された名古屋テレビの番組「ドデスカ!」は、井上和男監督が映画に関する自伝で説明した内容を紹介しました。
監督の説明では、出撃する主人公には形見として渡せるものがなく、心臓に最も近いボタンを渡すという演出に意味を込めたとされています。
同番組は、この映画の場面が第二ボタンの風習につながったという説を取り上げています。
映画が起源なのか、それ以前から存在したのかここで押さえておきたいのは、映画が第二ボタン文化の唯一の起源だったと断定できるわけではないことです。
戦時中の別れにまつわる伝承と、1960年の映画の描写には共通点があります。映画が既存のエピソードを反映した可能性もあれば、印象的な演出が後の卒業式文化を広める役割を果たした可能性もあります。
カンコー学生服の2026年3月の解説でも、戦時中の伝承を紹介したうえで、映画が風習の広まりに関係した可能性を取り上げています。
したがって、現時点で理解しやすい整理は「戦時中の別れの物語が象徴的な背景となり、映画などを通じて第二ボタンを贈る文化が広まった」というものです。
【由来・関係性を比較】第二ボタンの意味と歴史を一覧で整理
第二ボタンをめぐる話には、制服の歴史、戦時中の伝承、映画、恋愛文化、現代の卒業式という複数の要素が関係しています。
それぞれの関係を整理すると、何が歴史的事実で、何が象徴的な意味づけなのかが理解しやすくなります。
| 時期・要素 | 内容 | 第二ボタンとの関係 |
|---|---|---|
| 1879年・明治12年 | 学習院で詰襟制服を採用 | 男子学生服文化の歴史的背景 |
| 太平洋戦争中 | 出征する若者が大切な人にボタンを託したという伝承 | 形見や別れの象徴という意味 |
| 1950年・昭和25年 | 戦後、男子の詰襟学生服が復活 | 学ラン文化が再び広がる |
| 1960年・昭和35年 | 映画『予科練物語 紺碧の空遠く』公開 | 別れの場面を通じた第二ボタン文化の普及説 |
| 1980年代 | 卒業を題材にした歌謡曲が人気に | 制服のボタンを青春や別れの象徴として定着させる |
| 2026年 | 全国中高生1,200人を対象にした調査 | 認知度80.6%、贈り物として挙げた割合27.2% |
1980年代には、斉藤由貴の『卒業』や柏原芳恵の『春なのに』など、卒業と制服のボタンを連想させる楽曲も広く親しまれました。
特に柏原芳恵の『春なのに』は、中島みゆきが作詞・作曲を担当した1983年発売の楽曲です。卒業を前にした別れや、制服のボタンに託す気持ちが歌われ、第二ボタン文化をイメージする世代の記憶にも結びついています。
このように、制服という実物だけでなく、映画や音楽といった大衆文化が第二ボタンの象徴性を強めてきました。
【心理と脈ありサイン】第二ボタンをもらう側・あげる側は何を考えている?
第二ボタンの意味を調べる人の多くが気になるのは、「もらったら脈ありなのか」「あげることは告白と同じなのか」という点と考えられます。
実際には、渡す側と受け取る側では心理が異なります。相手との関係や渡すときの言葉によって、意味合いも変わってきます。
第二ボタンをあげる側の心理第二ボタンをあげる側には、主に次のような心理が考えられます。
- 好きな人に気持ちを伝えたい:直接告白する代わりに、特別な意味を持つものを渡したい。
- 卒業後も覚えていてほしい:自分が身につけていたものを記念として残してほしい。
- 特別な関係を表したい:友人や恋人など、自分にとって大切な人に感謝を伝えたい。
- 卒業の記念にしたい:学校生活の思い出を形に残したい。
特に好きな人に渡す場合は、普段は言えなかった気持ちを卒業式という節目に伝えようとする心理が考えられます。
ただし、交際相手や仲の良い友人に渡す場合もあるため、第二ボタンを渡したという事実だけで恋愛感情があると決めつけることはできません。
第二ボタンをもらう側の心理第二ボタンをもらう側にも、さまざまな心理があります。
- 相手の気持ちを知りたい:自分が特別な存在なのか確かめたい。
- 好きな人との思い出を残したい:卒業後も相手を身近に感じていたい。
- 好意を受け止めたい:相手の気持ちをうれしく感じ、記念として保管したい。
- 友情を大切にしたい:仲の良い友人との学校生活を忘れたくない。
特に好きな人から第二ボタンをもらえた場合、うれしさや特別感を覚える人は少なくありません。
一方で、恋愛感情がなくても、卒業の記念として受け取る場合があります。受け取った側の気持ちも一様ではありません。
第二ボタンをもらったら脈あり?判断するためのポイント第二ボタンをもらったことは、相手から特別な存在として認識されている可能性を示すサインです。しかし、それだけで恋愛感情が確定するわけではありません。
