2026年度の駒澤大学を語るうえで押さえたいのは、上位入賞を続ける安定感と、若手選手の台頭だ。
2026年の三大駅伝を時系列で見ると、1月の箱根駅伝は6位、10月の出雲駅伝は7位、11月の全日本大学駅伝は6位という結果だった。優勝争いに戻るためには、各区間で安定して走れる選手層の厚みが課題になる。
一方、出雲駅伝では2時間07分45秒の駒大新記録をマーク。全日本大学駅伝でも1年生の鈴木大翔が区間新記録を樹立しており、次世代の戦力が結果を残している。
2026年の三大駅伝成績| 大会 | 総合順位 | 総合記録 |
|---|---|---|
| 第102回箱根駅伝(2026年1月) | 6位 | 10時間44分50秒 |
| 第38回出雲駅伝(2026年10月) | 7位 | 2時間07分45秒 |
| 第58回全日本大学駅伝(2026年11月) | 6位 | 5時間11分29秒 |
注目したいのは、出雲から全日本にかけての変化だ。出雲では鈴木大翔が1区で区間賞を獲得し、全日本では2区で区間新記録を達成した。短い区間でスピードを発揮できる選手が育っていることは、チームにとって大きな収穫である。
また、箱根駅伝では復路3位という成績を残している。往路7位から順位を上げた経験は、2027年の長距離区間を考えるうえでも参考になる。
【学年別一覧】駒澤大学陸上競技部の2026年度メンバー

駒澤大学陸上競技部の公式選手紹介では、2026年度の所属選手を4年生から1年生まで学年別に掲載している。
駅伝の中心選手だけでなく、今後の成長が期待される選手も含めて確認しておきたい。以下は公式部員紹介に掲載されている競技選手の一覧だ。
4年生植阪嶺児、工藤信太朗、小松聖、小山翔也、島子公佑、白井恒成、新谷倖生、村上響、安原海晴。
4年生の注目は植阪嶺児、小山翔也、新谷倖生、村上響、安原海晴。特に植阪は10000m28分23秒41の記録を持ち、全日本大学駅伝でも5区を担当した。小山も出雲駅伝で4区を走り、区間4位の結果を残している。
3年生秋山稟央、桑田駿介、坂口雄哉、菅谷希弥、杉田遥翔、谷中晴、中野颯人、林晄生、舩津類生。
この学年の中心は桑田駿介、菅谷希弥、谷中晴だ。桑田は5000mと10000mの双方でチームトップクラスの記録を持つ。菅谷は10000m28分44秒65、ハーフマラソン1時間01分12秒と、長距離への対応力も示している。
2年生井本正凪、及川栄志、大西功起、大葉叡、落合晃、上岡煌、篠和真、橋本颯人、増永一心、松村達也、三谷虎太郎、牟田颯太、牟田凜太。
2年生では上岡煌と牟田凜太に注目したい。上岡は2026年の出雲駅伝と全日本大学駅伝の両方に出走。牟田凜太も全日本大学駅伝3区を担当し、10000m28分22秒98の自己ベストを持つ。
1年生池谷陸斗、今村仁、大濵康瑛、河合芳倖、岸本莞爾、小沼虎白、後藤颯星、鈴木大翔、土間董哉、根ヶ山蓮、前田陽向、山口幸太郎。
1年生で特に目を引くのが鈴木大翔と土間董哉だ。鈴木は出雲駅伝1区で区間賞を獲得し、全日本大学駅伝でも区間新記録を樹立。土間は5000m13分39秒13、10000m28分36秒66という記録を持つ。
新入生が早い段階から駅伝の主要区間を任されていることは、2027年以降のチーム編成にも好材料となる。
以上の学年別構成は駒澤大学陸上競技部の公式部員紹介に基づく。
【持ちタイム比較】5000m・10000mの自己ベスト上位選手
駅伝メンバーを比較する際、まず確認したいのが5000mと10000mの自己ベストだ。
5000mはスピード能力、10000mは一定のペースを維持する持久力を比較する材料になる。箱根駅伝のような長距離レースでは、さらにハーフマラソンの記録や実際の駅伝での走りも重要になる。
5000mのチーム上位記録駒澤大学陸上競技部の現役選手ランキングに掲載されている上位5人は次のとおり。
| 順位 | 選手 | 学年 | 5000m |
|---|---|---|---|
| 1位 | 桑田駿介 | 3年 | 13分29秒78 |
| 2位 | 土間董哉 | 1年 | 13分39秒13 |
| 3位 | 小山翔也 | 4年 | 13分41秒99 |
| 4位 | 工藤信太朗 | 4年 | 13分42秒22 |
| 5位 | 鈴木大翔 | 1年 | 13分46秒10 |
最も目を引くのは桑田駿介の13分29秒78だ。13分30秒を切る記録は、チーム内でも際立つスピードを示している。
また、1年生の土間と鈴木が上位5人に入っている点も見逃せない。上級生だけに頼らず、下級生にも高いスピード能力が備わっている。
10000mのチーム上位記録| 順位 | 選手 | 学年 | 10000m |
|---|---|---|---|
| 1位 | 桑田駿介 | 3年 | 28分07秒63 |
| 2位 | 牟田凜太 | 2年 | 28分22秒98 |
| 3位 | 植阪嶺児 | 4年 | 28分23秒41 |
| 4位 | 谷中晴 | 3年 | 28分34秒14 |
| 5位 | 土間董哉 | 1年 | 28分36秒66 |
10000mでも桑田がトップ。注目したいのは、2位の牟田凜太と3位の植阪嶺児が28分23秒前後で並んでいることだ。
2年生の牟田は今後の成長が期待できる存在であり、4年生の植阪は経験を生かしてチームを支える立場にある。学年の異なる2人が同水準の記録を持つことは、選手層の厚さにつながる。
なお、上岡煌の5000m自己ベストは13分53秒20、菅谷希弥は5000m13分59秒13、10000m28分44秒65。鈴木大翔は5000m13分46秒10を記録している。上岡の10000m記録は公式プロフィール上では掲載されていない。
これらは駒澤大学の公式選手紹介・現役選手ランキングに掲載された記録であり、すべての選手が同じ大会条件で記録したものではない。比較する際には記録会の開催時期も確認したい。
【三大駅伝の出走実績】主要選手と大会結果を比較
持ちタイムだけでは、駅伝での実力を完全には判断できない。実際の駅伝では、区間の距離、レース展開、順位変動、他大学との競り合いなどが結果に影響する。
2026年の出雲駅伝と全日本大学駅伝では、同じ選手が異なる区間を担当している。選手の適性と監督の起用を読み解くためにも、実際の出走記録を整理しておこう。
出雲駅伝2026の駒澤大学メンバー2026年10月12日に開催された第38回出雲駅伝で、駒澤大学は総合7位。記録は2時間07分45秒で、駒大新記録となった。
| 区間 | 選手 | 学年 | 区間記録・順位 |
|---|---|---|---|
| 1区 | 鈴木大翔 | 1年 | 22分42秒・区間賞 |
| 2区 | 上岡煌 | 2年 | 16分00秒・8位 |
| 3区 | 植阪嶺児 | 4年 | 24分04秒・10位 |
| 4区 | 小山翔也 | 4年 | 17分24秒・4位、駒大新 |
| 5区 | 池谷陸斗 | 1年 | 17分55秒・9位 |
| 6区 | 桑田駿介 | 3年 | 29分40秒・6位 |
この大会で最も印象的だったのは、鈴木大翔の1区区間賞だ。1年生ながら大会のスタートを任され、チームに勢いをもたらした。
また、小山翔也が4区で駒大新記録を樹立。上級生と新入生がそれぞれの区間で結果を残した点は、チームの強みとして評価できる。
全日本大学駅伝2026の駒澤大学メンバー11月1日に開催された第58回全日本大学駅伝では、駒澤大学は5時間11分29秒で総合6位となった。
| 区間 | 選手 | 学年 | 区間記録・順位 |
|---|---|---|---|
| 1区 | 上岡煌 | 2年 | 27分48秒・3位 |
| 2区 | 鈴木大翔 | 1年 | 30分57秒・3位、区間新 |
| 3区 | 牟田凜太 | 2年 | 33分52秒・6位 |
| 4区 | 池谷陸斗 | 1年 | 34分14秒・10位 |
| 5区 | 植阪嶺児 | 4年 | 35分38秒・4位 |
| 6区 | 菅谷希弥 | 3年 | 37分25秒・8位 |
| 7区 | 桑田駿介 | 3年 | 51分47秒・6位 |
| 8区 | 新谷倖生 | 4年 | 59分48秒・13位 |
全日本大学駅伝でも鈴木が存在感を発揮した。2区で30分57秒を記録し、区間新記録を達成。出雲での区間賞に続き、全国規模の大会で結果を残した。
上岡も1区で区間3位、植阪は5区で区間4位。序盤から中盤にかけて上位を狙える走りを見せた一方、8区では区間13位となり、総合順位を押し上げるには最終区間までの戦力の均衡が課題として残った。
大会結果は駒澤大学陸上競技部が公式に公表したものだ。出走選手と区間順位を照合すると、鈴木・上岡ら若手の成長と、上級生の安定した役割が2026年のチームを支えていることがわかる。
【注目選手6人】桑田・植阪・牟田・菅谷・上岡・鈴木の実力
2026年度の駒澤大学には多くの有力選手がいるが、持ちタイムと駅伝実績を合わせて考えると、特に注目したいのが次の6人だ。