脈ありかどうかを考える際には、次のような点を合わせて見ることが大切です。
- ほかの友人ではなく、自分にだけ第二ボタンを渡してくれた。
- 渡すときに「好きだから」「ずっと大切にしてほしい」などの言葉があった。
- 卒業後も連絡を取りたいという意思を示している。
- 普段から二人きりで話したり、好意を感じる行動があった。
- 第二ボタンを渡した後も、関係を続けようとしている。
特に、第二ボタンを渡すときに本人が恋愛感情を言葉にしているなら、好意を伝える行為と考えやすくなります。
反対に、クラスメート全員に記念品として渡していた場合や、友人同士で交換していた場合は、恋愛とは別の意味である可能性もあります。
第二ボタンは脈ありの可能性を考えるきっかけにはなりますが、最終的には本人の言葉と、その後の行動が判断材料になります。
【2026年最新】第二ボタンの風習は現在もある?中高生1,200人調査で実態を検証
「第二ボタンは昭和や平成の文化で、今の学生はもう渡さないのでは?」と感じる人もいる可能性があります。
しかし、2026年に公表された菅公学生服株式会社の調査を見ると、第二ボタンは現在の中高生にも知られており、実際の卒業式でも贈り物として選ばれています。
2026年調査では認知度80.6%菅公学生服株式会社は、2026年1月に全国の中学生・高校生1,200人を対象とした「2026年最新の卒業式事情」に関するインターネット調査を実施しました。
2026年2月17日に公表された調査結果によると、第二ボタンを渡す・もらう風習を知っていると回答した割合は全体の80.6%でした。
学年別・性別の認知度は次のとおりです。
- 中学生:79.7%
- 高校生:81.5%
- 男子:75.2%
- 女子:86.0%
特に女子の認知度が高く、第二ボタンの文化が現在の学生にも広く知られていることが分かります。
実際に渡した・もらったものでも第二ボタンが上位同調査では、卒業式に生徒同士で渡したり、もらったりしているものについても質問しています。
結果は次のとおりです。
- 手紙・メッセージカード:37.4%
- 第二ボタン:27.2%
- 写真・動画:23.8%
- 花束:23.6%
- お菓子:22.0%
第二ボタンは、手紙・メッセージカードに次ぐ2位でした。
また、第二ボタンを渡したりもらったりした割合は、中学生では30.8%とされています。昔の風習として語られるだけでなく、現在の中学生にも実際の行動として残っています。
卒業式に告白する女子中学生は18.7%今回の調査で特に興味深いのが、卒業式の告白に関する結果です。
好きな人への告白を卒業式のイベントとして挙げた割合は、全体で12.0%でした。
さらに女子中学生に限定すると、18.7%、およそ5人に1人という結果になっています。
卒業式が単なる学校生活の終了ではなく、好きな人に気持ちを伝える節目としても意識されていることがうかがえます。
第二ボタン以外の制服アイテムも人気現在の卒業式では、第二ボタンだけでなく、制服に関係する小物を贈るスタイルも見られます。
同調査では、ネクタイ・リボンが10.1%、校章・名札が8.8%でした。
また、寄せ書きは54.1%、写真・動画撮影は52.8%、黒板アート・メッセージは44.8%と、多くの生徒が卒業の思い出を形に残しています。
こうした数字からは、第二ボタンという伝統が消えたのではなく、手紙や写真、制服小物などと並ぶ思い出づくりの一つとして受け継がれていることが分かります。
ブレザー制服の普及で風習の形も変化第二ボタン文化が学ランと結びついていることから、ブレザー制服が増えた学校では、従来のスタイルを再現しにくい場合があります。
名古屋テレビが2017年に放送した調査企画でも、ブレザー制服の学校では第二ボタンの代わりにネクタイやブレザーを贈る例が紹介されました。
2026年のカンコー学生服の調査でも、ネクタイ・リボンや校章・名札を贈り合う実態が確認されています。
制服の形が変わっても、毎日身につけていたものを卒業の記念として贈るという考え方は続いています。
【プロの結論】第二ボタンを渡す・もらうときに知っておきたい判断基準
第二ボタンは、好きな人に気持ちを伝えるための象徴的な贈り物です。しかし、実際に渡す場合や受け取る場合には、相手との関係や状況を考えることも大切です。
好きな人に第二ボタンをもらいたい場合相手の第二ボタンが欲しい場合は、卒業式のタイミングで素直にお願いする方法があります。
例えば、「卒業の記念に第二ボタンをもらってもいい?」という伝え方なら、自然に気持ちを伝えられます。
恋愛感情を伝えたいのであれば、ボタンをもらうだけでなく、自分の気持ちも言葉にすると相手に伝わりやすくなります。