1.桑田駿介|チームの記録をけん引するエース候補桑田駿介は3年生。5000m13分29秒78、10000m28分07秒63、ハーフマラソン1時間00分13秒という記録を持つ。
5000mと10000mの両方で現役選手ランキングの1位に立ち、ハーフマラソンでもトップ。スピードと長距離への対応力を兼ね備えている。
2026年の出雲駅伝では6区、全日本大学駅伝では7区を担当した。特に全日本の7区は距離の長い区間であり、エース級の選手に求められる責任の大きいポジションだ。
箱根駅伝2027でも、長距離区間を含めた重要な起用候補として注目される。
2.植阪嶺児|4年生として支える安定感植阪嶺児は4年生。5000m13分49秒34、10000m28分23秒41という記録を持つ。
2026年の出雲駅伝では3区、全日本大学駅伝では5区を担当。全日本では区間4位に入り、上級生としての役割を果たした。
10000mで28分台前半の記録を持ち、大学駅伝で複数回の出走経験も積んでいる。2027年の箱根駅伝では、学生最後の大舞台に向けて、経験をどう生かすかが注目される。
3.牟田凜太|長距離で存在感を増す2年生牟田凜太は2年生。5000m13分49秒16、10000m28分22秒98、ハーフマラソン1時間02分08秒を記録している。
2026年の全日本大学駅伝では3区を担当し、33分52秒で区間6位。10000mの持ちタイムもチーム上位に位置している。
今後、長い距離のレース経験を積めば、箱根駅伝でも重要な選択肢になり得る選手だ。
4.菅谷希弥|ハーフの実績も備える3年生菅谷希弥は3年生。5000m13分59秒13、10000m28分44秒65、ハーフマラソン1時間01分12秒という記録を持つ。
2026年の全日本大学駅伝では6区を担当し、37分25秒で区間8位だった。
2026年1月の箱根駅伝にも出場しており、9区を走っている。すでに箱根の長距離区間を経験していることは、今後のチーム編成を考えるうえで大きな強みだ。
持ちタイムに加え、実際の箱根で走った経験を生かせるかに注目したい。
5.上岡煌|駅伝での安定したスタートが光る2年生上岡煌は2年生。5000m13分53秒20の自己ベストを持つ。
2026年の出雲駅伝では2区、全日本大学駅伝では1区を担当。全日本では27分48秒で区間3位という成績を残した。
特に全日本の1区は、チーム全体の流れを左右する重要な区間だ。そこで上位につけたことは評価できる。
10000mの公式プロフィール記録は掲載されていないため、今後は長距離の記録会でどこまで記録を伸ばすかも注目ポイントになる。
6.鈴木大翔|2026年に急浮上した1年生の新戦力鈴木大翔は1年生。宮城県の仙台育英高校出身で、5000m13分46秒10の記録を持つ。
2026年の出雲駅伝では1区を走り、22分42秒で区間賞を獲得。さらに全日本大学駅伝では2区を担当し、30分57秒の区間新記録をマークした。
大学入学直後の選手が三大駅伝の主要区間で結果を残したことは、2026年度の駒澤大学を象徴する出来事の一つだ。
箱根駅伝は出雲や全日本よりも距離が長く、スピードだけでなく持久力やペース配分も求められる。鈴木が長距離への対応力を伸ばせば、1年生ながら箱根の有力候補になる可能性がある。
【箱根駅伝2027展望】駒澤大学の注目選手と優勝争いへの課題
第103回箱根駅伝は、2027年1月2日・3日に開催される予定だ。駒澤大学は2026年大会で総合6位となり、シード権を確保している。
2026年11月4日時点では、2027年大会の最終的な区間エントリーや出走メンバーは確定していない。したがって、現時点で注目すべきなのは、公式の学年別名簿、これまでの大会実績、長距離の持ちタイムから見た候補選手だ。
開催日については、関東学生陸上競技連盟が第103回大会を2027年1月2日(土)から3日(日)に開催すると公表している。
箱根駅伝2027の注目候補まず注目したいのは桑田駿介だ。10000m28分07秒63、ハーフマラソン1時間00分13秒という記録は、箱根の長距離区間を考えるうえで大きな武器になる。
菅谷希弥も有力候補だ。2026年の箱根駅伝で9区を経験しており、ハーフマラソン1時間01分12秒という実績もある。過去の出走経験と記録の両面から、チームを支える選手として期待される。
さらに牟田凜太は10000m28分22秒98の記録を持ち、2年生ながら全日本大学駅伝に出走。上岡煌も全日本1区で区間3位を記録している。若手が箱根の距離に対応できれば、チーム全体の選手起用に幅が生まれる。
4年生では植阪嶺児と小山翔也も注目したい。植阪は全日本で区間4位、小山は出雲で区間4位と駒大新記録を残している。最後の箱根駅伝で、これまでの経験をどのように発揮するかが焦点となる。
駒澤大学が箱根で上位を狙うための3つのポイント1.長距離区間を任せられる選手の確保
箱根駅伝は10区間にわたる長距離レースであり、5000mのスピードだけでは戦えない。10000mやハーフマラソンの記録、実際の駅伝での安定感を総合的に評価する必要がある。
2.下級生の成長と選手層の拡大
鈴木大翔が出雲と全日本で結果を残したように、1・2年生が主要区間を担えることは大きい。上級生に負担が集中しないチーム編成ができれば、長い箱根駅伝でも戦いやすくなる。
3.後半区間の安定感
全日本大学駅伝では1区と2区で区間3位を記録した一方、8区は区間13位だった。終盤まで安定して順位を維持するためには、各区間の選手配置と選手層の厚さが重要になる。
【プロの結論】持ちタイムだけでは見抜けない本当の駅伝力駒澤大学の2026年度メンバーを評価する際、単純に5000mの記録順で選手の序列を決めるのは適切ではない。
出雲駅伝で区間賞を獲得した鈴木大翔は、5000mの記録だけでなく、大舞台で実際に結果を残したことが評価材料になる。桑田駿介は5000m、10000m、ハーフマラソンの各記録で高い水準にあり、長距離区間を含めた幅広い起用が考えられる。
また、牟田凜太や上岡煌のように、学年が若くても大学駅伝で実績を積み始めている選手もいる。箱根駅伝2027のメンバーを見極める際は、次の3つを優先して確認したい。
- 10000mとハーフマラソンの自己ベストがどこまで伸びているか。
- 出雲・全日本で担当した区間と実際の区間順位はどうだったか。
- 箱根駅伝の長距離区間を走り切る経験と安定感があるか。
この3つを組み合わせることで、単なる記録ランキングとは異なる、箱根駅伝に向けた本当の戦力が見えてくる。
【駒澤大学駅伝メンバー2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:駒澤大学駅伝メンバー2026で最も速い選手は誰ですか?
A1:公式の現役選手ランキングでは、桑田駿介が5000m13分29秒78、10000m28分07秒63で両種目のトップです。ハーフマラソンも1時間00分13秒でチーム最上位です。
Q2:駒澤大学の2026年度で注目される1年生は誰ですか?
A2:鈴木大翔と土間董哉です。鈴木は出雲駅伝1区で区間賞、全日本大学駅伝2区で区間新記録を達成。土間は5000m13分39秒13、10000m28分36秒66の記録を持っています。
Q3:駒澤大学は2026年の出雲駅伝と全日本大学駅伝で何位でしたか?
A3:出雲駅伝は7位で2時間07分45秒、全日本大学駅伝は6位で5時間11分29秒でした。
Q4:駒澤大学の2026年度で10000mが速い選手は誰ですか?
A4:桑田駿介が28分07秒63でトップです。続いて牟田凜太が28分22秒98、植阪嶺児が28分23秒41を記録しています。
Q5:箱根駅伝2027で駒澤大学の注目選手は誰ですか?
A5:桑田駿介、菅谷希弥、牟田凜太、上岡煌、植阪嶺児、小山翔也、鈴木大翔らが注目候補です。最終的な区間エントリーや出走選手は大会前の発表を確認する必要があります。
Q6:箱根駅伝2027はいつ開催されますか?
A6:第103回箱根駅伝は2027年1月2日(土)に往路、1月3日(日)に復路が開催される予定です。
2026年度の駒澤大学陸上競技部は、桑田駿介を中心とする実力派の上級生に、鈴木大翔、土間董哉、牟田凜太、上岡煌といった若い選手が加わったチーム構成となっている。
2026年の三大駅伝は箱根6位、出雲7位、全日本6位。優勝には届いていないものの、出雲での駒大新記録や鈴木大翔の区間賞・区間新記録など、次につながる成果もあった。
特に注目したいのは、桑田駿介の総合的な走力、菅谷希弥の箱根経験、牟田凜太と上岡煌の成長、そして鈴木大翔の駅伝での勝負強さだ。植阪嶺児や小山翔也ら4年生の存在も、チームの戦力を考えるうえで欠かせない。
箱根駅伝2027で駒澤大学が再び上位争いに加わるには、エースの力だけでなく、全10区間を通して安定した走りを実現できるかが鍵になる。今後の記録会や区間エントリー、直前の選手起用にも注目したい。
主な参照資料:駒澤大学公式サイト、駒澤大学陸上競技部公式サイト、東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト、関東学生陸上競技連盟。