第二ボタンをあげたい場合好きな人に渡したい場合は、相手が受け取りやすい状況を選ぶことが大切です。
周囲の友人がいる場所で突然渡すと、相手が恥ずかしさを感じる場合もあります。可能であれば、落ち着いて話せるタイミングを選びましょう。
また、制服をまだ使用する必要がある場合や、学校のルールがある場合には、無理にボタンを外す必要はありません。ネクタイやリボン、手紙など、別の記念品を選ぶ方法もあります。
第二ボタンをもらえなかったら脈なし?第二ボタンをもらえなかったからといって、相手に好意がないと判断することはできません。
制服を卒業後も使う予定がある、ボタンを外すことに抵抗がある、学校の規則がある、単純に照れくさいなど、さまざまな理由が考えられます。
反対に、第二ボタンをもらえたとしても、必ず恋愛感情があるとは限りません。
大切なのは、ボタンの有無だけで相手の気持ちを決めつけないことです。
第二ボタンを記念に残す方法受け取った第二ボタンは、小さなケースに入れて保管したり、思い出の手紙や写真と一緒に残したりする方法があります。
制服のボタンは小さな金属製品ですが、そこには卒業までの学校生活や、相手との思い出が詰まっています。
保管する際には、湿気や汚れを避け、紛失しにくい場所にしまっておくとよいでしょう。
第二ボタンを大切にすることは、必ずしも相手との恋愛関係を意味するものではありません。自分にとって大切な青春の記録として残すことにも価値があります。
【第二ボタンの意味】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:第二ボタンを好きな人に渡す意味は何ですか?
A1:自分にとって一番大切な人に、特別な想いを伝えるという意味があります。恋愛感情や告白の象徴として知られていますが、感謝や卒業の記念として渡す場合もあります。
Q2:第二ボタンが心臓に近いと言われるのはなぜですか?
A2:詰襟学生服の胸元に位置することから、心に近いボタンとして象徴的に扱われてきたためです。「自分のハートを相手に託す」というロマンチックな解釈があります。
Q3:第二ボタンの由来は映画ですか?
A3:1960年公開の映画『予科練物語 紺碧の空遠く』が由来・普及のきっかけとして有名です。一方、戦時中の出征にまつわる伝承もあり、映画だけが唯一の起源と確定しているわけではありません。
Q4:第二ボタンをもらったら脈ありですか?
A4:特別な好意を持たれている可能性はあります。ただし、友情や卒業の記念として渡すケースもあるため、本人の言葉や普段の行動を合わせて判断しましょう。
Q5:第二ボタンをあげる意味と、もらう意味は違いますか?
A5:あげる側には、自分の大切な人に想いを託したいという気持ちがあります。もらう側には、相手との思い出を残したい、特別な存在として受け止めたいという心理があります。
Q6:2026年現在も第二ボタンの風習はありますか?
A6:あります。2026年1月の全国中高生1,200人調査では、風習の認知度が80.6%、卒業式の贈り物として第二ボタンを挙げた割合が27.2%でした。現在も知られており、実際に行われています。
Q7:ブレザー制服の場合は何を渡せばよいですか?
A7:ネクタイやリボン、校章、名札、手紙などが選択肢になります。第二ボタンにこだわらず、相手との思い出が残るものを贈る方法もあります。
第二ボタンの意味は、単なる制服のボタンを渡すことではありません。「一番大切な人に自分の想いを託す」という象徴的な意味があり、好きな人への告白や愛情表現、友情、感謝、卒業の記念など、さまざまな気持ちが込められています。
由来には戦時中の別れにまつわる伝承があり、1960年公開の映画『予科練物語 紺碧の空遠く』も、第二ボタン文化が広まったきっかけとして知られています。心臓に近い場所にあるという説明も、第二ボタンが特別視されてきた理由の一つです。
そして2026年の調査では、中高生の80.6%が第二ボタンの風習を知っており、27.2%が実際の贈り物として挙げています。手紙や写真、ネクタイ、リボンなどに形を変えながらも、大切な人との思い出を残す文化は続いています。
第二ボタンを渡すことが必ず告白を意味するわけではありません。しかし、毎日身につけてきた制服の一部を相手に贈るという行為には、言葉だけでは伝えきれない特別な気持ちが込められることがあります。
卒業式で第二ボタンをもらったときも、渡したいと思ったときも、その背景にある相手の気持ちを大切にすること。それこそが、長く受け継がれてきた第二ボタン文化の本当の価値なの可能性があります。
主な参照資料: 菅公学生服株式会社の2026年調査、カンコー博物館、株式会社トンボの制服文化資料、松竹の映画作品データベース、名古屋テレビの2017年特集。